日本中の愛すべき食を集めた食のECサイト「GOOD EAT CLUB」を運営する株式会社グッドイートカンパニー様。NTTドコモから出資を受け、カフェ・カンパニーと業務提携をしている同社は、2021年7月にグランドオープンを迎えました。
業界内でも注目されており、これから成長にアクセルを踏もうと考えている同社ですが、課題となったのが物流でした。物流倉庫を2社契約していたもののミスや作業量の課題が山積しており、物流アウトソーシングの検討に至りました。
今回は株式会社グッドイートカンパニーの近藤様に、オープンロジの利用で感じたメリット、賞味期限管理の共同開発で感じた対応力、今後の事業展開の構想など、詳しくお聞かせいただきました。
食に携わる全ての人の、プラットフォームに
貴社についてご紹介をお願いします
現在、日本の食は人口減少や高齢化、過疎化による地方の食文化の減少など課題がたくさんあります。そんな中、生産者や飲食店、小売や卸の方々、食が好きなメディアやインフルエンサーの方が横断で日本の食を盛り上げて、世界に伝えていきたい、という想いから「食に携わる人全員のコミュニティ」としてGOOD EAT CLUBを立ち上げました。そして2021年7月15日に、NTTドコモさんに出資をしていただきグランドオープンしました。
形態的にはECではありますが、思想としてはコミュニティープラットフォームを目指していまして、全国の食に携わる人がこのコミュニティで、ここを起点に日本食のあり方を作っていき、まだまだ課題の多い食のDXを推進していきたいと思っています。
そういった意味で、ECだけに留まらず、コミュニティやメディア、オンラインオフライン問わず食を軸にしながら日本や世界も含めた食に携わる人全員のコミュニティ=オーケストレーションを推進していきたいと思っています。
クオリティや作業負担を考慮して、物流アウトソーシングを検討
オープンロジ導入前において物流業務において課題に感じていたことはどのような点でしょうか
もともと物流面での専門家はいなく、倉庫会社をご紹介いただいたり出店者様の自社倉庫の活用をさせていただき、東京と大阪の2拠点にて運用を開始しました。僕らもゴールが見えない中のEC立ち上げということもあり、運用に関してはほとんど倉庫側にお任せしていました。
ですが、クオリティなどの観点に置いて30〜40件に1件の割合で、数量が足りなかったり、違うものを送ってしまうなどのミスが起こっていました。特に瓶などの割れ物は3〜4件に1件は割れてしまっているという声が来ていました。そのようなトラブルのフォローなども、物流周りの構築ができていないため、かなりの対応工数がかかっていました。
そうなんですね、それは大変でしたね。実際の倉庫への指示だしはどのような形で行っていたのでしょうか?
当時ECサイトはShopifyを利用していたのですが、倉庫にはCSVで出力したものを共有し、配送の手配はヤマト運輸の産直システムを使っていたのでそこにデータを入れ込んでいました。そして商品情報はスプレッドシートの共有という形でした。
作業量的にはかなり負担は感じてまして、配送会社への配送指示も毎日土日もCSVデータを入れ込む作業をする状態でしたし、最初の方だとデータを入れ込むだけで1時間掛かったりしていました。
そんな現状を踏まえて、もっと良い倉庫会社を探そうかという話にもなりましたが、それだと延長線上になってしまうため、ワンストップで物流アウトシーシングを展開している会社を探し始めました。
選定理由は「事業のビジョンに対する共感と伴走体制」
物流アウトソーシング先の選定にあたり重視していたこと・他社比較はされていたのでしょうか
私達としては、単なる物流業務をお願いしたいわけではなく、思いのこもった商品を、その思いも含めて一緒に運んで下さるような企業にお願いをしたいと考えていました。
そのような前提はあるとして、料金面と三温帯での管理、コミュニケーションがしやすいところ、電話やファックスだと僕らの工数も掛かってしまうのでスラックなどでやりとりができてばと。この3軸で探していました。
ですが8社のうち半分ほどは、「月間10万件くらいあればお受けできるんですけど…」というように、現在の出荷規模だとお断りがほとんどでした。
オープンロジの選定理由についてお聞きさせてください。
選定時には7〜8社ほど、事業内容を伝えた上でお願いできるか、選定ポイント軸を満たしているかなどお聞きさせていただき、最終的な候補は3社となりました。
その中でもオープンロジにお願いしようと思った理由は色々ありますが、とにかく営業担当者さんのレスが爆速すぎて…(笑) 一緒にやれそうだなとイメージが沸きました。他の物流会社は、見積もりをお願いすると、1週間や3週間の時間いただきますという返答の中、オープンロジさんは10分ほどで出してくださいました。
オープンロジさんのこのスピード感なら、僕らの世界観の実現はもちろん、何か問題が起きた時もスムーズに解決していただけそうと感じたのが、1番の選定理由です。
料金体系も、1点から初期固定費なし従量課金制ということで、まだ物量の読めない僕たちにとって、明朗会計で、月額料金なしというのはとてもありがたかったです。
作業工数は8割削減。手厚いサポートと改善スピードが想像以上
賞味期限管理の機能開発を共同で進めさせていただいたと思いますが、その点について詳しくきかせてください
以前の委託倉庫では、賞味期限管理もアナログ的に管理はしてくださいました。ただ、事故やミスが結構な頻度で起きていました。
そして、今回オープンロジから、賞味期限管理機能の共同開発のお話をいただき、私たちとしても今までにないECサイトを作っていく上で、新しい仕組みを一緒に作っていけるのであれば、それはとてもありがたいことだなと思いました。
開発や導入の伴走については、とても満足しています。開発の方も定例に入っていただいたりして、単純な要件だけでなく、背景も含めた上でヒアリングしてくださった上で、ご提案をいただきました。僕らも利用してみての改善点をフィードバックした際も、早いときは当日や翌日に修正いただいて、改善のスピード感に驚きました。
実際に導入・利用されて当初感じていた課題などは解決されたでしょうか
以前の物流にかける時間や工数は格段に減り、70〜80%程削減されました。以前は倉庫にもしょっちゅう行き、コミュニケーションを取り、毎日何時間も電話して、と完全に物流業務につきっきりでしたが、今は大半のコミュニケーションがスラックで完結しています。
そのため、実際の作業量の削減はもちろんですが、より細かいところに僕らが時間を使えるようになりました。
また、商品登録、入庫から出庫までの流れもとてもスムーズでした。例えば、検品時に弾かれてしまったものがどんな状態でどんな指示を出せば良いのかなどとてもクリアでした。出庫に関してもWMS上で、出庫依頼した商品がどんなステータスなのかが、こんなにも可視化してくれるのかと思いましたし、もしトラブルがあれば画面上でアラートが出るかサポートの担当者さんがすぐに聞いてくださいますし、オープンロジへの導入はとてもスムーズでした。
他にも、オープンロジさんの私たちへのサポート体制は予想以上に手厚かったです。担当者の人数の多さや、スラックや電話の対応の速さ、WMSもかなりの頻度でアップデートがされています。もちろん僕らがお願いした点の対応もいただいているのですが、それ以外にも使い勝手が日に日によくなっていると感じています。WMSの仕上がりやUIなど含めて、当初使い始めた時より格段に使いやすいと感じています。
共に事業を歩む物流パートナー
貴社として今後挑戦されていきたいことはありますか?
物流観点での事業的なチャレンジですと、リアル店舗が物流拠点にできればと思っています。現在「PUBLIC HOUSE Yoyogi Uehara」というリアルでもGOOD EAT CLUBの食を楽しめるカフェ&マーケットはあるんですが、もしリアルの店舗とEC販売の両方で在庫管理ができれば、ネットで頼んだものがリアル店舗でピックアップできたり、配送も即日配送ができたりと利便性が高まると考えています。
5ヶ年計画の中でも、リアルな店舗兼物流拠点というのはすごく重要に捉えていまして、この構想の実現に、ぜひオープンロジさんと一緒に構築していくことができればと思っています。
また、目先のGOOD EAT CLUBもユーザーにとってさらに魅力的なものにしていきたいと思っています。僕らはFood(食べ物)ではなくEat(食べる体験)という言葉で、如何に価値体験を届けられるかという意味で使っています。もっともっとユーザーにとって魅力的なイート、例えばどのようにどのくらいのスピードで届くのか、人に伝えたくなるものになっているか、伝える仕組みを僕らが提供できているか、Eコマース事業1つをとってもそのような改善点がたくさんリストアップされています。
ですので、『GOOD EAT=愛すべき食』というムーブメントを広めていく上での事業展開、ECの改善、海外展開など、複合的にGOOD EATという概念を作っていって届けていくというのが僕らの目指しているところになります。
オープンロジに期待されることはありますでしょうか?
先ほどお話した店舗兼物流拠点の実現と、お店で作っているような賞味期限の短い商品の管理もできると良いなと思ってます。
物流のみではなくもっと幅広い領域でオープンロジさんに担っていただき、ユーザーさんへワンストップにお届けが出来たら、僕らとしてもありがたいです。そこからユーザーさんへのリアルタイムな情報の可視化や、店舗やECの相対的な在庫共有や活用を共に実現できたらいいですね。
最後に読者へのメッセージをお願いします
とにかく「めっちゃ良い!」です。笑
賞味期限や冷凍冷蔵倉庫への対応は食品EC事業者にとっては、必須事項です。ですがオープンロジはそれをアナログでなく、システム化していくことでミスなく効率的に管理してくれ、僕らも手間なく管理することができています。食品を効率的に管理したいEC事業者は、ぜひご利用を検討してみてはいかがでしょうか。
株式会社グッドイートカンパニー:https://goodeatcompany.com/
運営サービス GOOD EAT CLUB:https://goodeatclub.com/
物流のお悩み、お気軽に
ご相談ください
オープンロジについて疑問や不安がある方は、お気軽にご相談ください。自社で導入できるかどうかのご相談も可能です。
各種お役立ち資料もご用意していますので、物流の構築を検討中の方はぜひお役立てください。