ネクストエンジン・Shopifyを利用する上でAPI連携は必須だった。物流サービスにオープンロジを選んだワケ

ネクストエンジン・Shopifyを利用する上でAPI連携は必須だった。物流サービスにオープンロジを選んだワケ

西村 淳子 様

西村 淳子 様

この記事のPOINT

  • 1

    Shopifyはサイトを作るのも簡単、料金形態も明確で決済手数料も安い

  • 2

    ネクストエンジンはコストが低く、オープンロジとAPI連携が可能

  • 3

    オープンロジは当たり前にきちんと仕事をしてくれる

画面が光らず目に優しい、Einkパネルを使用したパソコンモニターやタブレットを販売しているSKT株式会社様。2017年12月に法人化し、2020年3月にはテレワークにおける需要の高まりを受け月間売上が前年度比1.5倍を突破。eコマース事業者としてますます成長されています。

元々他社のフルフィルメントサービスを利用していた同社ですが、法人化を機に物流業務の見直しを図られました。

現在、ネクストエンジンやShopifyとのAPI連携も使用されているSKT株式会社様に、改めて物流を見直した理由や今後の事業展開など、ご自身のeコマース事業について、詳しくお話を聞かせていただきました。

Eink製品の特性に魅力を感じ、
日本に広げたいと思ったのがECのきっかけ

貴社や製品についてご紹介をお願いします

SKT株式会社と申します。社名にあるSKTには、『S世界の、K買い物、T楽しもう』という意味が込められています。

私たちはEinkパネルを用いたパソコンモニターやタブレットを販売しています。このパネルは通常のモニターのように、バックライトを用いなくても文字や画像を表示できるため、長時間使用しても目が疲れにくいというのが特長です。

商品力のある製品ではありますので、お客様がご使用になりたいアプリをインストールして検証したり、公費払いへの対応など、サポートを重視した運営を行っております。

なぜEinkの製品を取り扱おうと思ったのですか?

当社がEink製品を取り扱うに至った理由は2つあります。

1つめは「Einkのアンドロイド端末に出会ったこと」です。
Eink製品の特性については、他社の読書端末を通して知っており興味はありました。しかし、その端末は自社ストアに限定されたものでした。

「読書だけでなくもっと幅広い機能があればいいのに」と思っていたところ、AndroidOSが入ったEinkの端末に触れる機会があり、とても使い心地が良く感動しました。この体験が原体験となり、Eink製品の販売を本格的に考え始めたのです。

2つめは「製品の品質に課題を感じたから」です。
当時は2013年頃でしたが、その頃はとりあえず製品を販売して不具合が起きたらその都度アップデート等にて修正するという発想で製品開発がなされておりました。

そのため発売時においては、検証不足により操作が急にできなくなったり、画面に筋が入っている初期不良があったりなど、不良品や不具合が数多くありました。

しかし、その当時においては一般のお客様にとって、返品や交換の手続きはとても大変なものでした。そこで、私たちのような業者が間に入ることで、お客様の負担が減らせるのではないかと考えたのです。

販売手段にECを選んだ理由を教えてください

ECは日本全国のお客様に商品を届けられるところが魅力でした。
AndroidOSの入ったEink製品を知っている人や、求めている人は限られます。そのため、全国のお客様に向けて宣伝し販売する手段を考えたとき、ECという手段が一番適していると考えたのです。

また実店舗を構えるよりもローコストであることもECを選んだ理由のひとつですね。固定費を抑えることで、お客様のサポートにコストやリソースを割けるため、手厚いサポートサービスを提供することができます。

当社の取り扱っている商品は、商品自体のサポートはもちろんのこと、お客様の使用されるAndroidアプリに関しても検証や説明が必要です。そのため、詳細を詳しく伝えることのできる手段としてメールを採用し、多くのリソースをお客様のサポートに割いています。

購入されるお客様はどのような方が多いですか?

第一には、光源のある画面を見つめると目が辛いと感じられる方です。お客様の中には、目の手術の結果、光に対する感度が上がり、目まいや頭痛を引き起こされる方がいました。そういった方から、発売していること自体に対して、感謝のメールをいただいたりします。

第二には、大学や研究所、翻訳業や文筆家の方ですね。タブレットなので本やPDFを読む人、紙ベースの仕事をしている人から良く購入されています。最近では電池保ちが良く、太陽光が反射しないという特性を生かして、建築業界や工事現場で図面を表示するのにも使われてるようですね。

Shopifyはどの項目を取っても
メリットが大きかった

Shopifyを選んだ理由はなんですか?

元々他のプラットフォームで自社サイトを持ち商品を販売していたのですが、手数料が上がってしまって……。結構薄利で販売している部分もありますので、手数料が上がるのは正直きつかったのです。そのため比較的手数料の安いShopifyに移行しました。

またShopifyを選ぶまでに、色んなプラットフォームやカートシステムを試用しました。しかし、どこも倉庫連携が上手くいかなかったり、ちょっとしたカスタマイズにいちいち料金が発生したりなど、見逃せないデメリットがありました。

一方Shopifyはサイトを作るのも簡単で料金形態も明確な上、決済手数料も安かったのです。他社と比較したときにShopifyは、どの項目を取ってもメリットが大きかったですね。

法人化するタイミングで
ネクストエンジンの利用を決断

なぜネクストエンジンを利用することにしたのですか?

以前は販売サイトの受注情報をCSVで落として、フルフィルメント サービスの方にアップロードするという方法を取っていました。ただ、その作業に時間を取られてしまっていたので、自動的に受注情報とフルフィルメント サービスが繋がるシステムを構築したかったのです。

そのことから受注一元化システムの導入と、フルフィルメント サービスの切り替えを同時に検討していました。これがネクストエンジン利用に至ったきっかけですね。

ネクストエンジンを選択した一番の決め手は価格です。他社と比較もしたのですが、当時においては最も安価でした。また、API連携しており、手間がかからないシンプルな受注システムも決め手のひとつとなりました。

オープンロジ導入を決めたポイントは何ですか?

ネクストエンジンとAPI連携していることはもちろんですが、何よりオープンロジを導入することで、作業が格段に楽になることが決め手でした。Shopifyのような販売システムとネクストエンジンの受注システム、オープンロジにおける倉庫システムと全てがつながることによって、作業効率を格段に向上させることができました。

私が認識する限り、その全てが繋がっているサービスを提供しているのは、当時はオープンロジしかありませんでした。EC・物流業界で一番早くこのサービスを提供していたということも、当社がオープンロジの導入を決めた大きなポイントですね。

また当社はオープンロジのセット組という機能を利用しているのですが、この機能では自由にセットを組めて、SKUを変えることもできます。

私たちの扱っている商品は、販売するECサイトによってケースを外したり、キャンペーンに合わせて付属品を追加するなど、細かな部分が異なる場合があるのです。販売サイトによってはSKUが被ってしまうと勝手に統合されてしまうことがあり、そういった場合はセット組みの見直しやSKUの変更が必要です。そのため、セット組のSKUを変更できる柔軟な対応ができる点はありがたいですね。

オープンロジの導入はスムーズでしたか?

はい。とてもスムーズに進みました。導入してから実際に稼働するまでに一日かからなかったと思います。オープンロジの仕組みは必須入力の項目も少なくシンプルだったので、手間取ることなく導入することができました。

物流にかける一日の作業時間はどのくらいですか?

現状使用してみて出庫に使う時間は15分程度ですね。たまに郵便番号が独自のものであったり、住所が間違っているなどしてエラーで引っかかってしまうときがありますが、それを調べて直す手作業を含めて15分程度しかかかっていないため、ものすごく短い時間で済んでいる印象です。

とにかく出庫に関してはエネルギーを使いたくないと考えているので、こうやってオープンロジに任せる方が手間が減り、ShopifyやネクストエンジンとAPI連携しているおかげで、一件一件CSVで送る必要がないのは本当に助かります。

きちんと仕事をしてくれることは
当たり前だけど大切なこと

オープンロジを使用して感じたメリットは何ですか?

一番大きなメリットは仕事をきちんとしてくれるところです。2020年4月における緊急事態宣言後、出荷業務が滞るのではないかと考えましたが、平常時と同じ品質での出荷作業を行っていただけたので本当に助かりました。もしも自社出荷のままでしたら、従業員を輪番で休ませながら、増加した出荷作業を継続するというのは、本当に難しかったのではないかと思います。

土曜日に出庫していただけるのもメリットですね。当社の製品は高額であるため、お客様は金曜日のような週末に検討を重ねた上で注文されることが多いのです。土曜日の午前中までに受けた注文をその日の夕方に出荷できるのは、お客様からの心象もよいため、とてもありがたいですね。

私たちは2~3年ずっとオープンロジを使っていますが、本当に仕事をきちんとやっていただけるので助かっています。

他社のサービスを利用していた時は倉庫内におけるロストが2件はあったのですが、オープンロジを利用してからはありません。また入庫のデータの反映が早いのも助かっています。ロストがないことやデータの即時反映は当たり前のことではありますが、こういったところをきちんとやってくれるのはとてもありがたいことです。

またシステム画面が見やすいのもメリットです。導線がシンプルでとても分かりやすいのです。また、出庫の情報などは全て残っているのでキャンセルが出たときに、出庫情報が一元化されているため、どのECサイトの誰からキャンセルされたのか、すぐに調べることができます。顧客管理にも非常に有効です。

システムの使いやすさという面でオープンロジは群を抜いているので、よく考えられているなと関心しています。

今後オープンロジに期待することはありますか?

2つ要望があります。
1つめは「保管料金設定の細分化」です。現在オープンロジはSSサイズと60サイズの間に細かな料金設定がなく、一辺でもサイズオーバーしてしまえば60サイズの料金が発生します。細かな部分ではありますが、数が多くなるほど負担は大きくなるため、事業規模が大きくなってくると他社のプランが魅力的に感じてしまうことがあります。

2つめは「保証の拡充」です。
当社の製品は仕入れ値の段階でオープンロジによる保証金額を大きく超えてしまうものがありますが、もしも倉庫が火災や地震等で倒壊した場合、現在のオープンロジの保証金額ですと補いきれず、商売自体が止まってしまうため、リスクが高いと考えております。そのため、今後はオプションで保険がかけられるようになると、嬉しいですね。

また、商品を一か所の倉庫だけでなく、複数の倉庫を選べるようにして、地震などの天災に対するリスク回避ができるようになると、もっと安心して利用することができると思います。

貴社として今後挑戦していきたいことはありますか?

私たちは今後も変わわらずEinkパネルを使用した製品を取り扱い、お客様ひとりひとりに対応した手厚いサポート体制を維持していきたいと考えています。

現在、当社の製品は大学や研究所への出荷が多いのですが、その多くは公費払いと呼ばれる手続きを通して購入されております。この手続きは複雑で、大学によって異なり、発注している担当者様の負担は大きいものであると把握しております。

その手間を省くべく、大学生協などに展示していただき、直接当社の製品を購入できるようにしたいと考えておりますが、現在テレワークが中心となっているため、再考する必要があると思っています。

他には、オンライン授業の進展に伴い、タブレットを学習等で長時間使用される中学生や高校生向けのアプリを開発されております事業者とも協力してお仕事ができたらと考えております。

仕事の高度化に伴い、人間がタブレットやパソコンに向かって仕事をする時間は今後も増加し続けるはずです。このような時代に、閲覧・インプット用としてのBOOXのタブレットシリーズや、文章作成やオンライン学習などのアウトプット用としてDASUNGのEinkPCモニターの良さを知る人を一人でも増やしたいと考えています。

最後にオープンロジの利用を考えている人に向けてメッセージをお願いします

オープンロジは特に商品が高単価のもので、お客様に手厚いサポートがしたい事業者の役に立つと思いますね。発送の手間が省けることによって、メールの応対などに時間を多く割くことができます。

当社の商品の場合、問い合わせがきたら、まずはアプリがおかしいのか、商品がおかしいのかという原因を切り分けます。そしてアプリがおかしければ、実際に端末にインストールししてみて、どういうところがおかしいのか使い方の詳細をメールで送り、サポートしております。その作業にかなりの時間を要しますので、それ以外の点で時間を使いたくないのです。

したがって問い合わせにリソースを割くためには、物流業務を委託する手段が必須でした。オープンロジの提供しているフルフィルメントサービスは、当社にとってありがたいものです。

コストを抑えたい事業者様にもオープンロジはオススメできます。運賃は年々上昇傾向にあります。オープンロジを使って送れば、個人で送るよりも運賃が安いですし、外部に委託することで得られる発送費やリソースの削減というのもメリットだと思います。商品件数が少ないeコマース事業者にとっても、オープンロジのサービスは役立つと思います。

物流のお悩み、お気軽に
ご相談ください

オープンロジについて疑問や不安がある方は、お気軽にご相談ください。自社で導入できるかどうかのご相談も可能です。
各種お役立ち資料もご用意していますので、物流の構築を検討中の方はぜひお役立てください。