レストラン運営を母体として、スイーツのEC販売も手がけている株式会社OHARA様。コロナ禍をきっかけにスタートした新事業の「FIVE STAR CHEESECAKE」のEC販売は、クラウドファンディングをきっかけに多くの人の目に留まりました。
今回は株式会社OHARAの大原様に、オープンロジ導入のきっかけや当初抱いていた冷凍配送の懸念点、実際の使用感、今後の事業展開についてなどを詳しくお聞かせいただきました
コロナ禍だからこそ生まれた
「美食」を提供するサービスとは
貴社についてご紹介をお願いします
株式会社OHARAは、レストラン運営から始まった会社ですが、コロナ禍を経て、今はスイーツ部門の「FIVE STAR CHEESECAKE」と、レストラン「ロランジュ」の2つの事業を行っております。
「FIVE STAR CHEESECAKE」が、EC事業でチーズケーキを販売し、オープンロジに物流業務を委託している事業です。
EC事業を始めたきっかけは、コロナ禍の影響です。お客様にレストランに来店して頂くことが難しくなってしまったので、私たちの方からお客様に何か提供できないか考え、からあげ販売やテイクアウトなどいろんなことにチャレンジしました。テイクアウトを始めることも考えましたが、近隣のお客様の利用に限られてしまうのが一番のネックでした。
元々経営していた母体のレストランが高級価格帯だったため、日本だけでなく世界からお客様がいらしてくださっていました。そういったお客様に私たちができるサービスというのは、「何かを配送すること」との考えに至りました。当時からうちのデザートがすごく評判がよかったこともあり、レストランで出すチーズケーキのクオリティを、お客様のご自宅でお楽しみいただけるようにと考えたのが、「FIVE STAR CHEESECAKE」を始めたきっかけです。
コロナ禍で気づいたのは、美味しいものを食べる習慣がなくなっていくのが、一番の悲しみだということ。売上的にも打撃を受けましたが、美食を改めて提供したいと思いました。
FIVE STAR CHEESECAKEの現在の事業規模を教えてください
配送だけでなく、店舗での売上も含めると、レストランの売上の30~40%を占めています。売上が高い月では月間50万円以上、年間1,000万円近い売上となっています。
ECだけでなく店舗の運営も含めて、会社は2人体制です。運営に集中できるように、マーケティングやカスタマーサポートは、外部委託を行っています。
EC事業を伸ばすための施策はありましたか?
売上が大きく伸びたのはクラウドファンディングがきっかけです。
当初は、そのクラウドファンディングを運営している会社のマーケティングに沿って、いろいろな施策を共同で行っていました。クラウドファンディングは一度火がつき始めると急速に伸びるので、私達の「FIVE STAR CHEESECAKE」も目新しい商品だったためか、多くの方々に応援購入して頂きました。人数はおよそ800人を超え、期待を超える売上を出すことができました。
SNSでは、LINEは2000人、Instagramは4500人ほどのフォロワー数です。現在も、日々の運用で徐々にフォロワーを増やして認知を広めているところです。
Shopifyはオープンロジとの相性がいい
EC事業を始めたときに、なぜShopifyをECカートに選んだのかを教えてください
知人から運用しやすいと聞いていたので、最初からShopifyを選びました。他サービスとの連携も容易なので、Shopifyが一番導入しやすいのではないかという話を聞いていたためです。
フォロー体制もしっかりしており、後々を考えてもShopifyが一番拡張性があることは今でも実感してます。
オープンロジとの連携機能も充実しており、Shopifyとオープンロジを導入することで商品の売上後、自動で出荷してくれる体制を整えることが出来ました。
Shopifyを使ってみて、便利だと感じた点はありますか?
オープンロジがShopifyの情報を取り込んでくれることです。オープンロジはShopifyとの互換性も高く、外部連携のしやすさを感じています。マーケティングに関しても、専用のアプリを入れておくと最適化ができ、とても助かっています。
他にも、アラートをかけてくれる点が便利です。例えば、管理画面のトップにはカゴ落ちが何点生じているかなど、教えてくれます。そのようなアラートのおかげで、対策の施策を講じることができます。
また、Instagramとの互換性も良く、直接Shopifyのサイトに飛ばせることも便利です。今のソフトはこうした細かなところまで配慮が行き届いているのだと感心しています。
Shopifyはデザイン性もいいですね。Shopifyを利用している知人も、ホームページを作りやすいと言っていました。自社のブランドをちゃんと売ることができるデザインになっていると思います。
運用前の丁寧なヒアリングにより
不安が払拭されたことで安心して任せられた
最初から物流はアウトソーシングしようと思っていましたか?
ECサイトの運営を始めた当初、物流は自分たちで行おうと思っていました。ECサイトを運営することが初めてだったので、仕事量は想像するしかありませんでしたが、店舗での業務が落ち着いた後に送り状作成などの業務を行えば、外注せずに済むのではないかと甘く見積もっていました。
クラウドファンディングで応援購入していただいた商品を発送する際は、期限を2週間と決めて、1日約100件の送り状を作り、チーズケーキを作ってすぐパッケージングして梱包し、送り状を貼り付けて配送まで。約800件の作業を1人で全部やってみて、正直死ぬかと思いました。
結果としてミスもなく終わったのですが、そのときに、自分の生活に支障が出るほどの負担がかかったので、自社で物流業務はやるべきではないと感じました。一度経験し無理だと感じたことで、コストをかけてでも物流をアウトソーシングをすべきだと判断できました。
そんなときに、オープンロジのことを知人から聞き、1度話を聞いてみようということで紹介していただきました。
いろいろな選択肢があったと思いますが、他社サービスなども検討されたのでしょうか
オープンロジ一択でした。比較検討する必要もないぐらい困っていたというのもあります。オープンロジと最初にお話させていただいたときに、箱や緩衝材はこういうのを使いたい、お客様は届いたダンボールを開ける瞬間から体験は始まっているから、こういう向きで入れてほしいなど、こちらの要望を徹底してヒアリングしてくださったので、それが一番の導入の決め手になりました。
事業者に向き合う姿勢を感じられなければ他社も探したと思いますが、徹底してケアすると言ってくださったので、オープンロジに決めました。
Amzonや楽天市場など、大手のECモールの利用は、私達D2C事業者にとっては売上手数料が高くコスト面において課題を感じてしまいます。
コスト面やブランディング面を考慮すると、D2Cをやりたいという人たちに最も適しているのは、事業者と徹底的に向き合う姿勢を持っている、パートナーとしての付き合いができる、オープンロジではないかと思います。
冷凍での配送に懸念点はありましたか?
冷凍配送を外注することにより、品質が下がってしまうのではという懸念点はありました。冷凍を人に頼むのは不安が大きかったので自分で配送したいという思いがありましたが、今ではその不安も解消されています。現に、オープンロジを実際に利用した後、お客様からのクレームは1件も届いていません。
レストランのシェフとして、ゼロ距離でお客様に提供することが常だったため、配送を始めて、自分が最後まで見届けられないことに慣れるまでには時間がかかりました。オープンロジと仕事をしていく中で、「品質を落とすことなく物流を外注できるのか」といった不安が消えていったので、今では一任できると信頼を置いています。
オープンロジの利用で
商品開発の領域に工数を割けるようになった
オープンロジのシステム面やカスタマーサポートはいかがですか?
営業担当の方に何かあればすぐに相談できるのですが、サイトが使いやすいので、困ることはほとんどありません。作業の合間に発送を行っているのですが、2クリックぐらいで発送できる単純明快さが、ミスが起こらない理由だと思います。オープンロジのシステム画面も、インターフェースのデザインがわかりやすく使いやすいので気に入ってます。
ただ、導入当初は「アプリ化しないのかな」とも思っていました。オープンロジはSafariで運用していますが、起動してすぐ最初のインターフェースが出てきて、ログイン時間も長いし、いちいちログアウトせずに済むので、今ではアプリが必要とは思わなくなりました。ブックマークしておくだけで、スマートフォンの画面でとんで行けるので便利です。他の予約システムは、アプリ化してないとブラウザですぐログアウトしてしまうので面倒なのですが、そのストレスがないのはすごいと思います。
物流にかかる1日の作業時間はどのくらいでしょうか
オープンロジを導入するまで月15時間ほどかかっていた作業時間が、今では月1時間ほどになりました。
私は基本シェフとして、まな板の前に立っていることが多いので、デスクに座って作業してプリントアウトして、というこの作業に入る準備だけでも10分かかります。オープンロジの導入により物流作業が大幅に削減され、時間だけでなく、思考を切り替えるストレスが軽減され、私は本来のやるべき仕事に集中できています。
EC販売と店舗販売の相乗効果で
売上規模の拡大を図りたい
貴社の今後の展開についてお聞かせください
私は料理人なので、本職の料理でコンテストに出ることにチャレンジしています。他にも、「FIVE STAR CHEESECAKE」に関しては、試験的に1ヶ月だけオフラインのショップを作ってみました。そこでも実績を挙げられたので、今後の展望としてはオフラインのショップを、東京の駅構内などに期間限定で出すことも考えています。
お客様に認知してもらう最初のきっかけがオフラインショップであっても、買いに行く手間を感じたときに、オンラインを利用してもらえるようになればと思っております。今後はオフラインのショップに進出していくことによって、オフラインオンラインどちらの売上も、相乗効果が期待できるのではと思っています。
最後に、オープンロジの導入を検討されている方へメッセージをお願いします
配送の仕事量は、1日100件を超えると皆さんが想像しているよりも莫大な仕事になり、神経もかなり使います。ECでの販売をやりたいけれど、今までやったことがないから踏み出せないでいる方に関しては、オープンロジのサービスを利用して、ぜひチャレンジしていただきたいです。
料理やお菓子を作ってみたものの、どうやって配送したらいいのか困っている方は多いと思います。より美味しいものを届けることに集中したいと考えている事業者の皆さんは、ぜひご利用を検討されてみてはいかがでしょうか。
株式会社OHARA:https://fivestarcheesecake.com/
物流のお悩み、お気軽に
ご相談ください
オープンロジについて疑問や不安がある方は、お気軽にご相談ください。自社で導入できるかどうかのご相談も可能です。
各種お役立ち資料もご用意していますので、物流の構築を検討中の方はぜひお役立てください。