研究員が「美容迷子を解決したい」という想いで立ち上げたブランド「One st.」。Shopify連携で出荷作業を減らし、1日1,000件の注文にも対応できる物流体制を実現。
2026.06.26


ホーユー株式会社
「One st.(ワンエスティ)」公式サイト【https://www.cosme-one-st.jp/】
現役化粧品研究員としくん【https://www.youtube.com/@Toshikun1】
創業100年以上の歴史を持つヘアカラーメーカー・ホーユー株式会社が、社内ベンチャー制度「コノユビトマレ」から生み出した化粧品ブランド「One st.(ワンエスティ)」。研究員としての10年間の経験から「美容迷子を撲滅したい」という想いで、消費者と直接コミュニケーションを取る誠実なD2Cブランドとして成長を続けている。今回はブランドの立案者でYouTuberとしても活躍する堀江様と、フルフィルメント担当の福本様にお話を伺いました。
創業100年企業の研究員が立ち上げた、誠実な化粧品ブランド「One st.」
―― まず、ホーユー株式会社様と、ブランド「One st.」についてご紹介いただけますか?
福本様: ホーユーはヘアカラーを主力製品とするメーカーで、創業から100年以上経っている老舗企業です。
2022年に創業家以外から初めての社長が就任した際、両利きの経営を実現するために、新規事業を推進する方針が打ち出されました。私は当時経営企画部門にいたのですが、その方針のもと社員が自分の事業案を提案し、審査を通過すれば段階的にリソースを与えてもらいながらチャレンジできる、社内ベンチャー制度「コノユビトマレ」を立ち上げました。
その第一期生として手を挙げてくれたのが、ホーユーの研究員として10年間開発に携わってきた堀江で、ブランド「One st.」を立ち上げました。私は現在「One st.」の物流全般を担当しています。
――堀江様はどのような想いからブランドを立ち上げられたのでしょうか?
堀江様: 研究員として市場の商品を見続けてきた中で「美容迷子」という問題を強く感じていました。SNS上に情報が溢れ、消費者がどんな化粧品を選べばいいか分からなくなっている状況です。
そんな「美容迷子」を解決すべく、消費者と直接コミュニケーションを取り、化粧品をよく知る研究員が心からお勧めできる商品を世に送り出していくような、誠実なブランドを作りたいという想いで立ち上げました。
社内ベンチャー制度で評価をいただいたあと、まずはクラウドファンディングという形でブランドをスタートしたのですが、目標を大幅に上回る結果を残すことができ、その後正式な事業として承認されました。
また、消費者との直接対話や、SNSを活用した新しいアプローチに取り組んでいることを示したいという意味もあります。
プロモーションについても、YouTubeやインスタグラムを積極的に活用していて、私自身が直接想いを発信するスタイルを取っています。創業100年を超える大きな会社ならではのリスク管理の観点もある中、新規事業だからこそのチャレンジができているという側面もありますね。
現在は美容液や、シャンプー・トリートメントなどのヘアケア商品を展開しており、今後も拡充予定です。
―― ブランド名「One st.」に込められた想いも教えていただけますか?
堀江様: ブランド名のスペル「ONEST」の頭にHをつけると「HONEST(誠実)」という言葉になります。ホーユーの社名もHで始まりますし、誠実さを軸にしたホーユーの新規事業であることを、ブランド名に込めています。
即日発送に課題を感じ、物流のプロへの依頼を検討
―― オープンロジ導入前は、どのように物流を行っていたのでしょうか?
福本様: はい。ホーユー自体は全国に流通網を持っていますが、それは小売店舗様や卸企業様向けの大口・パレット単位の物流です。我々のようなECで1件ずつ小口配送するスタイルには対応していなかったので、最初から外部にお願いすることにしました。
ただ、実際に販売をスタートしてみると、新商品発売時に一気に注文が集中する『波動』など、EC特有のスピード感に対して、よりシステム化された瞬発力のある出荷体制が必要不可欠だと実感するようになりました。
スキンケア商品はお客様の「早く使いたい」「切らしたくない」という気持ちが強い商材で、そこが顧客満足度にも直結します。今後のブランド成長を見据え、万全の体制を構築すべく切り替えを検討し始めました。
―― オープンロジを知ったきっかけを教えていただけますか?
福本様: 2つあります。1つは、Googleで「Shopify フルフィルメント」と検索したときに上位に表示されたことです。もう1つは、「コノユビトマレ」プログラムを支援してくださっているコンサルタントの方がご自身の会社でもオープンロジを使われていて、紹介していただいたことです。
―― 他社との比較検討はされましたか?そして最終的にオープンロジを選んだ決め手は何でしたか?
福本様: いくつかの会社を比べました。決め手になったのは、大きく3点です。
まず品質面。EC物流のプロとして実績のある会社なので、安心感がありました。
次にコスト面です。オープンロジ導入により、以前よりコストダウンが見込めるという試算ができ、社内を納得させる材料ができました。
そして最も大きかったのは、デリバリーの対応力です。先ほども言った通りスキンケア商品は「早く使いたい」というお客様の気持ちが強いので、大量の注文が来ても迅速に対応できるという点は大きな決め手でした。
オープンロジ導入後の変化——出荷作業がほぼゼロになり、コア業務に集中できる体制へ
――実際に導入してみて、どんな変化がありましたか?
福本様: 一番大きいのは、やはり迅速かつ確実に出荷できるようになったという点です。
先月、ヘアケアラインの新商品を発売した際に1日1,000件規模の注文が入りましたが、事前にオープンロジさんにその旨共有したことで、1〜2日で全件発送対応していただけたのはとても良かったです。
もう一つの大きな変化は、ShopifyとのAPI連携による作業効率化です。
以前は出荷指示の作業を人の手で対応していましたが、今はShopifyの注文はほぼ全て自動で連携されているので、私たちの作業時間はほぼゼロになりました。
我々は小さなチームなので、ミッションやビジョン、中期経営計画の議論など本来集中したい業務がどうしても後回しになりがちでしたが、そういった時間が確保できるようになったのは本当に助かっています。
――梱包の品質についてはいかがでしょうか?
福本様: お客様からの評価が高く満足です。
「One st.」のブランド方針として、余分な外箱や資材を使わずに商品をお届けすることを大切にしています。その反面、商品の破損が心配だったのですが、オープンロジ導入後は緩衝材を適切に使った丁寧な梱包をしていただいているので、お客様から高い評価をいただいています。
――担当者のサポートについて、印象に残っていることはありますか?
福本様: いくつかあります。
一つ目は提案力の高さですね。
商品の一つにハンドクリームがあるのですが、比較的サイズが小さく破損リスクも低いので発送方法をネコポスに切り替えてコストを削減しましょうとお話をいただいたことは良かったですね。商品の特性を踏まえて最適な提案をしてくれると感じました。
二つ目は対応の速さです。
大口注文の配送時に一部商品に不具合が生じるトラブルがあった際は、担当の方に迅速に対応を提案いただき、事なきを得ました。
また、とあるプログラムのダウンロード件数制限を拡張できないかと相談したところ、2〜3日後にはプログラムを修正して対応していただいたこともあります。
日々のレスポンスも早く、何か課題が出てきても相談すれば解決できるという信頼感があります。
ユーザーとの対話を重ねながら、さらなるブランド成長へ
――今後の「One st.」の展望について教えてください。
堀江様:「One st.」は長期の目標をあえて固定せず、ユーザーとのコミュニケーションを通じてブランドの方向性を決めていきたいというスタンスで運営しています。
一方、ロイヤルユーザーの方々からの「もっと商品のラインナップを増やしてほしい」という声も多くあるため、今後は「One st.」のフィロソフィーに合う商品を丁寧に増やしていく方針です。
また、化粧品以外の商品開発も進めており、その売上の一部を社会貢献に充てる取り組みも検討しています。
物流面では、ユーザーの皆さんからの「友達や家族へのプレゼントに使いたい」という声に応えるべく、eギフトラッピングの準備を進めています。また、定期購入のご要望もいただいているので、こちらもチームで検討中です。
――最後に、オープンロジの導入を検討されている企業様へメッセージをいただけますか?
福本様: SNSや各種プラットフォームの発達により、誰でもブランドを立ち上げられる時代になってきていますが、特にECの物流は、事業者側の大きな課題でした。
しかし、オープンロジのようなSaaS型のフルフィルメントサービスが登場したことで、EC物流の負担がかなり軽減されてきていると感じます。
立ち上げ期は特に人員リソースが限られているので、出荷指示や発送通知といった定型業務はできる限りオープンロジのようなサービスで自動化・省人化し、本当にやらなければいけないコア業務に集中してほしいですね。
――本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!





