フィルムカメラ専門店「Totte Me Camera」を運営するM様。全ての商品が一点モノであり、現在10~20代のカメラ好きな女性に高い人気を誇っています。
事業開始当初はフリマアプリなどで事業を展開されていたM様ですが、ECを立ち上げるにあたり課題となったのが物流でした。
今回は「Totte Me Camera」のM様にECを立ち上げた理由や物流の外注を検討したタイミング、BASEを選択した決め手などを詳しくお聞かせいただきました。
商売の基本である「早い・安い・便利」
ECであればすぐに実現することが可能だった
貴社やブランドについてお聞かせください
私は主に年代物の古物・中古品のフィルムカメラ販売をしています。中古カメラの販売自体は4~5年間ぐらい続けています。
今まではカメラの知識に長けた方をターゲットにして、フリマアプリやオークションサイトにて販売をしておりましたが、本格的にEC事業へと参入するため、昨年10月を境に販売ターゲット層を一新いたしました。
メインターゲット層を10~20代のカメラが好きな女性にし、取り扱うカメラの種類もデザイン性の高いフィルムカメラへ変更しました。今年7月にはInstagramの利用を開始すると共に、ECストア「Totte Me Camera」を開設し、現在に至ります。
EC事業を立ち上げた理由は何ですか?
主な理由は3つあります。
1つめは、ネットの利点を自社に取り入れたかったからです。
カメラ屋はニッチな場所にあることがほとんどで、実際東京や大阪・京都など都市圏にしかほぼ存在していません。古いカメラが売っているところは尚更で、さらに数が限られているのです。
実店舗に行けばすぐに商品が手に入り、対応もその場でして貰えます。しかし直接店舗に行かないと買えないという利便性の悪さは、私にとって大きな課題でした。また実店舗で商品を販売するとなると、店舗の土地代や人件費などの諸経費がかかるため、商品もさらに高額になってしまうことも懸念点でした。しかしECならば実店舗販売よりも商品を安く提供でき、配送方法の工夫次第で早く提供することも可能だったのです。
いざという時はすぐにお客様と連絡を取って話を聞くこともできるので、商売の基本である「早い・安い・便利」という部分をECであればすぐにクリアすることができるのは、私にとってEC事業参入の意思を固めるきっかけとなりました。
2つめは、私の取り扱う商品ジャンルでまだECに参入している企業がいなかったからです。
普通のカメラをECで販売している事業者はたくさんいます。しかし私が取り扱っている商品ジャンルであるフィルムカメラでは、まだECに参入している事業者が当時はいませんでした。
また、扱っている商品が写ルンですのようなインスタントカメラからステップアップしたような簡単に操作できる商品が多いのも、EC販売に踏み切れた要因です。一般的にカメラは難しいと思われがちなんですが、私が取り扱っている商品のように誰でも簡単に扱えるものもあります。マニアックなカメラの場合はその性質上、直接マンツーマンで販売する必要があります。しかし私が取り扱っているようなフィルムカメラならば、ECでの販売が可能だと考えました。
3つめは私が地方在住だからです。
現在私は四国に住んでいます。今の時期ですと都会にわざわざ赴いて商品を販売するのは現実的ではありません。ですので、どんなご時世でもインターネットを通して欲しい商品がきちんと手に入る事業にしたいという思いがありました。
もともと海外でも販売していたので、引き続きインターネットで販売して北海道でも沖縄でもどこでも届けられるようにしたいなと思っていたというのもあります。
BASEはCSV画面がシンプルで使いやすい
BASEを選択した理由を教えてください
ECを立ち上げる際、他のECプラットフォームも一応検討させていただいたのですが、そこは後払い決済が無く、コンビニ払いも利用開始までの手続きに制限があったり手数料が嵩んだりなど、少々ややこしかったため断念しました。
一方BASEは、すぐに後払い決済やコンビニ払いなどの支払方法を導入することができるので、この部分がBASEを選択した大きな理由のひとつです。
あとはCSVですね。BASEでは CSV管理ができるんですけれども、その画面が非常に見やすかったのです。選べる項目がシンプルなので、できることは限られますが、私が必要な項目は揃っていたのでむしろ扱いやすく感じました。これが他社の場合、表記が全部英語だったり、決められる項目が多かったりなどして非常に難しい印象を受けたのです。
このようなCSVのシンプルさと後払いやコンビニ決済がすぐに使えるという点が、BASEを選択した理由です。以前までフリマアプリでも販売していたので、そちらの利用ユーザーから見た使いやすさに近いところで考えると、後払い決済やコンビニ支払は外すことができない条件でした。
決済方法は重要なポイントでしたか?
そうですね。まだ正確にはデータを取っていないのですが、私のストアを利用しているお客様の半分以上は後払い決済を利用しています。年代層が若く、10代後半から20代中頃ぐらいまでの方が大半を占めているのが理由かもしれません。決済方法の多さは、後払い、コンビニ払い、キャリア決済という順です。クレジットカードはあまり利用されていません。
なお、この決済利用の傾向はフリマアプリで販売していた時から把握しておりました。ポイントで支払いたいとか、コンビニで払いますとか、後で払いたいという要望が多く頂いていたのです。ですので、ECでもきっとそういうニーズが強いと考え、同じ支払方法を取り入れたところ、想定通りの結果が得られたという印象です。
オープンロジは固定費用がかからない
物流の外注を検討されたタイミングはいつですか?
海外に販売をしていた時はEMSを個人的に使っていました。物流の手間は出来る限り省きたかったので、郵便局に個人で契約をして倉庫に商品を預けさせてもらっていたのです。
そのときの物流業務は、郵便局と提携している倉庫に商品を預けて管理をしてもらい、ラベル等の貼り付けは倉庫業者にお願いし、荷物自体は郵便局の人が回収してくれるといった流れでした。
今回、ECで商品を販売するにあたってBASEと連携できる配送方法や倉庫を検討する必要がありました。
カメラは商品自体は小さいのでそこまでかさばらず、60~80サイズぐらいにしかなりません。ですので在庫管理する上では出来る限りフィットする倉庫を探していました。商品スペースを確保するために倉庫を広くしてしまえば逆にスペースが余り、維持費も上がってしまう。余計なコストがかかることはは避けたかったのです。
他社比較はされましたか?
信頼している知人の紹介でオープンロジを知ったため、他社比較はほぼしていません。実際物流の外注業者はどこが安いというわけではなく、一定のコストはかかると言うことは知識としてあったので、比較検討はそこまで重要視していませんでした。
私は一度郵便局に物流を外注したことがありますが、物流の外注は実際に使ってみないと分からない部分が多いと学びました。ですので、なるべく導入時のリスクは下げる必要があると考えたのです。
大手事業者でしたら売上が安定しているので、倉庫を長いスパンで見ることができると思いますが私のような小さなショップではそうはいきません。まず使ってみて売り上げが立つかどうか、実際にアクションを起こしてみる必要があるのです。その際に初期費用や導入費用がかかると大きなストレスになります。
大抵の代行業者ではこれらの固定費用がかかってきます。ですがオープンロジでは導入初期費用や月額費用などの固定コストがかかりません。そのため導入時のリスクを限りなく低く抑えることができます。この点は私にとって非常に魅力的でした。
選定の際、一番重視していたポイントは何ですか?
固定コストがかからない点に加え、何よりオープンロジという会社の今後の伸び代に期待して選定させていただきました。
コストももちろん大事に考えています。しかし郵便局と提携していたときの物流業務のように、荷物を預けて終わりというだけのサービスだったら、オープンロジは選ばなかったと思います。
郵便局は誰もが知っているネームバリューのある大手企業です。一方オープンロジは認知度は高まってきているものの、まだスタートアップ企業だと思います。しかし、私はスタートアップ企業だからこその良さがあると考えました。
例えば、オープンロジは提携されている企業さんを着実に増やし、常にバージョンアップしていらっしゃいます。その点からも良い方向へ改良を積み重ねているという印象を受けました。
またヘルプページが充実している点も好印象でした。隅から隅まで書かれているのです。導入事例も豊富にあり、問い合わせがあった際にどのように対応していただけるのか、リアルに見えたのは大きな決め手となりました。
私はどんなに利用料が安くても、ただ業務を受けて行っているというだけだったら、きっとサービスの価値は上がっていかないのではないかと思っています。そういう部分は絶対内部の仕事に響いてくるはずですから。
常にサービスやシステムを改善したり新サービスを開始したりなど、より良い物流代行サービスを提供していこうというオープンロジのポジティブな姿勢はとても好感が持てます。オープンロジでは安い料金でサービスを提供するということも事業成長の一つとして取り組まれていらっしゃるので、その姿勢が私にとっては業者選定の重要なポイントになりました。
オープンロジの利用を開始して
月40時間のリソースが新たに確保できた
オープンロジを導入されて感じたメリットは何ですか?
一番のメリットはリソースが大幅に軽減されたことです。
前までは郵便局と提携は組んでいたものの、毎日1時間ぐらいは発送作業をしていました。他業務の合間に少しずつやっていたのですが、それが丸っきり無くなりましたので月30時間から40時間ぐらい軽減されたことになりますね。
また実際に使ってみて知ったのですが、発送連絡追跡番号の連絡まで自動で行なってくれているのは正直驚きました。そこまでしてもらえるとは想定していなかったのです。ただ送ってもらって、商品を送りましたという情報だけこちらに来るという流れだと思っていました。この作業も自動化されたことで業務負担がかなり軽くなりました。
あとは細かい内容ですが、ギフトラッピングの対応やプチプチ梱包を増していただいたりなど、細かいところも思った以上に項目が充実しているのも印象的でした。これらもオープンロジ利用のメリットのひとつですね。
物流の外注によって浮いたリソースの使い道をお聞かせください
私の場合は新商品の開発や、修理をしたカメラの販売に取り組んだりしています。あとは販売に関する公告関係ですね。他業務に回せるリソースができたことで新商品の開発や広告のメンテナンスなど、より販促活動に重きを置けるようになりました。
物流を外注することによってただ単にリソースが浮いたのではなく、これからもずっと物流に割いていたこの時間が確保されることが保証されています。どれだけ事業規模が大きくなってもそれは変わらないので積極的に販促活動を行えます。この部分は売上に直結する重要なポイントだと思います。
今後オープンロジに期待されることはありますか?
すでにオープンロジに預けてある商品をBASEの商品情報と紐付ける際のフローが改善すると嬉しいです。
一点モノであるという商品の特性上、BASEに掲載してからオープンロジへの商品の入庫を行うと、お客様に対して充分なスピードで配送ができない可能性があります。倉庫に到着する前に商品が売れてしまい、出荷までに時間がかかってしまう場合があるからです。
よって、いつもオープンロジに預けてからBASEに掲載しているのですが、その際に専用のフォームなどがあるとより楽になって良いなと思いますね。
国内から海外へと販路を拡げていきたい
今後の貴社の展開についてお聞かせください
現在はコロナウィルスの影響で海外販売を一時ストップしているのですが、収束し落ち着いたらまた再開させたいと考えています。以前はフリマやオークションサイトを使って海外への販売を行っていましたが、次に行うときは新たにストアを立ち上げたいですね。
あとはオリジナル商品を展開していく予定です。
とは言いましても、カメラは精密機械なので全くのゼロから作るというのは難しいので、私は「昔人気のあったレトロなカメラの外観を全て生まれ変わらせる」ということをしたいですね。オリジナルというよりかは、カスタム・着せ替えを・リメイクした物をオリジナル規格として新たに展開していこうと考え、計画を進めている最中です。
今まで「Totte Me Camera」は中古カメラを扱う古物屋という感じだったのですが、これからはカメラを修理してオーバーホール(※)し、新たに加工して販売するというフェーズへ移行しようと思っています。そこから国内、ゆくゆくは海外へと販路を拡げていきたいですね。
※分解点検修理
最後に、オープンロジの利用を検討されている方にメッセージをお願いします
オープンロジは月額使用料や初期の契約導入費用といったものがかからず、使った分だけの従量課金制なので非常に明朗会計であることが魅力です。
特に、少し販売実績があり2ヶ月ぐらいで商品が回転する事業者は、すぐに使ってみたほうが良いのではないでしょうか。長くは預ければその分保管料がかかってしまいますが、逆に言えば入庫してすぐ出て行ってしまうのなら、保管料はそんなにかからないはずです。
またオープンロジの送料は一律ですし、梱包資材の手間もかかりません。でしたらまとめて商品を入れて倉庫送ってしまえば、一件あたりのコストは下がるはずです。物流を外注することで、月40時間もの時間を他の業務に回すこともできるようになります。
1~2ヶ月で在庫が回転するような商材を扱っていて、梱包を任せられるようなものであれば、オープンロジを利用することで大きなメリットを感じられるはずです。
フリマやオークションで販売をしていたり副業でちょっとEC事業をやってみたい方は、ぜひ一度オープンロジに問い合わせをしてみることをオススメします。
Totte Me Camera:https://totteme.base.shop/
物流のお悩み、お気軽に
ご相談ください
オープンロジについて疑問や不安がある方は、お気軽にご相談ください。自社で導入できるかどうかのご相談も可能です。
各種お役立ち資料もご用意していますので、物流の構築を検討中の方はぜひお役立てください。