Shopify Plusについて徹底解説|機能・料金・構築会社も合わせてご紹介

2021年9月23日

Shopify Plusについて徹底解説|機能・料金・構築会社も合わせてご紹介

Shopify Plusは、Shopifyが提供する通常のプランに比べて機能やサービスがさらに充実した最上位プランです。主に大規模事業者をターゲットとして設定されており、24時間365日の専任サポート対応やより複雑なカスタマイズなど、さまざまなメリットを備えています。

Shopifyはベーシックプランの29ドルから気軽に利用できる点も魅力ではありますが、規模が拡大してきた事業者にとってはプレミアムプランでも物足りないと感じる場面は多々あるでしょう。Shopify Plusは、そんな事業者の方々でも満足できる充実の機能が揃っています

そこで今回は、Shopify Plusの機能や料金、構築会社などについて徹底的に解説します。

 

Shopify Plusの機能

まずは、Shopify Plusが持つ主な機能をご紹介します。

チェックアウトページのカスタマイズが可能

Shopifyはカスタマイズ性の高さが支持されている一因ですが、通常プランでは自由に項目を編集できない部分もあります。しかし、Shopify Plusであれば、通常プランではカスタマイズが許可されていないチェックアウトページのカスタマイズが可能です。

チェックアウトページのカスタマイズが許可されているShopify Plusなら、住所入力フォームに新規項目を追加したり、配送先の国ごとに項目のカスタマイズをしたりすることができます。特に越境ECに進出を検討しているなら、現地ユーザーの特徴に合わせてローカライズされた運営ができるのは魅力的です。

カスタマイズ性が高ければ高いほど、ユーザーの要望を反映させた利便性の高いECサイトを構築しやすくなります。結果的に顧客満足度の向上につながり、リピーターの獲得も目指しやすくなるというメリットがあります。

専用のAPIがある

Shopifyの通常プランは、利用可能なAPIに制限があります。しかし、Shopify PlusではAPI制限が解除されており、専用のAPIを利用できるようになります。

自社が扱っている商品と関連する商品をページ内に表示させたり、登録メールアドレスを活用して他のShopifyストアと相互に行き来できるようにしたりと、Shopify Plus専用のAPIによって機能拡張が期待できるでしょう。

他にもEC運営業務の自動化や注文通知の受信指定、クーポン配信などを100種類に迫る膨大な量のテンプレートから選ぶだけで実装可能なので、業務効率を向上させる効果も見込めます。専用APIの活用によって、通常のShopifyでは難しかったさまざまな方法で生産性を向上できます。

専任サポートが受けられる

Shopify Plusは「24時間好きなタイミングで問い合わせを行うことができるサポート体勢」が整っています。

Shopifyに限らず、一般的なECプラットフォームでは問い合わせ時間が限られているケースは多いものですが、ECサイトの運営はいつトラブルや疑問が発生するか分からないため、任意のタイミングにレスポンスが欲しいと考える方も多いでしょう。Shopify Plusならそのような要望にも応えられるため、時間を気にせず更新作業に取りかかれます。

特に、ストアの更新は来客の少ない深夜帯や早朝に実施する事業者は多いため、いざ変更したタイミングで問題が起こると長時間身動きが取れなくなってしまうケースも多く、24時間サポートしてもらえるのは嬉しいポイントです。

さらに、Shopify Plusでは専任サポート体制も用意されています。自社に合っている機能や詳しい使い方のサポート、EC運営に関するアドバイスまでさまざまな面から運用をサポートしてもらえるため、初心者の方でも安心です。

最大10サイトの運営が可能

Shopify Plusでは、1アカウントにつき最大10サイトのShopifyストアを運営できます。通常のShopifyで複数ストアを運営するにはそれぞれ個別のアカウントを解説しなければならないという手間がかかりますが、Shopify Plusなら、同じアカウントで複数ストアを管理できるため効率よく運営が可能です。

大規模なEC事業を展開するのであれば、複数のブランドやジャンルのECストアが必要になることもあるでしょう。そのような場合に異なるアカウントを増やすと、非効率な運用になってしまいやすいといえます。

Shopify Plusを活用して1つのアカウントから集中的に管理できる環境を整えることで、効率的な運用を実現するとともに事業拡大も図りやすくなります。

Googleタグマネージャーが利用できる

通常プランでは、複数タグを一括管理するためのGoogleタグマネージャーの利用が制限されています。しかし、Shopify PlusならGoogleタグマネージャーを利用できます。

Googleが提供しているあらゆるサービスを一元管理できるGoogleタグマネージャーは、業務効率化を実現する上で非常に便利なサービスです。広告運用や集客施策にGoogleのサービスを活用する例は多いため、Googleタグマネージャーが解禁されることによって生産性が向上する可能性は高いといえます。

複数の機能を切り替えるたびに新規ログインを行う必要がなくなるため、シームレスに機能を切り替えて設定や内容変更を行えるようになり、ストレスフリーかつ効率的な運用を可能にします。

登録ロケーションは20か所まで対応可能

Shopifyでは、ロケーションを最大20か所まで登録できます。通常プランではベーシックが4か所、スタンダードが5か所、プレミアムが8か所までとなっているため、Shopify Plusはベーシックと比べて5倍、プレミアムと比べても2倍以上のロケーションに対応しています。

大規模運用で緻密なロケーション管理を必要とする事業者にとっては、通常プランでは不十分なことも多いでしょう。より多くのロケーションを管理するなら、Shopify Plusを契約すると複雑なロケーション管理もカバーできます。

Shopifyにおける在庫の割り振りは、実店舗や倉庫、ポップアップなどあらゆる在庫場所に対応しています。だからこそ、十分な管理を行おうとするとすぐにロケーションが足りなくなってしまう可能性も否定できません。

Shopify Plusで豊富なロケーション管理を行えるように準備しておくことで、スムーズで効率的なEC運用が可能になります。

スタッフアカウントは無制限

ECサイトを運営していると、事業規模の拡大に伴って管理業務に携わるスタッフは増えていきます。まだ規模が小さいうちは1つの共通アカウントで管理することも不可能ではありませんが、事業が拡大していくにしたがって、複数人で対応しなければ業務をこなしきれない場面も出てくるでしょう。

Shopifyの通常プランは、スタッフアカウントの作成数に制限が設けられています。ベーシックは最大2、スタンダードは最大5、プレミアムは最大15までしかスタッフアカウントを作れないため、それ以上のスタッフが作業を行いたいと思っても、アカウントを使い回すしかないため非効率な運用になりがちです。

一方で、Shopify Plusはスタッフアカウントの作成数に制限がないため、必要な分だけアカウントを柔軟に発行できます。ECサイトの運営に関わるスタッフ一人ひとりにアカウントを付与すれば、複数人がさまざまな業務を同時に処理できます。

誰かの作業が終わるのを待って次の業務を開始しなければならない、といった「待ち時間の発生」を防止できるため、リソースの削減と業務効率の向上を図れます。

ストアの時限設定ができる

商品情報の変更やブログの更新など、一部の機能はShopifyの通常プランでも時限設定が可能です。しかし、商品価格やサイトデザインなど多くの部分は時限設定に対応していません。

Shopify Plusなら、サイトデザインや商品価格、バナー情報など複数の項目を時限設定可能です。手動で情報を切り替える必要がなく、指定した時間に自動的に新しい情報に切り替わるため、セールやキャンペーンの際に重宝するでしょう。

事業規模が拡大すると扱う商品数やセールの規模も手動ではカバーしきれなくなるケースが多いことから、ストアの時限設定ができるようにして事前準備を行っておくと安定的な運用が可能になります。

商品購入ページへのロックも可能になるため、例えば「〇月〇日から販売開始」などの表示にしておき商品を事前告知することで、ユーザーの期待を高める効果も期待できます。

BtoB、卸ストアの開設が可能

Shopify Plusの独自APIを利用すると、ユーザーごとに個別の価格を設定できます。ユーザー別の価格を表示できるようになると、BtoBや卸売事業者向けのストアの運営も可能になります。

例えばユーザーAには商品Bの価格を「100円」と表示し、ユーザーBには商品Bの価格を「120円」と表示させて決済に進ませることができます。BtoBにおいては取引先別に価格を変更する商習慣が一般的であることから、Shopify Plusによって個別価格表示を実装しておくことは必要不可欠です。

顧客別にパスワード設定も可能になっているため、招待制のECサイト運営も実現できます。会員登録制のECサイトを運営することで、安全性と信頼度の高いECサイトを構築可能です。

業務の自動化・効率化できる機能

Shopify Plusでは、専用アプリを導入することで業務の自動化や効率化が可能です。ここでは、よく使われる5つの機能をご紹介します。

Launch Pad|キャンペーン自動化

Launchpadは、キャンペーンの開催や新商品の発売を「イベント」として登録しておくことによって、手動で切り替えずに自動スケジューリングが可能になる機能です。日付が切り替わった瞬間などにスタッフが待機して更新作業を行うのは手間がかかりますが、Launch Padを使えば自動対応が可能になります。

Shopify Flow|通知自動化

Shopify Flowは、指定した商品の注文が入ると通知を受け取ったり、顧客別にタグ付けして管理したりすることができるようになるアプリです。指定した条件を元に自動で通知や振り分けができるため、業務自動化に貢献します。

Transporter|既存ECストアからのデータ移行

Transporterを使うと、顧客、商品、注文記録を運営中のShopifyストアにCSVデータでインポートできます。既存ECストアからエクスポートしたデータを取り込めるため、データ移行に便利です。

Bulk Account Inviter|ストア移行通知

既存ECサイトからShopifyストアに移行する場合、会員がパスワードを再設定しなければなりません。このパスワード再設定通知を自動的に一括通知してくれるのが、Bulk Account Inviterです。メールテンプレートを編集するだけで簡単に通知が完了するので、一人ひとりにメールを送信する手間が省けます。

Script Editor|送料無料設定

Script Editorは、Shopifyの価格や配送、決済に関連するさまざまな情報を変更できる機能です。2点購入で10%オフなどのディスカウント設定や、VIP・サブスクリプションのユーザーに対する送料無料設定、デフォルトの決済方法の自動選択などが可能です。

Shopify Plusの料金

Shopify Plusの料金は、通常の3つのプランに比べると月額費用こそ高額ですが、手数料が他のプランに比べて安いという特徴があります。ここでは、Shopify Plusの料金について解説します。

月額2,000ドルから利用可能

Shopify Plusの料金は、月額費用2,000ドル~と通常の3つのプラン(ベーシック、スタンダード、プレミアム)に比べると非常に高額に設定されています。ベーシックプランは29ドル、スタンダードプランは79ドル、プレミアムプランが299ドルであることを踏まえると、飛び抜けて高額であることが伺えるでしょう。

日本円に換算すると20万円以上になることから、Shopify Plusの契約は基本的に売上が多い大企業向けのプランが想定されているといえます。

手数料は他のプランに比べて安い

月額費用は2,000ドルと高額ですが、Shopify Plusは他のプランと比較して手数料が割安に設定されているという特徴があります。例えば日本のオンラインクレジットカード取引手数料の料率はベーシックプランが3.4%、スタンダードプランが3.3%、プレミアムプランが3.25%ですが、Shopify Plusは3.15%です。

また、海外/AMEXのオンラインクレジットカード手数料はベーシックプランが3.9%、スタンダードプランが3.85%、プレミアムプランが3.8%ですが、Shopify Plusなら3.75%に抑えられます。

他にもShopifyペイメントを利用しない決済はベーシックプランだと2.0%、スタンダードプランは1.0%、プレミアムプランは0.5%かかりますが、Shopify Plusはわずか0.15%です。

月額売上80万ドル以上になると従量課金型に

Shopify Plusは月額費用も高額であることから、契約する事業者の売上規模も大きいことが想定されます。売上が1ヶ月80万ドルまでの場合は月額費用2,000ドルに固定されますが、80万ドルを超える事業者は従量課金制に変わるため注意が必要です。

料率は月の売上×0.25%であり、例えば100万ドル売上がある事業者の場合、その月の月額費用は「100万ドル×0.25%=25万ドル」となります。この料率は売上が増えても変化しないため、事業規模が大きくなるほどShopifyに支払う金額も大きくなります。

料率としては高いというわけではありませんが、積み重なると大きな出費となる可能性があるため、売上次第で従量課金制に切り替わることを押さえておきましょう。

Shopify Plusの事例

Shopify Plusを利用するかどうか検討する際に、事例を参考にするのも有効です。ここでは、Shopify Plusを活用して具体的な成果を上げている2つの事例をご紹介します。

土屋鞄製造所

https://tsuchiya-kaban.jp/

自社ブランドの鞄や皮製品を製造・販売している土屋鞄製造所では、度重なるシステムアップデートによって膨大なコストがかかってしまうという課題を抱えていました。過去に利用していたシステムはカスタマイズ性が高い代わりに小さな変更でも膨大な改修費用と回収機関を必要とするため、タイムリーな対応が難しいという問題もあったといえます。

また、セキュリティ対策の問題も重要な課題のひとつでした。これらを解決するためにセキュリティ対策が豊富でシステムアップデートもスムーズなShopify Plusにプラットフォームを移すことを決めています。24時間365日のサポート体制も魅力に感じており、問い合わせから僅か数分でレスポンスが帰ってくることからスムーズな運用が可能になりました。

Shopifyの運用から1年で越境ECに特化したストアを含めた3つのストアを開設するなど、スピード感のある運用が可能になっています。また、POS連携を含めた戦略も進んでおり、Shopify Plusが提供するAPIを活用した越境ECサービスも提供を予定しています。

HEINZ

https://www.heinz.com/

HEINZ(ハインツ)はアメリカのケチャップ会社で、130年以上もの長い歴史を誇る企業です。日本でも多くの飲食店で採用されており、有名店で同社のケチャップが提供される機会もよくあるため、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

HEINZがShopify Plusの導入を決めたきっかけは新型コロナウイルスの影響が大きく、外出自粛によってHEINZの商品を容易に購入できなくなった顧客のために、Shopify Plusによって構築したECストアを通じて商品を販売する事業を開始しました。このECストアは僅か1週間で構築されたことからも、Shopifyのスピード感が窺えます。

物流をスムーズに提供するために、最初から全ての商品を取り扱わなかったのも同社の工夫のひとつです。まずは人気商品のみを取り扱い、2~3日中に購入した全てのユーザーに商品が行き渡るような物流体制を構築することで、高い顧客満足度を獲得しました。

外出自粛や営業時間の短縮による打撃を受けた企業が、EC事業の展開によって利益確保に成功した事例といえるでしょう。

Shopify Plus Partner認定企業をご紹介

Shopify Plusによるストア構築にあたって、日本国内にもパートナー認定を受けている企業がいくつかあります。その中でも特におすすめの3つの企業をご紹介します。

トランスコスモス株式会社

https://www.trans-cosmos.co.jp/

トランスコスモスはEC事業だけでなく、マーケティング業務やコールセンター事業、データ分析など、さまざまな方面から企業を支援するサービスを提供しています。EC事業においては「グローバルECワンストップサービス」をコンセプトに、日本国内に留まらず、世界各地をターゲットにした越境ECのサポートも行っています。

中国市場向け、韓国市場向け、ASEAN市場向け、欧米市場向け、中南米市場向けなど世界の広範囲に対応しており、越境ECの進出エリアに合わせて効果的な戦略を策定できるのが特徴です。EC事業に必要不可欠な機能をShopify Plusを活用してワンストップで構築・提供できるのがメリットです。

世界各国に持つ豊富な販売チャネルも強みのひとつで、トランスコスモスが自ら売り場を確保して販売ボリュームの拡大を実現しています。越境ECにおいては同社の現地子会社が現地のニーズをリサーチしてから海外進出をサポートするので、現地の動向に明るくない企業でも効果的に売上を拡大できます。

ECワンストップセンターを所有していることから、国際物流までワンストップで対応可能です。越境ECでは物流がネックになることも多いものですが、海外ユーザーにとって最適な物流を提供できる体制が準備されているので、企業の越境EC進出を強力にサポートしてくれるでしょう。

株式会社フラクタ

https://fracta.co.jp/

フラクタは「ブランドの立ち上げから軌道に乗るまでのプロセス」を総合的にサポートするのが特徴で、デザインやストア構築などの開発部分以外の相談にも乗ってもらえるのがメリットです。「ブランドの課題を本質的に解決すること」を目標に掲げていることから、ユーザーに最もリーチしやすいアプローチをよく考慮した上で、訴求効果の高い戦略を立案してもらえます。

Shopify PlusによるECストアの構築だけでなく、戦略立案も任せたい企業にとっては心強い味方になってくれるでしょう。

Eコマースの現場で長年活躍してきた人材を数多く抱えており、「ビジネス、テクノロジー、クリエイティブ」それぞれの分野のスペシャリストが在籍していることから、あらゆる領域において品質の高いサービスを提供できます。

ブランドの立ち上げ~ECサイト構築~運用までワンストップでサポートを受けることもできますが、一部のプロセスだけをサポートしてもらうことも可能です。

「戦略プラン」「ソリューション領域」「マーケティングコミュニケーション領域」「ブランディング領域」「ブランド運営領域」の5つのビジネスを企業に合わせて適用することによって、ブランディングの精度を高めています。

フラッグシップ合同会社

https://flagship.cc/

フラッグシップは、Shopifyを通じたECサイトの開発支援に特化しています。グローバル展開の対応力の高さが特徴で、15ヵ国もの多国籍企業であることを活かしたさまざまな国への越境EC対応が可能です。

国内で一番最初にShopifyの開発パートナーである「Shopify Expert」に選ばれており、Shopify Plusを利用した自社ECストアの開発実績は日本でも最多を誇っています。

多国籍企業であるという特徴を活かし、Shopify Plusを世界中のあらゆる国へローカライズさせたECストアの構築を得意としています。ストアだけでなくShopifyのアプリ開発実績も豊富で、同社が開発したアプリをECストア構築に利用することで構築速度を早めて、短期間で高品質なECストアの提供を可能にしています。

フラッグシップは外注によってECサイトを構築するのではなく、クライアントのオフィスに常駐して内製化することを基本としています。したがって、リリース後もクライアント自ら運用しやすいストア制作を意識した制作が行われています。

ヒアリングによる業務フローの洗い出しから詳細設計書の作成まで総合的にサポートしてもらえるので、外注による運用サポートを必要としない自社運用が可能になります。

とはいえ、運用支援サービスも提供しているので、自社で運用が難しい場合はそのまま外注する選択肢も選べます。

Shopify Plus利用のメリット

Shopify Plusには、通常の3つのプランにはないさまざまなメリットが存在します。ここでは、Shopify Plus利用によるメリットをご紹介します。

メリット1:サポート体制が充実している

前述のShopify Plusの機能の項でもお伝えしましたが、Shopify Plusは通常のShopifyに比べてサポート体制が充実しています。24時間いつでも任意のタイミングで問い合わせを行うことが可能であり、疑問やトラブルもスムーズに解決しやすいといえるでしょう。

営業時間内の問い合わせしか受け付けていない場合は、深夜や早朝にトラブルが起きてすぐに問い合わせたとしても回答が返ってくるのは翌営業日になってしまいます。深夜や早朝に作業を行っていて問題が発生してしまうと、翌営業日まで営業を継続できなくなってしまうリスクがあるといえます。

トラブルが発生して販売が中断すると、販売機会を大きく損なってしまうだけでなく、顧客満足度や信頼低下にもつながります。自分達で解決できるトラブルばかりではないため、できるだけ早期に解決する手段としてShopify Plusは心強い味方になってくれるでしょう。

専任サポート体制が整っているのもShopify Plusの特徴であり、トラブルが発生した時だけでなく、日頃から運用方法やEC戦略についての相談にも乗ってもらえます。Shopifyを活用して効果的に売上を伸ばし、事業拡大につなげるための方法をプロの視点でアドバイスしてもらえるので、積極的に利用してみましょう。

メリット2:複数ストアを一括で管理できる

Shopify Plusでは最大10個のストアを一括管理できるため、大規模な事業展開に適しています。

ベーシック、スタンダード、プレミアムの3つのプランでは複数ストアの管理に対応しておらず、複数ストアを構築するのであれば異なるアカウントを作成しなければならないため、多くのIDやアカウントを管理しなければなりません。

ストアごとに管理者用アカウントを用意すると、スタッフ一人ひとりがストアの数だけアカウントを保管しておかなければならず、ログインの手間がかかるだけでなくパスワードを忘れてしまう可能性もあるでしょう。

複数ストアをアカウント別に管理すると、ストアごとにログインIDを切り替えなければならないので非効率な業務になりやすく、一つひとつの作業が簡単であっても多くの時間を取られてしまいやすいといえます。

複数ストアを一括で管理できれば、商品情報の変更やキャンペーンの実施設定などを次々と行えるので、効率的にEC運用を進められます。ターゲット別に異なるブランドを展開したい場合など、ストアによって運用方針を柔軟に変更できるので、より多角的な運用が可能になります。

メリット3:他プランに比べランニングコストが低い

Shopify Plusの月額費用は2,000ドルであることから、一見するとコストが高いように思える方もいるかもしれません。しかし、運営するECサイトが大規模であればあるほど、ランニングコストは低くなりやすいといえます。

Shopify Plusは日本のオンラインクレジットカード取引手数料が3.15%、海外やAMEXのオンラインクレジットカード手数料が3.75%と、他のプランに比べて手数料が安価に設定されていることは前述の料金の項でお伝えしました。このことから、売上が大きいほど安価な手数料の恩恵を受けやすいといえるでしょう。

Shopifyペイメントの取引手数料は無料であり、Shopifyペイメント以外の決済サービス追加料金も0.15%と安価なので、毎月の売上が高額になるのであればShopify Plusを検討する価値は十分にあります。

ただし、毎月の売上が80万ドルを超えると売上×0.25%の従量課金制に変わるため、あらかじめどの程度の売り上げを見込んでいるのかを想定した上で、ランニングコストを試算することが大切です。

【ご紹介】Shopifyの物流はオープンロジにお任せください

ShopifyによるECストア運用を成功させるためには、高品質な物流を整えることが大切です。自社で物流体制を構築するよりも、外注化を検討した方が手間もコストも抑えて運用できる可能性は高いといえます。

ここでは、オープンロジの物流サービスを簡単にご紹介します。

ShopifyとオープンロジはAPI連携可能

Shopify PlusをはじめとしたECプラットフォームからの注文は、CSVデータをダウンロードして基幹システムに取り込んだり、基幹システムに手入力したりする手間が発生します。

注文データが多ければ多いほどCSVデータのインポートにかかる時間は長くなり、手入力であればさらに膨大な時間がかかります。Shopify Plusの他にECモールへの出店なども並行して行っているのであれば、手間はさらに倍増していくことになります。

場合によっては、基幹システムへの登録と受注確認だけで一日何時間ものリソースを必要とするケースもあるでしょう。大量の注文データを処理するなら、物流を自動化できる環境を整えることが大切です。

オープンロジのWMSはShopifyとのAPI連携機能を備えていることから、Shopify Plusの注文データをインポートし、出荷指示データの作成までの一連の流れを自動化できます。これまでCSVの取り込みや基幹システムへの手入力に要していた手間や時間を大幅に削減し、物流の自動化を効率的に実現します。

大規模な物流でもプロのクオリティを維持

自社で物流を構築する場合は、物流のノウハウがそれほど豊富ではないスタッフが物流業務を担うケースがよくあります。事業規模が急激に拡大しリソースが不足するとスキルが不十分なアルバイトやパートを雇用してその場しのぎの運用にならざるを得ないことも多く、物流品質が低下して顧客満足度の低下を招きやすい状況に陥ってしまいます。

スキルの高い物流スタッフはなかなか空きが出なかったり、空きがあったとしても人件費が高く雇用するのが難しかったりするため、どのように物流品質を維持するべきかは企業の重大な課題のひとつであるといえます。

社内の人材を育成するためにもコストやリソースが必要になるため、手間や予算を考えると長い時間をかけて物流のための人材を育てるのが難しい現場も多いでしょう。

しかし、そんなお悩みも物流の外注化によって簡単に解決できます。物流業者に物流業務を外注化することで、委託先の倉庫に勤務するプロの物流スタッフの高いスキルを手軽に活用できるため、物流業務に関してプロのクオリティを安定的に維持できます。

独自資材にも対応可能

オープンロジでは、独自資材を利用して商品を発送したいという事業者様のために独自資材作成サービスも提供しています。当社が資材作成から出荷・配送業務まで一気通貫で対応するため、資材作成の手間を最小限に抑えられます。

作成した独自資材は商品を預けていただいている提携倉庫へと発送するため、ユーザーからの注文に合わせてシームレスな利用が可能です。

当社が独自に開発・提供するWMS上から出荷指示をかけていただくだけで、独自資材を利用した出荷を簡単に完了できるので、浮いた時間は基幹業務やマーケティング戦略などにぜひ有効にご活用ください。

資材作成のために業者と打ち合わせを行い、さらに物流業者に対して独自資材利用のための配送手配などを行うと、せっかく物流を外注しているにも関わらず、リソースの削減効果が感じられないケースは多いものです。オープンロジなら一社で資材作成から配送までの全ての業務を完結させられるため、高いリソース削減効果を実感していただけます。

大規模なECを運営する場合はShopify Plusの利用も検討してみよう

Shopifyの通常のプランに比べて充実したサービスを提供できるShopify Plusは、大規模事業者がShopifyを活用してEC運営するならおすすめのプランであるといえます。複数ストアの管理も可能なので、より多くのブランドを展開していきたいと考えている方にも効果的です。

手数料が他のプランよりも安価なので、ある程度の売上規模に到達した事業者においてはランニングコストを削減できる可能性もあります。事業規模が拡大してきたと感じたら、Shopify Plusの利用もぜひ検討してみましょう。

オープンロジロゴ

オープンロジマガジン 編集部

物流プラットフォーム「オープンロジ」のマーケティングメンバーにて編成。物流のことはもちろん、ネットショップやマーケティングのことなど、EC事業者に役に立つ情報を幅広く発信していきます。

物流のお悩み、お気軽に
ご相談ください

オープンロジについて疑問や不安がある方は、お気軽にご相談ください。自社で導入できるかどうかのご相談も可能です。
各種お役立ち資料もご用意していますので、物流の構築を検討中の方はぜひお役立てください。