ECサイトなどでの商品の入庫・発送業務など、物流作業を委託できる物流代行サービス。
自社にかかる物流業務の負荷を抑えるために利用を検討したい物流代行サービスですが、サービスの利用にどの程度の費用がかかるのかは気になるところではないでしょうか。
そこで今回は、物流代行サービスの料金相場やその費用の内訳を、サービスを活用する際の選び方なども含めて解説していきます。
目次
1. 物流代行サービスとは?
物流代行サービスとは、ECサイトなどの通販事業で発生する商品の物流業務を、専門の業者に委託するというサービスです。
物流業務とは単に発送を行うだけでなく、
- 商品の入庫
- 検品
- 保管
- 在庫管理
- 梱包
- 出荷
といった一連の物流業務を指しています。
近年ではスマートフォンの普及などによりECの需要が大きく増加しており、経済産業省の調査によれば、2014年には6兆8,043億円とされていた物販系分野のBtoC-EC市場規が2023年には14兆6,760億円へと増加しているとされています。
特に新型コロナウイルスの影響を受けた2020年・2021年では前年と比較して伸び率が大きく、その後も持続的な拡大が見られます。
需要が増える中でECサービスの運営者にとっては物流業務の負担も増加することになりますが、質や配送スピードを意識し他社との差別化を図るためにも、迅速で正確な発送が欠かせません。
また、働き方改革による労働時間の制限や需要に対しての人手不足もあり、物流業界でそもそもドライバー不足が問題となっていることなどから、物流の効率化も求められています。
そういった課題を解決するために利用されるのが、物流代行サービスです。
(参考:経済産業省|令和5年度 電子商取引に関する市場調査報告書)
1-1. 物流代行サービスの主な種類
物流代行サービスと一口に言っても、サービス・業者によって、その対応範囲などには違いがあります。
物流代行サービスは、主に以下の3つの種類に分けられます。
3PL(サードパーティ・ロジスティクス)
倉庫管理や在庫管理、配送など、物流業務の一部もしくは全体を代行するサービスです。
自社での物流インフラの整備の必要なく、物流業務の運営を委託できます。
4PL(フォースパーティ・ロジスティクス)
3PLに加え、物流の戦略設計など、企業の物流戦略全体のコンサルティング業務を担うサービスです。
企業に合わせ、物流の最適化や課題解決を目指します。
フルフィルメントサービス
フルフィルメントサービスは、3PL同様一連の物流業務を代行するのに加え、カスタマーサービスや決済業務など、より広範囲の業務を代行するサービスです。
サービス内容に明確な定義はなく、サービスによってその対応内容は異なるでしょう。
2. 物流における課題
ECサイト運営・オンライン販売を行う上で、自社での物流業務には様々な課題が生じます。
物流における主な課題としては、次のようなものが挙げられます。
2-1. 在庫管理面での課題
最初の大きな課題が、在庫管理です。
市場の拡大もあり、取り扱う商品は種類も販売形態も多様化し、在庫管理は年々複雑になっているでしょう。
業界・商品の内容によって管理方法も異なりますし、取り扱う商品が増えれば増えるほど在庫も増え、保管場所も必要になります。
自社での在庫管理には人的リソースも必要になり、保管場所の確保や人件費も課題のひとつです。
2-2. ヒューマンエラーの発生
商品の管理やピッキング、検品、出荷など、各工程で発生するミスも、売上や顧客満足度に影響する課題のひとつです。
特にヒューマンエラーは防ぎにくく、自社で物流業務を行う場合には急な対応増加なども考えられ、人手不足による作業量の増加や属人化など、ミスが起きやすい環境ができてしまいがちです。
物流代行を活用すれば、ノウハウを持つプロに物流業務を任せられるほか、倉庫管理システムの導入により、ヒューマンエラーを減らせるでしょう。
2-3. 顧客対応にかかるリソース増加
EC運営を行う場合、ただ単に商品が発送できればOKというわけではありません。
- 商品に関する問い合わせ
- 配送ミスへの対応
- 返品・交換対応
など、顧客対応も発生します。
商品数が増えれば増えるほど、顧客対応も複雑になります。
在庫管理・発送業務だけでなく顧客対応にも人員を割く必要があり、さらに人手不足が加速する企業もあるでしょう。
しかし、顧客対応は、顧客からの信頼や顧客満足度向上につながる重要な業務です。
丁寧かつ迅速に顧客対応を行えるよう、環境を整えなければなりません。
3. 物流代行を利用するメリット
様々な商品が並行して販売され、さらにその時期やトレンドなどで扱う商品も変わっていくことが多いEC事業では、前述したように物流業務の負担が大きくなります。
在庫管理面やヒューマンエラーなど課題も多く、課題解決には物流代行サービスの利用が非常におすすめです。
物流代行サービスを利用することで、次のようないくつかのメリットが得られます。
- リソースを割かずに済み、コア業務に集中できる
- 効率的に質の良い物流が可能になる
- 自社での保管スペースが必要なくなる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
3-1. リソースを割かずに済み、コア業務に集中できる
まずは、負担の大きい発送作業にリソースを割く必要がなくなるため、コア業務に集中できるということです。
EC事業において発送はもちろん重要な業務ですが、商品の開発・発掘や販売促進のための宣伝活動など、利益を生むコアとなる業務は他にも多くあります。
しかし、物流業務には手間がかかるため、自社ですべてを行うと人員やリソースがそれだけ分散されるでしょう。
そこで、商品の入庫から在庫の管理・保管、発送作業までをすべて委託できる物流代行サービスを利用することで、物流業務の手間をすべてカットでき、自社の業務により専念できます。
3-2. 効率的に質の良い発送が可能になる
物流代行サービスを請け負う業者は、いわば発送・物流の専門家です。
より効率的に発送が可能なノウハウや様々な専門的なシステムにより、自社で行うよりも質の良い発送が可能になり、結果的に顧客満足度の向上にもつながるでしょう。
専門性は、トラブル時やイレギュラーな事態への柔軟な対応も可能にします。
例えばキャンペーンなどで急激に発注数が増加しているといった場合、自社ではスタッフを十分に確保できず、作業が追い付かなくなることも考えられます。
そうなれば発送が遅れるだけでなく、誤配送や発送忘れ、在庫管理ミスにより発送ができないなど、より大きなトラブルが発生してしまう可能性も。
物流代行サービスの利用はそういったトラブルの減少にもつながるほか、ノウハウをもとにトラブル時の交換・返品などの対応も丁寧に行ってくれるでしょう。
3-3. 自社での保管スペースが必要なくなる
商品の保管・在庫管理を委託できる物流代行サービスであれば、自社に大規模な倉庫を用意・維持する必要がなくなります。
そのため、物流代行サービスの利用は倉庫の賃料・管理費の削減にもつながります。
その分のスペースや経費を他の業務に回すことも可能になりますし、在庫管理もプロに任せれば効率が高まるでしょう。
また、物流代行サービスでは委託している業者から在庫管理など物流業務に関する報告を定期的に受けられるため、在庫数やコストなどの正確なデータを得やすいこともメリットのひとつと言えます。
4. 物流代行を利用する際の注意点
物流代行を利用する上では、注意しなければならない点もあります。
デメリットを避けるためには、注意点も意識しながら物流代行業者を慎重に選定する必要があるでしょう。
注意点として知っておきたいのが、以下の2点です。
4-1. 情報がブラックボックス化しないよう注意する
まず、情報がブラックボックス化してしまうという可能性です。
物流業務を委託し自社で作業を行わなくなると、在庫のずれや返品理由など、重要な情報が見えなくなってしまうことがあります。
しっかりと自社と連携がとれ、情報を共有できる業者であれば問題ありませんが、その精度が低い場合情報が見えなくなり、自社で意思決定が必要な場面で対応が遅れてしまいます。
事前に自社システムとの連携面やレポートの形式などを確認し、正確かつ詳細に情報を共有できる業者を選びましょう。
4-2. 業者によっては自由度・柔軟性が低下する場合も
業者によっては、例えば梱包や交換対応など、自社対応よりも自由度・柔軟性が低下する可能性もあります。
物流代行業者では、スピード感のある対応を重視しているため、発送作業など物流業務のオペレーションが明確にあり、それに合わせなければならないケースも考えられます。
特殊な梱包や顧客からの突発的な要望への対応ができなかったり、キャンセルや変更の希望への対応前にすでに発送されてしまっていたりと、柔軟な対応が難しいこともあるでしょう。
物流代行サービスの選び方でも後にご紹介しますが、各サービスの対応範囲や柔軟な対応ができる体制が整っているかなど、細かなポイントも確認をおすすめします。
5. 物流代行サービスを利用するタイミング
ご紹介したような様々なメリットがある物流代行サービスですが、現在物流業務を自社で行っているという場合、どのような状態のときに物流代行サービスを利用するのが良いのか迷うものです。
業務上、以下のような点が気になっている時には、物流代行サービスを利用するタイミングであると考えてみましょう。
5-1. 物流のコストが膨らんでいる
第一に、物流業務のコストが膨らんでいる場合です。
もちろん物流代行サービスを利用するにも費用はかかりますが、物流業務を自社で行う場合にも人件費や在庫を保管する倉庫の賃料など、様々なコストがかかります。
出荷量が時期によって異なる場合など、固定費として自社で負担することで長期的に見るとコストパフォーマンスが悪くなるケースも考えられますので、こういった場合も物流代行サービスの利用タイミングです。
まずは自社での物流業務にかかるコストを洗い出し、物流代行サービスの見積もりなどと比較してみましょう。
物流代行サービスの方が安くなるという場合には、利用しない手はないでしょう。
5-2. 物流業務に時間がかかっている
次に、物流業務にかかる手間・時間の問題です。
物流代行サービスのメリットとしてコア業務に集中できるということを挙げましたが、物流業務に大きく時間がかかってしまい、その負荷が増加することでコア業務に割ける時間が削られているという場合には、物流代行サービスの利用を検討すべきでしょう。
いくらコストを削るために自社で物流業務を行っていたとしても、コア業務に影響が出てしまい、事業の成長の妨げや経営悪化につながってしまっては元も子もありません。
5-3. 出荷数が急増している
出荷数が急増しているタイミングも、物流代行サービスの利用を検討するには良いタイミングです。
出荷数が急増すれば、現行の体制のままでは対応できず、無理に作業を負担するとミスや遅延が発生してしまう可能性が高まります。
その分倉庫の拡張や人員が必要になり、コスト面でもリソースの面でも不足が生じますので、このタイミングで物流代行サービスの利用を考えてみるのもおすすめです。
中には繁忙期やキャンペーンなどで、一時的に出荷数が増加することが考えられるという場合もあるでしょう。
そういった場合でも、物流代行サービスであれば大量の出荷でも迅速かつ臨機応変に対応が可能です。
出荷数増加に合わせた人員増などもでき、効率的に運用できるでしょう。
6. 物流代行の料金相場
物流代行サービスを利用する前に知っておきたいのが、利用には費用がどのくらいかかるのかということです。
相場を知っておくことは、利用を考える上でももちろん、物流代行業者を選ぶ際にも重要になります。
ここでは、物流代行の料金相場について、その料金の仕組みや追加費用がかかるケースなどから解説していきます。
6-1. 料金は「固定費用」「変動費用」に分けられる
物流代行サービスの料金は、「固定費用」と「変動費用」の2つに分けられます。
- 固定費用
固定費用は、商品の数などで変動せず、利用の際に必ず発生する料金を指します。
固定費用には、在庫管理などを行うための物流システムを利用するのにかかるシステム料や、顧客の対応・在庫管理などの事務手続きにかかる事務手続き料などが含まれます。
- 変動費用
変動費用は、商品の数や保管の条件、発送の形態など、様々な要因で変動してくる費用のことを指します。
- 商品を保管するのにかかる保管費
- 商品の入庫にかかる入庫費
- 検品作業にかかる検品費
- 商品のピッキング・梱包にかかる梱包費
- 配送業者に支払う配送費
などの費用が含まれます。
前述したようにこれらは条件によって変動するため、見積もり時や依頼の際には事前に条件を決めておくと良いでしょう。
6-2. 追加費用がかかるケースは?
基本的には、物流代行では前述のような費用が発生します。
しかし、依頼の内容や商品の種類など、ケースによっては追加費用がかかるケースがあります。
追加費用がかかる可能性があるのは、次のようなケースです。
- 急な需要の増加への対応
繁忙期
- 冷蔵・冷凍など特別な保管
セールなどの一時的・急激な需要増加などの場合には、物流代行でも一時的な人員増加などの対応が取られます。
そのため、その分の追加料金がかかるケースがあるでしょう。
また、冷凍など通常の倉庫では管理できず、手間や労力を要するものも、割増しで料金がかかる可能性があります。
追加費用がかかるケースも、対応範囲の違いなど業者によって異なります。
事前に追加費用がかかるかどうか、どの程度かかるかも確認しておくと良いでしょう。
7. 物流代行の主要な料金体系
物流代行サービスを選ぶ際、料金体系は重要なポイントのひとつになります。
物流代行では、主に以下の3つの料金体系があります。
- 成功報酬型
- 固定料金型
- 変動料金型
それぞれ詳しくご紹介します。
7-1. 成功報酬型
成功報酬型は、物流コンサルを行う4PLで採用されていることが多い、成果に応じて報酬が変動する料金体系です。
事前に設定されたコスト削減率などの成果に応じて報酬が決まるもので、成果に応じての報酬のため、企業側にとってもリスクを軽減できるというメリットがあります。
しかし、その分成果測定が難しいことや、最終的にどの程度の期間・報酬がかかるのかが予測しにくいというデメリットはあるでしょう。
7-2. 固定料金型
固定料金型は、月額・年額などで決められた定額の料金を支払う料金体系です。
3PLの物流代行サービスでよく採用されており、サービス範囲を事前に確認して定額でシンプルに契約が結べるため、料金が明確だということや、毎月・毎年の支払額が固定されており、コストの管理がしやすいというメリットがあります。
ただ、その分柔軟に対応するのが難しいケースもあるでしょう。
7-3. 変動料金型
変動料金型は、利用するサービス範囲や作業の量などに応じて料金が変動するという料金体系です。
配送量や倉庫使用料など、利用した分で料金が決まります。
事業の拡大時も柔軟に調整ができ、需要が短期間で大きく変動するような業種でも対応しやすいでしょう。
利用量の予測ができないとコストは管理しにくくなりますが、利用する分だけの料金のためコストの最適化を叶えられます。
7-4. オープンロジの料金体系例
ご紹介したように、物流代行には様々な料金体系があります。
ひとつの例として、オープンロジでの料金体系をご紹介しましょう。
オープンロジでは、初期費用・固定費が完全無料、物流状況によって入荷・保管費と配送料金のみで利用できる従量課金制になっています。
利用した分だけの支払いになるため、コスト面でも大幅に削減が可能です。
小ロットでのご利用や繁忙期など季節によって売り上げの差が大きいという場合にも柔軟に対応が可能になり、また、新サービスをリリースする前にテスト運用したい、といった場合でも、コストを最小限に抑えられるのが従量課金制の強みになります。
8. 物流代行にかかる費用の内訳
「固定費用」「変動費用」の内訳はそれぞれ、さらに細かく分けられます。
業者を選ぶ際高すぎる料金を提示される、もしくは極端に安い業者などでサービス範囲が非常に狭い・実際には表示された料金よりも変動費が大きくかかったなど、業者選びで失敗しないためにも、その相場や内訳を理解しておくのは重要でしょう。
それぞれどのような料金がどの程度かかるのか、その相場を見ていきましょう。
| 費用相場 | |
|
基本料金(システム料) |
~3万円程度 |
|
基本料金(事務手続き料) |
~3万円程度 |
|
保管費用 |
1坪で4,500円~7,000円 もしくは 1個につき1円/日 |
|
入庫費用 |
16~40円/個 |
|
検品費用 |
~30円/個 |
|
梱包費用 |
150~400円/個 |
|
配送費用 |
500~1,000円/個 |
8-1. 基本料金
まずは、基本料金です。
「固定費用」に区分される基本料金には、次の2つの料金などが含まれます。
システム料
物流代行サービスでは、商品の入出庫・在庫管理などを行うために、物流システムを利用しています。倉庫管理システム(WMS)と呼ばれることもあります。
システム料の費用相場は、1~3万円となっています。
事務手続き料
注文の管理や在庫管理、顧客対応などの際にかかる事務手続き料です。
こちらも、相場は約1~3万円とされます。
基本料金の定義は各サービスによっても異なり、他にも在庫管理にかかる費用などが基本料金としてまとめられるケースがあります。
そのため出荷の量によっては、基本料金がこれ以上にかかってくる場合もあるでしょう。
また、料金体系の例としてご紹介したオープンロジのように、基本料金無料、使った分だけの料金で利用できる配送代行サービスもあります。
初期費用を抑えたい、必要な時に必要な分だけコスパ良く利用したいという方は、そういったサービスを選ぶのもおすすめです。
8-2. 保管費用
ここからは、変動費用として算出される費用です。
保管費用はその名の通り、商品を倉庫に保管するためにかかる費用です。
その計算方法は業者によっても異なり、利用する倉庫の面積で坪単価の計算になる場合や、小ロットでは個数に応じて算出されることもあります。
坪単価で計算する場合1坪4,500円~7,000円ほどが相場とされますが、これは倉庫が存在する場所によっても大きく変わってくるでしょう。
例えば東京などの都市部では1坪5,000〜10,000円ほどになってくることもありますし、逆に郊外・山間部などでは1坪3,000〜5,000円ほどで利用できる場合もあります。
また、扱う商品によってパレットで積み上げる場合などは、リフト作業などの費用が加味されることもあります。
8-3. 入庫費用
次に、商品を倉庫に運び入れる入庫にかかる費用です。
商品の大きさや納品の形態、商品の数量によって変動するもので、入庫費用の平均は、1個16~40円と言われています。
入庫の手段も宅配やコンテナ、パレットなど様々で、コンテナ利用ではリフト作業が発生しその分高めになることもあるでしょう。
また、バラで納品する場合には1個単位での算出となりますが、箱納品の場合には箱単位での算出となり、1箱30~150円ほどが相場とされています。
8-4. 検品費用
検品費用は、商品が倉庫に届いた際、また倉庫から発送する際に、商品の品質や破損がないかどうか、品番や配送先の間違いはないかなど、1つずつ検品を行うのにかかる費用です。
検品の内容がそれほど手間のないものであれば、業者によっては入庫料金に含まれている場合もあります。
検品費用の相場は、1個10円~30円とされています。
しかし、取り扱う商品によっては例えば通電確認が必要なもの、アパレル系で検針やほつれの確認などが必要なものなど、検品に大きな手間や専門性・正確性が求められることも。
そういった際には、料金もその分高くなるため、別途見積もりが作成されるケースが多いでしょう。
8-5. 梱包費用
梱包費用は、倉庫から出荷依頼の合った商品をピッキングし、段ボールなどに箱詰めする作業にかかる費用です。
送り状の発行や納品書の同梱なども、この梱包費用に含まれるのが一般的です。
梱包費用の料金相場は1個150~400円と言われています。
こちらもあくまで相場であり、段ボールのサイズ、緩衝材やラッピングの有無、保冷など商品に合わせた梱包が必要な場合では、別途追加料金がかかったりなど、料金は高くなります。
8-6. 配送費用
配送費用は、物流代行業者が配送のため配送会社に支払う費用になります。
商品のサイズや配送先のエリアなどによっても異なりますが、1個500~1,000円ほどが相場とされています。
物流代行業者によっては配送業者への荷物の引き渡しまでがサービス範囲となり、配送業者との契約はEC事業者側が直接契約を行う、といった形をとっている場合もありますが、各物流代行業者はよりコストを抑えられるよう宅配業者と特別契約を交わしており、宅配のコストを軽減できる場合も多いでしょう。
料金だけではなく、サービスの詳細も見ることです。
本章でもポイントの一つとして紹介したように、サービス内容も各業者によって異なるため、比較して自社に合ったサービスを選びましょう。
9. 物流代行サービスの選び方
一度依頼した業者を変えるには在庫の移動などに大きなコストがかかってしまうため、できる限り失敗しないためにも信頼できる業者を選ぶことが重要です。
実際に物流代行サービスを利用する際に業者を選ぶポイントとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 優先順位をつけてサービス内容を確認する
- 余裕を持った発送キャパシティ・スピードがあるか確認する
- 柔軟な対応・フォロー体制が整っているか確認する
- セキュリティ・データ管理面を確認する
- 契約の期間や条件を確認する
- 複数社で料金の比較をする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
9-1. 優先順位をつけてサービス内容を確認する
まずは、サービスの内容・範囲を確認することです。
各業者充実したサービス内容がありますが、細かなサービスの範囲・強みはそれぞれ異なります。
例えば小ロットでの対応が可能であったり、商品在庫管理での温度管理が可能か、特殊な梱包が可能かなど、自社で取り扱う商品によっては特別なニーズが発生する場合もあるでしょう。
そういった場合に安さや他の魅力的なサービスに目を惹かれ確認を怠ってしまうと、自社のニーズに合わなかったという事態になります。
そのため、まずは自社で必要なサービスの優先順位を考え、それに合わせてニーズに応えられる業者を選びましょう。
また、過去の実績もサービスの質や信頼性を図るのには重要な要素になりますので、特に自社と同じような商品の取り扱い実績があるかどうかも確認してみると良いでしょう。
9-2. 余裕を持った発送キャパシティ・スピードがあるか確認する
物流代行サービスへの依頼では、その業者のキャパシティや発送能力も確認しましょう。
せっかく代行サービスに依頼しても、倉庫のキャパシティがなく、発送能力が不足しているようなサービスでは、発送の遅延や在庫切れなどを起こし、失敗の原因になってしまいます。
特に、契約時点では問題なく捌くことができる物量だとしても、その後物量が増えて追加依頼をしようとした際に断られてしまう・問題が発生するといったケースも考えられます。
今後の発送作業量の増加見込みも考えながら、業者のキャパシティは確認しておきましょう。
9-3. 柔軟な対応・フォロー体制が整っているか確認する
変更点・追加点があった場合の柔軟な対応が可能か、フォロー体制が整っているかも、信頼できる業者選びには重要なポイントです。
問い合わせなどを行った際の対応の速さや問題解決までの流れ、カスタマーサービスの営業時間など、細かなサポート体制が明確になっているかどうかを判断しましょう。
問い合わせへの返答が遅いなどコミュニケーションがうまく取れない業者では、連絡だけで大きな工数が割かれてしまい、スムーズな利用ができません。
自社に合わせた提案を行ってくれる業者やシステムの導入時に説明などが丁寧に行われるなど、手厚いフォローを行ってくれるサービスであれば、信頼して長期的に付き合っていくことができます。
9-4. セキュリティ・データ管理面を確認する
物流業務では、在庫データはもちろん、顧客情報などの個人情報を扱うことがあります。
重要な情報が含まれるため、セキュリティ面も十分に注意する必要があるでしょう。
データがどのように管理されているか、データの暗号化や情報セキュリティへの対策、アクセスの制限や、防犯カメラなどの倉庫内のセキュリティ対策がしっかり行われているかは事前に確認しましょう。
個人情報保護法など、規則・法的な違反がないかも確認が必要ですね。
9-5. 契約の期間や条件を確認する
物流代行サービスの契約では、契約期間は短期なのか長期なのか、自動更新はあるのか、また契約更新時の料金・サービスの変更についてなど、契約期間・条件もしっかりと確認しましょう。
特に長期契約の場合では、解約時のペナルティや通知期間についても事前に確認が必要です。
解約の条件があまりにも厳しい場合は、柔軟な対応が難しい可能性もあります。
9-6. 複数社で料金の比較をする
適切な料金を見極めるためにも、見積もりは複数社に同条件で出してもらい、比較検討を行うのが重要です。
ここまでご紹介したように、物流代行サービスの料金は各業者によってはもちろん、どのような商品を、どれだけの量、どんな形態で依頼するかによって料金が変動します。
相場を見るだけでは適切な料金を見極めるのは難しいため、複数の業者に見積もりを出してもらい、比較検討することで納得できる業者を選ぶのをおすすめします。
比較する際のポイントとしては、料金だけではなく、サービスの詳細も見ることです。
本章でもポイントの一つとして紹介したように、サービス内容も各業者によって異なるため、比較して自社に合ったサービスを選びましょう。
10. 料金比較の際の注意点
経営上、コストは非常に重要な問題です。
物流代行サービスを利用する際にも、料金は大きな判断要素となるでしょう。
しかし、料金面だけを見て契約すると、トラブルが発生する可能性も。
料金を比較し、委託する物流代行業者を選ぶ際には、次の3点に注意しましょう。
10-1. 安さだけで判断しない
まずは、料金の安さだけで判断しないということです。
料金が安いのには、例えば荷物の取り扱い方に問題があったり、配送が遅延したりと、サービスの質が良くないなどそれなりの理由がある場合があります。
コスト面ばかり意識して低価格なサービスを選択すると、トラブルになる可能性もあります。
結局他のサービスに移行しなければならなくなり、結果的に余計なコストがかかってしまうこともあり得るでしょう。
そのため物流代行サービスを選択する際には、サービスの品質や信頼できる業者かどうかもしっかりと確認するのが重要です。
相場よりあまりにも料金が安すぎる業者は特に注意して、サービスの範囲や問い合わせ時の対応などを見ておきましょう。
10-2. 内訳を細かくチェックする
見積もりを複数社から取り、料金を比較する場合には、合計金額のみではなく、どの項目にどれくらいのコストがかかるのか、料金の内訳を細かくチェックすることも重要です。
業者ごとにサービスの範囲や内容も異なります。自社が必要としているサービスがしっかりと含まれているか、含まれている場合にはそのサービスにどの程度コストがかかるのか確認しましょう。
料金を項目ごとに比較することで、より公平に各業者を比較することにもつながります。
前述したような料金が安すぎる業者の場合もそうですが、必要なサービスが含まれていないと後からサービスを追加しなければならず、想定より多い料金を支払う結果になることもあります。
見積もりの際には、料金だけでなくそのサービス内容にも注目してみましょう。
10-3. 費用の単位までしっかり見る
比較の際、先入観から意外と見落としてしまいがちなのが、費用の単位です。
物流代行サービスの料金計算では、例えば倉庫管理費用では日単位・月単位での計算をする、保管費用では保管に必要な坪数から「1坪あたり」で計算するケースだけでなくパレット単位、個数単位などのケースがあるなど、サービスによってその料金計算の単位も異なります。
月単位だと勘違いしていたものがもしも日単位での料金だった場合、コスト面の計算が大きく狂ってしまうでしょう。
費用比較の際には、その単位までしっかりとチェックしましょう。
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11. 安心の物流代行はオープンロジで!
「物流業務にかかる負担やリソースが気になっている」
「発送に大きなコストがかかってしまっている」
など、EC運営において物流業務にお悩みをお持ちの方は、ぜひ1,3000社以上の豊富な導入実績を持つオープンロジの物流代行サービスをご利用ください。
オープンロジでは、ITにより入荷作業、検品作業、在庫管理、発送作業といった一連の物流業務を自動化できるフルフィルメントサービスを提供しております。
オープンロジの大きな特徴のひとつが、その料金体系です。
オープンロジは初期費用・固定費ゼロの従量課金制となっています。
入荷・保管といった倉庫の利用料と配送料などを使った分だけのお支払いでご利用いただくことができ、物流業務に関わる無駄なコストの削減が可能です。
その他にも、ギフトラッピングや同梱物対応、海外発送など様々なニーズにもお応えできるオプションメニューもご用意しております。
小ロットでのご利用やスポット利用も可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
今回の記事では、物流代行サービスの気になる料金について、物流代行サービスのメリットや利用タイミング、さらにより自社に合った物流代行サービスを選ぶポイントも含めてご紹介しました。
物流代行サービスは物流業務の負担やコストを抑え、コア業務に専念できる環境を作るために有効なサービスです。
サービス内容や費用感をよく見極め、自社のニーズと予算に合ったサービスの利用を考えてみてはいかがでしょうか。
物流代行サービスのご利用をお考えの方は、オープンロジにお気軽にお問い合わせください。
記事監修者紹介
有田 秀夫(ありた ひでお)
某大手物流企業にて業務設計や法人営業を経験後、老舗通販物流企業にて20年近く数多くのクライアントの物流課題を解決に導いてきた物流のプロ。
現職のオープンロジではその経験を活かし、物流ネットワーク開発に携わっている。






