ネクストエンジン連携について解説

openlogi2023年11月9日  
openlogi2020年11月24日

ネクストエンジン連携について解説

複数のモールやストアを運営していると、在庫管理に手間がかかりがちになります。何度も異なるモールやストアにログインして最新の注文情報を確認し、正確な在庫管理を行う手間を削減したいとお考えの方も多いのではないでしょうか。

在庫管理の課題を解決したいなら、ネクストエンジンを利用したAPI連携の活用がおすすめです。そこで今回は、さまざまなモールやストアと連携できる「ネクストエンジン連携」について分かりやすく解説します。

ネクストエンジンの概要

ネクストエンジンとはどのようなサービスなのでしょうか。まずは、ネクストエンジンの概要について解説します。

ネクストエンジンとは|複数ストア・モールの在庫を一元管理できるサービス

ネクストエンジンとは、複数ストア・モールの在庫を一元管理できるサービスです。ECサイトに必要不可欠な日常業務やルーティン作業を自動化できるため、業務効率化に貢献します。

ネットショップを運営する際に、露出を増やす目的で複数のモールに出店したりジャンルの異なる2つ以上のECサイトを構築したりするケースは少なくありません。このようなケースでは、それぞれの店舗の受注対応や商品登録、在庫管理などの業務に膨大な時間を取られてしまい、ルーティン作業に追われて生産性が低下しがちです。

例えば複数のモールに出店していると、同じ商品を新規登録するだけでも各モールの管理画面にログインして、それぞれ登録を行わなければなりません。同じ作業を複数回行わなければならないため、二度手間、三度手間となる上に、入力ミスなどが起こる可能性も高くなります。

少人数で運営している事業者の場合は、商品登録担当者だけがネットショップの管理方法を把握しており、業務が属人化してしまったために急な不在によってトラブルに対応できなくなってしまうなどのリスクもあります。

そのような問題点を解決するのが、複数のショップを効率よく運営できるクラウド式管理ツールのネクストエンジンです。

ネクストエンジンでは、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピング、PayPayモールなどの国内の大手ECモールと連携できます。また、カラーミーショップやEC CUBE、Make Shopなどの標準連携カートにも対応可能です。

▼ネクストエンジンが連携可能なECモール

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、PayPayモール、au PAYマーケット、ポンパレモール、SHOPLIST.com、Qoo10、MUSE&Co.、ヤマダモール、NETSEA、SUPER DELIVERY……等14モール

▼ネクストエンジンが連携可能な標準ECカート

Make Shop、カラーミーショップ、EC CUBE、future shop、おちゃのこネット、Eストアーショップサーブ、Bcart、まるごとEC……等21カート

(2021.07時点)

Hamee株式会社が運営

ネクストエンジンは「Hamee株式会社」が運営しているサービスです。Hameeはネットショップの運営も行っており、主にモバイルアクセサリーやスマートフォングッズの販売、雑貨などを扱うECサイトを日本国内向けと海外向けの両方に展開しています。ネクストエンジンを開発している企業であることから、ネットショップの運営もネクストエンジンを利用して行われています。

ネクストエンジンの開発にあたって同社のネットショップの運営経験が活かされており、運営者目線で考え抜かれた操作性の高さや業務効率化の工夫がシステムに色濃く反映されています。ユーザー目線で開発された利便性の高さは、ユーザーからも高い評価を受けています。

ネクストエンジンを導入している企業の9割以上は「ネクストエンジンを継続して使いたい」と回答しているというアンケート結果もあるほどネクストエンジンのユーザーからの信頼度は高く、多くの企業が安心して長く使い続けられるシステムであると考えていることが見て取れます。

料金体系詳細

ネクストエンジンの料金形態は、基本的に「月額料金+従量課金制」となっています。受注件数が400件までは月額基本料10,000円で利用できますが、400件を超過した場合は受注件数に応じた従量課金制が採用されます。

料金は401件から1,000件までの単価が1件25円(税抜)、1,001件から3,000件までの単価が20円(税抜)といった具合に、件数が増えれば増えるほど1件あたりの単価は安くなります。最大まで割引が適用された単価は7,001件~の1件あたり5円であり、受注件数が増えた場合でも比較的コストを抑えやすいでしょう。

初期費用やシステム手数料がかからないため、導入時の負担を気にすることなく使い始められるのも魅力です。運営店舗数や商品登録数が増えても追加料金は発生しないので、複数店舗を持つ事業者や大量の商品を扱う店舗でも安心です。

ただし、契約開始から1年が経過した後は15,000円(税抜)の年間保守料が発生するため注意が必要です。

ネクストエンジンの機能

ネクストエンジンには、ネットショップの運営に必要不可欠な基本機能が揃っています。ここでは、ネクストエンジンの主な機能をご紹介します。

受注管理

ネクストエンジンの受注管理機能を利用すると、複数のネットショップの注文を1つの画面で一元管理できます。

2つ以上のネットショップを運営していると、通常は一つひとつのショップにログインして受注情報を確認しなければなりません。しかし、ネクストエンジンなら各店舗の管理画面に個別にログインすることなく、複数店舗の受注情報を一括で管理できます。

システムが自動的に「目を通すべき注文」や「すぐに出荷できる注文」などのカテゴリ別に受注情報を振り分けてくれるので、ログインするたびに店舗ごとの情報を取り込む必要はありません。受注管理業務がスムーズになり、業務効率を大幅に向上できます。

また、ユーザーの住所や注文された商品、支払い情報やラッピングの有無、ピッキングリストの作成まで、注文に関する情報はまとめてネクストエンジンに反映されます。

受注に関わるさまざまな情報をひと目で確認できるため、注文を受けてから商品を出荷するまでのリードタイムを大幅に短縮可能です。通常業務のみならず、セールの際など大量の注文が想定されるシチュエーションにも効果を発揮します。

複数の管理画面にログインする必要がなくなるため、確認漏れなどのヒューマンエラーのリスクも軽減できます。

在庫管理

一般的には、出店しているモールや運営中の店舗の在庫を一括で管理できないため、個別に在庫を把握・管理しなければなりません。しかし、ネクストエンジンで複数のモールや店舗と連携することによって、連携先のモールや店舗の在庫を自動的に反映できます。

これまではそれぞれのモールや店舗で独立していた在庫をまとめて管理できるため、手動で行わなければならなかった在庫の引き落としも注文時に自動的に引き落としが可能です。在庫の更新作業にかかる手間を削減できるだけでなく、在庫管理ミスによる販売機会の損失や意図しないキャンセルなどを回避できます。

ネクストエンジンには在庫の自動連携の他に棚卸機能や在庫履歴の確認機能も搭載されているため、在庫管理を最適化しやすいでしょう。また、指定した在庫数になると自動的に特定店舗のみだけで販売を許可する「在庫振り分け設定」や、総在庫数を店舗ごとに振り分ける「上限在庫設定」など、細やかな在庫管理も叶えられます。

さらに、オプションにはなりますが、アプリから在庫管理を行えるシステムもリリースされています。スマートフォンを通じて手軽に在庫を確認できるので、現場からの利用が多い事業者など、どこからでも在庫管理を行いたい方にはおすすめです。

商品登録・管理

ネクストエンジンでは、商品登録・管理も1つの画面上で実行できます。通常、複数のモールや店舗に商品登録を行うにはそれぞれのシステムにログインして商品登録を行わなければならないことから、同じ作業を複数回行う必要が生じます。

しかし、ネクストエンジンなら1つの画面で商品登録を行うだけで、連携済みの全てのモールや店舗に商品登録が反映されます。

運営している全てのサイトに商品を登録するのは手間がかかるため、ネクストエンジンを活用することによって大幅にかかる時間を短縮できるでしょう。頻繁に商品情報を更新しなければならない場合でもスピーディーに対応でき、登録に費やしていた時間をページの作り込みに充てられるため、ネットショップの質も向上します。

管理しているサイトの情報を他のサイトに反映することも可能なので、新規のモールや店舗を扱う際も簡単に商品登録の準備を完了できます。

ネクストエンジン登録方法

ネクストエンジンは、有料契約を結ぶ前に30日間無料で利用できます。実際に使ってみてから自社に合っているかどうかを判断して契約に進めるため、契約を決めてしまってからすぐに使わなくなってしまったなどのミスマッチを防ぎやすいといえます。

ここでは、ネクストエンジンの登録方法について解説します。

手順1:無料体験に申し込む

まずはネクストエンジンのWebサイトから無料体験に申し込みを行い、ネクストエンジンIDの発行を依頼します。こちら(https://next-engine.net/introduction)のページ内にある「無料体験申し込みはこちらから」をクリックし、「ネクストエンジンID無料発行フォーム」の必要事項を漏れの内容に記入しましょう。

ここで入力した情報を元にIDが発行されますが、本契約の手続きを別途行わない限りは料金が請求されることはないので安心して利用できます。

全ての情報を入力して「ネクストエンジンのID無料発行」をクリックすると、ネクストエンジンのID発行が自動的に行われて登録メールアドレス宛にログイン情報が自動で送信されます。

自動発行であることからこの段階ではどのような情報を入力しても一旦ログイン情報が通知されますが、後からネクストエンジンがチェックして偽の情報が登録されていると判断された場合はIDの利用が停止されるため、必ず正確な情報を記入しましょう。

手順2:30日間無料体験する

ログイン情報が通知されれば、ネクストエンジンの無料体験を開始できます。無料体験期間は30日間であり、機能の制限は特にないので、気になっている機能を自由に利用してみましょう。

無料期間であっても不明点があればサポート対応を利用できます。基本的に有料契約と同じように使えるため、契約後の雰囲気を掴みやすいのは嬉しいポイントです。30日間十分に利用した上で、継続利用したいと感じたら本契約に進みます。

手順3:本契約を行う

30日間の無料体験を行った上で継続してネクストエンジンを使い続ける場合は、本契約の手続きが必要です。本契約を行わないと無料期間は終了し、ネクストエンジンは利用できなくなるため、継続利用したい方は必ず無料期間が残っている間に本契約を済ませましょう。

本契約にあたって、無料期間に設定した情報が自動的に引き継がれます。新たに設定する必要がなく、これまでの無料期間の延長上で使い続けられるので便利です。

ネクストエンジン連携利用のメリット

ネクストエンジンの連携を利用するメリットとして、次の3つが挙げられます。

メリット1:複数ストア・モールの在庫を一括で管理できる

ネクストエンジンを利用する最大のメリットは、複数ストア・モールの在庫を一括で管理できることにあります。通常はそれぞれのストアやモールの在庫を個別に管理しなければならないため、総在庫を把握するには複雑な手作業を行わなければなりません。

例えばA店に10個、B店に15個、C店に20個の在庫があるとき総在庫は45個ですが、総在庫を知るためには3店舗の在庫を手作業で集計して合計する手間が発生します。手作業では個々の店舗の在庫が減っても自動的に計算されないため、在庫移動をスムーズにしにくいというデメリットもあります。

ネクストエンジンを利用することによって、これまで手作業で管理していた個々のストアやモールの在庫を自動的に管理し、合計して総在庫も算出できます。各店舗の在庫が不足していればひと目で把握できるため、店舗ごとの在庫切れも防ぎやすくなります。

メリット2:事業規模に関わらず利用可能

ネクストエンジンを利用している企業には、さまざまな事業規模や事業形態が存在します。基本料金に含まれている受注件数が400件未満で利用されている方はもちろんのこと、10万件以上の受注件数があるような大規模企業にも対応しています。

ネクストエンジンで連携して管理できる店舗は最大50店舗であり、Amazonや楽天などの大手ECモールの他に複数のECカートにも対応していることから、広範囲なEC事業をサポートしているといえるでしょう。

店舗追加も50店舗までの範囲であれば追加料金なしで自由に実施できるため、これから店舗を拡大していく予定がある方でも安心です。サービスが充実しているからこそ事業規模に関係なく利用できるのは、ネクストエンジンの強みです。

メリット3:サポート体制が充実している

ネクストエンジンはサポート体制が充実しているため、システムの利用に不安がある方でも安心してお使いいただけます。サポートの顧客満足度は93%を誇るなど定評があり、ネクストエンジンの導入だけでなく、ネットショップを運営する上で起こりがちな課題の解決策を一緒に考えてもらえるため、最適な運用方針を定めやすいのが特徴です。

自らもネットショップを運営しているネクストエンジンだからこそ、ノウハウを活かした効率的なサポートを実現できるのです。

サポートは「電話」「メール」「マニュアル(FAQ)」の3種類あるため、都合の良い方法を自由に選択できます。電話は画面共有によるサポートも可能なので、分からない部分があっても丁寧に解決に導いてもらえます。

【ご紹介】ネクストエンジンとオープンロジはAPI連携可能

ネクストエンジンとオープンロジはAPI連携が可能です。複数モールの在庫を一括管理して在庫管理業務を自動化できるので、物流にかかる手間を大幅に削減できます。ここでは、オープンロジのサービスについてご紹介します。

複数モールの在庫をオープンロジで一括管理

ネクストエンジンとオープンロジを連携させることによって、複数モールの在庫を一括管理可能です。

一般的に、モールやストアに入った注文はCSVデータをダウンロードして手動で基幹システムに登録したり、基幹システムに手入力したりする手間がかかります。注文データが多くなるほどCSVデータのインポートにかかる時間も増加し、手入力であれば数百件~数千件ものデータを処理しなければならない場合もあります。場合によっては、複数人で一日がかりの処理を行っているケースもあるでしょう。

モールやストアの数が多ければ多いほどログインする回数は増えていき、手間はますます増大します。処理するストアの数が増えるとヒューマンエラーが起こるリスクも上昇するため、在庫を正確に把握できなくなることによって過剰発注や欠品を招きやすくなります。

オープンロジのWMSはネクストエンジンとのAPI連携機能を備えているため、モールやストアの注文データを自動的に取り込んで在庫データの引き落としを行えます。各モール・ストアの現在の在庫状況を正確に把握し、総在庫を明らかにして過剰発注や欠品のリスクを最小限に抑えられます。

料金は使った分だけの従量課金制

オープンロジの料金体系は「初期費用・月額費用0円の従量課金制」を採用しています。料金のお支払いは毎月お使いいただいた分だけなので、ランニングコストの負担が気になるという方でも安心してご利用いただけます。

小規模事業者などで取り扱っている商品数が少ないと、毎月のランニングコストがネックになって外注化を諦めなければならないケースも少なくありません。しかし、物流の負担は小規模事業者だからといって小さいわけでないといえます。

日常的に発生する作業であることを考慮すれば、常に一定のリソースを物流に割り当てなければならず煩わしい思いをすることも多いでしょう。将来の事業拡大も見据えると、なるべく早い段階から外注化を検討して物流の不安を取り除くことが重要であるといえます。

従量課金制であれば、ランニングコストを気にすることなく物流の外注化を実現できます。あまり使わなかった月はコストを抑えられるので、費用対効果の高い運用が可能です。

ネクストエンジン連携は複数モール・ストア運営の効率化に有効

ネクストエンジン連携を利用すると、複数のモール・ストアを効率的に運営できます。個々のモールやストアの在庫を把握できるだけでなく、総在庫もひと目で確認可能になるため、最適な在庫移動も行いやすくなるでしょう。

正確な在庫管理は、欠品や過剰発注を減らして企業の利益を最大化する上で役立ちます。常に安定的な商品を供給できるようになるために顧客満足度の向上にもつながり、同じ作業を何度も繰り返す必要がなくなることから自社の運用コスト削減も実現できます

オープンロジのWMSも、ネクストエンジンとのAPI連携が可能です。複数モールの在庫を一括管理して業務を一気に効率化できるため、在庫管理にお悩みの方はぜひお気軽にお問い合わせください。

参考:ネクストエンジンの詳細はコチラ

 

オープンロジロゴ

オープンロジマガジン 編集部

物流プラットフォーム「オープンロジ」のマーケティングメンバーにて編成。物流のことはもちろん、ネットショップやマーケティングのことなど、EC事業者に役に立つ情報を幅広く発信していきます。

物流のお悩み、お気軽に
ご相談ください

オープンロジについて疑問や不安がある方は、お気軽にご相談ください。自社で導入できるかどうかのご相談も可能です。
各種お役立ち資料もご用意していますので、物流の構築を検討中の方はぜひお役立てください。