ネクストエンジンAPIについて解説

2020年12月10日

ネクストエンジンAPIについて解説

運営中のECモールを一元管理できるネクストエンジンは、複数のモールに出店することの多い企業にとって、スムーズな運用を助けてくれる便利なシステムです。しかし、今よりもっと便利に使うための仕組みが用意されていることをご存知でしょうか。

 

ネクストエンジンAPIを活用すると、ECモールの運営に役立つアプリの開発や機能のカスタマイズ、データ連携などが可能になります。そこで今回は、ネクストエンジンAPIでできることや利用時のポイント、API連携に対応しているモールやカートについてご紹介します。

ネクストエンジンAPIで実現できること

まずは、ネクストエンジンAPIで実現できることを紹介します。

アプリの作成

ネクストエンジンAPIを使うと、ECモールの運営に便利な機能をアプリで追加・作成ができます。ネクストエンジンのIDを作成してテストメイン機能の発行が完了しており、開発権限を持っている人なら誰でも使用可能な機能です。作成できるアプリの機能は主に次の3種類です。

  • メイン機能と連携するアプリ商品データや受注データなど、メイン機能から取得できるデータを活用したアプリを作るメニューです。
  • ネクストエンジンログインのみのアプリメイン機能のデータは使用せずに、ネクストエンジンIDを利用してメイン機能へのログインを実行するアプリを作成できるメニューです。アプリの請求機能や、ネクストエンジンのユーザー認証機能を使う場合に選択します。
  • 自社サービスのアプリ自社の公開済みのサービスをアプリに登録して、告知ページを作成するメニューです。ネクストエンジンと連携が不要で、宣伝のみを必要とする場合に選択します。

作成したアプリは、公開範囲の指定も可能です。基幹システムとの連携が目的であるなど、全ての企業に公開・販売したくないケースでは「特定の企業に公開」を選択すると、アプリを検索できない設定に変更できます。

詳しい作り方が分からないという方は、Nextengine Developer Networkというコミュニティサイトに開発ガイドなどが用意されているため、手順を確認しながら制作すると良いでしょう。

機能のカスタマイズ

メイン機能は、店舗に合わせて詳細なカスタマイズが可能です。出店するモールやカートに合わせたページ作成の設定ができるため、どんなプラットフォームに出店する場合でも対応できる点が魅力といえます。

また、ネクストエンジンではさまざまなカスタムデータを作成できる機能が備わっており、出力したい項目やダウンロードの条件などを指定して、運用に合わせた出力パターンを登録できるのも特徴のひとつです。作成済みのパターンをコピーして新たに編集することもできるため、一から作成する手間を省けます。

出力項目の初期値(名称)は自由に設定でき、出力データの文頭や文末に特定の文字を付加したり、指定した文字を自動的に変換したりする処理も実装できます。数値の桁数や丸め処理を設定したり、オリジナルの計算式を登録したりするなどの個別の処理も可能なので、企業の運用に最適な設定で利用できるでしょう。

「拡張機能」を利用すると、メイン機能をより便利にカスタマイズできます。例えば検索画面から指定の伝票を選択して一括で納品書を出力したり、受注のキャンセル処理を行ったりする処理が便利です。

他システム・製品との連携

受注処理や出荷処理は、さまざまな外部システムとの連携機能が用意されています。ネットプロテクションズや電算システム、PAYGENT決済などの主要な決済システムと自動連携し、入金データの取り込みまで完了できるため、煩雑な作業の効率化につながるでしょう。また、CSVを利用するため厳密にはAPIではありませんが、後払い.comやスコア@払いなどのデータ連携にも対応しています。

ネクストエンジンからメールディーラーを開いたり、PBXのBIZTELと連携させて、入電時に登録されている電話番号に該当する顧客の受注伝票一覧を表示させる処理も可能です。

出荷処理では、佐川急便・ヤマト運輸・日本郵便などの配送会社に合わせた送り状サービスの出力や、各種倉庫システムとの連携機能が用意されています。もしプリセットで対応していない倉庫を使っている場合でも「ロジスティックサポート」から独自に商品登録や仕入れ先情報の登録を行うことで、同様にデータを連携させられるので安心です。

「API設定」を利用すれば、ECモール・カートとの連携も実現できます。国内外の主要なECモールや人気のECカートをはじめとして、さまざまなサービスをカバーしているため、比較的どんな業態の企業でも扱いやすい点が魅力といえます。

ネクストエンジンAPI利用時のポイント

ネクストエンジンAPIは便利なサービスですが、利用時に注意したいポイントもあります。次の3つのポイントに注意すると、スムーズに利用できるでしょう。

ポイント1:プログラミング以外にWebサービス知識が必須

ネクストエンジンAPIを扱うためには、プログラミング以外にWebサービスの知識が必須となります。ネクストエンジンのAPIリファレンスでは、サービス利用には次の5種類の知識が必要であると紹介しています。

  • Webサービスの基本構造に関する知識
  • Webサービスの運用・サポートに関する知識
  • HTMLやJavaScriptや開発言語 などのプログラミングに関する知識
  • HTTPレスポンスのJSON形式のデータの送受信に必要な知識
  • SDKを使う場合には、提供している開発言語のプログラムに関する知識

プログラミング言語はアプリを開発する手段のひとつに過ぎないため、Webサービスの基本構造を理解できていなければ、何を作れば良いのか分からなくなってしまうでしょう。自社にとってどんな機能が必要なのかを的確に導き出して、具体的に設計できるだけの知識が必要です。

また、Webサービスを社外に公開する場合は、完成後も継続的な運用やサポートをしなければなりません。ユーザーに提供するサービスであれば、効果を測定して改善するサイクルを効率的に回すことにより、サービス品質の向上に努めることも大切です。

もちろん、開発にあたってプログラミングに関する知識も必要です。Webサービスの開発にはHTMLやJavaScriptが使用されるケースが多いものの、RubyやPython、PHPなどの言語が求められる場面もあります。ネクストエンジンAPIは使用できる開発言語に制限がなく、柔軟な開発ができる(SDKを利用する場合は条件あり)点が魅力ですが、その分適切なプログラミング言語で開発に取り組む設計力や判断力が求められるといえるでしょう。

社内に専門知識を持つ人材がいない場合は、スムーズな開発・運用が難しくなる可能性が高まります。十分なスキルを持った新たな人材の採用や、実績が豊富な外部企業へのアウトソーシングを検討することをおすすめします。

ポイント2:最新情報はNextengine Developer Networkを確認

ネクストエンジンAPIは「Nextengine Developer Network」というコミュニティサイトを開設しており、トップページには機能の更新やリファレンスの改定などの最新情報が掲載されています。システムに変更がないかどうか確認したいときは、訪問してみると良いでしょう。

FAQもまとめられているため、よくある質問はここで解決できる可能性が高いです。アプリ開発につまづいたら、まずは似たようなFAQが掲載されていないか確認しましょう。希望の解決策が見当たらない場合は、各機能の詳細が記載されている「リファレンス」を参照します。開発時の注意事項やメッセージコードの詳細、入出力パラメータやフィールド一覧、ソースコードのサンプルなどが網羅されているので、開発に役立ちます。

ポイント3:アプリ開発での疑問はオープンコミュニティで解決

Nextengine Developer Networkでは、ネクストエンジンアプリのエンジニア同士で問題解決を図ったり、情報交換を行ったりできるコミュニティが設けられています。前述のFAQやリファレンスを参照しても疑問が解決しない場合は、オープンコミュニティで質問すると、他のネクストエンジンAPIの利用ユーザーから回答してもらえるかもしれません。

質問一覧は内容別にタグ付けもされているため、探している質問を見つけやすくなっています。技術的な質問から利用料金などの事務的な質問まで幅広く対応しているので、困ったときには覗いてみると良いでしょう。

返信率も比較的高く、8~9割程度の質問には早い段階でレスポンスがあります。過去の回答を参考にするだけでも参考になる知識を身に付けられるので、特定の疑問がなくても時々訪問してみることをおすすめします。

【コラム】ネクストエンジンとAPI連携している対応モール・カート

ネクストエンジンAPIは、さまざまなモールやカートと連携対応しています。ここでは、具体的な連携先を紹介します。

Amazonや楽天など大手モールにも対応

ネクストエンジンAPIは、Amazonや楽天などの大手モールとの連携にも対応しています。プリセットで17のモールと27のカートが用意されているため、どんなプラットフォームを使っていても、手軽に設定できるのが強みです。

国内では前述のモールのほかにも、Yahoo!ショッピングやau PAYマーケット、ヤマダモール、SHOPLISTなどに対応しています。越境ECではAmazon USやeBayなどの有名どころが含まれています。

もしお使いのプラットフォームがプリセットに含まれていなかったとしても、汎用メニューから個別にCSV連携を設定する方法が用意されているので、連携機能が使えないケースはそれほど多くないでしょう。複数のモールに出店していると、一部のデータは連携できないなどの問題もよく起こりますが、ネクストエンジンAPIであれば、その心配は比較的少ないといえます。

各サービスにより連携方法や連携機能は異なるので注意

さまざまなサービスとのAPI連携機能が実装されているネクストエンジンAPIですが、設定方法は共通ではなく、各モールやカートによって異なるので注意が必要です。出店しているモールや使用しているカートの数だけ設定しなければならないので、それぞれの設定方法をよく確認してから作業に臨みましょう。

例えばAmazonであればあらかじめMWS認証トークンを取得したり、店舗設定画面に認証情報を設定したりする作業が必須となります。楽天では店舗URLやモールから取得したライセンスキーが必要になるなど、モールによって対応方法は千差万別です。アメリカの越境ECであるeBayなどでは、指定されたアプリを経由して自動在庫や商品マスタの連携を行わなければなりません。

カートについても、おちゃのこネットのようにAPIトークンを発行してネクストエンジンAPI側に追加する方式や、Shopifyのように自動連携用のアプリを使用する方法などさまざまです。カートはモールと異なり、同時に複数のサービスを利用するケースはそれほど多くないものの、お使いのカートの設定方法はしっかりと確認しておきましょう。

複数の自動連携の設定に対応するには、Webの知識やAPIに関する技術的な知識ももちろん必要ではありますが、認証情報などを抜けがないように日頃から管理しておくことも大切です。IDやパスワードを自動保存にしたまま、初回のパスワード通知の文書などを紛失してしまうトラブルは比較的よく起こるため、いざという時に必要な情報を探し出せずに作業が滞る可能性があります。

オープンロジもAPI連携可能!

オープンロジでも、ネクストエンジンとのAPI連携が可能です。両者を連携させることにより、受注処理から発送業務に至るまで、これまで手作業で行っていた業務をまとめて自動化できます。受注が入った商品が自動的に在庫から引き当てられ、出荷依頼がセンターに送信されて自動的に商品の出荷処理までワンストップで完結するため、作業効率を格段にアップさせられるでしょう。

オープンロジとネクストエンジンの商品マスタはデータ取り込みによって完全に同期されるため、どちらのシステムから見ても常に同じ商品情報を参照できます。在庫データを自動的に連携する設定も用意されているので、例えばオープンロジに商品Aが10個入荷すると、ネクストエンジン側の商品Aの在庫情報にも自動的に数量が10個加算されるなどの処理も実現可能です。

ネクストエンジンでECモールを一元管理できたとしても、提携倉庫内の実在庫とネクストエンジン内の在庫数量を適切に合わせなければ、発送トラブルが起こる可能性も考えられます。オープンロジなら、API連携によって物流の自動化や在庫管理の一元化をスムーズに導入できます。

ネクストエンジンAPIを活用して業務の効率化を図ろう

ネクストエンジンAPIを活用すると、ECモールの運営がさらに便利になるアプリの開発や機能のカスタマイズ、他システムや製品とのデータ連携などを実現できます。複数のモールを管理する場合はデータ連携の自動化によって作業効率が大幅に向上するため、積極的に活用してみましょう。

ネクストエンジンにはあらかじめ大手ECモールやよく使われているカートのAPI連携設定がプリセットで用意されているため、設定しなければならないサービスが複数あってもスムーズに作業を進められます。

オープンロジでも、ネクストエンジンとAPI連携して受注から配送までの業務を自動化できます。ネクストエンジンAPIを上手く活用して、業務の効率化を図りましょう。

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