テレコ出荷とは?発生の原因や物流におけるリスク、その対策を徹底解説

openlogi2026年3月30日  
openlogi2021年6月17日

テレコ出荷とは?発生の原因や物流におけるリスク、その対策を徹底解説

物流作業を行う場面でよく発生するミスの1つとして、「テレコ出荷」が挙げられます。
テレコ出荷が発生することで返品対応や再配達による納品の遅延などさまざまな弊害が起こり、企業にとっても大きな損失となってしまうでしょう。

テレコ出荷を防ぐためにはどうすればよいか、事前に詳しく理解しておきたいという事業者様も多くいるのではないでしょうか。

そこで今回は、テレコ出荷について、その発生の原因やテレコ出荷が発生することによるリスク、また、防止するためのポイントなどを詳しくご紹介します。

1. テレコ出荷とは?

物流業界においてテレコ出荷とは、異なる商品での2つの注文の出荷先が入れ替わってしまう誤出荷のことです。

「テレコ」という言葉そのものに「入れ違い」「食い違い」「あべこべ」という意味があり、物流現場以外でも物事の順番が入れ替わっている場合や、一つの物が互い違いに交互で繰り返す場面などで使われます。

元々の語源は歌舞伎の用語に由来する言葉で、関西地方では方言として一般的に使われることもあります。

物流作業におけるテレコ出荷を具体的に説明すると、例えばAさんとBさんから受けた2つの注文があるとして、AさんのところへBさんの荷物を、BさんのところにAさんの荷物を送ってしまう配送ミスを指します。

テレコ出荷は実際にお客様の元に荷物が届き、箱を開封した後に発覚することがほとんどで、お客様へ本来の商品のお届けが遅延するなど、大きな影響を与えてしまうミスだと言えるでしょう。

関連記事:誤出荷の対策方法とは|原因や誤出荷の与える影響についても合わせてご紹介

2. テレコ出荷が発生することによるリスク

テレコ出荷の発生によって、企業には次のような様々なリスクがあります。

  • 顧客情報の漏洩
  • 会社・ブランドの信用低下
  • 在庫差異が発生する
  • 返品などの工数・コストの増加

それぞれどのような影響があるのか、詳しくご紹介します。

2-1. 顧客情報の漏洩

通常ネットショッピングで購入した荷物の中には、納品書が入っています。

そのためテレコ出荷で全く関係ないお客様に荷物が届いた場合は、元々その荷物が届くはずだったお客様の名前や住所など、大事な個人情報が第三者に流出することになります。

個人情報とは、名前や住所など個人を識別できるものとされています。

個人情報を把握している業者は法律により個人情報取扱業者となりますが、そのような個人情報取扱業者が顧客情報を漏洩させてしまったら、最悪の場合刑事上の罰則や民事上の損害賠償責任が問われる可能性があります。

このように個人情報を扱う上で、テレコ出荷が発生した影響として法的罰則を受ける可能性があるということは、物流業務を取り扱う上であらかじめ認識しておく必要があります。

2-2. 会社・ブランドの信用低下

テレコ出荷によってお客様へ間違った商品をお届けしてしまった場合は、お客様が希望していた日に荷物を届けることができなくなってしまいます。

お客様の立場で考えると、せっかく楽しみにしていた商品が届いたはずなのに、箱を開けたときに異なる物が入っていたことでがっかりした気持ちになるのは容易に想像できます。

テレコ出荷で間違って届いた商品は、もしかしたら誰かへのプレゼントだったり、届いた翌日から絶対に必要な商品だからこそ、素早く手に入るネットショッピングで購入した可能性も考えられます。

そのような状況で自分が購入した商品と異なるものが届いた場合は、「もう二度とそのブランドや会社では購入しない」と一気にマイナスイメージを与える可能性も高くなるでしょう。

それだけでなく、テレコ出荷で届いた商品をお客様から返送してもらわなければならないこともあります。

その場合はお客様に負担を掛けることになりますので、より一層お客様にマイナスなイメージを与えてしまいます。

このように単なる1回のテレコ出荷だけでも、会社やブランドの信用低下や購買意欲の消滅などネガティブな方向に繋がりかねません。

そしてテレコ出荷が発生したことを自社のサイトなどに口コミとして記入されることで、1人の顧客だけでなく、それを見た他のお客様の購買意欲を削ぐ可能性も考えられます。

その結果、ショップ全体の今後の売上に悪影響を及ぼす可能性もありますので、テレコ出荷は防止対策を念入りに行う必要があるのです。

2-3. 在庫差異が発生する

在庫差異とは、現在ある商品数と帳簿上の商品数が異なることです。

数量違いのテレコ出荷が起こると数が合わなくなってしまうため、在庫差異が発生する可能性があります

在庫差異が起こることで、お客様から注文が来ているのに在庫がないため商品を売ることができないといった事態が発生し、売上の機会損失に繋がってしまいます。

それだけでなく、テレコ出荷による在庫差異が発生しているにも関わらず在庫の修正を怠った場合は在庫の不一致が発生するため、在庫の差異が出る原因を探る作業が必要となります。

最悪の場合、在庫の確認をするためにすべての倉庫内の荷物を棚卸する必要があるため、営業を止めるか営業時間外に棚卸作業を行う必要があり、多くのリソースと人件費などのコストもかかってしまうでしょう。

2-4. 返品などの工数・コストの増加

前述した通り、テレコ出荷によって納品の間違い・遅延が発生した場合、迅速に返品・再出荷を行わなければなりません。

テレコ出荷の詳細確認やお客様への謝罪対応、再出荷の手続き、在庫差異の確認、また社内での再発防止策の検討など、テレコ出荷の発生により本来不要だったはずの多くの作業が発生してしまうでしょう。

ミスが頻発してしまえば、物流コスト全体を圧迫してしまう可能性もあります。

3. テレコ出荷が発生する原因

テレコ出荷を防止するためには、まずテレコ出荷がなぜ起こるのか、その原因を理解しておく必要があります。

テレコ出荷が発生する原因として挙げられるのが、次のようなものです。

  • 目視に頼った作業 
  • ピッキングミス
  • 伝票の貼り付けミス
  • 入れ替え・詰め替えのミス

3-1. 目視に頼った作業 

まず、商品や数量の確認などを目視だけに頼って行っていることによるミスです。

特に商品の種類や数量が多いと、目視だけでは正確な判断は難しくなるでしょう。

例えば種類違い・色違いなどでラベルやパッケージが似ているものが並んでいると、間違って異なる種類を選んでしまうことがあります。

また、商品の品番は数字やアルファベットの組み合わせで作られていることが多く、読み間違いも起こりやすいでしょう。

特に出荷量が急激に増加する繁忙期など、人の目では疲労・集中力の低下などでミスを起こしやすくなります

3-2. ピッキングミス

ピッキングミスとは、お客様からの受注データに基づいて作成したピッキング伝票にて商品を取り出すときに、倉庫から異なる数量や商品をピッキングしてしまうことです。

ピッキング間違いが起こる理由として、前述したような目視によるミスの他に、「ピッキング慣れ」も挙げられます。

例えばいつも同じ数しか出ない商品で、時々いつもと異なる数量などでのピッキング指示が出ることがあります。

そのようなときに、「ピッキング慣れ」からいつもの個数でピッキングしてしまう可能性が高くなるのです。

このように数量間違いは、ピッキングミスで発生しやすいとされています。

3-3. 伝票の貼り付けミス

きちんとピッキングを行っていたにも関わらず、送り状の貼り間違えミスが原因でテレコ出荷が発生することがあります。

伝票の貼り付けミスによるテレコ出荷は、単に発送ミスだけでなく、記載されている住所や電話番号など個人情報の流出にも繋がる重大なミスといえます。

伝票の貼り付けミスが起こる要因として、ピッキングなどの出荷準備と伝票の準備の作業担当者が異なるなど、違う人が作業することで発生する可能性が高いミスとなります。

それだけでなく、EC事業を運用する中でいきなり多くの受注が入った場合に、少ない人数で複数のピッキング作業を行う場面もあるかと思います。

このような場面も、伝票の貼り付けミスなど、テレコ出荷が起こりやすい状況といえるでしょう。

本来であれば伝票と出荷商品の照合作業などが必要になりますが、そのような作業をすべての注文で行う場合は、リソースも時間も必要となります。

そのような点から伝票の貼り付けミスを防ぐためには、1件ごとにピッキングから伝票の貼り付けまで行い、終わってから次に進む「1件完結」で作業を進めていくことが、防止策として有効とされています。

3-4. 入れ替え・詰め替えのミス

物流業務では、出荷において商品の入れ替え・詰め替えが多く発生することがあります。

そういった場合、入れ替え・詰め替えを繰り返すうちに、作業者が混乱してしまったり、注意力が落ちてしまい、商品を入れ間違えてしまうことがあるでしょう。

特に急ぎの作業が必要な場合には、最終的な確認作業が省略されてしまうことがあり、確認不足がテレコ出荷を引き起こす原因となります

また、倉庫内の商品の配置・保管方法が不適切であることも、作業者が商品を見つけにくくなり、ミスにつながってしまいます。

4. テレコ出荷を防止するための対策

それでは、テレコ出荷を防止するためにはどのような対策を行えばよいのでしょうか。

テレコ出荷を防止するためにしておきたい対策として、次の5つをご紹介します。

  • スタッフの教育・再配置
  • 業務フローの改善
  • ダブルチェック体制を整える
  • 作業環境の整備
  • 倉庫管理システムやバーコード・QRコードの導入

4-1. スタッフの教育・再配置

まずは、スタッフの教育と再配置です。

テレコ出荷の原因の多くは、ピッキングや出荷に関する作業における人的ミスです。

業務マニュアルを作成するなどして改めてスタッフ全体にピッキングや梱包などの出荷作業の手順とルールを教育することで、作業の質を高めることが重要になります。

また、スタッフごとに得意不得意やスキルなども異なるため、それぞれに合わせて適材適所に再配置することも対策のひとつになります。

スタッフとのコミュニケーションを意識し、ひとりひとりの特性を知っておくと良いでしょう。

4-2. 業務フローの改善

スタッフ教育と合わせて、そもそもの業務フローを改善することも、テレコ出荷防止には欠かせません。

特に送り状の貼り付け作業・ピッキングなど、ミスが発生しやすいプロセスでの業務フローを見直し、ルールをしっかりと確立することで、テレコ出荷を防ぎましょう。

すでにテレコ出荷が起きてしまったことがある場合には、原因がどこにあるかをしっかりと特定することも重要です。

4-3. ダブルチェック体制を整える

確認不足による出荷ミスを減らすためには、複数のスタッフでのダブルチェックが行えるような体制を整えるのも効果的です。

ピッキング後にはその内容があっているか別のスタッフが確認するなど、しっかりと作業の流れに乗っ取り、役割を分担した上で効率的に確認作業を行いましょう。

繁忙期などは特に確認作業が疎かになりがちなため、急ぎの作業とはいえ焦りすぎず、しっかりとダブルチェックを行っておくと良いでしょう。

4-4. 作業環境の整備

スタッフが作業しやすいよう、倉庫内の作業環境を整備することも重要です。

例えば倉庫に書類や備品が散乱している、といったような整理整頓のできていない状態であったり、作業スペースが十分に確保できていないと、伝票が混ざってしまいミスにつながる可能性があります。

また、ハンディターミナルなど導入した機器などが正しく機能していないことも、テレコ出荷につながります。

機器はしっかりとメンテナンスや最新機への更新を行い、常に高い精度で作業に使用できるようにしておきましょう。

4-5. 倉庫管理システムやバーコード・QRコードの導入

効率的な物流業務を行う上でおすすめしたいのが、倉庫管理システムや、商品管理のためのバーコード・QRコードの導入です。

倉庫管理システムを導入することで、倉庫内の在庫の管理や作業指示をリアルタイムで効率的に行うことができ、出荷ミスを大幅に減少することができるでしょう。

システムにより自動で生成されたピッキングリスト・出荷伝票と、バーコード・・QRコードを連携することで、より効率的かつ正確にピッキングを行うことができ、確認不足によるミスも防止できます

人的ミスを減らし、テレコ出荷を防ぐためには、システムの利用は非常に効果的でしょう。

5. 倉庫管理システムの導入はオープンロジで

出典:https://service.openlogi.com

これまでご紹介したように、テレコ出荷など、物流でのミスの発生は、企業に様々な影響を及ぼします。

人的ミスを削減し、テレコ出荷を防止するためには、倉庫管理システムの導入がおすすめです。

倉庫管理システムの導入をお考えの方は、ぜひ豊富な実績を持つオープンロジにご相談ください

オープンロジでは、様々な特徴を持つ物流フルフィルメントサービスを提供しています。

5-1. すぐに利用できるクラウド型WMSシステムを提供

物流アウトソーシングサービスを提供しているオープンロジでは、提携倉庫様に日々の物流業務をより効率的に運用することができるクラウド型のWMSシステム(倉庫管理システム)を提供しています。

WMSは倉庫管理に特化したシステムであり、入出庫や在庫管理はもちろんのこと、返品処理や破損品の確認などもすべて定型化を実現します

イレギュラーな対応が発生しがちな倉庫内の作業をシステムでやりとりできるように構築することで、倉庫の運用負担を軽減できるでしょう。

それだけでなく、テレコ出荷が起こりやすいピッキングの場面でもピッキングに最適な導線を示したり、システムで管理ができるハンディターミナルを使ってバーコードを読み取れば、出荷伝票との紐付けが行われているため、間違ってピッキングをしてしまったときでもエラー表示によって発送前にミスを防ぐことができます

物流作業は、実際に運用するスタッフの能力に左右されがちな作業です。

物流業務をシステム化することで、ヒューマンエラーを極限まで減らすことができ、テレコ出荷の防止だけでなく、一定の物流品質の維持が期待できます。

5-2. 1棚から空きスペースを有効活用

オープンロジの提携倉庫様の中には新たな事業への挑戦として、EC物流事業に初めて挑戦される企業様も多くいらっしゃいます。

いきなり自社倉庫の大きなスペースを運用するには不安という方に対しては、1棚からのスモールスタートでも運用可能となっています。

また提携倉庫様のスペースと人員にあわせて、オープンロジがEC案件をご紹介可能です。

荷主様の運用のレクチャーや請求対応もオープンロジが対応いたします。

オープンロジが荷主様と提携倉庫様の間に入ることで与信管理や請求業務、お客様対応を気にすることなく、物流業務だけに集中して対応できる環境となっています。

そして、1つのアカウントで複数の荷主様の管理ができるシステムであるため、運用を始めて慣れてきた後にさらに運用スペースや荷主様を拡大したいという場合でも、大きな負担なく一つのシステムで簡単に運用ができるところは魅力のひとつでしょう。

5-3. オープンロジが全面的に立ち上げ支援

新しいシステムを取り入れるには、多くの費用と時間がかかるのが一般的です。

自社でゼロからシステムを構築するには、膨大な時間と資金が必要になるだけでなく、専門知識を持つエンジニアなども必要となるため、新たなシステム導入に抵抗感を持つ企業様も多いというケースも耳にします。

しかし、オープンロジとの提携倉庫ならば利用するシステムはオープンロジが構築したクラウド型のシステムになるため、インターネットさえあればすぐに導入することができます

導入期間も最短2週間

自社でシステムをゼロから構築する必要がないだけでなく、万が一システムを使っていてトラブルや不安なことが発生しても、すぐに解決できる体制が揃っています。

そして、過去に約8000社以上との取引の実績があるオープンロジは、立ち上げに関しても長年蓄積されたノウハウを有しています

そのため特にEC事業に関して専門知識が無い状態でも安心して倉庫を立ち上げることが可能です。

まとめ

1つの要因だけでなく、複数の要因が絡み合って発生することが多いテレコ出荷。

発生した場合、自社において何が原因かを突き止めるために、物流作業に直接携わるスタッフにヒアリングを行うなど、時間をかけて原因を究明することが大切となります。

それらの原因を突き止めて改善策を検討するのはもちろんのこと、より安定した物流環境を構築するために、近年では物流管理システムを導入する企業も増加傾向にあります。

システム導入に費用がかかると心配されている倉庫の方でも、オープンロジであれば最低限の費用で簡単にシステム導入が実現可能です。

ご興味がある方は、是非一度お問い合わせください。

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オープンロジマガジン 編集部

物流プラットフォーム「オープンロジ」のマーケティングメンバーにて編成。物流のことはもちろん、ネットショップやマーケティングのことなど、EC事業者に役に立つ情報を幅広く発信していきます。

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