3温度帯・4温度帯とは|基準や相違点について詳しく解説

2021年3月24日

3温度帯・4温度帯とは|基準や相違点について詳しく解説

物流業務を行う上で「3温度帯・4温度帯」という用語を耳にしたことがある方もいるかと思います。主に配送や保管をする際に使われますが、物流業務を行う上で正しく抑えておきたい言葉のひとつです。今回はその3温度帯・4温度帯について、基準や相違点について詳しく解説いたします。

3温度帯と4温度帯の概要

3温度帯とは

「3温度帯」と常温、冷蔵、冷凍の3つに分けられた温度帯区分の事を指す物流用語です。3温度帯は「保管温度帯」とも呼ばれることもあります。

一般的に常温はドライとも呼ばれ10〜15℃の温度帯を指し、チルドと呼ばれる冷蔵は5〜マイナス5℃、冷凍はフローズンと呼ばれマイナス15℃以下として区別されます。

3温度帯では、厳密な温度管理が求められる食品などを中心に管理されれます。特に肉や魚などの生鮮食品は温度管理が大きく食品の品質に関わるため、食品にふさわしい管理方法が荷主から求められます。そのため、食品物流を扱う際には3温度帯の管理は慎重に行わなければならない部分になります。

4温度帯とは

「4温度帯」とは3温度帯の常温、冷蔵、冷凍に加えて定温が加わった4つに分けられた温度帯区分のことを指します。

定温とは、配送時や保管時に温度や湿度が一定に保たれた温度帯になります。この定温が設定されることで、鮮度が保たれたままスーパーなどで生鮮食品が簡単に手に入るようになりました。

しかし定温で扱う商品は、保管環境だけでなく温度変化の影響を受けやすい輸送時も注意が必要です。定温輸送を行う際には、温度制御装置が備えられた「定温輸送車」だけでなく、「リーファーコンテナ」と呼ばれる定温輸送専用のコンテナもあります。

温度制御装置が付いていないトラックは定温ボックスなどを使って輸送されます。定温輸送されるのは生鮮食品などはもちろんのこと、少しの温度変化で大きなダメージが残ってしまう美術品なども該当します。

3温度帯と4温度帯の相違点

3温度帯と4温度帯の違いは、3温度帯には含まれていない定温が4温度帯には定められていることです。定温として取り扱われる商品は冷蔵ほど冷やさず、一定の温度での保管が望まれる商品となります。定温の設定自体は商品ごとに異なります。

一方で定温とよく間違われやすいのが「常温」です。常温は基準が屋外の気温になります。室内温度がそのまま常温と扱われ特にコントロールされることがないため、季節によって環境が変わります。日本工業規格(JIS)が定義している常温は15℃~25℃となっておりますが、各倉庫の立地条件やメーカー、配送業者、そして取り扱う商品によっても基準が異なるので確認が必要です。

倉庫での保管温度帯の詳細

一般的な温度管理の基準

倉庫における保管温度帯は、倉庫業法の「冷蔵倉庫基準保管温度」という等級で下記のように定められています。

C3級:0度から10度 
C2級:0度から-10度
C1級:-10度から-20度
F1級:-20度から-30度
F2級:-30度から-40度
F3級:-40度から-50度
F4級:-50度以下

冷蔵倉庫における区分はフリーザーと呼ばれるF級が4区分、クーラーと呼ばれるC級が3区分の計7区分に分けられており、温度帯はこれらの区分にまたがって設定されています。下記ではそれぞれの温度帯で設定されている倉庫の具体的な温度、保管に適した商品の例をご紹介します。

常温倉庫

常温倉庫とは、温度と湿度の調整がされていない倉庫になります。倉庫の立地環境にもよりますが、倉庫内は冬場は5℃前後から夏場の気温が高いときは30℃近くまで上がることもあります。したがって、屋外の気温と連動していることから、1年を通して大きく環境が変わってしまうというデメリットがあります。

しかし、倉庫の賃貸料として一番お手頃なのも常温倉庫になります。そのような環境から、保管する商品は温度や湿度の変化に大きな影響を受けない商品が常温倉庫で保管されています。具体的には、缶詰や缶ジュース、食料油、非常食や保存食、そして紙製品や金属製品などの温度変化に強い製品、建築資材や機械部品なども外気の変化に影響されないので、常温倉庫での保管を選択されます。

定温倉庫

定温倉庫とは、温度湿度を共に一定の状態に保たれている倉庫のことです。温度は各倉庫の規定によっても変わりますが、常温よりも低い10〜20℃でキープされていることがほとんどです。

定温倉庫は主に食品等が保管され、生鮮食品や果物なども保管されます。そしてこの定温倉庫があるおかげで、本来よりも野菜などの長期保管が可能になり、新鮮な状態で消費者の手元へ届けることができるのです。

また定温倉庫に保管される商品として、温度変化によって味や成分が変化してしまう食品などが定温で保存されます。ワインやチョコレートは定温倉庫で扱われる代表的な物ですが、高温や低温に弱い医薬品、そして半導体や樹脂製品など温度管理によって品質が大きく左右される製品なども定温倉庫で扱われます。

冷蔵倉庫

冷蔵倉庫とは、10℃以下の定温で商品を保管する倉庫になります。保管可能温度差に従うと、10℃からマイナス20℃未満の倉庫はC1級(チルド)に該当します。

冷蔵倉庫で取り扱われるのは、ヨーグルトなどの乳製品や肉、魚などが該当します。

また食品を例に挙げると、厚生労働省の「大量調理施設衛生管理マニュアル」に基づき、肉製品、生食用かき、マーガリンやラードなどの固形油脂、乳製品、クリームなどが、冷蔵倉庫での保管が推奨されています。その中でも魚介類などは5℃以下での保存が推奨されているなど細かく設定されていますので、特に食品関係を取り扱う方は予め確認しておく必要があるでしょう。

現在、冷蔵倉庫の需要が増加していることもあり、全国的に冷蔵倉庫の開設が活発化しています。その背景として、コールドチェーンという商品を冷蔵や冷凍の状態で保ったまま生産、輸送、消費の過程で管理して流通させるシステムが急激に発達しているという実情があります。

しかし、開設にもさまざまな設備と求められる法的基準があるため、新たな倉庫建設には多くのコストがかかります。そのため、すぐには冷蔵倉庫不足が解消できないのが現状です。

冷凍倉庫

冷蔵倉庫の中でもより低い温度で設定された倉庫を冷凍倉庫といいます。F1級(フローズン)と呼ばれる区分でマイナス18℃以下に設定されており、その中でもさらに低温のマイナス40℃以下で管理される倉庫を超低温倉庫と呼び、主にマグロが一匹丸々保管されていることが多くあります。

冷凍倉庫で取り扱う商品は肉類や魚介類、惣菜などの冷凍食品やアイスクリームなど加工食品、海外からの輸入食品など、食品関係が多くなります。そして冷蔵倉庫同様、冷凍倉庫も現在需要が高まり一部首都圏では供給が間にあっていないとされています。

理由として、倉庫を共有する倉庫事業者側の施設が不足しているという面もありますが「フロチル」とも呼ばれる冷凍状態で保管や流通を行い、販売時に解凍して冷蔵として販売をする「フローズンチルド商品」が増えていること、自宅での食事にできあいのものを購入して食べる「中食」の需要が増加していることが背景とされています。そのような背景から、今後ますます冷凍倉庫の需要が高まると予想されています。

【ご紹介】オープンロジでは温度帯管理の必要な商品にも対応可能

冷蔵・冷凍品などデリケートな商材も代行可能

物流アウトソーシングサービスを提供している「オープンロジ」では、冷蔵・冷凍商品などより細やかな管理が必要な商品の物流アウトソーシングも代行が可能です。

冷蔵・冷凍商品は、定温で取り扱う商品よりも物流の過程で多くのリソースが必要になります。具体的には、倉庫での保管において適切な温度帯を維持するのはもちろんのこと、配送時も冷蔵・冷凍トラックを手配し最適な状態で荷物が届くように手配・管理を行うなど、知識や経験、手配できるネットワークも必要です。

オープンロジでは冷蔵・冷凍食品の取り扱いについて熟知したスタッフが温度帯管理が必要な商品を取り扱うため、安心して物流代行を依頼することができます。

温度帯管理が必要な商品も1点から登録OK

冷蔵・冷凍商品を取り扱う物流業務のアウトソーシング先は、ある一定の商品量がないと取引を受け付けてくれないところも多くあります。特に現在全国的に冷蔵・冷凍倉庫の需要が逼迫していることもあり「新規貨物の受付はお断りしている」というところもあるようです。

一方、オープンロジでは温度帯管理が必要な商品も1点から利用が可能です。さまざまな事情で温度帯管理が必要な商品の物流代行ができずにお困りだった事業者の方にも、お申し込み頂ければすぐにアウトソーシングが利用できます。

高度な管理が求められる温度帯管理について、通常の物流作業よりもさらにリソースとコストが発生します。そのため「少しでも物流作業を楽にしたい」という事業者の方には、一点から取り扱いが可能なオープンロジのサービスを利用して、少しでも自社負担を減らすことをオススメします。

温度帯について知り自社商品の管理に生かそう

自社が取り扱う商品について、きちんと温度帯について理解しておくのは、自社商品を最適な状態でお客様に商品を届ける上で必要なことです。

しかし、自社で温度帯管理が必要な商品を扱うのは非常に大きなリソースがかかります。したがって業務の負担を減らすために、温度帯管理が可能な物流業者に早めにアウトソーシングすることも一度検討してみてはいかがでしょうか。

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