物流代行のおすすめ事業者15選!メリットをプロが徹底解説

物流代行のおすすめ事業者15選!メリットをプロが徹底解説

物販系分野のBtoC-EC市場規模は年々増加し、経済産業省の発表によると、2023年には14兆6,760億円に到達しています。
また、BtoC市場全体のうち約10%がECを介した取引となっています。
このような状況で、自社で物流業務を行う企業や物流の最適化が進んでいない企業がECの需要に応え続けることは厳しくなりつつあります。

経済産業省「令和5年度電子商取引に関する市場調査報告書」よりBtoCEC市場規模が拡大していることを表す図。2023年は24兆円もの規模になっています。

2023年は2014年と比較してほぼ2倍、24兆円もの市場規模に成長している。

※引用元:経済産業省「令和5年度電子商取引に関する市場調査報告書」

そこで今回は、物流業務をアウトソーシングできるサービス「物流代行」についてご紹介します。
物流代行を利用するメリットや事業者選びのポイントも詳しく解説しますのでぜひ参考にしてくださいね!

物流代行とは

物流代行とは、商品の入荷から顧客に届くまでの物流業務を代行するサービスのことです。
事業が小さいうちは自社で物流業務を行えていても、事業拡大に従いコア業務を圧迫してしまいます。一体どのような課題があるのでしょうか。

物流で起きがちな課題

自社で物流業務を行う場合、

  • 出荷作業に忙殺されコア業務に集中できない
  • 在庫を保管するスペースが足りない
  • 出荷作業のための人員を採用したため固定費が増大した
  • 宛名や商品点数のミスが頻発する

といった課題を抱えることが多いようです。
物流のプロである事業者に物流業務を委託することで、これらの課題を解決できるでしょう。

物流代行に任せられる業務

物流代行事業者に委託できる物流には、大別すると下記が含まれます。

  • 入荷・検品
  • 保管・在庫管理
  • 棚卸
  • 梱包資材調達
  • ピッキング
  • 梱包宛名ラベルの貼付
  • 配送業者への引き渡し

物流代行サービスを利用することで、一連の業務をアウトソーシングできるようになります。
その他、コールセンター対応や決済関係の業務など、サービスによって付帯する業務が異なる場合があります。
自社のニーズに合った物流代行サービスかどうか、事前に詳細を確認しておきましょう。

物流代行の種類

物流代行サービスの種類は、大きく「3PL」「フルフィルメント」の2つに分けられます。

3PL

3PLは「Third Party Logistics(サード・パーティー・ロジスティクス)」の略称です。
基本的には物流業務のみを代行するため、受注・決済・返品対応など物流以外の業務は請け負わないことが多いようです。

フルフィルメント

フルフィルメントは、物流業務よりも包括的で、ECに関わる一連の業務やそれらの業務を含んだ代行サービスのことを指します。
事業者によって対応領域は異なりますが、受注・決済業務や顧客対応などを含んでいます。
3PLが主に物流業務のみを代行するのに対し、フルフィルメントはさらに広い業務を委託できるため、EC事業者がより充実したサービスを受けられるというメリットがあります。
物流代行を検討する際は、事業者がどの業務まで代行できるか確認しましょう。

物流代行のメリット5つ

ものを梱包している様子です

物流代行サービスによって、EC企業が得られるメリットをご紹介します。

1.コア業務に集中できる

物流代行による最も大きなメリットは自社の人的リソースをコア業務に集中できる点です。
ECにおいて物流業務が重要なのは言うまでもありませんが、一方で在庫管理や物流システムなど専門知識の蓄積に時間がかかるため、自社で運用する際は相当の負荷がかかります。
さらに、物流業務に工数を割いた結果、コア業務に注力できず社員のモチベーションが低下する可能性もあります。人材流出を防ぐという意味でも、自社リソースに余裕がない場合は専門の事業者にアウトソーシングするのが無難でしょう。

2.在庫保管スペースが不要

物流代行サービスによって在庫保管のスペースが不要になるメリットもあります。
在庫保管にかかる費用は、保管料として荷物の量に応じた坪数や従量計算での請求になるため、自前で固定坪を借り上げるよりも効率的になるケースが多いです。
また、突発的な出荷対応が必要な際には、スペースの拡張や作業人員の手配などを依頼できるのも利点です。

3.物流品質が向上する

物流代行を利用すると、自社で行うよりも円滑で高品質な物流が実現します。
物流の専門企業でない場合、ノウハウがないまま物流業務を行うと効率が下がるだけでなく、誤出荷などのエラーが発生します。
また、世界観を大事にするECでシール貼りやラッピングなどの流通加工のミスが発生すると、SNSでの炎上リスクもあります。
顧客満足度を維持しリピーターを獲得するためにも、物流のプロに物流業務を依頼するのがおすすめです。

4.物流業務のコストを変動費化できる

物流業務を代行事業者に委託することで、倉庫のレンタル料や資材の費用、人件費など物流業務のコストを丸ごと変動費化できるのも大きなメリットです。
一方で「サービス利用料」や「倉庫利用料」などの名目で固定費を請求するサービスもあるので注意が必要です。
無駄な支出を抑えるため、完全従量課金制の物流代行サービスを選びましょう。

5.プラットフォーム連携で売上機会を最大化できる

物流代行サービスに業務を委託すると、「Shopify」「Amazon」「楽天」など各種プラットフォームや販促ツールとの連携により、売上機会を最大化できるというメリットもあります。
なお、これらのツールを効率的に使用するためには、注文情報や在庫情報を在庫情報をリアルタイムで更新できる注文管理システム(OMS)の導入が必須です。
物流代行サービスを選ぶ際は、OMSの仕様や使いやすさを確認しておくとよいでしょう。

物流代行のデメリット3つ

ネットショッピングをしている画像です

続いて、物流代行サービスを使う際のデメリットを紹介します。

1.想定以上にコストがかかる場合がある

物流代行サービスを利用すると、ほとんどのケースでコストが変動費化し圧縮されますが、料金形態や保管坪数、検品や流通加工などの追加作業により、想定外の費用が発生する可能性があります。
自社で物流業務を行っている場合は、物流代行サービスを検討する際に業務の棚卸しをしてコストを可視化した上で見積もりを取りましょう。
また、丁寧なヒアリングを実施してくれる事業者を選べば、見積もりと運用開始後の金額のギャップが生じにくいためおすすめです。

2.特別な梱包や波動対応が難しい場合がある

商材に特別な梱包資材を使用したり、流通加工を追加したり、短期間に大量の注文を行ったりといった特別な対応が難しいこともあります。
また、急な出荷や在庫移動、納期の延期、発送停止、倉庫の立ち入りなど、緊急時の対応も倉庫によって異なります。
ケース単位の販売からバラ売りへの変更など、当初想定していない売り方をすることもあるため、倉庫の対応の柔軟性や制約の有無は事前に確認し、納得した上で契約を行いましょう。

3.情報管理の体制をチェック

可能性は低いですが、顧客情報などの個人情報の管理で問題が発生することもあります。
個人情報を適切に管理する事業者が取得できる「Pマーク」認定企業かどうか確認しておきましょう。
また、物流代行サービスの情報管理体制や、運営会社の過去のインシデントの有無も確認しておくと安心です。

物流代行サービス選びのポイント

検品を行っている図です

次に、物流代行サービスを選ぶポイントをご紹介します。

導入実績

物流代行サービスを選ぶ際、まずは十分な実績があるか確認しましょう。
取引実績が少なくても優秀な企業はありますが、基本的に取引実績豊富な企業ほどリスクが少ないためおすすめです。
また、自社と似た商材の取引実績も確認するとよいでしょう。

システム(WMS OMS システム連携などのカスタマイズ性)

物流代行サービスと、利用しようとしているカート・モール系システムとの連携やカスタマイズ性の高さも確認しておきたいポイントです。
WMS(倉庫管理システム)、OMS(注文管理システム)の有無はもちろん、販売プラットフォームとのデータ連携ができれば販売機会を広げるチャンスになるでしょう。

料金体系

自社にフィットした料金体系かどうか、導入前と比較してコストが圧縮されるかどうかも確認しましょう。出荷量が少ないのに固定費がかかるサービスを利用してしまうと、無駄なコストがかかる可能性があります。
完全従量課金制のサービスであれば、物流のコストを変動費化できるのでおすすめです。

対象商材

大型の家具家電や医薬品など、許認可や相応の設備が必要になる商材の場合は、それらが取扱い可能か確認しましょう。
取扱い可能である場合でも、その商材に対する実績がどの程度あるのか確かめておくと安心です。

リードタイム

商品の迅速な発送のためにも、注文から発送完了までのリードタイムをチェックしましょう。
また、当日・翌日出荷可能なシステムの場合は、何時までのオーダーが当日の出荷扱いになるのかもきちんと確認しておきましょう。

サポート体制

トラブル発生時のサポート体制も重要なポイントです。
返品・遅延など各種クレームや問い合わせに適切に対応してくれる物流代行サービスを選べば、コールセンターを自社で用意する必要なく顧客満足度をキープできるのでおすすめです。

おすすめの物流代行サービス15選

ここからは、物流の専門家が物流代行サービスを15社ご紹介します。

オープンロジ

オープンロジ 物流代行ページの画像です

13,000社以上の導入実績を誇るオープンロジは、API連携で在庫管理や発送業務の負担がほぼゼロに。

梱包や発送のカスタマイズ性が高く、商材に合わせた柔軟な物流が実現します。

固定費ゼロ・完全従量課金制だからコストを最適化できるのも嬉しい!

オープンロジのお客様の声

株式会社ikaw 様

オープンロジさんは、私たちの梱包に対する想いを理解してくれ、いつも丁寧に作業してくれています。なにかイレギュラーなケースが発生した場合でも柔軟に対応してくれます。

株式会社Morght 様

オープンロジさんを選んだ理由は、やはり柔軟性と提案力です。(中略)特に、受発注の自動化においては、システム連携によって出荷業務の自動化を実現できたことが大きかったです。注文データから出荷までをスムーズに連携させることで、業務全体の効率化につながり、スタッフの工数も大幅に削減できました。

柔軟性の高さと提案力が、お客様がオープンロジを選ぶ決め手になっているようですね!

お客様の声を詳しく見たい方はこちらから!

 

株式会社エスプールロジスティクス

2013年創業のエスプールロジスティクスは、商品の注文処理などの事務作業から、倉庫の管理、発送まで行う物流代行サービスを提供しています。
参考:株式会社エスプールロジスティクス

M・Kロジ

MKロジ トップページキャプチャ

2013年創業のエスプールロジスティクスは、商品の注文処理などの事務作業から、倉庫の管理、発送まで行う物流代行サービスを提供しています。
参考:株式会社M・Kロジ

関通

関通 のトップページキャプチャ

創業以来長年にわたり日本の物流を支える関通。
長年の経験とノウハウを生かし、toC、toBに対応した受注管理・物流代行サービスを展開しています。
参考:株式会社関通

株式会社スクロール360

株式会社スクロール360は、従来の物流の枠を超えた「次世代CRM物流」を掲げ、物流代行にとどまらないトータルサポートを提供しています。
参考:株式会社スクロール360

富士ロジテック

富士ロジテック トップページキャプチャ

富士ロジテックは1918年設立の老舗物流企業。
商品保管や梱包、発送、その他細かな作業も柔軟に対応する物流代行サービスを提供しています。
参考:株式会社富士ロジテックホールディングス

イー・ロジット

イー・ロジット トップページのキャプチャ

株式会社イー・ロジットは、ECの物流業務と顧客対応業務を包括的にサポートする物流代行サービスを展開。カーブスジャパンやLDH Japanなど大手企業との取引実績があります。
最新のロボティクスシステムを導入しており、365日出荷にも対応しています。
参考:株式会社イー・ロジット

塚本郵便逓送

塚本郵便 トップページキャプチャ

80年以上郵便局・日本郵便の委託を受けて郵便物、ゆうパックの運送を行っている塚本郵便転送。
通販物流で必要な流通加工はもちろん、配送チャネルの最適化によりコストを抑えた物流代行が可能です。
参考:塚本郵便逓送株式会社

株式会社ベルーナ

ベルーナ

株式会社ベルーナはアパレル通販、ホテル、化粧品など様々な事業を展開。
カタログ・DMの物流ノウハウを活用した物流代行サービスを提供しています。
参考:株式会社ベルーナ

ストッククルー

ストッククルー トップページのキャプチャ

株式会社STOCKCREWが提供するストッククルー(Stock Crew)は初期費用・固定費0円で小ロットから開始できる物流サービスです。
API連携で物流を完全に自動化しており、誰でも簡単に物流代行サービスを受けられます。
参考:株式会社STOCKCREW

株式会社 清長

 

清長

物流のプロとして、顧客に最適なソリューションを提供する株式会社清長。
個人事業主に最適な「ロジモプロ」、EC通販に特化した「ロジプレミアム」といったサービスを展開しています。
参考:株式会社 清長

角川流通倉庫

角川流通倉庫 トップページのキャプチャ

角川(つのかわ)流通倉庫は、専門性の高い物流代行事業を展開しています。
衛生認可された専用のクリーンルームでの化粧品・医薬部外品の物流加工も可能です。
参考:角川流通倉庫株式会社

BEENOS

BEENOS トップページキャプチャ

「転送コム」などを運営するBEENOSグループは、EC運営企業の倉庫・輸出作業を全て委託できる物流代行サービスを展開。
BtoBの国際輸送も可能で、国際輸送に関する幅広い対応力が強みです。
参考:BEENOS株式会社

DMソリューションズ

DMソリューションズ トップページのキャプチャ

ダイレクトメールの発送代行事業から物流業界に参入したDMソリューションズ。
現在までに12,500法人以上の取引実績を誇り、郵送物の物流代行サービスのみならず、ダイレクトメール事業を活かした印刷物の企画・デザインや印刷・発送サービスも展開しています。
参考:ディーエムソリューションズ株式会社

エフ・ジェイロジ

エフ・ジェイロジ トップページのキャプチャ

通販物流に特化した物流代行サービスを提供するエフ・ジェイロジ。
メール便や宅配便の自動梱包システムでリードタイムの迅速化を実現。ギフト対応やセット組など細かな作業も受託可能です。
参考:エフ・ジェイロジ株式会社

 

物流代行はオープンロジで決まり 

いかがだったでしょうか。
ミスが許されず高い品質を求められる物流業務は、自社で業務を行うには難易度が高く、通常業務を圧迫しかねません。
物流業務の品質を保ってコストカットを実現するためには、適切な物流代行サービスを選ぶことが不可欠です。

オープンロジは、導入アカウント数累計13,000件(2024年1月末時点)の豊富な実績で安心。

初期費用0円&完全従量課金制でコスト削減に貢献するだけでなく、自動出荷や波動対応も可能で物流業務の負担がほぼ0になります。

ぜひお気軽にお問い合わせくださいね!

記事監修者紹介

監修者・有田秀夫のイラスト 本人の写真NGでしたのでイラストです。こんな顔をしています。

有田 秀夫(ありた ひでお)

某大手物流企業にて業務設計や法人営業を経験後、老舗通販物流企業にて20年近く数多くのクライアントの物流課題を解決に導いてきた物流のプロ。

現職のオープンロジではその経験を活かし、物流ネットワーク開発に携わっている。

オープンロジロゴ

オープンロジマガジン 編集部

物流プラットフォーム「オープンロジ」のマーケティングメンバーにて編成。物流のことはもちろん、ネットショップやマーケティングのことなど、EC事業者に役に立つ情報を幅広く発信していきます。

物流のお悩み、お気軽に
ご相談ください

オープンロジについて疑問や不安がある方は、お気軽にご相談ください。自社で導入できるかどうかのご相談も可能です。
各種お役立ち資料もご用意していますので、物流の構築を検討中の方はぜひお役立てください。