同梱物について徹底解説|効果や同梱物の種類、注意点をご紹介

2021年12月14日

同梱物について徹底解説|効果や同梱物の種類、注意点をご紹介

商品を梱包するときに適切な同梱物を封入することで、認知度拡大や理解度の向上、ブランディングなどさまざまな施策に良い影響をもたらすことが可能になります。とはいえ、具体的にどのような同梱物を封入すれば良いのかお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

同梱物には多くのメリットがありますが、物流が複雑になりやすいなどの注意点もあります。今回は、同梱物が果たす役割やもたらす効果、具体的な種類や封入するときの注意点などについて分かりやすく解説します。

同梱物の概要

ECサイトで商品を発送する際に封入することも多い同梱物ですが、具体的にはどのようなものを指すのでしょうか。まずは、同梱物の概要を解説します。

同梱物とは

同梱物とは、「商品を梱包する際に、段ボールなどの梱包資材の中に一緒に封入するパンフレットやチラシ、お礼状、カタログなどの封入物」のことを指しています。

ECサイトではマーケティング活動の一環として扱われており、顧客満足度の向上やブランディング、集客などを目的として行われるのが一般的です。Webを活用したオンラインマーケティングとは異なる切り口からアプローチできるため、マーケティング活動の重要な手法のひとつとしてECが誕生した初期から活用され続けてきました。

同梱物の役割

一口に同梱物といっても、果たす役割はさまざまです。ここでは、同梱物の役割について解説します。

企業認知度や商品理解度の向上

パンフレットや商品の取り扱い説明書などを同梱物として封入することで、企業認知度や商品理解度の向上を図る役割を持たせることが可能です。自社について紹介するチラシやパンフレットを通じて愛着を持ってもらうことができれば、新規顧客がリピーターに変わったり、リピーターの離脱を防止したりする効果が期待できます。

同梱物は商品が顧客の元に到着したタイミングで触れる媒体なので、メルマガやDMなどのWebマーケティングとは異なり受け取った時の顧客の反応はポジティブであるケースが多いといえます。「また宣伝か」と思われることが少ないため、顧客に対して効果的なアプローチを図れます。

ネクストアクションの誘引

同梱物にキャンペーン情報やクーポン、商品のサンプルなどを選ぶと、ネクストアクションを誘引するきっかけにもなります。

キャンペーンを開催していることが分かれば「期間中にもう一度ECサイトを覗いてみよう」と考える顧客は増えますし、クーポンが封入されていれば「また買い物しよう」と思う人も出てくるでしょう。商品のサンプルを使ってみて気に入ってもらえれば、「使い勝手が良かったから次回は商品として購入しよう」と思ってもらえる可能性は高まります。

ブランド価値の向上

お礼状やチラシなどを活用して、ブランド価値の向上を図るのも同梱物の役割のひとつです。「この度は当ショップを選んでいただきありがとうございます」のようにお礼状が同封されていると、丁寧な印象を与えてショップへ好意的な気持ちを持つ顧客が増えやすくなります。

また、チラシに自社の近況を書いて伝えれば、親しみを持たれやすくなり愛着が湧くでしょう。何気ない同梱物が、自社のブランド価値の向上を手助けしてくれるのです。

同梱物で得られるメリット・デメリット

同梱物を活用すると、販売側には多くのメリットがあります。とはいえ物流作業の負担というデメリットもあるため、どちらの側面も詳しく把握しておく必要があります。

メリット1:顧客満足度が上がる

同梱物の種類によっては、顧客満足度の向上が期待できます。例えば自社の商品サンプルを封入すると、顧客は得をしたような気分になって自社にポジティブな感情を持つ可能性が高まるでしょう。仮にあまり興味のないサンプルであっても、無料で貰ったものだと考えると悪印象を持つことはそれほど多くないと考えられます。

また、お礼状や手作りのチラシやなどを封入して感謝の気持ちを伝えたり商品の特徴やメリットを解説したりすることによって、丁寧な対応に好感を持たれやすくなるでしょう。

特に顧客が思いつきにくい商品の使い方などを説明することによって「こんな使い方があったのか」と思わせることが可能になり、「このショップで買い物をすると自分にとって利益がある」という印象をもたらすことができます。

顧客満足度が向上すると「このショップを人に勧めたい」と思う顧客が増加し、SNSやレビューサイトなどで自社の宣伝をしてくれる人が現れる可能性があるというメリットもあります。

メリット2:顧客の声を集められる

同梱物にアンケート用紙やレビューの案内を封入することによって、顧客の声を集められるというメリットもあります。

ECサイトの売上を向上させるためには、顧客からの声を積極的に収集してどの部分を改善していくべきなのかを明らかにする必要があります。顧客の要望を取り入れることによって満足度は向上し、新規顧客やリピーターの獲得につながるからです。

その点で、同梱物にアンケートやレビュー案内を選ぶのは効果的です。「アンケートにお答えいただいた方にクーポンを進呈」「レビューを書いていただいた方の中から〇名様にプレゼント」などの企画を開催すると、より多くの声が集まりやすくなるでしょう。

収集した顧客の声は必ず分析を行い、ECサイトに速やかに反映することが大切です。反映後は期待どおりの成果が表れているかどうかを定期的に計測しながら、適宜改善を続けていくことも求められます。

メリット3:リピーターの獲得に繋がる

同梱物をきっかけにして、新規顧客からリピーターに転換するケースも少なくありません。商品と一緒に封入されていたサンプルを使ってみて使いやすいと感じたり、同封されていた新商品の案内チラシを見て購入してみようと考えたりする機会は多いものです。

ECサイトでは、新規顧客をどのようにリピーター化して継続的に商品を購入してもらうかが安定した売上の確保に直結します。同梱物を上手く活用して、どのような施策を打ち出せばリピーターの獲得につながるのかを検討すると良いでしょう。

同梱物は購入してもらった商品の定期購入プランや、バリエーションの異なる別の商品の紹介が容易なこともメリットといえます。定期購入に切り替えてもらうことで安定した売上につなげたり、より単価の高い商品を購入してもらって顧客単価を向上させたりする取り組みも効果的です。

デメリット1:物流作業が複雑になり負担が大きい

マーケティングを行う上で多くのメリットがある同梱物ですが、物流作業が複雑になり負担が増えやすいという点はデメリットになり得るといえます。

同梱物を封入するということは、注文された商品の他に同梱物を封入するという工程が追加されることになります。倉庫からピッキングするものの数が増えるだけでなく、封入した商品や同梱物の内容が間違っていないかどうかを確認するための手間やコストも商品だけの時よりも増大するでしょう。

工程が増えると、ヒューマンエラーも増えやすくなります。誤配送の割合が高まればクレームの原因になり、顧客満足度の向上を図るための同梱物が信頼低下のきっかけにもなりかねないので注意が必要です。

同梱物の種類

同梱物にはさまざまな種類があるため、自社の商品の性質に合ったものを選ぶ必要があります。ここでは、代表的な5つの同梱物をご紹介します。

使用説明書

使用説明書とは、自社の商品の使い方を説明するチラシやパンフレットなどのことです。使い方が分かりにくい商品の使用手順を図を交えながら説明したり、もっと便利な使い方の豆知識を紹介したりすることによって、商品の理解をさらに深める効果が期待できます。

また、余裕があれば商品の裏話なども併記すると、商品やブランドに対する愛着が湧いてファン化を促しやすくなるでしょう。

商品の使い方が分からない状態は顧客にとってストレスになり、少しでも早く問題を解決したいと感じます。使用説明書を封入してストレスを感じにくい環境を整えることで、「このショップはサービスが行き届いている」と感じてもらいやすくなり、顧客満足度が高まります。

商品のパンフレット・ブランドブック

商品のパンフレットやブランドブックもおすすめの同梱物のひとつです。商品のパンフレットは、購入された商品の特徴やメリットなどを一覧で詳しく知ることができるツールです。

サイズ違いや色違いなどバリエーションがある商品であれば、他のバリエーションに興味を持ってもらえる可能性もあるでしょう。チラシなどの1枚ものに比べてイラストや写真などを使用しやすいので、ブランドイメージを伝える際にも役立ちます。

また、ブランドブックを封入して自社がどのようなコンセプトで事業を運営しているのかを顧客に理解してもらい、愛着を形成するという使い方もあります。

お礼状(サンクスレター)

購入してもらった商品と一緒にお礼状を封入する手法は、同梱物の中でも特によく用いられます。お礼状は「サンクスレター」と呼ばれることもあります。

ECサイトで商品を購入したときによく入っている、「この度は数あるショップの中から〇〇の製品をお選びいただきありがとうございました!」のようなメッセージカードやチラシをイメージすると分かりやすいでしょう。中にはショップの近況を伝える、ちょっとしたメッセージが添えられていることもあります。

お礼状の形状はカードやチラシなどブランドイメージや事業者によってさまざまですが、自社の商品を選んでもらったことへの感謝を伝えて「丁寧なブランドだな」と感じてもらい、親近感を与える効果が期待できます。

クロスセルツール

顧客が購入した商品に関連する別の商品のパンフレットなど、クロスセルを促進するためのツールも効果的です。

クロスセルとは「併せ買いをすすめて顧客単価を向上させるための手法」であり、例えばスマートフォンを購入した顧客にスマートフォンケースをおすすめするなどがクロスセルにあたります。ファーストフード店で「ハンバーガーと一緒にポテトはいかがですか?」と尋ねるのも、クロスセルの一種です。

「この商品を購入した方にはこちらの商品も人気があります!」などのチラシを作成して封入することで、次回以降の併せ買いが期待できます。

お客様の意見・感想を乗せた印刷物

お客様の意見や感想を掲載したチラシなどの印刷物を封入するのも、商品の性質によっては効果的です。例えばサプリメントなどと一緒に「お客様の声」のようなチラシを封入することで、商品そのものの説得力を高めることが可能になります。

「〇ヶ月続けていますが、肌の調子が良くなりました」「始めた頃と比べて、〇〇のように変わりました」といったお客様の声は、商品の信頼度を高めて継続してみようと決意するきっかけになります。

ただし、あくまでもお客様の感想であり「この商品を使えば絶対にこのような効果を発揮します」と断言してしまうと薬機法などの法律に抵触してしまう恐れもあります。意見・感想を乗せた印刷物を作成する際は細心の注意を払いましょう。

同梱物選定時の注意点

商品の同梱物は、次の3つのポイントに注意して選ぶことが大切です。同梱物の存在がかえって悪影響を及ぼす可能性もあるため、慎重に準備を進めましょう。

注意点1:多量の同梱物を封入しない

同梱物を選んでいるとあれもこれも入れたいと考え始めてしまい、気がつけば多量の同梱物を用意してしまうのはありがちです。しかし、あまり多量の同梱物を封入しすぎると物流面で手間やコストがかかるだけでなく顧客にとっても煩わしさを感じる原因になり、双方にとってデメリットをもたらす可能性があるため注意が必要です。

例えば複数冊のパンフレットを封入すると、顧客は「こんなにたくさんあっても読み切れない」と抵抗感を覚えて読まずに捨ててしまうかもしれません。同梱物は読んだり使ったりしてもらえなければ無駄になってしまうため「読み切れる、使い切れる量」に留めましょう。

同梱物の量が増えるほど、準備のためのコストも増大します。コストをかけるほど顧客にとってメリットが大きくなるわけではないため、適切な量を見極めることが重要です。

注意点2:費用対効果を考える

同梱物を選ぶ際は、費用対効果を考えることも大切です。同梱物を封入するということは、同梱物を用意するためのコストがかかります。当然ながら単価が高いものを選ぶほどコストは膨れ上がっていくため、「本当にその同梱物が自社の利益につながるかどうか」を検討することをおすすめします。

高額なサンプルを入れたからといって、必ずしも集客や顧客満足度の向上につながるとは限りません。キャンペーンを知らせるチラシのように、比較的安価に用意できる同梱物であっても工夫次第で効果を高めることは十分に可能です。

とはいえキャンペーンチラシは作成するための手間がかかるため、印刷コストだけでなく制作コストも加味して考える必要があるといえます。さまざまな観点から費用対効果を考慮し、「自社にとって利益のある同梱物を選ぶ」ように意識しましょう。

注意点3:梱包作業を含めた物流作業を複雑にしない

同梱物を含めた物流作業は、通常の物流作業に比べて工程が複雑化しやすい傾向にあります。例えば複数種類の同梱物を1つの梱包資材に封入する場合、「商品を入れる→1つ目の同梱物を入れる→2つ目の同梱物を入れる……」のように工程が増えていき、梱包に非常に手間と時間がかかります。

また、複数の同梱物を入れると、入れ忘れなどのミスも起こりやすくなります。同梱物を選ぶ際は梱包作業のことも考慮した上で、物流作業があまり複雑になりすぎない程度の簡易なものを選ぶと良いでしょう。

【コラム】ECの物流はアウトソーシングで負担軽減可能

ECの物流は、アウトソーシングを活用すると大幅に負担を軽減することができます。ここでは、EC物流にアウトソーシングをおすすめする理由について解説します。

急な物量変動にも対応

インターネットやスマートフォンの普及によって、近年はさまざまなルートから商品を販売できるようになりました。中でも、特にSNSは急激に物流が増加する「波動」が起こりやすいチャネルとして知られており、いつ波動が起こるかを予測することは非常に難しいといわれています。

インターネット上には多くのファンを抱えた影響力の強い「インフルエンサー」という存在がいて、彼らは企業のマーケティングにもよく活用されています。インフルエンサーが大量のファンを抱える自分のアカウントで商品やサービスを紹介すると、多くのユーザーが一斉にその商品やサービスを購入して一瞬のうちに売り切れるという現象はよく見られます。

従来はテレビの特集によってスーパーの棚から商品が売り切れるような現象がよく見られていましたが、この現象がインターネット上で起こっていると想像すると分かりやすいでしょう。

テレビの放送時間は事前に把握できますが、SNSでいつ波動が起こるかは基本的に予測することができません。そのため、急激な物流増加に物流現場が耐えきれなくなり、混乱による誤配送や配送遅延などのトラブルが起こる可能性も高まります。

そんな時でも、物流をあらかじめ外注しておけば、物流の変動に合わせてスムーズに対応できるため混乱が起こることはなくなります。

社内のリソース負担が少ない

物流業務は、ECサイトの運営業務の中でも特に多くのリソースを必要とする業務です。まだ事業を始めたばかりで物量が少ない段階では、基幹業務の片手間に物流対応を行える余裕がありますが、事業の拡大と共に物流業務に追われて基幹業務に手が回らなくなってしまう事業者は多いものです。

物流業務のクオリティを維持しながら他の業務を並行して行うことは難しいため、物流業務が大きな負担になるとさらなる事業展開のチャンスを逃したり、基幹業務のクオリティが下がって顧客満足度の低下を招いてしまったりするリスクがあるといえます。

物流を外注してプロに任せることで、手間のかかる物流業務から解放されて社内のリソースを確保できるようになり、さらなる販路拡大に向けて基幹業務に集中できる環境を整えられます。プロが効率的に物流を処理するため、事業が拡大しても常に高いクオリティを維持できます。

同梱物は目的と費用対効果をしっかり検討しよう

自社の目的に合った同梱物を封入すると、商品やブランドへの理解を促したり、新たな商品に興味を持ってもらい購入につなげたりできる可能性が高まり、ブランド力の向上や売上の拡大が期待できます。

同梱物の封入は物流業務を複雑化させやすいため、必要以上に入れすぎず、費用対効果をよく考慮した上で選定することが大切です。誤配送や配送遅延などを引き起こしてしまえば信頼低下などのマイナスの効果をもたらす可能性もあるため、対応可能な範囲に留めましょう。

自社だけで対応が難しい場合は、アウトソーシングを検討するのも選択肢のひとつです。物流をプロに任せることで安定した物流品質を維持しやすくなり、社内のリソース負担も軽減できます。

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