AmazonのFBAへ納品する手順は、①セラーセントラルで商品を登録してFBA在庫に指定する、②納品プランを作成する、③商品ラベル(FNSKU)を貼る、④Amazonの規定に沿って梱包する、⑤配送ラベルを貼って発送する、の5ステップです。受領されないケースの多くはラベルの貼り方と梱包の規定違反が原因なので、この記事では手順に加えて納品時に確認したいポイントも解説します。
AmazonFBAとは?
FBA(フルフィルメント by Amazon)は、出品者がAmazonの倉庫(フルフィルメントセンター)に商品を預けておくと、注文後のピッキング、梱包、配送、カスタマーサービス、返品対応までをAmazonが代わりに行うサービスです。物流業務を丸ごと任せられるうえ、FBAの商品にはプライムのロゴが付き、プライム会員の配送特典の対象になります。
Amazonが物流を代行する
出品者は商品をAmazon倉庫へ納品するところまでを行い、そこから先の保管、注文ごとの梱包・発送はAmazonが担います。購入者にはAmazonから発送されるため、出品者が個人や小規模事業者でも信頼を得やすい点が特徴です。
カスタマーサービスも任せられる
配送に関する問い合わせや返品の受付もAmazonが対応します。購入者対応に割いていた時間を、商品の仕入れや販促に回せます。
FBAの手数料
FBAの主な手数料は、商品1点あたりにかかる「配送代行手数料」と、在庫の容量に応じてかかる「在庫保管手数料」の2つです。このほか、365日を超えて保管した在庫にかかる長期在庫保管手数料や、納品の不備があったときの受領作業手数料などがあります。手数料は改定されるため、最新の金額はAmazon公式のFBA紹介ページとセラーセントラルで確認してください。
FBAの納品方法
納品はセラーセントラルの画面に沿って進めます。手順は次の5つです。
- 商品を登録し、FBA在庫に指定する
- 納品プランを作成する
- 商品ラベル(FNSKU)を印刷してバーコードの上に貼る
- 段ボールに梱包する
- 配送ラベルを印刷して貼り、発送する
手順1:商品を登録し、FBA在庫に指定する
セラーセントラルで商品を検索し、「マーケットプレイスに出品する」から出品情報を入力します。このとき、フルフィルメントチャネルで「Amazonが発送(FBA在庫)」を選びます。すでに出品中の商品をFBAに切り替えることもできます。
手順2:納品プランを作成する
在庫管理画面からFBAへ送る商品と数量を選び、納品プランを作成します。ここで納品先の倉庫と、ラベル貼りを自分で行うかAmazonに任せるか(有料)を選びます。納品先はAmazonが指定します。出品者側で自由には選べません。
手順3:商品ラベル(FNSKU)を貼る
FBAでは、商品ごとにAmazonの管理用バーコード(FNSKUラベル)が必要です。ラベルは納品プランの画面から印刷し、商品のJANコードなど既存のバーコードを完全に隠すように貼ります。既存のバーコードが読み取れる状態だと、倉庫で別の商品として認識されるおそれがあります。
手順4:段ボールに梱包する
Amazonの梱包規定に沿って段ボールに詰めます。段ボールを切り貼りして大きさを変えた「改造段ボール」は使えません。緩衝材にも使えるものと使えないものがあります(後述)。
手順5:配送ラベルを貼り、発送する
配送ラベルを納品プランの画面から印刷し、箱の見やすい面に貼って発送します。配送業者には、Amazonと提携している「FBAパートナーキャリア」(ヤマト運輸・日本郵便)を選べます。パートナーキャリアの配送料は出品者のアカウントに請求され、売上から相殺されるため、発送時に支払う手間がありません。発送後は「出荷済み」への変更を忘れないでください。
FBAに納品するときに気を付けるポイントは?
受領されない主な原因は、ラベルの貼り方、梱包の規定違反、発送後の手続き漏れの3つです。
ポイント1:商品ラベルは既存のバーコードを隠すように貼る
FNSKUラベルは、商品に元から付いているバーコードの上に貼ります。印刷がかすれていたり、ラベルがしわになっていたりすると読み取れないため、貼る前に印字を確認しましょう。
ポイント2:梱包の規定を守る
Amazonは輸送箱のサイズと重量、梱包資材について規定を設けています。
- 改造段ボール(切り貼りして大きさを変えたもの)は使えません
- 箱の重さが15kgを超える場合は、外箱に「重量超過」と表示します
- 緩衝材は、エアキャップ(気泡緩衝材)、紙、発泡クッションなどが使えます。バラバラになる発泡スチロール片やシュレッダー済みの紙は使えません
- 賞味期限のある食品などは「要期限管理商品」として、別の規定があります
サイズや重量の上限は商品区分によって異なり、改定もあるため、納品前にセラーセントラルの「梱包要件」と「配送・経路指定要件」で最新の規定を確認してください。規定に合わない箱は受領されず、返送や受領作業手数料の対象になります。
ポイント3:発送後に「出荷済み」にする
配送ラベルを貼って発送しただけでは納品は完了しません。セラーセントラルの納品画面で「出荷済みとしてチェック」を押し、追跡番号を登録して初めて、Amazon側で受け入れの準備が始まります。
FBAのメリット・ハードル
メリットは、物流と購入者対応をAmazonに任せられることと、プライム対象になって売れやすくなることです。デメリットは、手数料がかさむ場合があることと、同梱物や包装を自由に変えられないことです。
メリット:物流の品質を保ちつつ、購入者対応まで任せられる
梱包や発送のミスが減り、問い合わせ対応もAmazonが行います。Amazonの物流網で配送されるため、購入者にとっても届くまでが早く、安心感があります。
デメリット1:手数料がかさむ場合がある
配送代行手数料と在庫保管手数料のほか、売れずに長く残った在庫には長期在庫保管手数料がかかります。単価が低い商品や回転の遅い商品では、手数料が利益を圧迫することがあります。
デメリット2:同梱物や包装を自由にできない
FBAでは、出品者独自のチラシやノベルティの同梱、オリジナルの梱包資材の使用に制限があります。ブランドの世界観を梱包で伝えたい場合や、Amazon以外の販路と同じ在庫で出荷したい場合は、FBAの外に物流拠点を持つ方法もあります。
FBA納品の準備作業を外部に任せるには?
ラベル貼りや梱包、Amazon倉庫への発送といった準備作業は、代行業者に任せる方法があります。オープンロジは、倉庫・配送・資材といった物流パートナーをシステムでつなぎ、EC事業者に従量課金型でフルフィルメントサービスを提供する物流プラットフォームで、FBA納品にも対応しています。
- FNSKUラベル貼り、検品、梱包、納品プラン作成に対応しています
- 同梱物やメッセージカードの封入など、FBAでは難しい流通加工にも対応しています
- Amazonの出品者画面でIDを入力するだけで連携でき、管理画面からFBAへの出荷依頼を出せます
- 楽天市場、Yahoo!ショッピング、Shopifyなどとも無料でAPI連携でき、同じ倉庫の在庫からFBA納品と他販路の出荷の両方を指示できます
- 初期費用・固定費はかからず、商品1点から利用できます
詳しくはFBA納品 × オープンロジのページをご覧ください。代行業者の比較はFBA納品代行おすすめ5社を料金比較で解説しています。
よくある質問
FBAの納品先の倉庫は自分で選べますか?
選べません。納品プランを作成すると、Amazonが商品や在庫状況に応じて納品先のフルフィルメントセンターを指定します。1つの納品プランで複数の倉庫に振り分けられることもあります。
商品ラベル(FNSKU)はAmazonに貼ってもらえますか?
貼ってもらえます。作成時にラベル貼付をAmazonに依頼すると、商品1点ごとに手数料がかかります。点数が多い場合は、自分で貼るか代行業者に任せたほうが安く済むことが多いです。
FBAパートナーキャリアとは何ですか?
Amazonと提携した配送業者(ヤマト運輸・日本郵便)を使ってFBA倉庫へ納品する仕組みです。配送料は出品者のアカウントに請求されて売上から相殺されるため、発送のたびに支払う必要がありません。常温の商品を段ボールで送る場合に利用でき、危険物や温度管理が必要な商品は対象外です。
発送したのに納品が完了しないのはなぜですか?
納品プランの画面で「出荷済みとしてチェック」を押していない可能性があります。発送後にこの操作と追跡番号の登録を行わないと、Amazon側で受け入れの準備が進みません。
まとめ:FBA納品は「ラベル・梱包・出荷済み」の3点を確認する
FBAへの納品は、商品登録、納品プラン作成、ラベル貼り、梱包、発送の5ステップで進めます。受領トラブルの多くは、既存バーコードが隠れていない、梱包規定に合っていない、発送後に「出荷済み」にしていない、のいずれかが原因です。Amazonの規定は改定されるため、納品前にセラーセントラルで最新の要件を確認しましょう。
納品の準備作業そのものを減らしたい場合や、Amazon以外の販路とも在庫をまとめたい場合は、オープンロジにご相談ください。
記事監修者紹介
有田 秀夫(ありた ひでお)
某大手物流企業にて業務設計や法人営業を経験後、老舗通販物流企業にて20年近く数多くのクライアントの物流課題を解決に導いてきた物流のプロ。
現職のオープンロジではその経験を活かし、物流ネットワーク開発に携わっている。






