FBA納品代行とは、Amazonの倉庫(フルフィルメントセンター)へ商品を送る前の検品、FNSKUラベル貼り、梱包、発送までをまとめて外部に任せるサービスです。
業者選びで見るべき点は3つ。「対応できる作業と料金体系」「納品までのスピード」「Amazon以外の販路も同じ在庫から出荷できるか」です。この記事では主要5社の料金とサービス内容を比較表にまとめました。
FBA納品代行とは?
FBA納品代行は、FBA(フルフィルメント by Amazon)を使う出品者に代わって、Amazon倉庫へ納品するまでの準備作業を請け負うサービスです。FBAではAmazonが保管・出荷・返品対応を担いますが、Amazon倉庫に届けるまでの作業は出品者の仕事として残ります。この部分を任せられるのが納品代行です。
FBA(フルフィルメント by Amazon)とは
FBAは、出品者がAmazonの倉庫に商品を預けておくと、注文が入ったあとのピッキング、梱包、配送、カスタマー対応、返品対応までをAmazonが代わりに行うサービスです。FBAを使った商品はプライム対象になるため、購入者の目に留まりやすくなります。サービスの詳細や手数料はAmazon公式のFBA紹介ページで確認できます。
FBA納品代行とは
FBAを使うには、Amazonが定めた納品ルールに合わせて商品を準備し、倉庫へ送る必要があります。商品1点ずつへのラベル貼りや、Amazonの基準に沿った梱包、納品プランの作成など、出品数が増えるほど手間のかかる作業です。納品代行を使う場合は、仕入れた商品をいったん代行業者の倉庫に送り、そこでこれらの作業を済ませてからAmazon倉庫へ納品してもらいます。
なお、物流業界で一般に「納品代行」というと、複数の取引先の商品をまとめて百貨店や量販店へ納める業務を指します。この記事で扱うのはAmazon向けの納品準備に限った意味です。
FBA納品代行で頼める作業は?
主な作業は検品、ラベル貼り、梱包、Amazon倉庫への納品の4つです。どこまで対応するかは業者によって違うため、見積もりの前に作業範囲を確認しておきましょう。
検品
届いた商品の数量、色やサイズ、傷や汚れの有無を確認する作業です。不良品がそのままAmazon倉庫に入ると、購入者からの返品や低評価につながります。中古品を扱う業者では、クリーニングや動作確認まで請け負うところもあります。
ラベル貼り
FBAでは、商品ごとにAmazonの管理用バーコード(FNSKUラベル)を貼る必要があります。1点ずつの作業なので、数百点単位になると丸1日かかることも珍しくありません。貼り間違いも許されません。
梱包
Amazonは、商品の破損を防ぐための梱包ルールを定めています。割れ物の緩衝材、液体の袋詰め、セット商品のまとめ方などがその例で、ルールに合っていない商品は受け取りを断られる場合があります。
Amazon倉庫への納品
セラーセントラルで納品プランを作り、指定された倉庫へ発送する作業です。代行業者によっては納品プランの作成から任せられます。納品ルールはAmazonが見直すことがあるため、最新の条件はセラーセントラルで確認してください。
FBA納品代行を使うメリット・デメリットは?
メリットは、納品準備にかかっていた時間を商品企画や販促に回せることと、仕入れからAmazonで販売開始するまでの日数を縮めやすいことです。デメリットは、代行料金がかかることと、トラブル時に業者を介するぶん対応が遅れる場合があることです。
メリット1:発送まわりの作業から手が離れる
検品、ラベル貼り、梱包、発送をまとめて任せられるため、物流にかかっていた時間がほぼなくなります。自宅や事務所に在庫を置く必要もなくなり、空いた時間を商品選びや販促に使えます。
メリット2:販売開始までの日数を縮めやすい
仕入れ先から代行業者の倉庫に直接送ってもらえば、一度自分の手元に届けて作業する手間が省けます。そのぶんAmazon倉庫に入るまでが早くなり、売り時を逃しにくくなります。
メリット3:輸入商品も扱いやすい
海外から仕入れた商品は、国内で検品してから納品したいところです。代行業者の倉庫を受け取り先にすれば、検品とラベル貼りを済ませてからAmazonへ送れるため、輸入販売のハードルが下がります。
デメリット1:代行料金がかかる
当然ながら、作業を任せるぶんの費用が発生します。月の納品数が少ないうちは、自分で作業したほうが安く済む場合もあります。比べるときは、月の納品数に当てはめた総額で見るのがおすすめです。
デメリット2:トラブル時の対応に時間がかかることがある
破損や数量違いが起きたとき、代行業者を通して確認するぶん、自分で作業する場合より解決まで時間がかかることがあります。問い合わせ窓口や連絡手段、対応時間は契約前に確認しておきましょう。
FBA納品代行業者の選び方は?3つのポイント
判断材料になるのは次の3点です。
- 対応作業と料金体系:ラベル貼りだけか、検品や梱包、納品プラン作成まで頼めるか。月額固定費があるか、使った分だけの従量課金か
- 納品までのスピードと品質:入荷からAmazon倉庫への発送まで何日かかるか。検品の基準は明示されているか
- 販路の広がりへの対応:楽天市場や自社ECなど、Amazon以外の注文も同じ在庫から出荷できるか
サービス内容と料金
請求は「商品1点あたり」「1箱あたり」の作業料に、保管料と配送料を足した形が一般的です。月額の基本料金がある業者もあれば、固定費なしの従量課金の業者もあります。単価の安さだけでなく、自分が頼みたい作業が標準料金に含まれるのか、オプション扱いなのかまで確認すると、あとから費用が膨らむのを防げます。
納品までのスピードとサービス品質
入荷から何営業日でAmazon倉庫へ発送できるかは、販売機会に直結します。あわせて、検品でどこまで確認するのか、ミスが起きたときにどう補償するのかも確認しておくと安心です。
サポート体制
見落としがちなのがここです。トラブルのときにすぐ連絡がつくかどうかは、使い始めてから効いてきます。メール、電話、チャットなど連絡手段の種類と対応時間を比べておきましょう。今後Amazon以外の販路を増やす予定があるなら、他モールや自社ECの出荷にも対応できる業者を選んでおくと、倉庫を分けずに済みます。
FBA納品代行おすすめ5社の料金比較【2026年版】
|
業者 |
料金体系 |
主な料金 |
得意分野 |
|---|---|---|---|
|
オープンロジ |
初期費用・固定費ゼロの従量課金 |
入荷料 18円/点、保管料 0.2円〜/点・日(税別) |
商品1点から。楽天市場・Yahoo!ショッピング・Shopifyなどと無料でAPI連携 |
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JCC |
月額+作業料 |
月額3,080円、納品代行715円/箱、検品・ラベル貼り39円〜/点 |
小型商品。入荷から7日間は保管料無料 |
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ロジスピ |
初期費用+作業料 |
公式サイトの料金表を参照 |
Amazon出品・納品をまとめて任せられる |
|
関通 |
要問い合わせ |
要問い合わせ |
付帯作業のカスタマイズ、輸入貨物の受け入れ |
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KUGE出品代行センター |
初期登録料+月額+作業料 |
初期2,020円、月額2,020円、新品190円〜/点(税込) |
中古品のクリーニング・動作確認 |
※2026年9月29日時点、各社公式サイトの掲載内容をもとに作成。料金は変更される場合があるため、最新の情報は各社公式サイトでご確認ください。
オープンロジ
出典:https://service.openlogi.com/
オープンロジは、倉庫・配送・資材といった物流パートナーをシステムでつなぎ、EC事業者に従量課金型でフルフィルメントサービスを提供する物流プラットフォームです。FBA納品では、FNSKUラベル貼り、検品、梱包、納品プランの作成に加え、同梱物やメッセージカードの封入にも対応しています。
- 商品1点から利用でき、初期費用と固定費はかかりません
- Amazonとは出品者画面でIDを入力するだけで連携でき、管理画面からFBAへの出荷依頼を出せます
- 楽天市場、Yahoo!ショッピング、Shopifyなどとも無料でAPI連携でき、同じ倉庫の在庫からFBA納品と他販路の出荷の両方を指示できます
- 越境ECにも対応しています
入荷料は全サイズ一律18円/点、保管料はポスト便サイズ以内で0.2円/点・日です(税別、2026年8月時点)。作業料を含む詳しい料金はFBA納品 × オープンロジのページでご確認ください。
JCC
出典:http://e-jcc.jp/fba-service/
JCCは、DM発送代行で培ったノウハウを生かしてAmazon作業代行を行う会社です。小型の荷物を得意とし、商品が届いた日から7日間は保管料がかかりません。月額3,080円に、納品代行715円/箱、検品・バーコード貼付39円〜/点などが加わります。
ロジスピ
FBA納品代行業者の中でも1個75円からと低価格でFBA納品代行を行っているのが「ロジスピ」です。
出品作業から発送まで一貫して対応してくれるだけでなく、その他の細やかなサービスを展開しています。海外からの輸入に対しても関税や着払いの立て替えも対応可能だけでなく、他社ではなかなか受け入れてくれない危険物や販売期限が限られている商品まで、すべてのジャンルを受け付けています。取り扱いサイズも小物から161センチ以上の特殊大型サイズまで対応可能。大きさや商品特性により他で断られた商品もロジスピに一度相談してみるのも良いでしょう。
利用方法は、ロジスピに納品する商品情報を専用システムに入力し、倉庫へ発送するだけ。
事業者側へのサポート体制として、ChatWorkでの迅速なサポートを実施。チャットで気軽に連絡できるという体制だけでなく、急な物量の増加や、さまざまな要望にも柔軟に対応してくれる充実したサポート体制も人気の理由になります。
■ 料金
・初期費用:5,500円
・納品代行料:80円/点
・FBA配送料:900円/箱
関通
大阪に本社を構え、関東と関西圏に多くの物流センターを持つ物流業者「株式会社関通」。長年にわたる経験とノウハウを活かして、物流ロボットと掛け合わせた生産性向上サービスや冷蔵冷凍配送代行、ECサイトの管理代行など物流に関するさまざまなサービスを提供しており、その中の一つとしてFBA納品代行サービスも提供しています。
FBA納品代行サービスでは、ピッキングデータ取り込みから発送までを行い、賞味期限の表示や袋詰め作業や、混合在庫対応など、細かいオーダーにも対応可能。
物流の独自システムの開発・提要を行っていることもあり、物流現場の生産性やミスの防止など日々進化し続ける物流サービスと、急な物流量の増加にも耐えられる環境を兼ね備えているなど、充実の環境が揃っています。
関通全体の実績をみても、大手食品会社や生花、老舗お茶屋さん、海外直輸入の商品など幅広い実績があるのも40年近くの老舗であるからこその信頼感があります。
■料金
・詳細はお問い合わせください
KUGE出品代行センター
有限会社KUGEが運営している「KUGE出品代行センター」は「利益を削る出品作業を外注化することで、利益を生む仕入れ作業を増加させる」という理念のもと、FBA納品代行サービスを行っている会社です。
一番の特徴は導入コストの安さ。初期登録料が2,020円、月額費用も2,020円(共に税込)とあまりコストを掛けたくない人には嬉しい料金設定です。もちろん出品から納品まで作業を代行してくれるだけでなく、Amazonに出品可能なすべてのサイズや商品ジャンルに対応しています。他では中々受け入れてくれない中古品の受け入れや、その中古品の中でも大型中古家電や中古受け入れの時には写真撮影も無料で対応してくれます。
そして商品状態でトラブルが起きやすい中古品ならではの嬉しいサービスである商品の簡易クリーニングや通電チェックも基本料金内で対応してるので、お客様との商品トラブル防止も期待できます。
Amazonを見てみると中古ストアというカテゴリーがあるにもかかわらず、FBA納品代行業者では中古品の受け入れを行っていないところがほとんどです。ですがKUGE出品代行センターであれば、受け入れてくれない商品もAmazonに出品可能であれば対応してくれるだけでなく、手厚いサポートも行っているため、中古販売に力を入れたい方にはおすすめです。
■料金
・初期登録料:2,020円
・月額料金:2,020円/月
・その他詳細はこちら
よくある質問
FBA納品代行の料金はどう決まりますか?
多くの業者は「商品1点あたり」または「1箱あたり」の作業料金に、保管料と配送料を足す形で請求します。月額の基本料金がかかる業者と、固定費なしの従量課金の業者があるため、月の納品数に当てはめて総額で比べるのが確実です。
自分でFBA納品するのと、代行に頼むのはどちらがよいですか?
納品数が少なく、作業の時間を取れるうちは自分で行っても問題ありません。出品数が増えて梱包やラベル貼りに追われるようになった段階や、海外から仕入れた商品を国内で検品してから納品したい場合は、代行を検討する目安になります。自分で納品する手順はAmazonFBAへの納品方法で詳しく解説しています。
1点など小ロットでも依頼できますか?
業者によって異なります。オープンロジは商品1点から利用でき、初期費用と固定費はかかりません(2026年8月時点)。
Amazon以外の販路の在庫もまとめて預けられますか?
対応している業者であれば可能です。オープンロジは楽天市場やYahoo!ショッピング、Shopifyなどと無料でAPI連携できます。倉庫に預けた在庫から、FBAへの納品と他販路の出荷の両方を指示できます。
FBA納品代行は「作業範囲×料金体系×販路」で選ぶ
代行業者に任せれば、検品からAmazon倉庫への発送までの手間をまとめて手放せます。業者を選ぶときは、頼みたい作業が標準料金に含まれているか、固定費があるか従量課金か、Amazon以外の販路にも対応できるかの3点を確認しましょう。月の納品数に当てはめて総額で比べれば、自社に合う業者が見えてきます。
FBA納品に加えて楽天市場や自社ECの出荷もまとめたい場合は、オープンロジにご相談ください。
記事監修者紹介
有田 秀夫(ありた ひでお)
某大手物流企業にて業務設計や法人営業を経験後、老舗通販物流企業にて20年近く数多くのクライアントの物流課題を解決に導いてきた物流のプロ。
現職のオープンロジではその経験を活かし、物流ネットワーク開発に携わっている。









