EC物流の賞味期限管理とは|システム導入のメリットや必要性について解説

2022年2月1日

EC物流の賞味期限管理とは|システム導入のメリットや必要性について解説

賞味期限管理とは、自社の在庫の賞味期限を管理することを指しています。EC物流において、賞味期限を適切に管理することは廃棄リスク軽減やクレーム回避などの観点から非常に重要な役割を果たします。

そこで今回は、EC物流の賞味期限管理の概要やシステム導入のメリットと必要性を外注化のメリットも併せて解説します。

EC物流の賞味期限管理の概要

EC物流においては、適切な賞味期限管理が必要不可欠です。なぜ賞味期限管理を行わなければならないのか、その必要性と課題について解説します。

賞味期限管理の必要性

EC物流で商品を販売する際は、自社の在庫状況を明らかにした上で一つひとつの商品の賞味期限を詳細に把握しておくことが重要です。

賞味期限管理が必要な理由のひとつに、適切に管理を行わなければ新しいものから出荷されてしまい古い商品が傷み、在庫を破棄しなければならなくなって損失につながる可能性がある点が挙げられます。こういった商品は期限の古いものから先出しすれば廃棄せずに済んだ可能性もあることから、賞味期限管理は重要であるといえます。

また、賞味期限が切れた商品を誤ってお客様に届けてしまうと、クレームにつながるリスクがあります。クレームだけでも企業の信頼を損う要因になりますが、万が一賞味期限が切れた商品によって健康被害などが起これば、さらに重大な信用問題に発展する可能性もあります。このような事態を避ける上でも、賞味期限管理を行うことは大切です。

EC物流の賞味期限管理の課題

EC物流の賞味期限管理には、次の2つの課題があります。

課題1:在庫管理が難しい

EC物流では、賞味期限管理を行いながらの在庫管理が難しいという課題があります。倉庫内の在庫を賞味期限別に管理する方法には、賞味期限別に保管スペースを分けるなどの方法もありますが、管理しているうちに他の区画に古い賞味期限の商品が紛れ込んでしまうなどの人的なミスは起こるものです。

また、一つひとつ目視で管理しなければならないため見落としが発生する可能性も高く、正しく賞味期限別に並べたつもりであっても正確な管理ができていないといった状況も考えられます。

課題2:リソース負担が大きい

もうひとつの課題として、リソース負担が大きいという点が挙げられます。前述のような倉庫内の在庫を保管スペース別に分けて並べる方法では、倉庫の作業員が目視で賞味期限を確認しながら古いものから順番に商品を保管スペースに収めなければなりません。

入荷した商品を賞味期限を気にすることなく保管スペースにまとめて収納する場合に比べると、一つひとつの商品を確認しながら入庫作業を行うことは、膨大なリソースを必要とします。日々さまざまな業務をこなさなければならない物流業務において、賞味期限管理のために割り当てられるリソースが十分ではないことは、重大な課題であるといえるでしょう。

賞味期限管理を含めた物流業務を外注するメリット

賞味期限管理を行うためには、物流業務をまとめて外注化するのが効果的です。ここでは、物流業務を外注する3つのメリットについて解説します。

メリット1:在庫を適切に管理・保管することができる

物流業務を外注すると、自社の在庫状況に合わせて在庫を適切に管理・保管することが可能になります。自社物流を構築して物流業務を担う場合は、在庫の保管スペースは最初に契約した倉庫のスペースに限られるため、スペースが不足すると廃棄によって在庫を減らしたり追加の倉庫を契約したりしなければなりません。

しかし、外注なら在庫が急激に増えたとしても物流業者が状況に応じて必要なスペースを確保し対応するため、自社は物流業務の面で在庫の変動を心配することなく保管し続けることができます。

商品一つひとつの賞味期限管理もプロのスタッフが丁寧に行うため、ミスを抑えた高品質な物流を提供できます。これによって廃棄リスクを軽減したり、クレームによる信頼低下を防止したりすることにもつながります。

メリット2:自社のリソース負担を軽減できる

物流業務は、事業規模の大小に関わらずリソース負担が大きい業務です。物流業務は商品の入出庫、ピッキング、在庫管理、梱包、出荷、配送など、どのような事業者であっても必ずこなさなければならないプロセスがあります。そのため、どれだけ荷量が少なくても業務が減りにくく、業務の負担になりやすいといえるのです。

さらに前述のとおり賞味期限管理は物流の中でも非常に手間がかかる業務であることから、賞味期限管理をこなしながら他の物流業務も十分なクオリティで提供するためには、通常以上にリソースを割り振らなければなりません。

物流品質を維持しながら大量の物流業務を日常的にこなすことは、少数精鋭で運営されることも多いEC事業者にとって簡単なことではありません。しかし外注化を検討すれば、自社のリソース負担を軽減しながら、賞味期限管理を含めた物流業務を効率的に処理し、さらに社内のリソースを確保して基幹業務に注力できる環境を整えられます。

メリット3:コストも抑えられる可能性がある

物流業務を外注化することによって、コストを抑えられる可能性も高まります。自社で物流体制を構築するためには、倉庫を借りるための費用や設備投資費用、現場の作業員に支払う人件費など、さまざまなコストがかかります。

一度採用したスタッフは簡単に増減することが難しく、閑散期であっても過剰な人員を維持し続けなければならないために余剰コストが発生しやすいという課題もあります。

しかし、外注なら繁忙期と閑散期に合わせて物流業者が柔軟に作業員の数を調整するため、人件費を最適化できます。さらに物流業者が所有する倉庫や設備を利用できるので、自社で設備投資のコストをかける必要がないことも、コスト削減に貢献します。

賞味期限管理も対応可能な物流会社3選

最後に、賞味期限管理にも対応可能な3つのおすすめ物流会社をご紹介します。

【ご紹介】オープンロジ

https://service.openlogi.com/

オープンロジは、シンプルで使い勝手の良い物流アウトソーシングのプラットフォームです。手間のかかる物流業務を外注化し、出庫指示をはじめとした日常的な物流業務は独自開発のWMSを使ってオンライン上で完結するため、物流業務にかかる時間を大幅に短縮できます。

固定費なしで商品1点から使える完全従量課金制を採用しており、初期費用も不要なので、まだEC事業を始めたばかりの方でも気軽にお使いいただけます。

賞味期限管理も対応可能なため、賞味期限管理を含めて外注化したい事業者様のニーズにもお応えできます。

関通

https://www.kantsu.com/

関通は、配送センター代行サービスとEC受注管理代行サービスを扱っている物流会社です。BtoBやBtoCなどさまざまな販売形態に対応している配送センター代行サービスでは、お客様の販売に合わせた物流サービスを提供しており、冷凍・冷蔵物流や定期通販の物流サポートにも対応しています。

同社が開発・提供しているWMSを使った賞味期限管理も可能であり、賞味期限管理を目的にした外注化を検討している場合にもおすすめです。商品の種類や配送先によって異なる先入れ先出しのルールがあるなど、対応が複雑になる場合でも別途ヒアリングによって対応できるので、運用ルールが独特な場合でも安心です。

月間10万件の受注を処理する受注処理部隊による受注管理代行サービスも利用できるため、配送センター代行サービスと組み合わせて依頼する方法も活用できます。

スクロール360

https://www.scroll360.jp/

スクロール360は、「フルフィルメント」「システム」「マーケティング」の3つのサービスからお客様のさまざまな課題にアプローチし、最適なソリューションを提案する物流会社です。それぞれのサービスは必要に応じて連携し、EC事業者様のお悩みを解決してくれます。

賞味期限管理は「フルフィルメント」のサービスで対応しており、物流代行サービスや出荷代行サービスのほか、リピート通販物流や複数拠点出荷、コールセンターを使った受注代行など、EC事業に必要なあらゆる業務を代行可能です。

300社以上の導入実績を誇る通販基幹システムや計画立案から実行までのトータルマーケティングサービスも提供も行っているため、ECに関わる総合的な悩みに対応できるのが強みです。

EC物流の賞味期限管理は外注を利用するのも方法のひとつ

EC物流において、賞味期限管理は期限切れ在庫の放置による廃棄リスクの軽減だけでなく、誤配送によるクレーム回避などさまざまな意味を持つ重要な業務のひとつです。とはいえ賞味期限管理は在庫管理が難しく、膨大なリソースを必要とするという課題もあります。

自社在庫の賞味期限管理を行うのであれば、自社物流で対応するのではなく、物流会社への外注を利用するのも方法のひとつです。プロの力を借りることによって自社の在庫を適切に管理・保管できるようになり、自社のリソース負担を軽減してコストを削減できる可能性も高まります。

オープンロジでも賞味期限管理を含めた物流代行サービスを提供していますので、物流外注をご検討の方はぜひお気軽にお問い合わせください。

オープンロジロゴ

オープンロジマガジン 編集部

物流プラットフォーム「オープンロジ」のマーケティングメンバーにて編成。物流のことはもちろん、ネットショップやマーケティングのことなど、EC事業者に役に立つ情報を幅広く発信していきます。

物流のお悩み、お気軽に
ご相談ください

オープンロジについて疑問や不安がある方は、お気軽にご相談ください。自社で導入できるかどうかのご相談も可能です。
各種お役立ち資料もご用意していますので、物流の構築を検討中の方はぜひお役立てください。