コールドチェーンとは?その仕組みや重要性、メリットなどを解説!

openlogi2026年3月30日  
openlogi2021年4月7日

コールドチェーンとは?その仕組みや重要性、メリットなどを解説!

食品や医薬品などの品質保持において重要な役割を持つ、コールドチェーン。

低温管理によるサプライチェーンを可能とするコールドチェーンの登場によって、物流は発展し、ビジネスの可能性も大きく広がりました。
遠方にも冷凍・冷蔵品を配送できるコールドチェーンについて、詳しく知りたいという事業者様も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、コールドチェーンのシステムからその重要性、メリットとデメリットまで詳しく解説します。

1. コールドチェーン(低温物流)とは?

コールドチェーンとは、生産から出荷、消費に至るまで、常に一貫した低温状態を保つ物流システムを指します。低温(コールド)で途切れない鎖(チェーン)のように流通をつなげることからコールドチェーンと呼ばれており、日本語では「低温物流体系」「低温ロジスティクス」と呼ばれることもあります。

かつては常温でしか配送が叶わなかったことから、冷蔵・冷凍品を遠方へ配送することは難しい状況にありました。

そのため温度管理が必要な商品を製造・販売している事業者は、事業を営んでいる地域以外の販売ルートを持てないなど、コールドチェーンが登場する以前は販路が制限されていたと言えるでしょう。

しかし、コールドチェーンの登場により全国に気軽に商品を配送できる環境が整ったことから、現在ではECサイトなどを通じて垣根のない販売ルートを持てるようになりました。コールドチェーンの登場によって物流は大きく発展を遂げたといわれており、現在では私たちの生活に必要不可欠な技術となっています。

2. コールドチェーンの重要性と役割 

前述のように、コールドチェーンは温度管理が必要な商品の輸送エリア拡大のため、非常に重要なシステムとなっています。

食品をはじめ様々な分野において、次のような大きな役割を担っているでしょう。

2-1. 品質維持 

冷蔵・冷凍商品は一定の温度を維持しなければすぐに劣化が始まってしまい、理想的な品質でユーザーのもとに届けることは難しくなってしまうでしょう。

そのため、万全に整備されたコールドチェーンを利用して商品の品質維持を行うことは、非常に重要です。

例えば、アイスクリームは冷凍状態になければすぐに溶けてしまい、再冷凍しても元の形には戻りません。

製造段階から冷凍状態を維持し続けて倉庫に保管し、出荷時も温度を下げないように十分な管理体制のもとで配送トラックに積み込む必要があります。

もちろん、配送トラック自体も温度管理が維持されたクール便などの利用が必要不可欠です。

スーパーやコンビニなど、どこでも手軽に冷蔵・冷凍商品を購入できるのには、コールドチェーンの普及が大きく関わっていますね。

2-2. 医薬分野における安全性確保

食品だけでなく、医薬品の分野においてもコールドチェーンは重要な役割を果たしています。

ワクチンなどの各種医薬品は温度管理が厳しく、冷蔵状態を維持できなければ期待する効果を発揮できなくなってしまいます。

従来の常温流通のままでは、特定の拠点から日本各地に医薬品を運搬することは難しく、ワクチンが特定地域で不足していても容易に届けられないという状況はめずらしくありませんでした。

しかし、コールドチェーンの登場によって温度要件を保ったまま全国の医療機関へ医薬品を運べるようになったという経緯があります。

薬機法や食品衛生法など、製品の安全性を確保するためには様々な法規制も設けられていますが、それらの要件を満たすためにも、コールドチェーンは欠かせないものとなっているでしょう。

3. コールドチェーンのメリット

コールドチェーンは重要な役割を持つことはもちろん、他にも、次のように様々なメリットがあります。

  • 食品ロスの削減
  • 長距離輸送が可能になる
  • 販売機会が拡大できる
  • 顧客からの信頼を得られる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

3-1. 食品ロスの削減

製造した商品を常温でしか保管できない場合、温度管理が必要な商品は製造してから販売できる期間が非常に短くなりやすく、期限内に販売できなかった商品は廃棄せざるを得なくなります。

場合によっては当日の朝に生産したものを数時間以内に売り切らなければならないケースもあることから、非常に食品ロスが発生しやすい状況にあるといえます。

常温のままトラックに積み込んで保管すると、温度変化に弱い食品などでは、トラックの渋滞に巻き込まれて配送にかかる時間が長引いてしまうだけで廃棄せざるを得ない状況に陥ってしまうケースも少なくありません。

その点において、コールドチェーンは常温流通に比べて食品を長期的に新鮮な状態で維持し続けられます

商品ごとに適した温度帯で保管・流通させることが叶えば、従来は数時間〜1日程度しか販売できなかった商品を、長期的に販売可能な状態に保てるでしょう。

特に、冷凍品では適切な管理が行き届いていれば数ヶ月〜年単位で販売可能なケースもあります。

食品の廃棄ロス削減は地球環境への配慮の観点だけでなく、コストカットにも大きく影響を及ぼします。

3-2. 長距離輸送が可能になる

前述の概要でも触れましたが、コールドチェーンがない状態で温度管理が必要な商品を扱っていると販売ルートが限定されます。

実店舗を構えている事業者は店舗に足を運んでくれる地域の顧客に売上を依存せざるを得ず、販路を簡単に拡大するのは難しい状況にありました。

全国各地に自社の商品を売り込みたいと感じていても、実店舗を複数のエリアに展開するのはそう簡単なことではありません。

自社の商品が売れそうな地域に目星を付けて視察を行い、マーケティングによって理想的な地域を絞った後は物件を探して購入する必要もあります。

さらに実店舗を営業するには働いてくれるスタッフを採用しなければならないことから、採用活動にかかる手間もかかるでしょう。

遠方へ運搬できない以上、物流拠点は複数持たざるを得ないため、物流コストが膨れ上がりやすいという懸念もあります。

しかし、コールドチェーンがあれば温度管理が必要な商品でも遠方に配送できるので、物流拠点が1箇所しかなかったとしても全国各地に商品を配送できます。

また、ECサイトを通じた買い物が一般的になった現在では、実店舗を持たなくても商品と販売ページさえあれば、全国へ自社の商品を届けることが可能です。

3-3. 販売機会が拡大できる

前述した通り、コールドチェーンによって遠方への配送が可能になることで、販売機会の拡大につながります

例えば食品の輸出など、海外の販売市場の参入も可能になるでしょう。

また、コールドチェーンで提供されるような食品・医薬品の需要は常に高く、安定した利益が見込めます。

コールドチェーンを利用して、新たに需要の高い市場へと参入するというのも、今後のビジネス展開を考えている方にとってはメリットになるのではないでしょうか。

3-4. 顧客からの信頼を得られる

コールドチェーンにより品質を保持し、安定した品質で製品を供給することは、顧客からの信頼獲得という面でもメリットがあります。

高い品質が保証されている製品は顧客満足度にも繋がり、リピーターの獲得や口コミが広がることでの新規顧客獲得も可能になるでしょう。

4. コールドチェーンが抱える課題

様々なメリットがある反面、コールドチェーンには、知っておくべき課題もいくつかあります。

コールドチェーンの課題として挙げられるのが、以下のような点です。

  • コストがかかる
  • 技術・知識が求められる
  • 輸送リソースや倉庫の不足

4-1. コストがかかる

一言でコールドチェーンといっても、商品によって適切な温度帯はさまざまです。

そのため、冷蔵・冷凍商品の保管に対応するのであればそれぞれの商品に適した温度帯の倉庫を準備する必要があり、かかるコストは常温の物流倉庫に比べると高額になりやすいという課題があります。

生産工程から一定の温度帯を維持しなければならないので、倉庫の設備投資費用だけでなく、流通そのものを最適化するための費用も投じる必要があるでしょう。

コールドチェーンに適した流通を整えるには膨大なコストがかかるので、自社で環境を整備するには費用対効果が見合わないほど初期投資が高額になる可能性があります。

安定的に多くの荷量が見込める大企業であれば自社のコールドチェーンを用意している場合もありますが、中小企業や事業を始めたばかりのスタートアップ企業ではコールドチェーンを自社で構築するのは残念ながらあまり現実的とはいえません。

それほど荷量が多くないようなら、コールドチェーンに対応している業者に外注を検討するのも手段のひとつです。

高い技術力も必要になるので、プロに任せた方が高品質で安価に商品を配送できる可能性が高いといえます。

4-2. 技術・知識が求められる

コールドチェーンは、商品の生産工程から配送を完了するまで一定の温度を保ち続けなければなりません。

少しの温度変化でも商品の品質に影響を与えてしまうケースが多いことから、品質維持のためには管理に携わるすべてのスタッフに高い技術力が要求されます

もし注文を受けた商品をコールドチェーンで配送している途中で温度管理に失敗した場合、商品が廃棄になるだけでなく、本来商品が届くはずだったユーザーからクレームが入る可能性もあるでしょう。

定番商品であれば新しい商品を手配して配送することもできますが、季節性の商品で配送事故を起こすと取り返しがつかないトラブルに発展する可能性もあります。

例えば、冷蔵が必要なバレンタインのチョコレートやクリスマスケーキ、年始のおせち料理などは「その日に届くこと」がユーザーにとっての何よりの価値であり、温度管理をミスして当日に配送できないとなればユーザーからの信頼低下は避けられません。

万が一にもこのような事故を起こさないためにも、コールドチェーンを営む事業者は高いスキルと意識を持って業務に臨む必要があり、常温倉庫の扱いに比べると難易度が上がるという懸念点があります。

4-3. 輸送リソースや倉庫の不足

現代のコールドチェーンでは、その需要の高さに伴って、コールドチェーン対応の倉庫や輸送リソース、電力などのインフラが不足していることが課題とされています。

特に地方では、コールドチェーン対応の施設が不足していることで、品質管理や輸送効率などの課題が深刻だと言われています。

既存の設備の老朽化が進んでいることもあり、設備の最新化や柔軟な物流網の整備が急務となっているでしょう。

これらは業界全体において大きな課題とされ、現在も効率化が進められています。

5. コールドチェーンの仕組み

コールドチェーンは、次のようなプロセスで進行していきます。

  • 生産・加工
  • 流通
  • 消費

それぞれのプロセスについて、その仕組みを詳しく見ていきましょう。

5-1. 生産・加工

野菜やフルーツなどの流通を例に考えると、コールドチェーンで最初に行う必要がある作業は「予冷」です。

予冷とは商品を出荷する前に低温状態にする処理のことで、予冷をしておくことで商品を高品質に保ちやすくなります。

予冷を行った青果は既に常温とは異なる温度帯になっていることから、予冷した商品に対応している冷蔵庫で万全の管理体制を敷いて保管されなければなりません。

肉や魚などの生鮮品を扱う場合であれば、最初に「冷凍」を行います。

肉や魚は時間をかけて冷凍すると細胞が破壊されて大幅な品質低下を招き、味が落ちて本来の品質のままユーザーのもとへ届けられなくなる原因になります。

品質を維持したまま冷凍するためには、短時間で一気に冷凍するための「急速冷凍機」を使用して保管に適した状態にまで商品の温度を下げるのが一般的です。

このように、コールドチェーンには一つひとつのプロセスで特殊な機器を用意する必要があることから、常温倉庫を運用する場合に比べてコストが膨れ上がりやすいという事情があります。

予冷や冷凍によって長期的な保管に適した状態になったら、ユーザーから注文があるまで専用倉庫で保管されます。この間も厳格な規定に基づいて一定の温度を保ち続けることが求められます。

5-2. 流通

流通は、商品を生産した工場から注文があったユーザーの手元に届くまでのプロセスです。

配送時間が長時間に渡るケースも多く、倉庫から出庫されて温度管理がさらに難しい状態になることから、流通の品質がコールドチェーンの品質を左右するともいえるでしょう。

遠方への配送の場合は中継地点となる倉庫を利用するケースもありますが、その場合でも配送している商品の温度帯に対応している倉庫を使わなければならないので、配送ルートが常温倉庫に比べると限られる可能性も考慮する必要があります。

あらかじめ最適な配送ルートを十分に検討しておき、スムーズに配送できる体制を整えておきましょう。

コールドチェーンはトラックだけでなく、航空便や船便でも対応可能です。

配送先が自社の物流拠点から離れている場合は、陸地を経由した配送だけでなく海路や空路を検討するのも手段のひとつです。

コールドチェーンの流通プロセスは、コールドチェーン技術が登場したばかりの頃は非常に高額なコストを要していました。

しかし、現在ではさまざまな工夫が重ねられて大幅なコストダウンが図られています。

配送方法にもよりますが、常温輸送と比較しても飛び抜けて高額な費用がかかるというケースは以前に比べて少なくなったといえます。

5-3. 消費

本来の品質を維持したまま、商品がユーザーのもとに届いた後のプロセスです。

生産・加工や流通のプロセスを終えた後、ユーザーはすぐに商品を消費するとは限りません

冷蔵庫や冷凍庫で一定期間保管されるケースが多く、実際に消費されるまでには時間がかかるのが一般的です。

そのため、コールドチェーンは「商品を届けた時点でゴール」ではなく、「商品がユーザーのもとに届いた後も保管しやすく、劣化しにくい状態」を作り出すことも重要な役割です。

例えばパッケージの形状を工夫して冷凍保存しやすくしたり、長い間冷蔵庫や冷凍庫で保管しても傷みにくい加工を施したりすることが考えられるでしょう。

昔に比べると、現在は家庭用の冷蔵庫も機能性が向上して商品を高品質のまま保存しやすくなりました。

そのため、電化製品の機能も想定した上で家庭での保存方法をパッケージに記載するなどの工夫が事業者にも要求されます。

6. 冷凍倉庫・冷蔵倉庫物流代行サービスをお探しならオープンロジへ

オープンロジでは、全国に倉庫ネットワークを所有する、物流フルフィルメントプラットフォームを運営しております。

全国の倉庫をネットワーク化することで、EC事業者様に拡張性と柔軟性の高いフルフィルメントサービスを提供しており、「フィジカル・インターネット」という次世代の物流インフラの実現にチャレンジしています。

【オープンロジの特徴

  • 初期固定費ゼロの従量課金
  • 連携するだけ自動出荷
  • 多様な商品ジャンル、ニーズに対応

そんなオープンロジの倉庫は、もちろん冷凍・冷蔵品にも対応可能です。

三温帯対応倉庫と提携しており、請求は商品1点から使った分だけなので気軽にご利用いただけます。

オープンロジのコールドチェーンの特徴についても以下に詳しくご紹介しておりますので、ぜひご参考ください。

6-1. 三温帯対応倉庫と提携しており冷凍・冷蔵品も受付OK

ここまでご紹介してきたように、冷凍・冷蔵品を扱っている事業者の場合、倉庫の温度管理は非常に厳格なものになります。

特に複数の温度帯管理が必要になる商品では、自社で設備を用意するのはコスト面で難しい場合が多いでしょう。

物流全体がひっ迫している現在では人材確保も容易ではなく、十分なスキルを持ったスタッフを採用するのも長い時間や高額なコストがかかる可能性があります。

複数の温度帯を管理する場合は単一の温度帯を管理するよりも求められるスキルレベルは上がるので、思い切って外注を検討した方が、高品質なコールドチェーンを実現できて手間もコストも削減できるケースが多いといえます。

オープンロジでは三温帯倉庫と提携していることから、冷凍・冷蔵品も受付可能です。

各温度帯の商品を高いスキルを持ったプロのスタッフが管理するので、商品の保管を任せて自社のメイン業務に集中できる環境を生み出せます。

これまで複数の温度帯管理ができないことから扱う商品の種類を限定していた事業者様などでは、オープンロジをご活用頂くことで新たな販路を切り開ける可能性もあります。

6-2. 使った分だけの従量課金制で商品1点から登録可能

コールドチェーンはかかるコストが高額になりやすいという性質上、一定の荷量がなければ外注を引き受けてもらえないケースも中にはあります。

中小企業や事業を始めたばかりの事業者様では「自社でコールドチェーンを運用することに限界を感じているものの、なかなか外注先が見つからない」という悩みも少なくありません。

オープンロジでは使った分だけの従量課金制を採用しており、商品1点からでもご登録いただけます。

これまで冷凍・冷蔵物流の外注を検討していた事業者様で「少しだけ使いたいけど引き受けてもらえる事業者がない」という場合にはぜひお気軽にご相談ください。

自社のコールドチェーンは事業が拡大した場合には再度設備投資が必要になるというデメリットがありますが、外注であれば外注先の設備を利用できるので、事業の拡大に合わせて新たなコストがかかることもありません

急激な荷量の変化にもスムーズに対応できるので「日常的な注文には対応できるけど、波動に対応しきれない場面があって困っている」というお悩みの解決もお手伝いできます。

 

まとめ

コールドチェーンを活用することで、かつては短時間しか販売できなかった商品を長期間にわたって販売できるようになりました。

全国各地に自社の商品を届けられる体制を構築できれば、商圏の拡大を目指すことも可能です。

コールドチェーンシステムは「生産・加工」→「流通」→「消費」の3つのプロセスから成り立っており、すべての工程で高い品質を保ち続けるためには高度なスキルが必要になります。

特殊な機器も複数用意しなければならないので、自社で環境を整えるのは現実的ではないという場合も多いでしょう。

オープンロジでは三温帯倉庫と提携しており、冷凍・冷蔵品もお引き受けしています。

使った分だけの従量課金制で低コストから始められますので、コールドチェーンの利用をご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。

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オープンロジマガジン 編集部

物流プラットフォーム「オープンロジ」のマーケティングメンバーにて編成。物流のことはもちろん、ネットショップやマーケティングのことなど、EC事業者に役に立つ情報を幅広く発信していきます。

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