メディアECとは|概要やメリット・注意点について事例を交えてご紹介

2021年4月6日

メディアECとは|概要やメリット・注意点について事例を交えてご紹介

ECサイトをメディアEC化すると、新規顧客の開拓につながったり自社のファンを増やしてリピーターを獲得したりできる可能性が高まります。高い効果が期待できるので、運営中のECサイトのメディア化を検討しているという方もいるのではないでしょうか。

メディアECを展開する際は、十分な体制を整えた上で運用を開始することが大切です。そこで今回は、メディアECの概要やメリット・注意点などを具体的な事例を交えてご紹介します。

メディアECの概要

メディアECという言葉を聞いたことがあるものの、どのような意味かは分からないという方も多いのではないでしょうか。まずはメディアECの概要について分かりやすく解説します。

メディアECとは

メディアECとは「ECショップ自体をひとつのWebメディアとみなして運営する」という考え方のことです。単に商品一覧から購入したい商品を選んでもらってユーザーに販売するのではなく、ユーザーにとって役立つ情報や興味を引くようなコンテンツを発信して「ファン化」を促進するECサイトの構築が求められます。

ユーザーの関心を高められるメディアECを運営するには、もっと商品について詳しく知りたくなったり、思わず商品を購入したくなるようなコンテンツの発信が重要になります。商品の見せ方を工夫するのはもちろん、最後まで読みたい、視聴したい内容に仕上げることも重要です。

メディアECは「コンテンツ型」「デザイン型」「SNS連動型」の3つの種類に大別できます。コンテンツ型はECサイトにコンテンツマーケティングの要素を持たせたもので、自社のECサイト内でブログなどを通じて商品に関する豆知識やコラムなどを、写真とともに掲載して関心を引き付ける手法です。具体的な使い方やちょっとしたお役立ち情報などを掲載することで、商品の一覧ページとはまた異なるアプローチを可能にします。

デザイン型はコンテンツ型のようにテキストで商品を紹介するというよりは、デザイン性の高い写真などでユーザーに興味を持ってもらうことを重視した方法です。ブランディングに効果が高く、ひと目で興味を引き付けられる洗練されたデザインが魅力の商品などに向いています。

SNS連動型はSNS上で商品を紹介したりキャンペーンを打ち出したりして、ユーザーの共感を得て拡散を狙う手法です。思わず広めたくなるようなアピールができれば非常に費用対効果の高い宣伝手法といえます。

目的は集客

メディアECの主な目的は集客力の向上にあります。自社独自のECサイトは開設したばかりの段階では認知度が低いがゆえに訪問客を十分に確保できないケースが多く、単に商品を並べるだけではユーザーの購買意欲を高めにくい状況にあるといえるでしょう。

まずは「このECサイト(企業)の魅力はどこにあるのか」を知ってもらうことでユーザーに自社に対する理解を深めてもらい、商品を手に取りたいと思ってもらうための施策が必要になります。

そこでECサイトをメディアEC化してさまざまな方法でコンテンツを発信し、商品やサービスの認知度を高める「ブランディング」を行って集客力アップを図るのです。コンテンツを通じて自社のファンになってもらうことで、訪問客を増やすだけでなくリピーターの獲得にもつながります

メディアECの種類と主な事例をご紹介

前述の概要でメディアECの種類には主にコンテンツ型、デザイン型、SNS連動型があると簡単にご紹介しました。ここでは3種類の特徴についてもう少し深く掘り下げてさらに細かくカテゴライズするとともに、各メディアECの主な事例をご紹介します。

コンテンツ型

コンテンツ型は自社のECサイト内に商品に関する記事などを掲載して「ユーザーにとって利益のある情報を提供する」ことが大切です。

単に商品の宣伝ばかりを掲載すると押し付けられているように感じられてしまい逆効果になることもあるので、「このECサイトを訪問すると自分にとって有用な知識を獲得できる」「最新のトレンドをいち早く知れる」など、ユーザーにとって何らかのメリットがあるコンテンツを配信するように心がけましょう

コンテンツを配信する際は、「自社のECサイトを訪問するユーザーは何を求めているのか」をしっかりと分析することが重要です。ターゲットが求めていない情報を掲載しても「自分が知りたいことが書かれていない」と判断されて足が遠のく原因になるので、ターゲットを置き去りにしないサイト運営を意識しましょう。

コンテンツマーケティングによって記事を蓄積していくと、その記事自体が資産となってサイトの価値を高めるSEO対策にもつながります。成果が出るまでにはやや時間がかかりますが、取り組みが上手くいったときの効果が非常に高い手法といえます。

北欧、暮らしの道具店

https://liskul.com/wm_ecmedias_12-6243

北欧、暮らしの道具展は当初は商品を販売する形式のよくあるECサイトでしたが、「コンテンツを読んで楽しめるサイト」に変革することで売上を2億円超にまで伸ばした実績を持っています

ユーザーは同サイトでコンテンツを発信するスタッフを通じて北欧雑貨を使用したリアルな生活感を楽しむことで、コンテンツ自体のファンになって商品にも親しみを感じます。コンテンツは40種類以上を数えるので、さまざまなユーザーが自分だけのお気に入りを見つけられるボリュームが揃っています。

気に入った商品があればすぐにリンクから購入ページに遷移できる導線を整えていることから、気軽に商品を購入できるのもポイントです。

SNS連携型

SNS連携型は「SNSを活用して自社のブランディングを行い、ユーザーの認知度や関心を高める手法」のことです。TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSでアカウントを運用し、コンテンツを発信してファンを獲得することで商品の初回購入やリピーターを育成します。

商品の宣伝ばかりではユーザーが押し付けられていると感じてしまい敬遠される傾向にあるので、普段はテキストや写真を駆使してユーザーにとって有益なコンテンツを発信し、時々商品を宣伝する投稿を交える方法が一般的です。

and

https://littlerooms.jp/

株式会社andは「Little Rooms」というインテリア雑貨販売に特化したECサイトを運営しています。

同社はInstagramを通じて「make my room」「in my room」というInstagramマガジンを運用しており、「オリジナリティあふれる可愛いお部屋を作りたい」と考える10代後半~30代前半の女性を中心に3アカウント合わせて60万ものフォロワー(2020年2月時点)を獲得しています。

単にお洒落な室内のインテリアを紹介するだけでなく、「自分でも頑張れば真似できそう」と感じさせる親近感や、リアルな生活感を感じさせる日常に寄り添った写真を掲載しているのが特徴です

また、スマートフォンでの閲覧に特化したサイト作りになっていることもポイントと言えるでしょう。

当時はファミリー向けのインテリア紹介が多く、一人暮らしのお部屋を紹介するメディアはめずらしい状況にありました。このことから、ターゲット層の女性ユーザーを中心に支持を集めてフォロワーが劇的に増加したという背景を持っています。

自社の商品が持つ世界観を何よりも大切にしており、独自の世界観を織り込んだコンテンツを発信して届けることによって多くのファンを獲得しています。「make my room」は現在でも毎月3~4万人のフォロワーが増え続けているメディアです。

RICE FORCE

https://www.riceforce.com/

RICE FORCEはFacebookを通じたマーケティングによって成功を収めたコスメブランドです。「ベストプラクティス」に選定されたこともあるFacebookマーケティングの成功例であり、SNSが持つ特性を効果的に活用しています。

同社はターゲットである30~50代の女性に向けて、ブランドイメージを維持したまま同社への関心を高めるようなコンテンツを配信しているのが特徴です。旅行や食事など日常的な風景を掲載することでフォロワーを増やし、訴求力を高めていきました。

RICE FORCE自体の宣伝は全体の1割程度に留めており、基本的には日常の何気ない記事を配信することで、時々掲載される商品記事にも多くの反応を獲得することに成功しています。

Facebook自体は商品の購入を促す目的ではなく、ブランディングの一環として利用しており、獲得したフォロワーに自社のECサイトを閲覧してもらうことを主目的に掲げています。

ヴィレッジヴァンガード オンラインストア

https://www.village-v.co.jp/

ヴィレッジヴァンガードは他にはないユニークな店舗づくりが有名ですが、オンラインストアでは実店舗でよく見かける「独特のPOP広告」をユーザーが制作できるコンテンツを提供してファンを増やすことに成功しています

制作したPOPは手書き風の親近感を感じられるフォントで商品の購入ページに掲載され、Twitterに投稿してシェアすることも可能です。POPを作ってSNSに投稿するという、まるで自分が商品をプロモーションしているかのような体験を楽しめるのがポイントです。

自分が販売側に回ったかのような感覚を体験することでヴィレッジヴァンガードや商品そのものに愛着が湧き、応援したいと思わせる効果を発揮します。一般的な口コミなどはあくまでも商品の利用者としての視点に立って使用感などを評価しますが、POPを作るという体験を通じて口コミとはまた違った商品の訴求を実現しています。

キュレーションメディア型

商品の使い方や豆知識などのコラムを配信するキュレーションメディア型は、商品の魅力をアピールするとともに購入以外の目的でECサイトを訪問したユーザーにも訴求できるのがメリットです。

「このサイトは自分にとって価値のある情報を提供してくれる」と思ってもらえれば、サイトに頻繁に足を運んでもらえるようになり、リピーターの獲得にもつながります。

石けん百貨

https://www.live-science.co.jp/store/php/shop/

石けん百貨は「石けん」というひとつのカテゴリーで複数の姉妹サイトを運営しているのが特徴です。複数のサイトを運営する理由には「商品の選び方や活用法を身につけてほしい」という願いが込められています。姉妹サイトには石けんに関する基本的な知識だけでなく、一歩も二歩も踏み込んだ知識や応用的な使い方などが数多く掲載されています。

商品ページは写真やサイズ、成分などの一般的な情報以外に「スタッフのひとこと」という項目も設けられており、関連リンクとして姉妹サイトへの導線も整えられているのが特徴です。

姉妹サイトを運営し始めたところ、石けん百貨に直接アクセスするユーザーだけでなく、石けんの知識を得るために姉妹サイトを訪問したユーザーが石けん百貨にアクセスするケースが大幅に増加しました。

2011年7月から2014年7月までの3年間で「石鹸百科」からは1.8倍、「せっけん楽会」からは2.7倍、「読んで美に効く基礎知識」からは1.7倍の流入を獲得しており、キュレーションメディアを有効活用した事例だといえるでしょう。

口コミ特化型

口コミ特化型は「ユーザーにレビューを投稿してもらい、レビューを参照したユーザーにその商品を購入したいと思ってもらうことで売上の拡大を目指すこと」を目的としています。

ECモールなどで商品を購入する際に口コミを重視するユーザーは多く、どのようなECサイトでもレビューは重要ですが、口コミ特化型ではレビューが書かれた商品を直接購入できるボタンなどが設置されているのが特徴です

健康食品やコスメなどの写真を見ただけでは効果が分かりにくい商品は、口コミ特化型に向いています。

@cosme shopping

https://www.cosme.net/

@cosme(アットコスメ)は日本国内で最大級の口コミ特化型ECサイトです。一般ユーザーが購入した商品についてレビューを投稿するとそのレビューにカートボタンが付加される仕組みになっており、レビューに興味を持ってカートボタンを押すとオンラインストアの「@cosme shopping」に移動するという導線が確保されているのが最大の特徴です。

コスメや美容系の商品は見た目だけでは使用感が分からないので、実際に使ったユーザーのレビューが重宝されます。「レビューが良さそうだから購入してみたい」というユーザーの心理を上手く利用した例といえるでしょう。

デザイン型

デザイン型は「デザイン性を重視したサイトを構築し、商品の価値を高めてユーザーに購入したいと思ってもらう」ことを目的としています。

高級感や独創性を感じさせるメディアECを構築することでそのブランドだけの世界観を演出し、ブランドとしての魅力を高められます

BALMUDA

https://www.balmuda.com/jp/

BALMUDAは日本の家電メーカーで、デザイン性の高いオーブンンレンジや炊飯器、スチームトースターなどを販売しています。

ECサイトにもデザインにこだわった写真を数多く掲載し、「ストーリーズ」というメディアでは美しい導線に沿って開発者のこだわりや商品のコンセプトなどを追いかけられる構成になっており、思わず商品を使ってみたくなる内容に仕上げられているのが特徴です

商品の紹介ページからそのまま購入ページに遷移できるリンクを設置するなど、興味を持ったユーザーを逃さないための導線も整っています。

「バルミューダのレシピ集」というページでは実際にバルミューダの製品を使って調理されたレシピも紹介されており、具体的な利用シーンをイメージしやすいサイト構成は魅力的です。

ユーザー参加型

ユーザー参加型はECサイトを通じて何らかの企画をユーザーに提案し、能動的に参加してもらう体験を提供することで企業やブランドへの親しみを感じてもらう手法です

他のユーザーと一緒に楽しめるコンテンツを発信する方法や、レビューを書き込んでもらうことでポイントやクーポンなどが発行されてお得な情報を手に入れられる方法など、企業によって取り組みの内容はさまざまです。

ユニクロ

https://www.uniqlo.com/jp/ja/

ユニクロでは、オンラインストア上に掲載されている「スタイリングブック」のコーディネートを気に入ると、その商品をスムーズに購入できるという導線が敷かれています。関心を持った商品を自分で探し出す必要がないので、欲しいと思った段階ですぐに購入できるのが特徴です。

Instagramを利用してユーザー参加型の取り組みも実施しており、「#uniqlo」というハッシュタグを付けて投稿した記事はオンラインストア上のユーザーページに表示されることから、自分なりのコーディネートを紹介できる楽しみ方が人気を博しています。

一般的なECサイトのようにプロのモデルを起用して商品を魅力的に見せる訴求方法を採用するだけでなく、ユニクロを利用している一般ユーザーの投稿を通じて親近感を感じてもらえるような仕組みになっています。

タビオ

https://tabio.com/jp/

タビオは靴下の専門店で、「靴下屋」という実店舗の他にオンラインストアも運営しています。サイトには商品の解説動画が掲載されており、後述するeコマースビデオの要素も取り入れて製法や商品の魅力を紹介し高い訴求力を実現しているのが特徴です。

同社の商品はアプリを通じて購入することも可能です。実店舗とオンラインストアで共通のポイントシステムを採用しており、実店舗で獲得したポイントはオンラインストアで、オンラインストアで獲得したポイントは実店舗で相互利用できます。

「レビューを記入するとポイントを進呈」というユーザー参加型のコンテンツを用意しており、ユーザーから寄せられた口コミを数多く掲載することで商品の信頼性を高めて新たな興味・関心を生み出すという良い循環を作り出しています

アプリは提供開始から1ヶ月間で19万回ダウンロードされるなど、多くのユーザーの注目を集める結果となりました。

eコマースビデオ活用型

eコマースビデオとは「ECサイトで動画を活用すること」です。動画を活用するとテキストを読むだけでは分からない使用感を詳しく伝えられるようになり、商品の魅力を写真とは違う形で表現できます

最近ではYouTubeなどの動画投稿サイトだけでなく、SNSでも動画広告などを配信して商品の販促活動を行うケースもあります。

商品のイメージを伝えるブランディング動画で認知度を高めるだけでなく、解説動画をマニュアル代わりに掲載し、カスタマーサポートを強化する目的で使用する例も登場しています。

カメラのキタムラ

https://www.kitamura.jp/

カメラのキタムラでは社内で制作した自社商品の解説動画をYouTubeに1,000本以上公開することで、操作感や使い勝手を詳細に伝える販売スタイルを採用しています。

テキストだけではなかなか伝えられない部分もスタッフが実際に商品を使いながら説明することでよりリアルに伝えられるようになり、ユーザーにとって納得感のあるアプローチが可能です。

動画はSNSや口コミサイトなどでもシェアされることもあり、さまざまなサイトからの新規訪問者の流入も期待できるというメリットもあります。

同社では「テキストを読ませることはユーザーに能動的な行動を求めること」で、「動画を見せると受動的に知識を習得してもらえる」という主旨のコメントを残しています。

自分から行動を起こさなければ詳しい知識を得られない環境を提供するのではなく、eコマースビデオを活用して「視聴するだけで知識を得られる環境」を提供することを重視しています。

Zappos

https://www.zappos.com/

Zapposはアメリカのアパレル商品を扱うECサイトで、eコマースビデオを活用して売上アップをはじめとしたさまざまな成果を挙げています。動画を導入したことによりECサイト全体の売上は2~4割程度向上し、商品に関する説明動画が用意されている商品とそうでない商品ではコンバージョン率に6~30%もの差があるという結果も出ています

また、動画を導入して以降は返品率も24%低下しました。このことから、購入した商品を「イメージとは異なる」という理由で返品するユーザーが減少したことも読み取れます。

写真やテキストのみで商品の特徴を表現しなければならなかった従来とは異なり、動画によって商品の詳しい情報を具体性をもって伝えられるようになったため、「商品のイメージが湧きにくい」というデメリットを動画によって解消している事例といえるでしょう。

同社は現在、他社のブランドからも動画を制作してほしいという依頼を受けるほどに成長しています。

メディアEC化で得られるメリット

ECサイトをメディアEC化することによって、次の3つのメリットを得られる可能性が高まります。リピーターの獲得は安定的な売上の維持に重要なので、積極的にメディアEC化を検討しましょう。

メリット1:リピーターが増える

メディアEC化して継続的にコンテンツを配信すると、商品を購入する予定がない場合でもこまめにサイトに足を運んでくれるユーザーを増やしやすくなります。自社の商品の豆知識やちょっとした裏話などを紹介することで企業に対して親近感を持ってもらいやすくなり、「この企業の商品を購入してみたい」と思ってもらうことにもつながります。

何度も足を運んでいるうちに商品だけではなくECサイトやブランドのファンになり、「そのブランドの商品を使う」ことに価値を感じてもらえれば、何度も商品を購入するリピーター化が期待できるでしょう

一般的に、ユーザーはできるだけ安価な商品を購入したいと考えています。そのため、同じような効果がある商品であれば少しでも安いサイトで購入しようとする傾向がありますが、ブランドそのものに価値を感じていれば価格が多少高くても購入してもらえる可能性は高まります。

競合他社との価格競争に巻き込まれにくいのは、自社ECのメリットといえます。そのメリットを活かすためにも、メディアECを通じて自社のファンを増やしましょう。

メリット2:SEO評価の向上が望める

あるキーワードを検索した時に検索結果の上位に表示されるための「SEO対策」は、新規顧客を獲得する上で大きな効果を発揮します。メディアEC化してコンテンツを配信することで、SEO評価の向上も期待できます。

ユーザーが商品やサービスを検索したとき、一般的には1ページ目の結果だけを参照することがほとんどだといわれています。2ページ目以降に掲載されているページは参照されない可能性が高いことから、どれだけ検索順位を上げられるかは重要なポイントだといえるでしょう。

SEO対策はサイト自体の価値を高めることで評価が向上する傾向にあり、商品ページを増やしたり、網羅性の高い良質な記事を配信したりして全体の情報量を増加させることが重要だとされています。

したがって、単に商品を販売するだけのECサイトよりも、メディアEC化して定期的にコンテンツを配信しているECサイトの方が検索エンジンに評価されやすいといえるのです。

ECサイトの安定的な売上確保にはリピーターが必要不可欠ですが、リピーターになる可能性を秘めている新規顧客も集めていかなければなりません。その点で、メディアEC化によるSEO対策は有効です。

メリット3:ブランドや商品についての理解を深められる

商品ページを充実させることである程度商品についての情報は入手できますが、メディアECを通じて商品の使い方や特徴などを伝えることで、ブランドや商品についての理解をさらに深められる効果があります。

具体的な使用例を紹介したり、サービスであれば導入事例を掲載したりすることでユーザーは商品やサービスを利用している自分をイメージできるようになり、購入意欲の向上につながるでしょう。商品をできるだけ身近な存在に感じてもらうのが関心を高めるカギになります。

写真だけでは魅力が伝わりにくい商品なら、動画などを活用して商品を利用した感想を紹介したり実際の使い方を解説したりすることで「自分も使ってみたい」と感じてもらいやすくなります。

商品への疑問を電話やメールで問い合わせても、上手く伝えられずに不安を解消しきれないことも多いでしょう。メディアECを活用してその商品に合った方法で紹介すると、写真やテキストだけでは理解しきれなかった商品の特徴が伝わり興味を持ってもらえる可能性は高まります。

メディアEC展開で押さえておきたいポイント

メディアECを展開するにあたって押さえておきたい5つのポイントをご紹介します。細かい部分を意識することでユーザーにとって価値の高いサイトになるので、最初からすべての要素を完璧にするのが難しくても少しずつ改善を重ねていくことが大切です。

ポイント1:継続的に有益な情報を発信する

メディアECを運営する際は、継続的にユーザーにとって有益な情報を発信し続けることが大切です。例えばコラムを掲載しているのであれば定期的に新しい記事を制作して更新したり、古い記事は最新情報にリライトしたりしてユーザーに新たな情報を提供できるサイトであることを意識しましょう。

訪問するたびに新しい情報を提供して有益なサイトだと認識されれば、足を運ぶ頻度が上がって企業のファンになってもらえる可能性は高まります。逆に何度足を運んでも新しい情報が手に入らないサイトは訪問する価値がないと判断されてしまい、ユーザーにとって優先度が下がりやすくなるでしょう。

ユーザーにとって有益な情報は知識を得られる記事だけとは限りません。商品の特売情報やキャンペーン情報なども関心を集める手段のひとつです。自社で取り扱っている商品をこまめに特集して利用シーンを紹介するなど、ユーザーに「自分にとって価値のある情報を提供してくれるサイトだ」と思ってもらえるようなサイト制作を意識すると良いでしょう。

ポイント2:サイトの回遊を円滑に行える導線を作る

サイト内をスムーズに回遊できる導線を作ることは、ストレスなく情報収集をしたいと考えるユーザーにとって重要な要素です。コラムを掲載しているのであれば記事内に関連している他の記事へのリンクを掲載すると、サイト内の滞在時間が伸びて自社に愛着を持ってもらえる可能性は高まります。

商品を紹介しているページには必ず商品の購入ページへのリンクを設置して、すぐに購入できる環境を整えることも大切です。紹介されている商品に興味を持ったとしても、リンクが貼られていないと自分で商品を探し出さなければなりません。「また今度調べてみよう」と思ったまま忘れてしまい、販売機会を逃してしまうことも十分に考えられます。

できるだけ能動的にアクションを起こさなければならない場面を最小限に留めて、「気になったらすぐに該当の情報に接続できる状態を作り出す」ことがユーザーにストレスなくサイトを回遊してもらうためのポイントです

ポイント3:メディア運営に支障ない体制を整える

ECサイトは構築することがゴールではなく、公開して商品の販売を開始してからが本番です。設定したターゲットに基づいてマーケティングを行い、継続的にコンテンツを配信し続けるためにはメディア運営に支障がない体制を整える必要があります。

コンテンツの制作にはまとまった時間がかかるので、他の業務を兼任しながら片手間に運用すると更新が滞りやすくなります。なるべくメディア運営専門の部隊を立ち上げて、運用に注力できる体制を準備するのがおすすめです

一言でコンテンツといっても、メディアECのコンテンツの内容はさまざまです。記事掲載用の原稿を制作することもあれば、商品紹介用の写真を撮影したり、解説動画を制作したりすることもあるでしょう。いざ運用しようとして十分なスキルを持った人材が見つからないということがないように、必要なスキルを持った人材を集めることも大切です。

ポイント4:商品ページを充実させる

ECサイトで商品を購入する際に参考にする情報源は商品ページが圧倒的に多いでしょう。商品写真が掲載されていなかったり、説明文が書かれていなかったりと情報が不足している商品ページを見て不安に感じ、購入を止めてしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。

商品ページの充実はユーザーに商品の魅力を伝えるだけでなく、購入にあたって疑問を解消し不安を取り除く役割も担っています。そのため、商品の情報をできる限り充実させることは非常に重要です。

複数の角度から撮影した写真や、実際に使用している様子をイメージした写真を掲載すると商品の仕様や自分が使用した時のイメージが伝わりやすくなるでしょう。インターネット上ではサイズ感が分かりにくいので、詳細なサイズ情報を記載することも忘れてはいけません。

また、商品の材質や手触りなど、写真だけでは伝わりにくい情報を紹介文で表現するとより具体性が出て購入の際の判断材料が充実します。撮影、採寸、原稿の「ささげ業務」はECサイトでも特に力を入れたい部分です。

ポイント5:ユーザーのニーズをしっかりと押さえる

「ユーザーは自社に対して何を求めているのか」をしっかりと押さえることは、リピーターを獲得する上で重要です。ユーザーが求めている商品やサービスを的確に提供することで顧客満足度が向上し、「またこのサイトで購入したい」と感じてもらえるようになります

商品そのものの魅力も大切ですが、カスタマーサポートや配送などもECサイトの評価を左右する要素のひとつです。

問い合わせに対して素早いレスポンスを返したり他社よりも配送までのリードタイムが短かったりすると、ユーザーがその部分もショップの魅力として捉え、また利用したいと感じてもらえる可能性が高まります。

【コラム】メディアECを展開するには業務の効率化は必須

メディアECを展開するにあたって、業務の効率化は必要不可欠であるといえます。中でも物流は、スムーズにECサイトを運営して顧客満足度を向上させるために注意すべき部分です。

ECにおいて物流は重要な項目

ユーザーと直接顔を合わせずに商品を売買するECだからこそ、物流は非常に重要な意味を持っています。ユーザーにとっては商品がどれだけ迅速に配送されてくるかは重要な関心事であり、同じ商品を同じ価格で扱っている2つのECサイトがあった場合、他に何らかの付加価値がない限りは配送が速い方を選ぶ確率が高いでしょう。

また、誤配送などのトラブルを起こすと企業の信頼性は大きく低下し、リピーター離れを起こしやすくなるだけでなく場合によっては訴訟問題などの重大な問題に発展する可能性もあります。健全なECサイトの運営を続けるためには、確実性が高くスピーディーに対応できる物流体制の構築が必要不可欠だといえるでしょう

ECサイトでは直接的な接客をする機会が少ないからこそ、ECサイトそのものの使いやすさや物流体制、カスタマーサポートなど一つひとつの要素を高品質に整えることが重要になります。

プロに任せることで事業拡大にも対応可能

物流業務をスムーズに進めるには、社内のリソースを十分に割り当てて滞りなく業務が回る体制を構築しなければなりません。

大企業であれば独自の物流体制が構築されている場合もありますが、小規模事業者や事業を始めたばかりの企業などではスタッフも必要最低限の人数しか抱えていないケースは多く、物流とメイン業務を兼任していることさえあるでしょう。

そのような状況下で急激に注文が増加するなどの事態が起これば、新規商品の企画やキャンペーンなども満足に行えなくなってしまうばかりか物流がネックとなって事業の拡大が阻害されてしまう可能性もあります。

外部業者に委託してプロに任せることで、手のかかる物流業務から離れて自社のメイン業務に集中できる環境を作り出せます。物流業務に対応しきれないという理由で事業の拡大を諦める必要はなくなり、さらなるブランディングや商圏の拡大に注力できます。

自社で行うよりもコストが抑えられる可能性

莫大な初期投資を払って物流体制を整えるよりも、物流を丸ごと外注した方がコストを抑えられる可能性はよくあります。

例えば自社で物流スタッフを採用する場合、一度採用したスタッフを簡単に減らすことは難しいでしょう。閑散期に必要以上のスタッフを抱え続けて人件費が余計にかかってしまうということは物流によく起こりがちな悩みのひとつです。

しかし、外注なら荷量の変動に合わせて委託先の倉庫が柔軟にスタッフを増減させることから繁忙期の人員を抱え続ける必要はありません。注文が多い時期には倉庫の利用料金も増加しますが、閑散期は人件費を大きくカットできる可能性が高まります。

さらに、自社で倉庫を運用すると経年劣化による設備の更改が定期的に必要になります。数年に一度まとまった予算を確保しなければならないので、修理・交換箇所が多いと物流を維持し続けるコストは想定以上に膨らむ可能性もあるでしょう。

外注なら委託先の倉庫の設備を利用して業務を行うので設備投資は必要なく、想定外の支出が発生するリスクも軽減できます。

メディアECは事前準備と継続運営がポイント

既存のECサイトのメディア化によって自社に興味を持つユーザーが増えれば、新規顧客やリピーターを大きく増加させられる可能性は高まります。単に商品を販売するだけでなく、積極的にコンテンツを発信して自社のブランディングを推し進めると良いでしょう。

メディアECの展開は商品の理解を深めたりSEOの評価を向上させたりする上でも有効ですが、運用体制を整えて十分な準備を重ねた上で運用を開始することが大切です。

ある程度まとまったリソースを割り振らなければならないので、既存業務の効率化を図る必要があるでしょう。物流業務などの外注できる部分は外部業者に委託して、メイン業務に集中できる環境を整えることも手段のひとつです。

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