動脈物流と静脈物流について解説

2021年8月12日

動脈物流と静脈物流について解説

物流にはさまざまな工程がありますが、プロセスを大きく大別すると動脈物流と静脈物流に分けられます。とはいえ、それぞれの物流がどのような意味を持っているのかよく分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

動脈物流と静脈物流は、「メーカー側からの働きかけ」と「ユーザーからの働きかけ」によって役割が分かれています。そこで今回は、動脈物流と静脈物流の概要や種類について、それぞれ分かりやすく解説します。

動脈物流

動脈物流とは、「原材料を調達し、商品を製造して、エンドユーザーに提供する一連の流れに伴う物流」のことです。物流を血液の流れになぞらえて、「動脈物流」と呼ばれています。

動脈物流を大別すると、調達物流、社内物流、販売物流の3種類に分けられます。

調達物流

調達物流は、商品を製造するための原料の調達に伴う物流のことです。ビジネスにおいては、商品を販売する事業者が商品の仕入れを行うことも調達物流に含まれます。自社が販売するための商品を取引先から購入したり、工場で商品を生産するための原材料を買い付けたりすることをイメージすると分かりやすいでしょう。

日本企業においては、BtoBの取引でも商品価格に商品が内包されているケースが多いといえます。したがって、従来は調達物流によってコストダウンを図ることは難しいと考える企業も少なくありませんでした。

しかし、近年の物流需要の増加や労働力不足による物流コストの増加により、原料の仕入れについてもコストカットの重要性が認識されるようになったため、取引先と協力して生産性を向上させる取り組みを行う企業も増えています。

社内物流(生産物流)

社内物流とは、自社の商品を製造する工場内における商品や原料の輸送や、倉庫拠点間の商品の移動など、社内で輸送を行う必要がある物流のことを指しています。生産工程に深く関わることから、「生産物流」と呼ばれるケースもあります。

生産工程を効率化しようとすると社内物流の効率が犠牲になりやすく、逆に、社内物流の効率を重視すると生産工程の効率が犠牲になりやすいという特徴があるため、どちらを優先するのが自社にとって良いのかを十分に検討して優先順位を見極めることが大切です。

販売物流

販売物流は、注文者に対して商品を納品する物流のことです。BtoCであれば一般消費者に、BtoBであれば企業や小売店の物流センターなどに対して商品を配送します。

販売物流は、あらかじめ取引相手と定めた納品ルールに基づいて商品を納品します。特にBtoBにおいては、納期や納品時に販売側が対応する業務など、細かい取り決めが行われるのが一般的です。

販売物流は現場でドライバーが場当たり的な対応をしなければならないケースも多く、契約内容と異なる作業が多すぎると労働環境の悪化やコストの増加にもつながるため、差異が見られる場合は取引先との交渉によって解決を図る必要があります。

静脈物流

静脈物流とは、「ユーザー側からの働きかけによって発生する物流のこと」を指しています。例えば商品の返品や回収、廃棄、リサイクル品の収集などのアクションは、通常ユーザー側が働きかけなければ発生しないものです。

動脈物流によって消費者の手に渡った商品が消費者によって循環することを、人間の血液の流れに例えて「静脈物流」と呼んでいます。静脈物流は「還元物流」や「逆物流管理」と呼ばれることもあります。

静脈物流の代表例として、次の3種類が挙げられます。

返品物流

返品物流は、商品の初期不良や初期傷、ユーザー側の注文ミスなどのさまざまな理由によって商品が返品される際の物流のことです。返品を行う際は、ユーザーが商品を購入した企業になんらかの手段で連絡を取り、返品したい意向を伝えて商品を配送などの方法で返送します。

返品物流が発生すると、本来であれば完結していたはずの物流が再開されることになります。そのため、初期不良などの企業側の落ち度による返品であれば、着払いによる輸送コストなどの負担が増加する可能性もあります。

回収物流

回収物流は、パレットなどの資材やオフィスで使用している機器・什器、使用済みの家電、不良品など、リサイクルの対象となっているあらゆる商品の回収に伴う物流です。

今日では環境問題が世界的に深刻化しており、どのような資源であってもすぐに廃棄するのではなく、再生の可能性を模索することが重視されています。資材やオフィスで使用している機器などは、商品としての役目を終えても一部の部品を再利用できるケースは多いといえます。

また、エアコンや冷蔵庫などの一部の家電については「家電リサイクル法」が定められており、ビジネス用であってもプライベート用であっても、法律に則って適切に処分しなければなりません。このような家電の回収に伴う物流も、回収物流に分類されます。

廃棄物流

廃棄物流は、文字通り廃棄にかかわる物流のことを指しています。製品としての役目を終えて回収やリサイクルも不可能な物品は、基本的に廃棄以外の選択肢を取ることはできません。したがって、一般廃棄物・産業廃棄物にかかわらず、廃棄物を適切に処分するための物流が必要になります。

静脈物流によって資源を循環させることを考えるのであれば、可能な限り返品や廃棄を減らし、回収物流を充実させることが望ましいといえるでしょう。やむを得ず廃棄することになったとしても、できる限り環境に負荷を与えない最適な物流の下で廃棄することが大切です。

その他:消費者物流

消費者物流とは、いわゆるBtoCの物流を指しています。物流企業はBtoBによる取引が多く、メーカーや小売、卸売業社などが顧客になるケースが多いため、一般消費者をメインの顧客とする物流を特別に切り分けて「消費者物流」と呼んでいます。

消費者物流の代表的な例としては、引っ越し会社やレンタルスペース、トランクルームなどが挙げられます。引っ越し会社は顧客からの要請に従って引っ越しの見積もりを提示し、契約を結んで家財などの輸送サービスを提供します。

レンタルスペースやトランクルームは、保有している土地の一部に設置したコンテナや倉庫等のスペースを一般消費者に貸し出すことで対価を得るビジネス形態です。

【ご紹介】オープンロジでは提携倉庫様を募集しています

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物流の種類について知り見識を深めよう

静脈物流と動脈物流は、それぞれの中に複数種類の物流が存在します。一つひとつの物流を詳しく知ることによって、物流への理解が深まり、シチュエーションに応じた最適な物流を検討できるようになるでしょう。

動脈物流は商品の生産から販売・出荷までのプロセスですが、顧客側からのアプローチによる静脈物流の活性化も環境問題の解決などには重要です。返品や廃棄をできるだけ減らして、回収を促す取り組みも推進していくことが求められます。

倉庫に空きスペースがある事業者様は、ぜひオープンロジの提携倉庫としてEC倉庫化をご検討ください。1棚からでも簡単にEC倉庫を立ち上げることができるため、倉庫のスペースを有効活用することが叶います。

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