ECサイトのSEO対策とは|具体的な方法や押さえておきたいポイントをご紹介

ECサイトのSEO対策とは|具体的な方法や押さえておきたいポイントをご紹介

集客はECサイトの売上を左右する重要な要素のひとつであり、効果的な集客施策が事業規模の拡大につながります。とはいえ、開設したばかりのサイトに訪問者を集めるのは難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。

ECサイトへの流入を増やしたいなら、検索エンジンの表示順位を上げるためのSEO対策を強化するのがおすすめです。そこで今回はECサイトにおけるSEO対策の概要や具体的な方法、押さえておきたいポイントなどについて解説します。

ECサイトでSEO対策が必要な理由

ECサイトを運営するのであれば、集客のためのSEO対策が重要になります。なぜSEO対策を行う必要があるのか、2つの理由を解説します。

理由1:競合が多い

今や数えきれないほどの事業者がECサイトを開設しており、ユーザーに自社を認知してもらうための施策を講じなければ膨大なショップの中に埋もれてしまいます。開設したばかりのECサイトはまだサイトの価値が高まっていないことから、SEO対策をしなければ上位表示されることは難しいでしょう。

どれほど良い商材を扱っていたとしても、ユーザーが存在を知らなければ購入するかどうかの選択肢も生まれません。数ある競合の中から自社を認知してもらうためにも、SEO対策は非常に重要です。

理由2検索上位表示での流入で得られる利益は大きい

何らかの疑問について知りたいと感じた時、とりあえず検索エンジンでその疑問を検索してみるという方は多いのではないでしょうか。最近ではスマートフォンが普及し、誰もが気軽に情報収集できる時代になったことから、浮かんできた疑問を誰かに質問するのではなく検索エンジンで調べる流れが一般的になりました。

同じように商品を検索する際も検索エンジンを頼る人は多く、検索結果の上位に表示されれば流入が増えて購入につながる可能性は高まることから、SEO対策で得られる利益は大きいといえます。

ECサイトのSEO対策ポイント

ECサイトでSEO対策を行う際に意識したいポイントはたくさんあります。ここでは、SEO対策に重要だとされている8つのポイントを分かりやすく解説します。

ポイント1:内部対策を強化する

コンテンツそのもののクオリティも重要ではありますが、「内部対策」と呼ばれるECサイトそのものの基礎的な設計部分も大切です。

トップ・カテゴリー・商品ページの最適化を図る

トップページやカテゴリーページ、商品ページを最適化して、どのような環境のユーザーからでも閲覧しやすい表示になっているかどうかを確認しましょう。画像は通信環境によっては表示できなかったり非表示設定にしていたりする可能性もあるため、alt属性にどんな画像なのか説明文を追加することも忘れずに行います。

パソコンとスマートフォンで自動的に表示を最適化する「レスポンシブ対応」もSEO対策には有利だといわれています。

HTTPS (常時SSL/TLS)化する

HTTPSはインターネット通信のプロトコルのひとつであり、セキュアな通信を実現するための技術のことです。WebサイトをHTTPS化して常時SSL/TLS接続することをGoogleが公式に推奨しており、現時点では90%以上のがHTTPS化に対応済みであるといわれています。

GoogleはWebサイトのHTTPS化を検索順位のランキングの判断基準のひとつに含んでいることを明言しており、ECサイトを運用するのであれば必ず対応しておきたい項目のひとつといえます。

また、未対応のサイトをユーザーが訪問すると「保護されていない通信」と表示されることから、ユーザーが危険を感じてECサイトに訪問しないまま引き返してしまうリスクもあります。

ディスクリプションを意識した文章を作成する

ディスクリプションとは、検索エンジンでキーワードを検索したときの一覧表示に説明文として表示される文章のことです。ユーザーはこの文章の内容を見てWebサイトを訪問するかどうかを判断するため、ディスクリプションの有無がクリック率に大きく影響するといわれています。

直接的に検索順位を上げる効果があるわけではありませんが、訪問するかどうかに大きく影響することから、忘れずに設定しておきたい項目であるといえます。

ポイント2:モバイル端末からのアクセスを意識したサイト作成

最近ではパソコンからでなく、ECサイトの注文をスマートフォンやタブレット端末から行う人が増えています。そのため、モバイル端末からのアクセスを意識したサイトを製作することも重要です。

「レスポンシブ対応もSEO対策に有効である」と前述しましたが、単純にユーザーが商品を購入する時にパソコンと同じページ表示だと商品を探しにくく、購入意欲を損なってしまう可能性が高まることもレスポンシブ対応すべき理由のひとつです。

2018年のMMD研究所による「2018年版:スマートフォン利用者実態調査」によれば、ネットショッピングを利用する時の端末はスマートフォンが81.3%にものぼっており、パソコンの38.2%を大幅に上回る結果となりました(回答は重複あり)。

このことから、ECサイトがスマートフォンに対応していなければそれだけで膨大な販売機会の損失を招いている可能性があるといえます。一部のユーザーはパソコンサイト表示のままでも商品を購入してくれるかもしれませんが、多くのユーザーの離脱の原因となる可能性は高いので、モバイル端末からの訪問も考慮したサイト設計を心がけましょう。

ポイント3:キーワード選定を適切に行う

SEO対策を念頭に置いたコンテンツ製作を行う際は「ユーザーがどのようなキーワードで検索するのか」を十分にリサーチすることが大切です。

検索される可能性が低いキーワードで検索結果の上位を取れたとしても、流入数がコンテンツ製作の労力に見合わない可能性は高いといえるでしょう。

例えば1ヶ月に検索される回数が1,000回程度のボリュームが想定されるキーワードで1ページ目表示を達成し、検索した人の5%が自社のECサイトを訪れてくれるのであれば、そのコンテンツが1ヶ月にもたらす流入数は50人です。

一方で、1ヶ月に100回程度しか検索されないキーワードで1ページ目に表示されても、クリック率が同じであれば流入数は5人にとどまります。

検索エンジンからクリックしてくれた人のコンバージョン率(資料請求や商品購入など、何らかのアクションを起こす人の割合)は十分な対策を行った状態で約10%~20%ともいわれているため、前者であれば5人~10人の注文が期待できますが、後者であれば0人~1人程度しか具体的なアクションが見込めません。

Googleが提供している「キーワードプランナー」などを活用しながら、ユーザーが検索しそうなキーワードに絞り込んでコンテンツ制作を行うことが重要です。

ポイント4:コンテンツSEOを強化する

良質なコンテンツを増やしていくことでサイト自体の価値を高めて上位表示を狙う「コンテンツSEO」の強化も有効です。これには主に2つの手法があります。

商品数を増やす

検索エンジンから認識されているページ数を表す「インデックス数」を増やす上で、商品数を増やすのは有効です。商品数が多いからといって必ず上位表示されるわけではありませんが、一般的には商品数が500点のサイトよりも10,000点のサイトの方が検索エンジンにインデックスされている数が多く、サイトとしての価値が高まりやすい傾向にあります。

商品数を増やすことで自然とキーワードによる上位表示も狙えるようになるのもポイントです。まだ十分な集客対策を行えていない開設したばかりのECサイトでは、商品ページを充実させることを意識してみると良いでしょう。

ただし、同じようなページが量産されていると品質が悪いと判断されて検索結果が大幅に下がるケースもあります。あくまでもコンテンツの質を第一に考えながら、良質なページを迅速に増やしていくのが理想といえます。

ブログ機能を活用する

商品数を大幅に増やすのが難しいようであれば、ブログ機能を活用してユーザーの利益になるような情報を発信するのも効果的です。

キーワードによる上位表示を目指しながら、価値のある情報を提供することでサイト自体のファンを増やしてリピーターの獲得にもつなげられます。記事内に内部リンクを設置することで複数の記事を巡回してもらえる可能性が高まり、サイト滞在時間が上がる効果も期待できるでしょう。

ポイント5:サイト構造を分かりやすく構築する

ユーザーにとって良いサイトは「良質なコンテンツが揃っていて使いやすいサイト」であるといえます。商品が魅力的でもサイトが使いにくければ購入を諦めてしまうユーザーが発生してしまうため、最適化をはかりましょう。

購入までの導線を整える

ユーザーが購入したいと思ったタイミングでスムーズに決済まで進めるような導線を整えましょう。商品をカートに追加して注文画面に進む流れは適切か、注文画面で必要事項を入力する時に戸惑う部分がないか、決済は手軽にできるかなどをチェックすることが大切です。

URL表記を短くまとめる

URLには「そのページがどのようなコンテンツを扱っているのか」が分かりやすいようにキーワード名を設定するのが望ましいとされています。長すぎる名称は避け、できるだけ簡潔に何を扱うページなのかを確認しやすいURL表記を設定しましょう。

URL名に日本語を使うと文字コードの問題で非常に長いURLになってしまう可能性があるため、基本的には英語表記で統一することをおすすめします。

サイト表示スピードを強化する

サイトがスムーズに表示されるかどうかはユーザーにとって重要な問題です。なかなか情報が表示されないECサイトは閲覧の際にストレスが溜まり、足を遠ざける要因のひとつになるので、できるだけ軽量化してスムーズに表示されるサイト設計しましょう。

ポイント6:重複コンテンツに注意する

同じサイト内や異なるドメインに内容が重複したコンテンツが存在していると、検索エンジンの評価が大きく低下してしまう可能性があります。サイト内の他のコンテンツと非常に似通っていたり、他のサイトから内容をコピーしたりすると重複コンテンツと判定されやすくなるので注意が必要です。

重複コンテンツが発生する要因の1つ目として、誤って同じ内容の異なるURLを自社のサーバー内にアップロードしてしまい、内容が同じコンテンツが検索エンジンにインデックスされてしまうことが考えられます。くれぐれも重複しないように、アップロードする内容には細心の注意を払いましょう。

2つ目に考えられるのが「他のサイトからのコピーと判定される」ケースです。たとえ意図的にコピーしたわけではなくても、非常に似通った内容であると検索エンジンに判定されれば大きくサイトの価値を損なってしまうため、必ずオリジナルのコンテンツを作成するように意識することが大切です。

ポイント7:SNSボタンを設置する

最近ではSNSを利用する人も多く、気になったページをSNSで共有しようとする人も少なくありません。SNSボタンを設置して気軽に自社のサイトのURLを共有できる環境を整えることで、より多くのユーザーにコンテンツを認知してもらえる可能性が高まります

拡散されて反響が大きくなれば大幅な流入も期待できるため、SNSボタンはぜひ対応しておきたい要素のひとつです。TwitterやInstagram、LINE、Facebookなど、主要なSNSを複数対応させておくのが望ましいといえます。

ポイント8サイトマップを送信することを忘れない

サイトマップとは「サイトに存在するページの一覧をまとめたもの」で、検索エンジンに送信しすることでクロールされる速度が上がり、インデックスされやすくなる効果が期待できます。

サイトマップが送信されていないと自社のサイトがなかなか検索エンジンに認識されず、インデックスされていないページが大量に残ったままになってしまい、検索エンジンにいつまで経っても反映されないなどの問題が起こるケースがあります

コンテンツを更新した後で少しでも早く反映させて安定的に検索結果の上位を獲得したいのであれば、忘れずにサイトマップを送信しておきましょう。サイトマップはコンテンツ製作ツールにあらかじめ用意されているプラグインなどを使うと自動的に生成してくれるものもあります。

SEOを意識したキーワードの選定方法

キーワードを選定するといっても、どこから始めれば良いのか分からないという方も多いでしょう。そこで、SEOを意識したキーワードの選定方法を紹介します。

ターゲットを明確に定める

自社のECサイトのターゲットがどのようなキーワードで検索しているのかを考えてキーワードを設定する方法です。例えば安価な価格帯のコスメ用品を探している20代女性をターゲットに商品を展開しているのであれば、「コスメ 20代 安い」などのキーワードが考えられるでしょう。

事前にターゲットを絞り込むことで「自社の商品を探す際にユーザーがどのような検索ワードで検索しそうか」からキーワードを選定できるので、上位表示を達成できればコンバージョン率が高まりやすいというメリットがあります。

集客が思うように伸びていないサイトはターゲットキーワードの選定に失敗している可能性があるため、一度振り返って見直すと伸びていく可能性があります。

競合サイトを参考にする

参入しようとしているジャンルで上位表示されている競合サイトを調査し、どのようなキーワードで検索されているのか参考にするのも効果的です。SEO対策の有料ツールなどでは特定のURLを検索することで検索流入が多いキーワードや被リンク(他のサイトからリンクされている数)、検索ボリュームなどを詳細に調査できます。

競合サイトを調査することで「ユーザーがどのような検索ワードで検索しているのか」が明らかになるため、自社が狙うべきキーワードの方向性が見えてきます。ただし、1ページ目の表示がひとつのドメインで埋め尽くされているような場合には上位に割り込むのが難しい場合もあるので、選定するキーワードは慎重に検討しなければなりません。

大手モールのサジェストキーワードを調査する

Amazonや楽天市場、Yahoo! ショッピングなど、大手モールで商品を検索しようとすると「サジェストキーワード」が表示されることがあります。

過去のさまざまなユーザーの検索結果に基づいて表示されるものであり、該当の商品と一緒に検索されやすいキーワードを表していることから、サジェストキーワードを対策するのも成果が期待できるでしょう。

ただし、表示されたキーワードをもとにやみくもにコンテンツを製作するのではなく、十分な検索ボリュームがあるか、競合サイトを押さえて上位に食い込める余地がありそうかどうかは熟考する必要があります。

キーワードプランナーを利用する

Googleが提供している「キーワードプランナー」というツールを使用すると、関連キーワードやキーワードボリュームをまとめて調査することができます。新しいキーワードを探している時や、狙っているキーワードのボリュームがどのくらいなのかを調べたい時に重宝します。

基本的に無料で利用できますが、実際に広告を運用していないと正確なキーワードボリュームが表示されないというデメリットもあります。10~100、100~1,000など大まかな値しか把握できないため、正確な値を知りたい場合は有料広告の運用も検討すると良いでしょう。

関連ワードが一覧で表示されることから、思いもよらないキーワードを発見できるかもしれません。競合性が低く検索ボリュームが高いキーワードを見つけたら、積極的にコンテンツ製作にチャレンジしてみましょう。

ロングテールキーワードに着目する

ロングテールキーワードとは「複数の単語から成り立っているキーワード」のことです。例えば「ECサイト」という1語で成り立つキーワードは「ビッグワード」と呼ばれており、検索ボリュームが大きいものの競合が膨大にあるため、開設したばかりのドメインで上位表示を目指すのは現実的とはいえません。

そこで「ECサイト 健康食品 30代」のような、ターゲットを絞り込んだ検索ボリュームが小さい「ロングテールキーワード」で上位表示を狙う方法がよく用いられます。

ロングテールキーワードは競合が少ないことの他にも、すでに商品やサービスに興味を持った状態で検索するユーザーが多いため、コンバージョン率が高くなりやすいというメリットもあります。

【コラム】SEO対策のリソースを確保するためには業務の効率化が必要

SEO対策の効果が現れるまでには中長期的な時間がかかるので、その他の業務の負担をできるだけ軽くして集中的に取り組むことが大切です。リソース確保のためには、外注も活用して業務の効率化をはかるのがおすすめです。

物流業務は外注することが可能

物流業務には思った以上の手間や時間がかかり、社内の貴重なリソースを非常に多く割り振らなければなりません。日々の処理件数をある程度予測することはできますが、想定外の急激な荷量の変動で緊急対応を余儀なくされ、その日処理しようと思っていたメイン業務に手が回らなくなってしまう可能性もあるでしょう。

物流業務はスムーズにユーザーのもとへ商品を届けるために重要な業務ではありますが、生産性が高い業務ではないのも事実です。可能な限り省力化して、メイン業務に集中できる環境を整えることが重要であるといえますが、小規模事業者やスタートアップ企業ではメイン業務と物流業務を兼任しなければならないケースも多いでしょう。

SEO対策にもまとまった時間がかかることから、たびたび物流業務に時間を取られてしまえば十分なコンテンツ製作の時間を確保できなくなってしまいます。物流業務は思い切って外注することで、SEO対策に集中して取りかかれるようになるのでおすすめです。

外注を活用すると委託先の倉庫が荷量に応じて柔軟にスタッフを調整して手配するため、突然の荷量の変動にも慌てる必要はありません。面倒な物流業務から解放されて集客に集中することで、少しでも早く自社のサイトに訪問者を呼び込んで売上の向上をはかれます。

リソースだけでなくコスト削減も望める可能性

物流業務を外注するメリットはリソースの確保だけにはとどまりません。手間のかかる物流業務から解放されると同時に、コストの削減も期待できる可能性があります。

物流体制を自社で構築するとまとまった設備投資費用がかかるだけでなく、スタッフを採用するための時間的コストや教育コストなどが発生します。倉庫作業のマニュアル整備や在庫を保管する倉庫そのものの準備など、やらなければならないことは尽きないでしょう。

さらに、自社で物流を担う場合は繁忙期と閑散期における荷量の変動の問題も発生します。一般的な企業ではどうしても荷量が多い月と少ない月に分かれやすい傾向にあるため、繁忙期はスタッフが不足してスムーズな配送ができず、閑散期はスタッフに余剰が出て無駄な人件費がかかってしまいがちです。

物流を外注することで採用活動やスタッフの教育に時間を取られることもなくなり、荷量が変動しても外注先でスムーズに対応してもらえるようになります。閑散期に多くのスタッフを抱え続けて余分なコストを支払うリスクを回避しながら、繁忙期も高品質な配送を実現できるのが外注のメリットです。

ECサイトの集客を増やすためにもSEO対策は必須

ECサイトの集客を増やすためにも、SEO対策の強化は必要不可欠であるといえます。集客は企業の売上にも直結するので、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを増やして検索エンジンの表示順位アップを目指しましょう。

SEO対策にはさまざまな要素が絡み合うため、最初は効果的なコンテンツを作れるようになるまでに少し時間がかかるかもしれません。効果もすぐに出るとは限らないので、コツコツと実績を積み重ねていくことが重要です。

コンテンツ製作の時間を捻出するには、日々の業務を最大限に効率化する必要があります。ECサイトの運営業務の中でも物流は外注しやすい業務のひとつなので、コスト削減も兼ねて外部への委託も検討してみることをおすすめします。

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