配送業者の配送料・サービス内容を徹底解説

2021年7月8日

配送業者の配送料・サービス内容を徹底解説

国内にはさまざまな配送会社があるため、どの業者を利用して商品を発送しようか悩んでいるという方も多いでしょう。個人向けや法人向けによってもサービス内容には違いがあり、料金体系も複雑で分かりにく比較検討するのが難しいという声はよく聞かれます。

国内の大手配送会社として日本郵便、佐川急便、ヤマト運輸の3社が挙げられますが、他にも有力な配送業者はいくつかあります。そこで今回は、国内の代表的な配送業者の配送料やサービス内容を詳しく解説します。

日本郵便

https://www.post.japanpost.jp/index.html

郵便局としても親しまれている日本郵便では、ゆうパックをはじめとしたさまざまな配送サービスを取り扱っています。

サービス内容

日本郵便のサービス内容として最もよく知られているものは「手紙やはがきの配達」ではないでしょうか。切手を貼って一般的な書類を送付する、いわゆる「信書」と呼ばれる書類の配達は郵便局のみが許可されています。

また、荷物を発送する手段としてはさまざまなサイズの小包を配達できる「ゆうパック」やA4サイズ・4kgまでの小型の荷物を送れる「レターパック」、全国同一運賃で送れる「クリックポスト」、オークションやフリマなどに向いている小型の荷物を発送可能な「ゆうパケット」などがあります。さらに、海外発送のためのEMSや国際eパケットなども取り扱っています。

ビジネス目的でよく使われるのはゆうパックやゆうパケットですが、送料を抑えるために小型の商品に対してクリックポストを採用している事業者も少なくありません。

料金

選択するサービスによっても料金は大きく異なりますが、商品の配送手段として最も一般的に使われるゆうパックは発送元と発送先の地域や60~170サイズによって料金が変動する仕組みです。

例えば、東京都から大阪府に60サイズ(縦・横・高さの合計が60cm以下)の荷物を発送する場合、970円の運賃がかかります。差出元の地域と差出先の地域が離れているほど高額になり、東京都から北海道であれば60サイズであっても1,300円の運賃がかかります。

ゆうパケットは厚さ1cm以内が250円、2cm以内が310円、3cm以内だと360円の定額制となっており、小さなサイズの商品を発送するのであればお得に利用できます。このように、どのサービスを選ぶかによっても大きく料金は変動するため、自社の荷物に合ったサービスを選ぶことが大切です。

メリット:24時間いつでも発送可能

すべての郵便局が対応しているというわけではありませんが、一部の郵便局では「ゆうゆう窓口」という24時間対応の窓口が設置されており、いつでも荷物の発送や受け取りが可能になっています

昼間の営業時間内に発送作業を行うのが難しい場合でも気軽に荷物を持ち込めるため、時間的な制約があるようなら日本郵便の利用がおすすめです。通常、郵便局は土日祝に営業していませんが、ゆうゆう窓口なら営業時間外であっても発送作業に対応できます。

佐川急便

https://www.sagawa-exp.co.jp/

日本郵便やヤマト運輸と並ぶ日本の大手運送会社のひとつである佐川急便も、さまざまなサービスを揃えて国内の荷物を運んでいます。

サービス内容

一般的に段ボールなどで梱包した荷物を発送する際に使われるのは「飛脚宅配便」と呼ばれるサービスです。3辺合計160cm以内・重量30kg以内の荷物を発送可能で、個人も法人もどちらでも利用できます。大きな荷物は「飛脚ラージ宅配便」を使うと発送できます。

北海道から沖縄など遠隔地間で荷物を早急に配達したい場合は「飛脚航空便」などを使って翌日配送ができたり、近郊エリア内に当日到着が可能な「飛脚即日宅配便」などのリードタイムを短縮するためのサービスも豊富に用意されています。

他にも冷凍・冷蔵商品を発送する際に利用できる「飛脚クール便」や海外に荷物を発送する「飛脚国際便」など、用途に応じて多様な使い分けができるサービスが魅力です

料金

ビジネスで最もよく利用される「飛脚宅配便」では、3辺の合計が60cm以下、重さが2kg以下の60サイズを東京都から大阪府に発送する場合で880円かかります。

日本郵便のゆうパックに比べるとやや安価になりますが、商品サイズが大きくなると必ずしも佐川急便が安価というわけではないため、コスト面を考えるのであれば複数社を比較して決めると良いでしょう。

同じ条件でクール便を使う場合は、クール料金を含めて1,155円の配送料です。クール便は常温発送に比べるとコストが高くなりやすいため、発送サイズや毎月の取扱量などをしっかりと計算した上で利用することをおすすめします。

近郊地域に当日荷物を送れる飛脚即日配達便は追加料金なしで利用できるため、発送地域が限定されているのであればコストを抑えてリードタイムを短縮できるでしょう。

メリット:配送手段が豊富

佐川急便は通常の発送手段の他にもクール便や大型の荷物を発送できるラージ便、スーツやジャケットを配送するための飛脚ハンガー便、ゆうメールとして配達できる飛脚ゆうメール便など、さまざまな配送手段を取り揃えています。

どのような配送にも対応できるのがメリットであり、自社の要望に合わせて柔軟な運用ができる点強みといえます。チャーター便の利用も可能なので、ビジネスで大量の発送が必要なシーンなどにも対応できるでしょう。

複数の荷物の種類を取り扱っており、状況に応じて多様な発送手段を利用したい場面で重宝する配送業者です。

ヤマト運輸

https://www.kuronekoyamato.co.jp/

ヤマト運輸はクロネコのマークが有名な国内でも大手の配送業者のひとつです。こちらもさまざまな配送サービスを用意しているため、要件に合わせた運用が可能です。

サービス内容

基本的なサービスとしては「宅急便」があり、60サイズ~160サイズの荷物を全国各地へ手軽に発送できます。25kgまでの荷物を送れて1個あたり30万円までの保証もあるため、発送途中で万が一のトラブルが起こった場合でも安心です

60サイズ未満の小型の荷物を送る際にコストを抑えられる「宅急便コンパクト」なら、専用ボックスを使って宅急便と同じ感覚で安価に荷物を発送できます。オークションやフリマ、ECサイトの小型の商品などによく使われているサービスです。

他にも冷凍・冷蔵商品に対応したクール宅急便や精密機器に特化したパソコン宅急便、急いで荷物を送りたい方のための宅急便タイムサービスなど、豊富なサービスが揃っています。

料金

最もよく使われている宅急便では、東京都から大阪府へ60サイズの荷物を発送した場合で1,040円(現金支払い)です。日本郵便や佐川急便と比べると基本料金はやや高めになりますが、ヤマト運輸は後述するように他の配送業者にはない割引サービスが豊富に用意されているため、上手く活用することで安価に荷物を送れるでしょう

宅急便コンパクトであれば、関東から関西への発送なら660円(専用ボックス+70円)です。宅急便60サイズより310円コストを抑えられるため、月々の発送量が多い事業者なら大幅なコストダウンを期待できます。

クール便は関東から関西への60サイズで1,260円であり、佐川急便より100円程度高くなります。

メリット:会員制度の割引サービスがありコストダウンが図れる

前述したように、ヤマト運輸は会員登録しているユーザーに対して豊富な割引サービスを用意しています。基本料金は佐川急便や日本郵便と比べるとやや高くなる傾向にありますが、割引サービスを有効に活用するとコストダウンを図りやすくなるでしょう

ヤマト運輸の営業所やコンビニエンスストア、取扱店に直接持ち込むと100円割引になる「持込割」や、クロネコメンバーズになると利用できる「クロネコメンバーズの持込割」「クロネコメンバー割」など、複数の割引サービスを併用すると他社よりも大幅に安価な料金で荷物を発送できる可能性もあります。

個数が多くなればなるほど配送コストは高額になるため、割引サービスを利用できるかどうかあらかじめリサーチしておきましょう。

福山通運

https://corp.fukutsu.co.jp/

福山通運は、配送サービスや引っ越しサービスをメインに扱っている配送業者です。法人向けのサービスに特化しているため、個人で利用する機会はあまりないかもしれませんが、ビジネス利用であれば便利なサービスが数多く用意されています。

サービス内容

基本の配送サービスは「フクツー宅配便」であり、全国各地に荷物を配送できます。荷物をより安全・安心に届けるための専用資材も取り扱っているため、自社で資材を用意しなくても荷物を送れるのはメリットのひとつです

福山通運のサービスは速く確実に荷物を届けることに特化しており、翌朝8時~10時までの

配達時間指定サービスである「ジェットオーバーナイトサービス」や当日配送の「福山グリーン便」、物流を効率化する「スペースチャーター便」など、ビジネス利用に便利なサービスを扱っています。

冷凍・冷蔵商品を送るためのクール便や、日本国内、世界184カ国に荷物を発送できる国際宅配便の「フクツー航空便」など、国内向けのビジネスだけでなく越境ECにも便利に利用できます。

料金

通常の荷物を発送するためのフクツー宅配便は、60cm以下・2kg以下の荷物を関東から関西へ発送すると1,100円です。個人向けにもよく使われている大手3社と比べると、若干ながら費用は高くなる可能性が高いでしょう。

スペースチャーター便は東京~広島間をロールボックスパレット1台分チャーターすると41,400円が一例として記載されています。チャーター便は梱包を簡素化して効率的に荷物を発送できるため、まとまった荷量があるならおすすめです

その他のサービスはホームページ上に費用の記載がないものも多いため、本格的に利用を考えている場合は一度問い合わせておくと安心です。

メリット:法人向けサービスに特化

前述のように、福山通運が扱っているサービスは法人向けに特化している傾向にあります。例えばジェットオーバーナイトサービスやスペースチャーター便、福山グリーン便、フクツー航空便などは法人専用のサービスであり、個人利用はできません。

法人向けに特化しているからこそビジネスシーンで便利なさまざまなサービスを利用できるため、他の配送業者では実現できない物流体制を構築できるでしょう。遠方へ速く確実に荷物を送れるサービスが揃っているので、法人で素早く荷物を送りたい場合は選択肢に入れておきたい配送業者です

ラベル発行ソフトや運賃請求書のダウンロードなど、法人向けに便利なサービスが用意されているのもポイントです。

西濃運輸

https://www.seino.co.jp/

西濃運輸は個人向けにも法人向けにも対応している配送業者で、大型の荷物も扱えるのが特徴です。

サービス内容

西濃運輸は「カンガルー便」というカンガルーの名を冠したサービスが数多く提供されており、通常の配送サービスは「カンガルー宅配便」という名称です。個人宛の1個口あたり20㎏以下、3辺合計130㎝以内の比較的小型の商品を発送できます。事業所宛の1個口あたり20kgまでの荷物なら、「カンガルーミニ便」を利用すると安価に送れて便利です。

一風変わったサービスとしてはロードレース用の自転車を輸送するサービスや、機密文書・重要書類を安全に送付するための貴重品輸送サービスなどがあります。他にもチルド便やメール便、信書便などに対応しており、個人でもビジネスでも比較的幅広い用途に対応しています。

時間指定サービスも豊富であり、翌朝9時または10時までに荷物を届けられるサービスや事業所宛の荷物を翌日午前中に配達完了できるビジネス便など、緊急度などに合わせて柔軟に選択可能です。

料金

一般的な荷物の発送に使われるカンガルー便は、関東から近畿に60cm・2kg以内の荷物を送る場合で1,023円かかります。大手3社と比較しても特別に高額というわけではなく、平均的な価格といえるでしょう。ただし、関東から北海道への配送は1,507円とやや高めになります。

貴重品を安全に届けるための貴重品輸送サービスは関東から近畿で3,324円と比較的高額になります。本当に重要な書類などを送る際に利用すると良いでしょう。カンガルー貸切便を使うと車両を貸し切ることも可能です。

メリット:大型の荷物にも対応できる

西濃運輸のカンガルー便は、大型の荷物にも対応できるサービスが揃っています。例えば「JITBOXチャーター便」では約2m3のボックス単位で集荷を行い、指定した時間までに確実に配達が行われます。積載重量も500kgまでと比較的重い荷物を取り扱えるため、まとまった荷物の発送に便利です。

他にも「カンガルー特急便」を使うと商品の大小に関わらず発送が可能で、1個口で20kgを超える商品や、2個口以上の荷物も送れます

カンガルー国際宅配便や国際輸送サービスを使えば海外発送にも対応できるため、越境ECをお考えの事業者様にもおすすめです。世界に約1,100の拠点と接続されており、物流全般を含めてトータルでロジスティクスを構築するサービスも提供しています。

配送業者の選定ポイント

配送業者を選定する際は、次の3つのポイントを意識すると自社に合った業者を選びやすくなります。価格だけに注目するのではなく、サービス内容や自社との相性なども加味して選定することが大切です。

ポイント1:自社商品との相性を見極める

自社で取り扱っている商品と配送業者の相性がマッチしているかどうかを見極めることは重要です。商品の種類やサイズ、価値などを総合的に判断した上で、どの配送業者を利用するのがベストなのかを判断しましょう

例えば、冷凍・冷蔵商品を扱っているのであれば、クール便を利用できる配送業者を選ばなければ目的を達成できません。通常配送の価格が安価であっても、クール便に限ると他社よりも高額になる可能性もあるでしょう。「どのサービスを中心に利用するのか?」を明確にした上で、最もよく利用すると思われるサービスを基準にして比較することをおすすめします。

また、商品のサイズが大きい場合は、配送業者によってはそもそも対応できない可能性もあります。家電や家具などの大型の荷物を扱う機会が多いのであれば、相応のサイズに対応しているかどうかも十分に確認しましょう。

さらに、扱っている商品の価値がどのくらいなのかも重要です。国内の配送業者は一定額までの補償が基本料金に含まれているケースが多いものの、補償金額は20万円や30万円など業者によって異なります。補償金額を超えると自己責任になる場合もあれば、配送自体を受け付けられなくなる場合もあるため、利用条件によく目を通しておきましょう。

ポイント2:サービス内容から具体的な工数も要確認

配送にどのくらいの時間がかかるかは、サービスによって大きく異なります。同じ配送先であっても、サービスによっては当日到着するように手配できたり、安価に送れる代わりに配送完了までの日数が多少長くなるケースもあります。どの配送業者を選定するか決める際は、サービス内容から具体的な工数も確認しておくことが大切です

特に越境ECに進出を考えている方は注意が必要です。国内向けの発送であればほとんどの荷物が1~2日で届きますが、海外発送は発送手段や発送先の地域によって到着までの期間が大幅に変動します。

荷物の到着を急ぐのであれば国際宅配便などのサービスを使う必要がありますが、それほど急いでおらず一般的な日数で構わないのであれば、EMSなどを利用すると比較的安価に荷物を発送できます。

コストと配送日数のバランスを十分に考慮した上で、どのサービスを利用するのかを決定しましょう。国内向けであっても、発送を急ぐのであれば時間指定サービスなどを別途利用しなければなりません。何時に届けられるのかは配送業者によって異なるため、あらかじめ各社のサービスを調べておくことをおすすめします。

ポイント3:各配送業者の特徴や強みを把握し比較する

本記事でもご紹介したように、各配送業者にはさまざまな特徴や強みがあります。各社の性質をよく理解した上で比較・検討すると、自社に合った配送業者を選びやすくなります

スピーディーに配送を完了できる、価格が安価、大型の荷物を運べる、ビジネス用のチャーター便が使えるなど、配送業者によって差別化のための異なる特色を打ち出しています。自社が求めているのはどのようなサービスなのかを明確にしておくことで、選ぶべきサービスが明確になるでしょう。

BtoBなのかBtoCなのかによっても得意とする配送業者は変わってきます。個人向けと法人向けの両方に対応している業者もありますが、中にはどちらか一方に特化している業者もあります。どのような分野を得意としている配送業者なのかを把握して自社に合ったサービスを選定しましょう。

メリットだけではなくデメリットも併せて考えることで、自社にとって利益のある手段をより総合的に判断できます。

自社に合った配送方法を見極めよう

今回ご紹介したように、国内には多くの配送業者が存在しています。通常の配送だけでなく、大きなサイズの荷物を発送したり、クール便やチャーター便などの特殊なサービスを使用したりする場合は、複数の配送方法を検討してサービス面やコスト面から判断することをおすすめします。

配送業者を選定する際は、自社の商材と相性が合っているかを確認した上で、サービス内容に基づいてどの程度の工数がかかりそうかもしっかりと見極めましょう。急いでいるなら時間指定サービスが豊富な配送業者を選ぶ必要がありますが、それほど急を要さないのであればコストの安い配送方法を選択するのも手段のひとつです。

各配送業者の特色を理解した上で、自社に合った配送方法を選択することがスムーズに物流を運用するための近道になります。

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