緩衝材についてご紹介|種類や役割・選定方法について解説

2021年6月25日

緩衝材についてご紹介|種類や役割・選定方法について解説

大切な商品を最適な状態でお客様までお届けするときには、外部からの衝撃を防いだり、商品同士がぶつかるのを避けるために、梱包資材を使って梱包をする必要があります。

そのようなときに使う梱包資材を緩衝材(かんしょうざい)といいますが、その商品の材質や大きさにはさまざまな種類があるのをご存じでしょうか。発送する商品の性質にあった緩衝材を選ぶことで、より安全に荷物をお客様に届けることができるだけでなく、ブランディング面での役割も近年注目されています。

今回はその緩衝材について種類や役割はもちろんのこと、選定方法についてもあわせてご紹介します。

緩衝材の種類

プラスチック系緩衝材(発泡スチロール)

発泡スチロールで作られているプラスチック系緩衝材は素材も軽く強度も強いため、多くの場面で利用されている緩衝材の一つです。パソコンや家電などの電化製品などの重さがある商品の梱包で主に使われる場面が多く、冷蔵庫やテレビを購入したときに商品にピッタリとはまった形で梱包されているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。

一方で、商品の形状に合わせた加工をする必要があるものの、柔軟性に乏しく、再利用も難しいため、取り扱いコスト面としては高めについてしまうことがデメリットとされています。

気泡緩衝材(プチプチ)

丸い粒の中に空気が敷き詰められており、一般的にも「プチプチ」という名前で知られているものが「気泡緩衝材」と呼ばれるもの緩衝材です。物流現場では「エアーキャップ」とも呼ばれるものですが、柔らかい素材であるため柔軟性も高く、どんな形状の物であっても簡単に梱包でき、大きさもハサミなどを切ることで自由に変えられることから、多くの場面で使用されていす。素材の特徴として、クッション性という面でも外部からの衝撃を和らげる効果があることから、ガラス製品や精密機械など破損しやすい商品を梱包する場面で利用されています。

導入コストも低く、簡易的な梱包として多くの場面で活用できる一方で、中の空気が抜けてしまうと商品を保護する効果が期待できないため、何度も再利用するのは難しいというデメリットもあります。

エアークッション

ビニール素材に空気を入れたクッションのような形をしたのが「エアークッション」もしくは「エアピロ」と呼ばれる緩衝材で、ECサイトで買い物をするとダンボールとの間に隙間を埋める形で入っていることが多い緩衝材です。気泡緩衝材と比べると、強度は若干強く、緩衝材自体も一個あたりのサイズが大きいため、商品をエアークッションをしっかり固定することができるのが特徴です。

実際に緩衝材として販売されている場合は、複数のエアークッションが繋がった状態で販売されており、隙間の大きさによって自由に切り分けて使用することが可能です。お客様目線で見ても穴を開けると簡単に捨てることができるため、処分しやすい緩衝材だといえるでしょう。一方、倉庫側の立場で考えると、保管するときに若干かさばってしまうのが難点といえます。

紙製の緩衝材

再生紙を利用して作られている紙製の緩衝材は、緩衝材の中でもコストが低いことから人気のある緩衝材の一つになります。紙製の緩衝材として、食器などを包む「クッションペーパー」や「パルプモールド」などさまざまななものが展開されていますが、その中でも「クラフト紙」という緩衝材はさまざまな用途で利用されています。

具体的な使い方としては、僅かな隙間を埋めることで衝撃を防いだり、商品が動くのを防止するだけでなく、包装紙としても活用できるなどが挙げられます。

そして荷物を受け取った側としても一般のゴミと変わらず廃棄できるためお客様の負担も少なく、使用前の保管もかさばらないので倉庫側も保管スペースの削減にもなるというメリットがあります。

その反面、衝撃には弱いというデメリットがあるため、壊れやすい商品の梱包などは適していないものとなります。

ポリエチレンシート

発泡ポリエチレンを薄くのばしたシート状の緩衝材「ポリエチレンシート」は、お皿や瓶、ガラスなどの割れる素材を包むときに使用されることが多い緩衝材です。食器などを購入したときに、お皿を重ねてその間にさらにシートを挟んでお皿をまとめて梱包するなど、日常でもよく目にする緩衝材になります。

シート自体は非常に薄く、さまざまな形の商品を包むことができるのが特徴である一方、衝撃から守る機能としては余り期待できないものとなります。したがって、食器や壊れやすい部品など小さい物を梱包するには最適の緩衝材といえます。

バラ緩衝材

円柱型やまゆ型などの小さい形で、軽い発泡スチロールに似た発泡素材で製造されているのが「バラ緩衝材」です。

素材そのものが湿気や衝撃に強いという特徴だけでなく、一つ一つが小さいことから隙間にも入り込んで高い保護効果が期待できます。

使用する場面しては単体で使用されることはほとんどなく、複数のバラ緩衝材をダンボールの隙間を埋めるために使われます。袋に入れてまとまった形で使用したり、ダンボールの底面全体に引き詰め、クッション的な役割で商品を埋めるような形で使うなど、臨機応変な使い方が展開できる緩衝材となります。

巻きダンボール

ダンボールの素材を使用し、筒状のラップのような形で販売されているのが「巻きダンボール」です。商品を巻いて梱包することができるため、ダンボールには入りきらないような家具・家電などの大型の商品を梱包するときに使用される緩衝剤になります。

素材自体は、外側は平らな素材でできていますが、内側は波状の構造になっており、平らなダンボールのシートと波状のシートが重なり合う形になっています。梱包する際には波状の面を内側にして梱包されることが一般的で、その片面だけ平らなダンボール素材である事から「片面段ボール」と呼ばれることもあります。

巻きダンボールに似た緩衝材として、中に気泡緩衝材が張り合わされた加工がされている「エアダンボール」というものもあります。こちらは衝撃を和らげることができるのが特徴で、テレビやパソコン画面などの割れ物があるときに使用されることが多いものです。

ウレタン

スポンジのようなクッション素材で、発泡ポリウレタンやウレタンフォームとも呼ばれる「ウレタン」は、箱の底などのクッション素材で使われる緩衝材として知られています。

伸縮性が高いのが特徴で、簡単・自由に成形することができるだけでなく、スポンジ性であることから重さも軽く、たくさんの穴が空いているので断熱効果も期待できます。また滑りにくい特性から滑り止めとしての役割も持ち合わせています。

機械金属や電子機器などで多く利用されますが、抜き型で加工することで商品に合わせた梱包素材にとしての活用も可能で、用途に応じて多様な使い方がされているのも特徴といえるでしょう。       

緩衝材の役割

役割1:配送時の衝撃から商品を守る

緩衝材の役割として大きいポイントとして「配送時の衝撃から荷物を保護する役割」を担っていいることが挙げられます。

万が一、輸送途中に破損した商品が届いてしまったら、お客様に残念な印象を与えてしまうだけでなく、ブランドイメージも低下する恐れがあります。このような自社ブランドのイメージ低下や損失を防止するためにも配送時の衝撃から商品を守るのは必須事項です。

前提として、国内の多くの運送会社は丁寧な配送を行っています。しかし荷物の取扱量が爆発的に急激に増加する繁忙期には荷物を乱暴に扱われる可能性があったり、輸送時の急停車や道路状況が悪いガタガタの道を進む場合などの状況においても破損のリスクが想定されます。

そのようなリスクをできるだけ軽減するために、配送前にしっかりと対策を行う必要があるのです。

緩衝材の使われ方としては商品自体を包むだけでなく、商品とダンボールの隙間を埋める役割もあります。とはいえ配送時の衝撃は最小限に押さえることに越したことはありません。配送に携わるスタッフはそれぞれの緩衝材の特色を理解し、どうやったら破損リスクを減らせるかをきちんと頭に入れて日々の業務を行う必要があるといえるでしょう。

役割2:商品が湿気や水分に触れることを防ぐ

精密機械や紙素材のものなど、商品の内容によっては湿気や水分に触れてしまうことで商品が使えなくなってしまうものも多くあります。

例えば、海外へ輸送するときなどは最適な輸送条件・保管条件が保証されていることは少ないものです。また船での輸送においては、かなりの高温・多湿の環境で長時間輸送されることもあるでしょう。もちろん国内輸送でもリスクはあり、輸送時に雨などで荷物が濡れてしまう場面が想定できます。

このように商品が濡れてしまうことを避けるためにも対策がひつようです。ビニール製の緩衝材や湿気を吸ってくれる紙の緩衝材を使い密封することで、商品を水分から守るという役割を期待できます。

逆に食品や冷凍物など商品そのものが水漏れする可能性があるものに対しても、緩衝材を使ってしっかりと梱包することで、他の商品への汚れなども防ぐこともできるという側面もあります。

役割3:コスト削減や資源の節約に貢献

現在流通している緩衝材の多くは、再資源化材料として回収・リサイクルが求められているもの素材も多く、再生紙や発泡スチロールなど、再利用することができる素材で作られている緩衝材が増加傾向にあります。

このことから本来廃棄してしまうものでもリサイクルして再活用しているという点において、環境保護に貢献することができているといえるでしょう

また再生可能な材料を使用して作られたサスティナブルな緩衝剤は、比較的値段も安価であることが特徴です。自然環境に配慮した緩衝材をお求めの方だけでなく、緩衝材のコストを減らしたい事業者様にとっても嬉しいポイントであるといえます。

緩衝材の選定ポイント

商品を安全に運ぶことができる

商品の大きさ・性質に合わせて緩衝材は適切に選ばなければなりません。、配送する商品を安全に運ぶことができるかきちんと見極める必要があります。

例えば、大きくて衝撃に弱く壊れやすい家具や家電などは、衝撃に強く隙間ができにくい緩衝材が適しています。そのためそれらの商品を扱う多くの企業では商品そのものの形に加工した発泡スチロールの緩衝材を独自で製造・用意しているケースが多く見られます。

食器や小型の家電製品などの小さくて衝撃に弱く壊れやすいものに関しては、商品全体を覆うような気泡緩衝材などのクッション性が高い緩衝材で梱包するのが望ましいでしょう。箱にぶつかり破損してしまうことを防ぐためにもエアークッションや紙製の緩衝材などで隙間を埋め、商品が動かないように工夫することも大切です。

破損の心配のない衣服やバッグなどの衝撃に強い商品に関しては、紙製の緩衝材を使いコストを抑えて梱包することが可能です。しかし、商品が水に濡れるのを防止するためにもビニールなどで商品を梱包するとより安心してお客様のところまでお届けすることができるでしょう。

冷凍食品や水分が漏れ出す可能性があるものに関しては、周りの商品が濡れないようにする工夫が重要です。水に強い気泡緩衝材などを使用すると良いでしょう。。

コストが嵩まない・見合っている

できるだけ安全に運ぶために多くの緩衝材を使うと緩衝材の消費も早く、コストが高くついてしまう場合も考えられます。

緩衝材にコストをたくさんかけていては、新商品開発やストア改善といった本来力を入れたい部分が充実させることに支障をきたしてしまう可能性があるでしょう。

その事態を防ぐためにも、コスト面も含めて常に今使っている緩衝材が本当に最適なものであるか、定期的に検証する必要があります。

ポイントとしては、「より軽量な梱包材料のものがないか」「同じサイズの梱包材料でコストが落ちる資材はないか」「商品の大きさと合っているか」などが挙げられます。

多くの緩衝材において注文ロットが大きければ大きいほど単価が低く設定されている場合が多いものです。そのため、頻繁に緩衝材の注文を行っている場合は、注文ロットの最適化を行うことでコスト削減につなげることもできる可能性があるでしょう。

一回の注文では高額な費用がかかっていなくとも継続的に消費する緩衝材は、トータルで見直すと思った以上にコストが嵩んでしまっていることが多く、コスト節約時に見落としがちな部分といえます。

今利用している緩衝材が最適かどうか、定期的に検討することをおすすめします。

ブランドイメージに適合している

ネットショップはお客様と直接顔をあわせて接客する場面がないことから、配送時の商品梱包自体や外装を開けたときに目にする緩衝材など、商品以外の点でもブランドイメージを左右すると言われています。

例えば、商品はサスティナブルなイメージをアピールしているのに、梱包は過度に緩衝材を使用していたら、お客様はブランドイメージと梱包に乖離を感じるかもしれません。、、届いたときに感じた違和感はブランドそのものに対しても影響し、最悪低評価につながる可能性もあります。

加えて過度な梱包で商品が郵送されてくると、外装や緩衝材を処分するのも大変で、お客様に余計な負担を強いてしまうことにもなりかねません。

商品の保護はもちろん大事ですが、適切な緩衝材を選び、梱包を行わなければ、ブランドイメージや顧客満足度を大きく損なう可能性があることを忘れないようにしましょう。

【コラム】緩衝材はブランディングに影響する?

ECでは届いた荷姿も重要視されている

これまでにご紹介した通り、ECにおいて企業側がお客様に感動を届けられるポイントというのは限られており、配送時の梱包などの荷姿は貴重なタッチポイントの一つとされています。特に箱を開ける瞬間というのは、お客様の喜びが最高潮になる瞬間でもあります。

ある調査では、丁寧な梱包やブランディングされている梱包資材を使うことで、リピート購入するお客様が増加する傾向があるという結果も出ています。また梱包自体のデザインがオシャレだと、SNSでお客様がその荷姿を投稿されるなどして、ポジティブなクチコミが増えるとも言われています

このような背景から近年、商品の荷姿、箱を開けた瞬間の姿といった商品以外の部分まで細かくブランディングを行う企業が増えています。その代表格としてよく知られているのがApple社であり、箱の一つ一つのデザインまで計算し尽くされているのをご存じの方も多いのではないでしょうか。

ブランドの第一印象を決めるとされている商品の入ったダンボールの開封体験を、複数の要素を組み合わせて「忘れられない体験」としてお客様に提供するためには、緩衝材などの梱包資材そのものをブランドのコンセプトを体現する一つの「アイテム」として認識し、取り扱っていく必要があるといえるでしょう。。。

商品と緩衝材がミスマッチだとブランドイメージの低下を招く恐れ

荷姿や緩衝材で商品や自社ブランドのイメージを向上させるためには、商品と緩衝材の相性もとても重要になってきます。仮にこれらがちぐはぐであれば、ブランドイメージを低下させてしまいかねません。

例えば、販売している商品がエコフレンドリーが売りであるにも関わらず、緩衝材が何重も梱包された荷物が届いてしまったら、受け取ったお客様は過剰包装と感じるかもしれません。その場合、結果的にブランドに対してネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。

そのようなミスマッチを避けるために、サスティナブルな商品を販売する企業の中には、その商品に見合ったサスティナブルな緩衝材を開発しようという動きもみられます。

緩衝材などの梱包資材にこだわることでコストは上がるかもしれません。しかし長い目で見るとこれらのこだわりはブランドの価値として積み重なっていくものであり、お客様の好感度も高まり、ゆくゆくはリピーターの獲得につながる可能性が大いに考えられます。

商品の形状・イメージに合わせたダンボールのデザインはもちろんのこと、素材感や仕上げ、そして緩衝材の質感、梱包の丁寧さなどにこだわることで、お客様に長く愛してもらえるブランドの世界観を商品以外の面からも作り上げていくことができるといえるでしょう。

【ご紹介】オープンロジは独自資材も一気通貫で対応可能

使った分だけの従量課金制の物流アウトソーシングサービスを提供

物流アウトソーシングサービスを提供している「オープンロジ」では、商品入庫作業から検品、発送、そして在庫管理などの一連の物流業務をすべて自動化するシステムを提供しています。

利用者はオープンロジが提供している独自のプラットフォーム上で管理を行うため、インターネットさえあればどこでも利用可能なシステムとなっています。

オープンロジの料金形態は使った分だけ請求される従量課金制を採用しており、初期費用やシステム利用料も無料です。初期コストを低く抑えてサービスを導入することができるのはメリットのひとつといえるでしょう。

物流アウトソーシングサービスの中には、倉庫に預ける物量がある程度の量がないと契約できなかったり、実績のある企業でないと利用できない会社も多くありますた。しかしオープンロジでは商品1点から受付可能であるため、大きな企業だけでなくEC事業を立ち上げたばかりでもお気軽に利用していただくことが可能です。

物流作業はECで事業が成長していくにつれて膨らむリソースに悩まされるケースも多く、物流作業の安定化は大きな課題の一つとなりがちです。

オープンロジを活用することで、業務効率化が実現できるだけでなく自社で物流業務を行うよりもコストを軽減することも期待できるため、物流業務でお悩みの方は一度ご相談してみてはいかがでしょうか。

独自資材も小ロットから導入できる

近年、D2C領域においてはお客様へ新たな開封体験を提供するために独自の梱包資材を導入したいという傾向が高まりを見せています。そのようなお客様からのニーズに応えるべく、オープンロジでは2020年11月よりオリジナル梱包資材の専用倉庫を立ち上げ、オリジナル資材を導入できるサービスの提供を始めました。

このサービスでは、オープンロジが窓口となりオリジナル資材の制作から生産、納品そして在庫管理まで一気通貫にて対応することで、煩雑な資材管理まで外注化が実現します。そして、独自資材は大きいロットでの注文しか受け付けていないところが多い中、オープンロジでは小ロットから導入できるため、配送件数が少ない小規模なネットショップでも独自資材を導入することが可能です。

競合が多いEC事業において、小規模ショップであるからこそブランディングの強化は大事なポイントです。その施策の一つとして、ダンボールや包装などの資材にこだわることは、事業を成長させる施策の一つとして有効だといえるでしょう。。

ロット数やリソースなどで課題を抱え独自資材を諦めていた事業者様は、ぜひ一度オープンロジへご相談ください。

緩衝材は種類豊富!自社に合ったものを選定しよう

EC事業を運営していく上でか必ず扱う緩衝材ですが、それぞれ種類の違いを理解した上で、商品の特性とあわせて使用する必要があります。

近年では緩衝材は単なる梱包資材ではなく、人の心を動かすブランド価値を提供できる手段として多くの企業が力を入れ始めています。ただ商品を守る道具としてだけではなく、自社のブランディング対策を検討する際にはぜひ、緩衝材へも目を向けることをおすすめします。

固定費ゼロ・従量課金
登録だけで使い始められます

サービスについてのお問い合わせ、資料のご請求、物流の課題についてのご相談など、
どのようなことでもお気軽にご相談ください。

お問い合わせ