商流とは|重要性や理解するメリットについて詳しく解説

2021年4月28日

商流とは|重要性や理解するメリットについて詳しく解説

EC事業に携わる上ではさまざまな物流に関する用語が出てきますが、その一つに「商流」という言葉があります。

商流という言葉自体は一般的にビジネス用語としても使われますが、物流・流通業界における「商流」の意味や位置付けを認識することで、物流作業において商流がいかに重要な概念であるかを理解できます。

今回の記事では「商流」の意味はもちろんのこと、重要性や理解して得られるメリットなどを詳しく解説していきます。

商流とは

売買など取引の一連の流れである「商的流通」の略語

「商流」とは「商的流通」を略した言葉で、生産からお客様の元に届ける消費活動までの一連の流れを指します。また別の言葉として「取引流通」とも呼ばれます。具体的な実例例を挙げるとするならば、商品を生産している製造会社とそれを仕入れるEC事業者がいる場合、両者間で売買契約が成立した後、EC事業者によって商品が買い取られ、製造会社から所有権やデータなどが移り変わるビジネスの流れが商流となります。

所有権やデータが移動するという意味ですが、現在のEC業界において一社のみで製造から流通までビジネスが完結するケースは自社ですべての事業を完結できるごく一部の大企業以外にはほとんどありません。

多くの場合は、商品が作られる前の企画段階や材料の調達、そして製造工場での製造、商品の梱包、メーカーへの発送、そして小売店やお客様の元への配送など、サブプライチェーンのように複数の会社が関わってビジネスが完結する形となっています。

このように多くの会社がビジネスに携わる場合、例えば製造会社A社から納品先のメーカーであるB社に移り変わるときには商品の所有権も一緒に移り変わります。このとき商流が発生したかどうかのポイントとなるのは「A社からB社に商品の代金が支払われ、契約が締結したかどうか」というところです。

ちなみに似た言葉として商品決済を行うお金の流れのことを「金流」という用語がありますが、これはお金の流れのみ指す言葉です。

物流と商流の相違点

では物流と商流の違いはどのようなところにあるのでしょうか?商流は所有権と金銭、そして情報の移動を指しますが、物流はA社からB社へ単にモノが動くそのものの流れを指します。したがって物流と商流の決定的な違いは「所有権が移動するかどうか」ということになります。

EC事業の中で例を挙げるならば、商流は運営会社から物流会社へお客様からの受注データの受け渡しをすることは「商流」となり、そのデータに基づき商品をピッキング・梱包を行うことは「物流」となります。そしてその商品を配送業者に受け渡しを行う作業は、商流と物流のどちらも当てはまる作業なのです。

このようにEC事業の中で見ると、商流と物流のどちらも発生する事業になり、作業によっては商流と物流がほぼ同時に発生する作業がある場合も多くあります。

一方で「物流」は企業間であったり、企業とお客様など「AからB地点に商品を運ぶ/移動する」業務を指す言葉になります。このときに所有権が移行することもありますが、物流という行為自体に所有権の移行が重要視されることはありません。そして同じく似た言葉として「流通」がありますが、流通は製造業が所有していた所有権がエンドユーザーであるお客様まで移動する全体の流れのことを指します。

したがって流通の中に商流、物流が構成として組み込まれている形となるといえるでしょう。

EC事業で商流が重要な理由

受注処理は商流の要素が多分に含まれている

EC事業を展開し、物流作業を完全にアウトソーシングを依頼する3PL(サードパーティロジスティックス)においては、商流と物流は大変重要な関係性を持ちます。

そしてEC事業は、流通がないとビジネスとして成立しない事業です。流通は物流と商流が構成されているため、物流と商流の違いはしっかりと抑えておく必要があるでしょう。

特に受注処理においては、物流作業だけでなく商流の要素が一面が含まれた状態ということを理解しなければなりません。実際にどのようなケースが当てはまるのかを、受注データが確定し倉庫スタッフが在庫データに基づく商品のピッキング作業を行う場面を例に挙げてみましょう。倉庫に保管されている商品が倉庫担当者によって、配送業者に受け渡すために発送準備をしている場面は、商品が移動する「物流」的な作業です。

既に受注が確定した時点でお客様から支払いが完了しているケースも多くあるでしょう。つまり、その時点で商品の所有者はお客様に移行するといえます。したがって、受注処理の段階でEC事業者からお客様に所有権が移行していることから「商流」も発生する場面となるため、受注処理は商流の要素も含まれているということが言えるのです。

需要と供給において商流と物流の理解は必要不可欠

EC事業においては受注処理だけでなく、商品の仕入れの時も小売店や製造業からEC事業者に所有権と金銭的なやりとりがあるがゆえに商流が発生します。つまりEC事業を行う上で、事業の基盤を作る仕入れの段階ですでに商流が生まれているのです。

商流と物流をそれぞれ分ける理由は「需要と供給のバランスを取るために必要な要素であるから」といわれています。商流と物流は同時に動くこともありますが、全く違うタイミングで動くことが多くあるのです。

EC事業の中で見てみると、生産者側から小売業者側に商品を卸したとしても、小売業者が消費者に対して売り切らない限り、最終的にはビジネスとして成立はしません。つまり、小売業者の商流がどうなっているかを見極めながら、生産者も自社の生産を調整する必要があるのです。なにより販売事業者も「小売り業者側がそのような目線で状況を見ているのか」ということを理解しておく必要があるといえるでしょう。

ちなみに物流と商流を分ける他の理由として「コストとクオリティ」そして「納期を明確にして物流を合理化させるため」というものがあります。これは一般的に商品管理や納品まですべて一つの部門で行う場合は、物流作業としてみたときに「一つの商品を販売に対する納期や発生するコストなどが不明確になりやすい」というデメリットがあるとされているためですす。

このような観点からも、EC事業を展開する上で重要な需要と供給のバランスを取るためにも商流と物流を分けて理解する必要があるといえるでしょう。

商流を理解して得られるメリット

メリット1:事業のボトルネックを把握しやすい

物流と商流を明確に理解しておくことで、業務全体の流れを理解することができるのはメリットです。きちんと違いを理解することで、日々の業務においてどこに課題や問題点があるのかをスムーズに把握することにつながります。

特に冒頭で説明したとおり現代のEC市場でビジネスを行う場合には、多くの企業との関わりを持ちながら展開していく必要があります。全体の流れを俯瞰してみるだけでなく、企業間の問題を明確に洗い出すことでビジネス全体に対して問題提起を行うだけでなく、さらなる改善が期待できるのです。

メリット2:外部へ自社の状況を分かりやすく伝えることができる

何かトラブルが発生した際、仮に多くの取引先や関係先が関わっている場合には、自社の状況をすぐに把握して関係各所に簡潔に伝える必要があります。そのときに事前にきちんと商流について理解しておけば、自社以外の会社とやりとりをするときにどの過程で問題が発生したのか、そしてどこに責任の所在があるかなどを迅速に理解・判断することができるでしょう。

物流だけでなく商流の流れも理解しておくことでモノとお金のどちらの視点においても明確に状況を伝えることができ、より高いレベルのコミュニケーションが可能になることが期待できるのです。

メリット3:現場理解に繋がり情報共有がスムーズになる

EC事業を行う上で、実際に物流作業を動かしている現場がどのような状況なのかを常に把握しておくことは重要なポイントです。なぜならば万が一、何かトラブルが起こった際に現場の状況を把握していなければ、現場の責任者との意思疎通ができずにトラブルの収集に時間がかかるという事態が発生してしまうからです。

また、実際にお客様に近い物流作業を行っている現場から頻繁に情報の共有が行われることで、お客様サービスの向上に繋がるヒントをもらえることも多々あります。

このように現場をより理解しておくためにも、商流や物流の流れについて知識があることで、より現場理解が深まるだけでなく情報共有が円滑になるため、あらかじめ知識を蓄えておくことが重要となります。

【ご紹介】物流アウトソーシング利用で物流・商流をシンプルに

出典:オープンロジ

オープンロジの提供する在庫管理システムはシンプルで使いやすい

オープンロジでは、物流アウトソーシングサービスを提供しており、シンプルでさまざまな業態の事業者様に対応できる柔軟な体制を強みにしている企業です。

入庫から出庫、そして在庫確認まで一連の物流業務がすべてWEB上で完結するシステムとなっており、オープンロジのシステムはシンプルなため、システム画面も見やすく、パソコンが苦手な方でも安心できる導線設計になっています。

そして料金体系も明確で、固定費ゼロ・利用した分だけご請求する従量課金制を採用。従量課金制の料金も料金表が設定されているので、大変分かりやすく表記されています。無駄のないユーザーインターフェースと分かりやすい料金設定で、物流について詳しくない方でもシンプルで使いやすいサービスで人気を博しています。

ヘルプページやカスタマーサービスも充実

システムを利用しながら、分からないことが出てきたときに多くのサポート体制が充実している点も、オープンロジの特徴の一つです。

ヘルプページには各作業にあわせた「よくある質問」を設置。状況に応じた細かい対応方法が記載されているので、一目見ただけで自分が解決したい情報がどこにあるかが分かるページ構成となっています。

そしてお客様からいただいた質問を元に、常に情報をアップデートしているため、お客様自身で検索することにより24時間いつでも早く疑問点を解決できる環境が整っています。

もちろんカスタマーサービスも別途完備しています。自分では解決できなかったこともメールで問い合わせすることで、不明点など対応してくれます。また物流業務についての分からないことや改善点なども個別に提案するといった手厚いサポート体制が整っているので、物流業務についてあまり知識がない事業者の方でも安心です。

事業立ち上げから拡大までトータルでサポート

オープンロジでは、お客様それぞれのフェーズに合わせて柔軟に対応できる体制になっているのも人気の理由の一つです。

これまでの物流アウトソーシングサービスは、一定程度の事業規模が求められたり、ある程度の荷物の入庫がないと利用契約が締結できないなど、事業をはじめた方が利用するには高いハードルがあることがほとんどでした。しかしオープンロジでは、個人で事業をはじめられたばかりの方でも利用することが可能であり、荷物も商品1点から登録することができます。

EC事業が拡大していく中では、想定外の需要の増加や事業の拡大に伴い急激に出荷数が増加するケースも多く見受けられます。そのような事態にもオープンロジでは自社の倉庫ネットワークがあるため、柔軟に対応できる物流サービス体制が整っています。

これから事業をはじめる方にも、これから事業を大幅に拡大させたい方に対しても、お客様の希望と現状にあわせた最適な物流サポートがオープンロジでは実現可能です。

商流を理解することはEC事業を発展させるためのキーポイント

EC事業の拡大に伴って、大企業もEC事業に参入するだけでなく、個人の方もEC事業を展開するなど、今後もEC事業はますますの広がりが予想されています。

それに伴い、注文した当日に荷物が届くなど流通スピードがどんどん加速していており、お客様もそのサービスを望む方が増えているのが現状です。そのような時代の流れに取り残されないためにも、商流をきちんと理解することで物流の効率化や流通のさらなる時間短縮などを検討していく必要があります。

EC業務のひとつである物流作業は、専門業者である物流アウトソーシングサービスを利用することで大幅にリソースを軽減できる可能性があります。変化の激しいEC業界に基幹業務に集中するためにも検討してみる価値があると言えるでしょう。事業のさらなる発展を考えている事業者の方はぜひ一度、自社の物流作業を再度見直してみてはいかがでしょうか。

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