ゲーム累計ダウンロード数1000万越えの株式会社F社が行うEC事業。エンタメグッズ特有の物流の波動に対応したサポートで、事業拡大を実現
2024.11.19

株式会社F社
「ゲームでユーザーを幸せにする」を理念とし、オリジナルタイトルのスマホアプリ・ゲームを開発している株式会社F社様。ゲーム制作の運営やグッズの販売など、さまざまな事業に挑戦されています。
今回は、EC運営・物流のご担当者様からEC事業の実態やオープンロジ導入前の課題、導入後に感じた変化などを詳しくお聞かせいただきました。
ゲームでユーザーを幸せにする会社でありたい
貴社についてご紹介をお願いします
弊社は、「ゲームでユーザーを幸せにする」という理念を掲げ、2012年、鹿児島に設立しました。オリジナルタイトルのスマホアプリ・ゲームを開発しております。また2018年から2023年にかけて、ゲームのイベントやコラボショップなども展開しています。弊社のゲームのユーザー層は日本だけではなく海外にも広がっていて、世界中でプレイされています。
現在は、ゲーム制作運営と自社タイトルのキャラクターグッズの販売を行っております。
ECサイトの運営・企画進行チームは何名くらいで行ってらっしゃるのでしょうか?
現在、グッズ販売チームは3人で、専属で担当しているのは私のみとなっております。ECサイトの運営だけではなく、商品の企画や、販促業務としてX(旧:Twitter)の運用も少数精鋭で行っております。
貴社が行われている販促施策をお聞かせください
主にXで告知を行っています。Xのフォロワー数は、ゲームのアカウントが約23万人、グッズアカウントが約5.8万人にまで成長している状態です。Xのフォロワー様はゲームのファンがメインで、ゲームを好きなった流れでグッズにも興味を持っていただく方が多いという印象です。一番反響が大きいのはXなので、定期的に投稿をしてフォロワー様の興味が薄れないよう工夫しながらアカウント運営を行っております。
また、LINEや公式ホームページ、アプリ内でも告知を行うことがございます。
倉庫のキャパシティ問題と人的リソース不足を解消して、販路を拡大したい
オープンロジ導入前は、物流をするにあたってどのような課題がありましたか?
オープンロジ導入前は、モールを使ってグッズ販売を行い、物流も同じモール直下の倉庫を利用していました。そのような状況下で、弊社には以下3つの課題がありました。
1つ目は「販売機会の損失」です。事業が成長し、物量や出庫件数が増加してくると、事前の物量の見込みに対して実際の注文件数が常に上回っている状況が続くようになりました。ただ、モール倉庫ではキャパシティが限られており、保管点数の上限の制限があったため、希望する数量を保管できないことがありました。
当時の倉庫を利用していくとなると、倉庫側で定められたルールに従うしかありません。しかし、このままだと販売機会の損失につながると強く感じたため、モールから切り替えて自社サイトを立ち上げることにしました。
2つ目は、人的リソースについてです。上記の状況から、エンドユーザー様への配送に時間がかかってしまい、それに伴ったカスタマー対応に追われることになりました。少数精鋭で事業を回していることもあり、コア業務との両立を考えると人的リソースが不足している状況でした。
3つ目は、販路拡大、売上向上のための施策についてです。モール直下の倉庫は制限が多かったため、越境販売へのチャレンジや取り扱う商材のレパートリーを増やすことへのハードルが高いという状況にありました。事業を成長させていくという観点で考えると、制限の少ない倉庫を利用して新しいことに挑戦しやすい環境を整えたいと思いました。
数あるサービスのなかから、オープンロジを選んでくださった理由をお聞かせください
物流業務の課題について相談した際、倉庫と事前に相談したうえで柔軟に対応していただけるオープンロジのビジネスモデルに魅力を感じました。
例えば、1プロジェクトの出庫上限がないため、プロジェクトの展開を増やすうえでの支障がなく、事業拡大における物流面での不安を解消できるところが嬉しいポイントです。また、全国73拠点の倉庫と連携しているため、1拠点で耐えられないほどの数量まで成長した際に、拠点分散や更に大きな倉庫へ移管できる点も、急激な成長による大量入出庫の頻度が高い弊社にとっては、とてもありがたいです。
そして、他社倉庫と比較してエンタメ系の事例が豊富で、専門性の高い知識があることも安心感につながりました。オープンロジは物流や倉庫面だけでなく、どのような販売カートを利用すればよいかといったところまで踏み込んでアドバイスをしてくださるので、ありがたい存在です。
※オープンロジ提案書(イメージ)
オープンロジ導入で物流の課題が解決され、商品のラインナップも増やせるように
移転に際して、お困りごとはございませんでしたか?
初めての移管だったので少し不安な気持ちもありましたが、オンボーディング担当の方に調整していただいたことで、思った以上にスムーズに移転できました。
商品の数量が多かったので少しずつ移管したり、新商品からオープンロジの倉庫を利用していくオペレーションを組んだりと、工夫しながら進めていけたため、大きな問題なく切り替えができたと思います。
移管時に弊社のミスで在庫連携ができておらず、在庫が足りなくなってしまって販売できなくなるといった事態になったことがありました。どうしたらいいか分からず困っていたのですが、オンボーディング担当の方に素早く対応していただき、大事に至らずに済みました。その時、原因追及から対策までアドバイスをいただけたので、とてもありがたかったです。
何か問題が起きた時や分からないことがあって悩んでいる時に、相談にのってくださったり、いち早く対応してくださる担当者の方についていただけるのは、大きな安心感につながります。
実際にオープンロジを導入・利用されて感じたメリットをお聞かせください
メリットは3つあります。
1つ目は、少数精鋭でも事業を回せる体制になったことです。専属で物流業務を担当しているのは私1人なのですが、配送件数が数千件あっても問題なくこなせています。現在は在庫の管理や配送先の不備対応、カスタマー対応のすべてを4時間ほどで行っています。基本的に午前中のうちにこれらの業務を完了できるので、以前よりもゆとりができた分、コア業務に注力できるようになりました。
何かイレギュラーなことがあった場合はアラートでお知らせしてくれるので、そのタイミングで対応しています。アラートが鳴った時に管理画面を確認すればいいので、負担が軽減されています。
2つ目は、配送が早くなったことです。以前利用していた倉庫と比べてリードタイムが短いうえ、検品作業や梱包が丁寧でとても助かっています。
ファングッズはコレクション性の高い商材のため、少しの傷や汚れがあるだけでもクレームにつながり問い合わせ対応に追われることがあります。その点、オープンロジは検品の時にかなり細かい部分まで見てくださるのでありがたいです。
また、万が一クレームが起きた場合でもオープンロジに相談することで、今後同じようなことが起こらないようにするための施策を考えられます。例えば、ブロマイドは折れてしまうことを考慮し厚紙と梱包を合わせたり、アクリルスタンドは傷がつきやすいため、直接バーコードシールを貼らないようにして通常よりも多めに梱包材を入れたりといった対策を提案してくださります。こういったファングッズ特有の不安を解決してくれるところも、エンタメ系の事例を多く扱っているオープンロジならではのよさだと感じています。
3つ目は、付帯作業に柔軟に対応していただけるところです。特に、商品のランダム化※1に対応していただけた点が嬉しかったです。
※1 商品のランダム化:グッズや特典など、どのキャラクターが入っているかが分からない状態で販売する施策。グッズECにおいてはよく行われる販売手法の一つ。
弊社は以前からランダム商品を販売したいと思っていたのですが、ランダム化に対応していないOEM先がほとんどだったため、商品化できずにいました。オープンロジはランダム化にも対応していただけるため、導入によってランダム商品を販売できるようになりました。
販売を始めたばかりの頃はユーザー様から「商品が混ざっていない」「レアカードの排出率が合っていない」「推しが出てこない」といったご意見をいただくことがよくありました。担当者の方とも話し合いをさせていただき改善を重ねたので、現在は問い合わせ件数が大幅に減少しました。
また、弊社はセット商品の販売もしているのですが、オープンロジは複数の製造所から納品された商品を出庫時にまとめてパッケージングしてくださるので助かっています。セット販売も、導入前は行っていませんでした。オープンロジは付帯作業の幅が広いので、さまざまな商品の形態に対応してくださります。オープンロジを導入したことで、以前までは難しかったランダム商品やセット販売ができるようになり、商品のラインナップを増やすことができました。
オープンロジを利用されるなかで特に印象に残っているエピソードはありますか?
受注生産の商品を販売していた時のエピソードが印象に残っています。納品完了後、その商品の発送時期を弊社の方で予想して発表したのですが、実際には出庫件数などがネックとなって難しいことが判明しました。このままではお知らせした期間内に商品をお届けできなくなってしまうと思い、オープンロジの担当者の方に相談させていただきました。担当者の方がすぐに諸々の調整をしてくださり、当初のスケジュール通りに出庫ができました。
結果として、クレームもなく出庫が完了したので、とても助かりました。
オープンロジのサポートで越境EC進出を目指す
今後、挑戦していきたいことはありますか?
より多くの方に商品を手に取ってほしいので、越境ECにも挑戦していきたいです。実際、海外のユーザー様からご注文いただいたり、「もう少し、海外からでも購入しやすくしてほしい」というご意見をいただいたりしているので、越境ECのニーズが高まっていると感じています。
現在はまだ越境ECをやっておらず、海外の方には個人的に転送サービスを利用していただくという形です。オープンロジを利用すれば、すぐに海外配送が可能になるとのことなので、EC側も海外の方が購入できるように準備を進めていきたいと思っています。
最後に、オープンロジの検討をされているお客様へメッセージをお願いします
発送が早く、検品作業が丁寧であること、そして担当者がついて柔軟に対応していただけることに、とてもメリットを感じております。疑問点などをすぐに解決してくれるので、ECサイトを初めて作るという方にもお勧めできるサービスだと思います。
さらに、オープンロジは多言語・海外通貨の決済に対応したShopifyを取り扱っているため、越境ECを検討している事業者の良きパートナーになると感じます。弊社のように倉庫の拡大や移動を検討しているEC事業者にとっても、柔軟に対応いただけるオープンロジの導入は間違いのない選択になると思います。
※記事内の画像はイメージです。
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