Shopifyは越境EC物流に強い|海外発送時に使えるアプリや越境EC物流のポイントをご紹介

2021年2月8日

Shopifyは越境EC物流に強い|海外発送時に使えるアプリや越境EC物流のポイントをご紹介

海外のEC市場は年々規模を拡大しており、越境ECは上手く進出できれば販路を一気に拡大できるチャンスです。ECサイトのプラットフォームとして有名なShopifyは越境ECに強く、Shopifyを利用して越境ECを始めたいと考えている方もいるのではないでしょうか。

Shopifyは通常機能だけでも便利ですが、海外発送時に役立つさまざまなアプリが提供されています。そこで今回はShopifyで海外発送する際に便利なアプリや、越境EC物流のポイントについて詳しく解説します。

海外発送時に利用したいShopifyアプリ4選

まずは、海外発送時におすすめのShopifyアプリを4種類ご紹介します。

Ship&co

https://apps.shopify.com/partners/bertrandco?locale=ja

Ship&coは2008年に登場した越境EC対応のクラウド型Shopifyアプリで、元々は京都から100ヶ国に向けて効率的にオンライン販売を行うために社内向けに開発されたシステムを、アプリとして広く提供しています。

Shopifyストアとリアルタイムでデータが同期されるため、ユーザーからの注文情報を確認したら、出荷する商品のサイズや重量などの必要な情報を入力するだけで手軽に発送処理を完了できます。送り状やインボイスは海外配送の際に手間がかかる部分のひとつですが、Ship&coを利用することでスムーズに発行できるため、大きく工数を削減できるでしょう。

日本国内の配送業者はクロネコヤマト、佐川急便、日本郵便に対応しています。日本郵便の国際EMSが使えるため、国際EMSで配送を検討している企業にも便利なアプリです。

海外の配送業者を使って配送を検討している場合には、荷物のサイズと重量を入力するだけで手軽に主要業者の料金比較ができる機能もおすすめです。DHL、UPS、FedExをはじめとした複数の業者を比較できるため、どの配送業者を選ぶと配送コストを抑えられるのかがひと目で把握できます。

Easy Rates Japan Post

https://apps.shopify.com/easy-rates-japan-post?shpxid=18db4cf0-F363-4CCC-A231-95BA0BF9A015

Easy Rates Japan Postは、日本郵便で海外配送する際のあらゆる配送料をまとめて計算できるアプリです。配送方法は手動で追加・削除できるため、必要な配送プランだけを選択して比較・検討できるので日本郵便を配送の中心に据えている企業にとっては重宝するでしょう

配送料金は国内や海外の情勢によって改定されることも多い部分ですが、Easy Rates Japan Postはクラウドで提供されているため、日本郵便のサーバーと常に同期されており最新の料金体系をもとに計算されます。「知らない間に料金が変わっていて想定外の配送料を支払わなければならかった」「配送料の問い合わせに対して誤った回答をしてしまった」などの事故を防げます。

また、所定の手数料を配送料に上乗せして計算したい場合もあるでしょう。アプリ内には一律料金を追加したり一定の割合を上乗せしたりして料金計算をすることも可能なので、各企業の状況に応じた使い方ができる点も魅力です。

7日間の無料トライアルも提供されているため、まずは使ってみて継続利用に適しているようであれば本契約するという使い方もできます。

Easy Label Japan Post

https://apps.shopify.com/easy-label-japan-post?locale=ja

Easy Label Japan Posを使うと、Shopifyの管理画面上から直接日本郵便の配送ラベルを出力できるようになります。海外配送用のラベルを一件ずつ用意するのは多大な労力を必要としますが、このアプリを使うと作業を単純化できるため、ラベル出力の手間を大幅に削減できるでしょう。

インストールするとShopify上の注文ぺージ内にラベルイメージを確認するオプションが設置されるため、出力前にイメージを確認することも可能です。また、商品の重量を設定する、配送方法を選択する、配送事故の際の保険を設定するなどのカスタマイズもできることから、ラベル発行に関わる一連の作業をスムーズに行えます。

配送方法は画面右下に一覧で表示されるため、ワンクリックで適した手段を選択できます。配送料を入力する必要がないので、正確な金額を算出できてミスの少ない運用が可能になるでしょう。

前述のEasy Rates Japan Postと同様に、日本郵便をメインに使用している企業はぜひ押さえておきたいアプリです。こちらも7日間の無料トライアル期間があるので、使い勝手を確かめてから本契約に移行できます。

OPENLOGI

https://apps.shopify.com/openlogi?surface_detail=openlogi&surface_inter_position=1&surface_intra_position=1&surface_type=search

オープンロジではShopify専用の「OPENLOGI」というアドオンを用意しており、Shopify側が持つ自動処理機能と連携することで受注処理から発送処理までの物流業務をまとめて自動化できます。システム上から受注処理を行うだけで提携倉庫から自動的に出荷処理まで完了するため、手間だった物流業務を大幅に効率化できるでしょう。

ShopifyのアプリストアでOPENLOGIをインストールして、専用フォームからオープンロジへ連携申請をするだけで、簡単にShopify連携を始められます。

「ベンダー機能」を使えば一部の商品のみをオープンロジの倉庫から配送することも可能なので、すべての商品を提携倉庫に預けていない場合でも利用できます。Shopify自体にはセット商品の機能がありませんが、オープンロジのシステム上でセット商品として登録した商品とShopify側の商品の情報を合わせることで対応できるため、さまざまな商品を自動出荷できるのもメリットのひとつです。

Shopifyはトライアル期間中の取り込み注文情報数に上限が設けられているので、OPENLOGIを利用する場合はトライアル期間が終了してから連携を申請しましょう。

越境EC物流のポイント

実際に越境EC物流を始める際にはどのようなポイントに注意する必要があるのでしょうか。ここでは、3つのポイントについて具体的に解説します。

ポイント1:国内配送と異なり関税がかかるため事前調査が必要

越境EC物流は国内配送と異なり、海外へ発送する際には商品の種別によって関税がかかります。関税がどの商品に何パーセントかかるかは発送先の国によっても異なるため、事前に配送予定の品目を調査しておく必要があるでしょう。

関税は想像以上に高くなる場合も多く、配送コストを大きく押し上げる要因になり得ます。ユーザーに配送料の支払いを求めるのであれば、ECサイト立ち上げの段階で十分に配送料を検討した上で料金の設定をすることが大切です。

〇円以上で送料無料、などのサービスを設定するECサイトも少なくありませんが、どのラインであれば経営を圧迫しすぎないか十分に検討した上で適切な料金プランを組み立てましょう。

また、関税がかからない商品だとしても、関税の支払いを発送側(日本国内のECショップ)が受け持つ場合は関税等諸費用請求手数料と呼ばれる手数料が発生します。関税の有無に関係なく全ての配送に適用される手数料で一般的に1,500円程度の支払いが生じるため、想定していなかったコストに慌てないように、海外発送にかかるコストは事前にすべて調査しておくと良いでしょう。

ポイント2:国の情勢などを常に把握しておく必要がある

日本国内の状況とは異なり、海外の情勢は刻一刻と変化しています。大規模な事件や事故、災害、現地の政治の状況、国際関係などによっては越境ECに進出するのが難しい国が出てくる可能性もあるため、常に最新の情勢を把握しておく必要があるでしょう。

今まで問題なく運営できていた国でも、突然情勢が変化して運営を継続できなくなる可能性も十分に考えられます。常に先手を打ってトラブルに対処できるような体制づくりを整えておくことが大切です。

また、現地のECモールなどに出店を検討している場合などでは、独自の許可を取らなければ出店できないケースもあります。例えば中国などでは出店の契約書とは別に授権証明書と呼ばれる書類や、取り扱う商品が偽物でないことを証明する書類などを求められます。

現地の法律が変わると提出する書類が増えたり、今まで許可されていた運営形態が急に許可されなくなったりするなどの不利益を被る可能性もあるでしょう。制度の変更を知らずに運営し続けて罰則を受けるリスクもあるため、現地の最新情報に強い人材の協力があると安心です。

ポイント3:国内に比べて荷物の扱いが荒いため梱包に工夫が必要

海外の配送業者は、国内に比べると全般的に荷物の取り扱いが荒い傾向にあります。すべての配送が丁寧ではないというわけではありませんが、基本的には荒いものだという前提で梱包に工夫を施すと良いでしょう

きちんと対策をしておかなければ、ユーザーの手元に届いたときに商品が破損しているとクレームの原因になるばかりか、商品を再度準備したり再配送の手続きが必要になるなどし、コストの増大につながります。常に良い状態で商品を配送するためにも、出荷の時点で最大限のリスクに備える対策を整えることが大切です。

例えば段ボールはなるべく強度の高い頑丈なものを用意し、衣類や雑貨、本など濡れると商品の性質が大きく損なわれるものはビニール袋などに入れることが望ましいでしょう。

海外には「ワレモノ」や「天地無用」の配送指定がないため、壊れやすい商品の発送は特に注意が必要です。ビニール袋で包んだ上で用意した内箱に入れ、さらに周囲に緩衝材を敷き詰めて商品が動かないようにすると破損のリスクを軽減できます。また、ガムテープは一箇所だけではなく、H字になるように封をすると強度を上げて水の侵入も防ぐ効果があります。

物流が越境ECで重要なワケ

国内配送においても物流は大切ですが、越境ECではさらに物流の重要性が高まります。ここからは、なぜ越境ECにおいて物流が重要なのかを解説します。

物流が売上や消費者に与える影響は大きい

もし同じ商品をAとBという2つのECサイトで購入した時、AのECサイトでは手元に届くまでに1週間かかり、BのECサイトでは3日で商品が到着したとすると、どちらに良い印象を抱くでしょうか。配送状態が特に問題なかった場合、一般的には早く商品が届いたBのECサイトに好印象を抱くケースが多いでしょう。

商品がスムーズに届くとユーザーは「このショップはすぐに配送してくれるからまた使いたい」と感じて、リピーターになってくれる可能性が高まります。同じ商品を扱っている競合他社が存在する場合、物流面が整っているECサイトの方が有利になるといえるでしょう

しかし、物流の品質が悪いとどれだけ商品の到着が早くても意味がありません。想定よりも早く商品が届いて一度は喜んだとしても、壊れていた場合はショップに問い合わせをして商品を送り返し、再配送の手続きを取るなどの手間がユーザー側に発生します。

特に海外配送は商品を送り返すだけで一定の日数を必要とするため、不良品が発生した場合の対応には時間がかかり、ユーザーの満足度は大きく低下しやすいでしょう。

また、物流は企業の売上にも大きな影響を与えます。海外配送は配送料が高くなりやすく、コストの削減は重要な課題です。1ヶ月に10,000件の商品を出荷する場合に1件あたりの配送料が2,000円であれば毎月の配送料は2,000万円ですが、1,500円に圧縮できれば1ヶ月あたりの配送料を1,500万円にまで落とせます。

前述の例の場合、1ヶ月500万円のコストダウンが可能になれば1年間での差は6,000万円にものぼるため、物流がいかに売上に与える影響が大きいかが見て取れるでしょう。浮いた資金で新たな商品を開発したり、ユーザーに還元するキャンペーンを開催したりできるため、物流の効率化は商品の販売施策を推し進めるのと同様に重要な課題であるといえます。

物流の課題は売り手と買い手双方共にある

物流は売り手側が努力すれば配送品質を高めてコストも削減できると思われがちですが、実は必ずしもそれだけとは限りません。例えば国内の配送件数は2018年には43億件を超え、毎年最高値を更新し続けています。これは一件ごとの配送量が少ない「小口配送」が増加していることも要因のひとつであり、少子高齢化や独身世帯の増加などによって今後も続いていくといわれています。

このような背景により配送ドライバーの負担は増加の一途をたどっていますが、日本では再配送の割合が他国に比べて非常に高く、何度もドライバーが同じルートを行き来しなければならないという負担増につながっています。買い手側の意識の変革によって再配送を削減できれば、物流の負担は今よりも減少し、全体のコストも効率化されて削減につながるでしょう。

とはいえ、もちろん売り手の工夫次第で改善できる点も少なくありません。物流業界では人手不足が大きく問題になっており、物流スタッフを十分に確保できないなどの理由で長時間労働が増加しているという問題があります。効率的に業務をこなせない状況では配送コストも増加し、スムーズな出荷が難しいため配送遅延などを招きやすく、ユーザーからの評価も低下しやすい状況にあるといえるでしょう。

自社のスタッフだけで対応しきれない場合は、外部への委託を検討するなどの柔軟な対応も時には必要です。特に越境EC物流はノウハウが十分ではない企業も多く、物流対応に通常の配送よりもリソースを必要とする場面がたびたび出現するため、安定的な品質を確保できる専門業者への依頼は有効な選択肢のひとつです。

Shopifyが越境ECに強い理由

Shopifyがなぜ越境ECに強いのか、3つの理由をご紹介します。

理由1:50以上の言語・130以上の通貨に対応

私たちがユーザーとして海外のECサイトを通じて商品を購入したいと思った時に、購入のハードルとなりやすいのは言語ではないでしょうか。どうしても欲しい商品があったとしても、現地の言葉が分からないためにECサイトに登録できなかったり、購入手順が分からずに諦めてしまったりした経験がある方も少なくないでしょう。

また、自国の通貨に換算した価格が分かりにくいというのも越境ECのハードルのひとつです。各国の通貨のレートを正確に把握しているユーザーは多くないため「この商品は日本円でいくらなんだろう」と悩んだり、決済してみたら想定していたよりも金額が高かったりするケースはよく見られます。

実際に2018年5月にIpsosとPayPalが実施した調査の中でも「母国語で表示されない海外のウェブサイトでの買い物には抵抗がある」と回答している人は約6割にも迫っており、ユーザーの抵抗感を取り除くことは重要であるといえるでしょう。

Shopifyなら50以上の言語と130以上の通貨に対応しているため、言語や通貨に関するハードルを下げられます。自社のECサイトをアプリで他国の言語に自動翻訳したり、現地の言語に詳しい翻訳スタッフがいるのであれば直接翻訳後の説明文を入力したりすることもできます。通貨は自動レート変換が可能で、ひと目で自国の通貨で換算した金額を把握できるのも魅力のひとつです。

理由2:100を越える決済方法を完備

最近ではECサイトの決済はクレジットカードが主流ですが、中には初めて購入するショップでクレジットカード情報を入力したくないというユーザーもいます。特に海外のECサイトに対する警戒心は根強く、国内ではクレジットカードを利用していても、越境ECでは他の決済方法を利用したいと考えるユーザーはめずらしくありません。

Shopifyはサイトが開設された当初からPaypalと連携済みであり、クレジットカード情報をショップに渡すことなく決済が可能です。「直接クレジットカード情報を入力したくないけど、Paypalなら安心して利用できる」と思える環境が整っているだけでも、ECサイトへの信頼度は格段に向上するでしょう。

また、世界各国にはクレジットカード決済の他にもさまざまな決済方法がありますが、Shopifyは100種類を超える決済方法を網羅しているため、馴染みのある決済サービスを選択できるのもユーザーの安心感につながっています。

理由3:物流関連の設定も簡単

越境ECを運営する上で、配送に関する処理は担当者を悩ませる大きな問題です。海外への発送には独自の配送料を設定する場合も多く、国内配送も扱っているECサイトの場合は配送料金の設定が多岐に渡り、特に煩雑になりやすい部分といえるでしょう。

また、関税をはじめとした各種手数料などの計算も発生し、送り状の発行やインボイスの作成なども必要不可欠です。これらを人の手で処理しようとすると膨大な時間がかかるばかりか、慣れない作業にヒューマンエラーが増えて配送ミスにつながる可能性も増加します。

ShopifyでECサイトを運営すれば、前述のような煩雑な作業も簡単に設定できます。例えばアメリカでは州によって課税率が異なるため、発送先ごとに税額を計算しなければなりませんが、Shopifyでは税率を自動計算するように設定できます。これだけでも物流業務の手間を大幅に削減でき、ミスの防止やコスト削減に大きく貢献するでしょう。

商品の重量やサイズなどの情報を入力するだけで複数の配送業者の送料を比較したり、送り状の発行やインボイスの作成を行ったりできるのも魅力的です。さらにユーザーから注文が入った際や商品の発送処理が完了した際のメール通知のテンプレートが用意されており、20種類の言語に対応しています。

さらに、前述したOPENLOGIはShopifyとAPI連携しており、発送業務を自動化することが可能です。Shopifyの注文情報を自動で取り込み、出荷してくれるため、日々の物流業務が格段に削減されるでしょう。

Shopifyアプリを有効活用して越境EC物流を成功させよう

Shopifyは単体でも優秀なプラットフォームですが、アプリを併用することでより便利で高機能になります。越境ECでは海外配送やインボイスの作成などの国内配送にはない手続きも存在するため、Shopifyアプリを活用してできるだけスムーズに物流業務を進められる体制を整えると良いでしょう。

Shopifyは越境ECで商品を購入するユーザーの安心感を高めるさまざまな工夫が凝らされているだけでなく、物流関連業務の自動化の面でも高い効果を発揮します。物流コスト削減は、商品の認知度を高めて販売数を増やす施策と同様に重要な業務です。特に海外配送はコストが大きくなりやすいため、コスト削減の効果は高いといえるでしょう。

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