ネットショップを無料で開く方法|手段やメリット、作成サービスを徹底解説

2021年8月19日

ネットショップを無料で開く方法|手段やメリット、作成サービスを徹底解説

ネットショップの開業は今や個人でも簡単にできるようになっており、無料ネットショップを活用してコストを抑えた運用も可能になっています。これから開業を検討している方の中にも、できるだけ低コストで開業したいとお考えの方も多いでしょう。

無料でネットショップを開設するのであれば、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。そこで今回は、ネットショップを無料で開く手段やメリット、実際に無料で開設可能なサービスまで徹底解説します。

無料で作れるネットショップ作成サービスと有料サービスの相違点

ネットショップには無料サービスと有料サービスがありますが、どのような点で異なっているのでしょうか。まずは、両者の代表的な違いについて3つの観点から解説します。

相違点1:ストアの容量

無料サービスと有料サービスでは、ストアの容量が異なっているケースが非常に多いといえます。ネットショップの開業にあたって商品情報を登録する必要がありますが、商品情報には商品画像などのデータ容量が大きいものも含まれるため、大量の商品を扱っているショップは全体の容量も大きくなりやすく、たくさんの容量を必要とします。

しかし、無料サービスではショップごとに与えられる容量がわずかであることも多く、ごく小規模の運営に対応できる程度の容量しかないこともしばしばあります。

数点~数十点程度のアイテム数を扱っているショップであれば十分に対応できる範囲ではありますが、本格的に事業を成長させたいと考えているのであれば容量不足で新しい商品を登録できなくなる状況は避けておきたいところです。

一般的には無料サービスには別途有料プランが用意されているケースが多いため、最初は無料サービスを利用しつつ、ある程度事業規模が拡大してきたら上位プランに移行するという手段を取るのが一般的です。

与えられる容量が大きくなればなるほど、固定費用も増加していく傾向にあるため、自社にとって本当に必要な容量はどのくらいなのかを試算しておくことも大切です。

相違点2:独自ドメイン使用可能か否か

ネットショップを運営していくにあたっては、独自ドメインを使用できるかどうかも重要なポイントです。独自ドメインは自社専用のドメイン(.com、.jpなど)のことであり、セキュリティ対策の施しやすさや、覚えやすい名称にできることによる集客力の向上などに影響します。

ほとんどの有料サービスでは、独自ドメインを使用した運用が可能です。一方で、無料サービスは一部のサービスにおいて独自ドメインの運用が許可されていないものもあります。

独自ドメインが使えない場合は、無料サービスのドメインに紐づいた自社専用のショップページアドレスなどが発行されますが、独自ドメインに比べるとURLが覚えにくいため、ブランディングには不向きであるというデメリットがあります。

また、独自ドメインは移転が比較的簡単であるというメリットがあり、別のサーバーに移行する際に移管手続きを行うだけで現在と同様の運用体制を維持できます。

最近では無料サービスであっても独自ドメインを利用できるサービスは増えてきているため、サービスを選定する前に独自ドメインの仕様が許可されているかどうかを確認しておくことをおすすめします。

相違点3:集客力

無料のネットショップに比べると有料のネットショップの方が機能性に優れているケースが多く、機能の差から来る集客力も相違点のひとつです。有料のネットショップは詳細なデータ分析機能やレポート機能などが備わっているものもあり、自社のショップを訪れた顧客の傾向を分析してマーケティング活動に役立てることも可能です。

また、マーケティング支援ツールがセットになっているものを活用すれば、MAツールなどを別途契約しなくても効率的なマーケティング業務を行えます。

ショップに訪問客を呼び込むためには充実した集客対策が必要不可欠であり、集客のための機能が充実しているかどうかは注目すべきポイントです。

また、有料のツールはデザインテンプレートの種類も豊富であり、自社のブランドイメージを表現しやすいという点でも集客力の差につながる可能性があります。よりデザインにこだわりたいのであれば、HTMLのカスタマイズなどにも対応していなければなりません。

無料で開設できるネットショップサービスをご紹介

最近ではさまざまなプラットフォームがあり、無料で開設できるネットショップサービスも数多く提供されています。ここでは、代表的な9種類のサービスについてご紹介します。

STORES

https://stores.jp/

STORESは管理画面がシンプルで、初めての方でも直感的に運用を開始できる無料ネットショップサービスです。特別な知識がなくてもテンプレートから希望のデザインを選ぶだけで簡単にネットショップを制作できる点が魅力といえます。

公式サイトからは新規導入の相談もできるため、まずは相談してからネットショップの開業方法を決めたいという場合でも安心です。ただし、HTMLのカスタマイズには対応しておらず、テンプレートから選択する以外の構築方法はサポートされていないため、細かいサイトデザインにこだわるのであれば他のサービスの利用も検討すると良いでしょう。

プランはフリープランとスタンダードプランの2種類が用意されており、フリープランを選ぶと無料でネットショップを制作できます。ただし、一部の機能は制限されるため、全ての機能を使いたい場合は有料のスタンダードプランを契約する必要があります。

料金はフリープランを選択すると、月額費用0円の他に月間の販売額に応じて販売手数料5%を支払うことになります。販売額が増えてきたらスタンダードプランに切り替えると、月額費用は1,980円かかりますが、販売手数料は3.6%に下げられます。

BASE

https://thebase.in/

国産ASPとして国内の多くの事業者から支持を集めているBASEも、初期費用と月額費用が無料でネットショップを構築できます。商品が売れない限りは費用を支払う必要がないため、本格的にショップの運用を開始する前にまずはショップを作ってみたいという方でも気軽に利用できるでしょう。

デザインテンプレートも豊富に用意されているため、STORES同様に専門知識がない方でも充実した機能を活用できます。HTMLのカスタマイズにも対応しており、知識がある方なら自社のブランドイメージに合わせた柔軟なデザインも可能です。

BASEには複数のプランは設定されておらず、「販売手数料3%+決済手数料3.6%+40円」のシンプルな1つのプランだけが提供されています。

クレジットカード決済や銀行振込、コンビニ支払いのような一般的な決済方法だけでなく、キャリア決済や各種後払い、Amazon Payなどの決済方法にも対応しているため、ユーザーの取りこぼしを最小限に抑えられるのもメリットです。

基本利用料はかかりませんが、BASEのロゴを非表示にしたり不正決済保証を実装したりする際にはオプション費用を支払う必要があります。

イージーマイショップ

https://www.easy-myshop.jp/

イージーマイショップは、セット販売やオーダーメイド商品に強みのあるネットショップ制作サービスです。HTMLの知識がなくても機能性の高いネットショップを制作できるだけでなく、ネクストエンジンとの連携によってYahoo!ショッピングなどのECモールとの連携にも対応しています。

定期販売、オーダーメイド商品、セット販売などの複数の販売方法に対応しているだけでなく、商品ページの商品画像をきれいに掲載できる「キレイ登録」などの便利な機能も備わっています。また、Instagramショッピング機能やFacebookショップなど、SNSと連携したショッピング機能も活用できます。

全てのテンプレートがレスポンシブ対応済みなので、パソコンやスマートフォン、タブレット端末などどのような環境から閲覧してもスムーズな閲覧が可能です。

料金プランは4種類用意されており、「無料版」を選択すると初期費用と月額費用が無料で利用できます。無料版であっても商品の登録数は無制限で、SSLなどのセキュリティにも対応しています。

ただし、イージーマイショップの特徴でもあるセット販売やオーダーメイド商品は無料版では利用できないため、有料版のスタンダード、プロフェッショナル、カートプランのいずれかを契約しなければならない点には注意が必要です。

販売手数料が無料なのもメリットのひとつで、決済手数料もクレジットカード決済とコンビニ決済に対応している「イージーペイメント」を選択すると無料であり、コストを抑えた運用が可能です。

Yahoo!ショッピング

https://shopping.yahoo.co.jp/

Yahoo!ショッピングはヤフーが運営しているネットショップで、初期費用と月額費用0円でショップを構築できます。以前はフリーマーケットのように簡易的に商品を販売する「ライト出店」という出店方法がありましたが、現在は本格的に自社ショップを出店するための「プロフェッショナル出店」のみが提供されています。

国内を代表するECモールのひとつであり、認知度の高さを利用して集客力を期待できるのがメリットです。まだショップを開業したばかりでブランドの知名度が十分でない場合でも、Yahoo!ショッピングの集客力を頼りに売上を立てやすくなるでしょう。

月額費用がかからないだけでなく、販売ロイヤリティが0円なのもメリットのひとつです。ただし、別途ユーザーインセンティブとアフィリエイト手数料、決済手数料が発生するため、完全に無料にはならないという点には注意が必要です。

ユーザーインセンティブとアフィリエイト手数料は決められた範囲内で自社が自由に設定できますが、ユーザーインセンティブは最低2.5%、アフィリエイト手数料は最低1%の負担が必須となります。

minne

https://minne.com/

minneは現在77万店以上のショップが出店しており、1,000万点以上の作品が販売・展示されている国内最大手のハンドメイドマーケットです。自作のハンドメイド商品を販売したいのであれば、選択肢の候補としてぜひチェックしておきたいネットショップのひとつといえるでしょう。

出品方法には自分でminneに会員登録して作品を出品する方法と、招待制による代理出品の2種類があります。本格的に自社ブランドを立ち上げてハンドメイド商品を販売するのであれば、基本的には会員登録して出品する方法を選択すると良いでしょう。

minneは初期費用と月額費用はともに0円出品可能であり、自作のアイテムをとりあえず登録してみたいという方にも気軽に利用できるのが魅力です。

販売手数料は10.56%と他社のECモールや自社ECのプラットフォームに比べると高額ではありますが、商品の送料も含まれており、海外にも販売手数料の負担内で商品を発送できる点を考慮すると飛び抜けて高額になりすぎるということはないでしょう。

ハンドメイドに特化していることから、ハンドメイド商品を探しているユーザーに集中的にアプローチできるのは大きなポイントです。20~40代の女性がメインユーザーであり、購入レビュー率が40%と高いのも特徴的で、自分の制作したアイテムに反応を貰いやすいのも作家にとっては嬉しいネットショップといえます。

Ameba Ownd

https://www.amebaownd.com/

Ameba Owndは、オリジナルのホームページやブログ、メディアを手軽に作成できるネットショップサービスです。スマートフォンにも対応しており、どの端末からでも閲覧しやすいコンテンツを簡単に提供できます。

豊富なデザインテーマが用意されており、デザインを選択してカラーやフォントを組み合わせるだけでオリジナリティを押し出せるのも魅力です。

InstagramやTwitterと連携できるため、ホームページとSNSを1つのサイト上に集約して表示することで自社のポータルサイトが完成します。また、「アメーバブログ」としてもよく知られているブログ機能を付加すれば、ショップのお知らせなども発信しやすくなるでしょう。

プランは「ベーシックプラン」と「プレミアムプラン」の2種類ありますが、ベーシックプランを選ぶと利用料金は完全無料です。ページ数の上限が10ページまで、画像ストレージが1,024MB(1GB)までという制限はありますが、小規模な運営であればベーシックプランで十分対応できます。

FC2ショッピングカート

https://cart.fc2.com/

FC2ショッピングカートは、FC2が運営する無料ネットショップ制作サービスです。FC2ショッピングカートに登録してデザインを選択し、出品する商品の情報を入力するだけで手軽にショップを構築できるため、すぐに販売を開始したい方にも向いています。

無料プラン、プロプラン1、プロプラン2の3つのプランが用意されており、無料プランを選択すると初期費用、月額費用が、販売ロイヤリティが無料で利用できます。

他のサービスではディスク容量に制限が設けられるケースが多い傾向にありますが、FC2ショッピングカートでは無料プランであってもディスク容量が無制限なのは嬉しいポイントです。

クレジットカード決済やPayPal決済などに対応しており、決済サービスの利用には決済方法の種類によって所定の手数料がかかります。

例えば、さまざまな決済サービスを一括導入できるオールインウォレットを選択した場合、クレジットカード決済は5.0%、コンビニ決済が2.0%、電子マネーが6.5%~の手数料がかかります。

Jimdo

https://www.jimdo.com/jp/

Jimdo(ジンドゥー)は200万ユーザーが利用する国内大手のホームページ作成サービスです。会員登録の際に案内される質問に答えていくだけで、AIが自動的に最適なデザインのホームページを構築してくれるという手軽さが魅力です。

作成アシスタント機能を利用すればスムーズにホームページ開設の準備を進められるので、これまでホームページを作成したことがないという方でも簡単に制作に挑戦できます。

訪問者解析機能が充実しており、自社のホームページの集客に不足している部分が自動的にタスク化されるため、タスクを消化していくだけ集客対策が実行できます。

プランは「GROW」「START」「PLAY」の3種類用意されており、「PLAY」は無料プランに相当します。サーバー利用料金、ホームページ制作料金ともに無料で利用できるため、まずは無料でホームページを作ってみて、必要に応じて上位プランに変更することも可能です。

Xserverショップ

https://www.nextshop.ne.jp/

Xserverショップは、個人による小規模なネットショップから法人の大規模なネットショップまで幅広く対応できるカバー力が特徴のネットショップ制作サービスです。オリジナリティのあるショップを作れるため、独自性を重視している事業者にはおすすめです。

国産のオープンソースである「EC-CUBE」を利用しており、国内の開発実績が豊富な点も安心感があります。パートナー企業も数多くあるため、制作会社への委託も比較的容易といえます。

Xserverショップは有料のプランのみの提供ではありますが、販売ロイヤリティは無料で、30日間の無料トライアルも可能です。

なお、料金プランはベーシック、スタンダード、プレミアムの3種類があり、最も安価なベーシックは初期費用11,000円(税込)、月額費用2,200円(12ヶ月契約の場合)となっていますす。

無料ネットショップで実際にかかるコストについて解説

無料ネットショップは初期費用と月額費用が0円で制作できるサービスが多いものの、完全無料ではなく、販売ロイヤリティや決済手数料などの付帯費用がかかるケースが一般的です。

他にも送料や返品費用など細かな費用がかかるため、実際の運営にかかるコストについて解説します。

手数料が発生

前項でご紹介した無料ネットショップサービスにもありますが、初期費用や月額費用が無料であっても、支払額に応じた販売ロイヤリティや決済手数料を支払わなければならないサービスが一般的です。

初期費用と月額費用を利用者から徴収しないということは、他の部分で費用を回収しなければサービス提供者側が利益を上げられません。そのため、無料ネットショップサービスは手数料を大きな収入源としています。

販売ロイヤリティの料率はネットショップサービスによって大きく異なることから、導入前にどのくらいの手数料がかかるのかを十分に比較検討しておく必要があります。手数料の料率が1%違うだけでも売上に大きく関わるため、できるだけ手数料が安価であるに越したことはありません。

また、決済手数料もネットショップサービスにはよくある手数料のひとつです。ネットショップではクレジットカード決済やコンビニ支払いなどさまざまな決済方法に対応するのが一般的ですが、この決済システムをネットショップサービスが提供する代わりに決済手数料を支払います。

決済方法によって手数料の料率は異なるため、自社がどの決済方法を導入すべきかどうかは慎重に検討する必要があります。

送料・返品費用

ネットショップで商品を購入したユーザーに対して商品を発送する際に、サイズや重量に応じた送料がかかります。

送料の負担をユーザー側に求めるショップも少なくないため、ショップ側が負担するか、ユーザーが負担するかは自社の運営方針に則って決めると良いでしょう。ショップ側が負担するのであれば、送料もコストの一部として想定しておかなければなりません。

基本的には、ショップ側が送料を負担したほうがユーザーへの訴求効果は高いといえます。同じショップ内で一定額以上の注文を決済したユーザーについては送料を無料にするなどの規定を設けているケースも多く、併せ買いやついで買いを引き出す効果が期待できます。

また、何らかの理由でユーザーが商品の返品を希望した場合に、返品のための送料が発生します。顧客都合で発払いのみを受け付けるケースもありますが、初期不良や破損などショップ側の不手際が原因で返品する場合はショップが送料を負担する必要があるため、返品費用も必要なコストのひとつとして想定しておくことが大切です。

その他サポートツールや商品仕入れの経費

ネットショップの運営には、本記事でもご紹介したようなECプラットフォームを利用するのが一般的です。しかし、データ分析ツールなどを別途契約する場合もあるため、サポートツールの利用を検討しているのであればツールの初期費用や月額費用がかかります。

また、ショップの構築を制作会社に依頼したり、運用を委託したりする場合も委託費用が発生します。社内に十分なノウハウがないのであれば、プロの制作会社に構築や運用を委託するのは有効な手段のひとつですが、費用対効果を十分に検討するとともに信頼できるパートナーを選定しましょう。

その他にも、販売するための商品を仕入れるための費用も必要です。仕入原価をしっかりと把握しておき、商品ごとの利益率を押さえた上で、前述の手数料や送料、返品費用などを加味しても利益が出るような運営体制を整えることが大切です。

小さな費用が積み重なって思わぬ赤字につながることもあるため、事前にどのような費用が発生するのかを理解して経営計画を立てましょう。

無料ネットショップ作成のメリット

無料ネットショップを作成するメリットとして、次の3つが挙げられます。

メリット1:初期費用を抑えることができる

無料ネットショップは初期費用と月額費用が無料に設定されているため、初期費用を抑えてネットショップを開業できます。

まだ十分な売上を期待できるか分からない状況の中で有料プランを契約するのが不安な場合でも、無料ネットショップならコストの負担を気にせずにショップを構築できます。

販売ロイヤリティや手数料が設定されていることから、商品が実際に売れた時には出費が発生しますが、開業の段階で費用がかからない点は、キャッシュを十分に用意できないことも多い小規模事業者やスタートアップ企業にとっては嬉しいポイントです。

メリット2:簡単に作成できる

既にデザインテンプレートが用意されているネットショップサービスが多いため、HTMLなどの専門知識がなくても簡単にネットショップを作成できるのもメリットのひとつです。

カスタマイズの自由度が高い構築方法は独自性のあるショップを実現したい場合に有効です。しかしネットショップを構築したことがない事業者にとってはハードルが高く思えるでしょう。その点で、無料ネットショップの大半が備えている「あらかじめ用意されているテンプレートから選択するだけで高機能なネットショップを手軽に構築できる」というポイントは魅力的といえます。

まずはネットショップを制作してみて、事業が成長した際に機能不足を感じたり、もっと独自性のあるショップを構築したいと思ったした時には、選んだ無料ネットショップサービスの上位プランを契約するのもひとつの方法です。

メリット3:小規模スタートが可能

有料のネットショップサービスは、運営が比較的軌道に乗っていて安定した受注量があるショップを想定されているケースが多いといえます。毎月固定費用がかかることを考えても、受注量が少なく売上が小規模なショップにとっては、費用対効果が低いために負担が大きく感じられやすいでしょう。

しかし、無料ネットショップであれば初期費用や固定費用がかからないため小規模スタートが可能です。まずは少量の受注から始めて少しずつ事業規模を拡大していき、販路を拡げていきたいと考えている事業者にとっては無料ネットショップを利用するメリットは大きいといえます。

ある程度事業が拡大したら、販売ロイヤリティを引き下げるためにプランの切り替えなども検討すると運用コストを抑えやすくなります。

無料ネットショップ作成のデメリット

無料ネットショップは手軽さと安価なコストが魅力ですが、いくつかのデメリットも抱えています。ここでは、無料ネットショップ作成の3つのデメリットをご紹介します。

デメリット1:独自性を出しにくい

無料ネットショップはあらかじめ用意されているデザインテンプレートの中から希望のデザインを選択してショップを開設する形式が一般的であり、完全オリジナルデザインのネットショップを作成できるサービスはほとんどありません。そのため、独自性を押し出して他者との差別化を図るのが難しいというデメリットがあります。

フォントや背景のカラーを変更するなどの限定的なカスタマイズはできたとしても、大々的な差別化にはつながりません。こだわり抜いたデザインを実現したいのであれば、HTMLのカスタマイズに対応したサービスや、1からオリジナルのネットショップを構築できるサービスを選定する必要があります。

デメリット2:運用コストが割高

無料ネットショップは初期費用と固定費用がかからないことが多いものの、販売ロイヤリティや手数料などの形で運用コストは発生します。

ネットショップサービスを提供している各事業者は無料プランを含めた複数のプランを用意しているケースが多く、プラン別に販売ロイヤリティや手数料の料率を定めており、無料プランが最も高額な料率に設定されているのが一般的です。そのため、一見安価なようにも見えますが、長い目で見ると運用コストが割高になりやすいというデメリットがあります

受注量が少ない場合は高額な販売ロイヤリティや手数料を支払っても上位プランより安価に収まるケースもありますが、ある程度規模が拡大してきた時は、月額費用を支払ってでも上位プランに移行して料率の引き下げを検討した方が、結果的に運用コストを削減できる例も多いということを覚えておきましょう。

デメリット3:集客力が弱く対策が必要

無料ネットショップはコストを抑えて開業できるのが魅力ですが、データ分析機能や広告運用サポートをはじめとしたマーケティング機能はそれほど充実していないものも多く、集客力は有料ネットショップに比べると弱い傾向にあります。

無料ネットショップでも十分に集客するためには、十分な知識を持った人材による集客対策が必要不可欠です。

SEO対策や効果的な広告運用は初めてネットショップを運営する人にとっては難しく感じられることも多く、なかなか売上が上がらずに事業を継続できなくなるリスクもあります。状況に応じて、専門知識を持った制作会社にサポートを依頼するなどの対策を検討する必要もあるでしょう。

無料ネットショップ利用時のポイント

無料ネットショップを利用する際は、次の4つのポイントに注意して選定しましょう。使い始めるのは簡単ですが、実際に運用してみると不便さを感じる可能性もあるため、

ポイント1:電子商取引など法律を事前にチェック

無料ネットショップで商品やサービスを販売する際は、「電子商取引」に関連する法律を守る義務があります。例えば電子商取引においては転売が禁止されていたり、扱う商品やサービスによっては特定の許認可を得なければならないケースもあります。

他にも特定商取引法に基づいて記載しなければならない項目や、個人情報の取り扱いに関わる記載も重要なポイントです。無料であることからネットショップ開業のハードルは下がっており、誰でもネットショップを運営できるようになりましたが、インターネット上でビジネスを行う以上は定められた法律を守る義務が生じます。

法律に違反すると処罰の対象となるリスクもあるため、開業前に法律を万全にチェックしておき、違反しないような運用体制を整えておくことが大切です。

ポイント2:規模拡大時にも継続して利用可能か

事業規模が拡大しても使い続けられるサービスなのかどうかは、開業時に慎重に検討する必要があります。そもそも開業するネットショップをどこまで拡大していく見通しがあるのかによっても異なりますが、事業規模や販路の拡大を目指しているのであれば、拡張性が高く幅広い規模感に対応しているサービスを選定することが大切です。

一度使い始めたASPサービスから、他のASPサービスに乗り換えることは非常に大きな負担がかかります。例えば一旦は登録した全ての商品情報を再度移行先のサービスに登録し直さなければならず、対応している画像の形式などが異なっていれば商品写真を撮り直さなければならない恐れもあります。

他にもこれまで使ってきたシステムの運用が丸ごと変わるため、慣れるまでには長い時間が必要になるでしょう。日常業務の傍らでこれらの作業を行うことは非常に負担が大きいため、最初の段階で長く使い続けられるサービスを選ぶことが重要です。

ポイント3:問い合わせ窓口はあるか要確認

サービスの使い方が分からなくなったりトラブルが起こったりした際に、問い合わせられる窓口があるのかどうかも重要なポイントです。

電話やメールなどでサポートを受け付けている企業であれば解決までの期間は比較的短くて済みますが、無料であることからサポートは適用外の場合も多く、トラブルが解決するまでに長い時間がかかったり費用が発生したりする可能性もあります。

あらかじめ問い合わせ窓口があるかどうかを確認しておき、いざという時にサポートを受けられる企業のサービスを利用することをおすすめします。

国内企業が運営しているサービスであれば、比較的柔軟にサポート対応を行ってもらえるケースが多いでしょう。海外製のサービスだと、日本語のサポートに対応していないものもよくあります。ただし、国内企業のサービスであっても全ての企業がサポートに手厚いわけではないため、事前の確認が必要不可欠です。

ポイント4:確定申告が発生する場合もある

個人などのごく小規模なネットショップであっても、売上によっては確定申告を行わなければならない可能性もあります。1年間の売上が20万円を超えない範囲であれば確定申告の義務はありませんが、20万円以上であれば確定申告の義務が生じます。

運営する予定のネットショップがどのくらいの売上を予定しているかによって、確定申告の必要性がありそうかどうかを判断しましょう。

確定申告の必要がある場合は、開業届を提出しておくことをおすすめします。開業届が未提出であっても罰則があるわけではありませんが、提出していると青色申告の対象となって控除額が白色申告よりも増加するというメリットがあります。

【コラム】物流アウトソーシングの利用も検討しよう

ネットショップを開業する際は、物流がネックになってスムーズな運営ができないケースもあります。物流アウトソーシングも上手く活用して、運営負担を軽減することをおすすめします。

ECの物流は工数がかかる

EC物流には、受注から販売まで多くの工数がかかります。基幹業務と物流業務をスタッフが並行して行っているケースも多く、物流業務が基幹業務の妨げになっているケースも少なくありません。

物流の工数を削減するためには、自社で物流を担うのではなく、外注化して物流業務自体から解放されるのが効果的です。物流アウトソーシングによって物流業務を外注すると、基幹業務に割り当てられるリソースが増加し、工数がかかる物流業務をプロの技術を持った専門業者に任せられます。

自社物流は十分なノウハウを持たないスタッフによって効率が引く物流になっているケースも少なくないため、プロのスタッフによる高品質な物流を提供し続けられるのもアウトソーシングのメリットといえるでしょう。

また、商品が売れるまで保管しておくためのスペースも必要になることから、小規模事業者であれば十分なスペースを確保するのが難しいという方も多いでしょう。外注すれば委託先の倉庫を利用できるため、保管スペースに悩む必要なく事業を展開できます。

小規模から外注しておけば規模拡大時も安心

最近ではSNSの発展などの影響もあり、急激に需要が増加することはめずらしくなくなりました。インフルエンサーがSNS上で自社の商品に言及したり、著名人が自分の動画内で自社のサービスについて取り上げたりすると、あっという間に需要が増加して物流業務がひっ迫する可能性を常に抱えているといえます。

自社物流において想定外のペースで需要が増加すると、注文の処理が追い付かなくなって納期遅延を招いたり、一つひとつの処理を急ごうとするあまりにミスが増えて誤配送を引き起こしたりしてしまう可能性があります。

せっかく需要が増えてもミスばかりでは顧客からの信頼を失ってしまうため、規模が拡大しても平常通りのクオリティで物流を提供できる体制を整える必要があります。

まだ事業規模がそれほど拡大していない段階でアウトソーシングの準備を整えておけば、急激に需要が増加しても委託先の倉庫でスタッフを柔軟に増減して対応できるため、普段とは異なる形で在庫が動いたとしても安心です。

できるだけ早い段階から外注先を選定し、自社のスタッフは基幹業務に集中できる環境を整えておけば、事業規模が拡大しても冷静に対処できます。

無料ネットショップは長期的な目線で検討することが大切

無料のネットショップは低コストで気軽に出店できるのが魅力であり、個人や小規模事業者であっても負担を抑えてビジネスをスタートできます。取り扱う商品が少なくても利益を上げられるので、少しずつ販売規模の拡大を目指すのであればおすすめです。

ただし、ストアの容量や独自ドメイン、集客力などは有料サービスに優位性があることから、無料ネットショップの運用には集客に時間がかかることを理解した上で、長期的な目線で検討する必要があります。

無料ネットショップを運用する場合であっても、電子商取引法などのルールは必ず守らなければなりません。売上によっては確定申告の対象となる可能性もあるため、法律違反にならないように事前にしっかりと規定を理解した上で安全にビジネスを始めましょう。

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