Webtoonファンを魅了するソラジマがゼロから立ち上げたEC事業のリアルと、事業成長を加速させたパートナーの存在とは。

2025.10.27

宮村様

株式会社ソラジマ

【ソラジマ公式ショップ|https://sorajimatoon.com/shop

 

株式会社ソラジマは、今注目を集めるタテ読み電子コミック「Webtoon」において数多くの国産ヒット作を生み出してきた、日本を代表するデジタル漫画出版社です。『ソラジマTOON』というコンテンツ配信サイトも運営しています。

その人気はWebのみにとどまらず、作品を愛してくれるファンからの熱い要望に応える形で、人気作品のグッズを展開するEC事業を新たに立ち上げました。今回は、ファンを魅了し続けるソラジマの戦略とオープンロジ導入の背景や今後について、IPプロデュース部MD担当の宮村様にお話を伺いました。

課題
初めてのグッズ販売で注文が殺到。梱包から発送まで手作業で行う中で「このままでは事業をスケールできない」という課題に直面した。自社開発のECシステムともシームレスに連携できる、スモールスタート可能な物流パートナー探しが急務だった。
効果
自社ECサイトとのAPI連携によって物流業務がシステム化し、人的ミスや確認の手間が削減された。EC事業の成長スピードを落とさずに、事業成長の核となるクリエイティブな業務に集中できる理想的な環境が実現した。

Webtoonで世界中のファンを魅了するソラジマの挑戦

―― はじめにソラジマ様の事業について教えていただけますか?

私たちは、デジタル領域に特化した出版社として、主に「Webtoon」と呼ばれるタテ読み形式のデジタルコミックを制作し、国内外の電子書店様へ配信しています。Webtoon市場は、スマートフォンの普及とコロナ禍をきっかけに急激に成長しており、その中で私たちは数々のヒット作品を生み出してきました。

中でも『傷だらけ聖女より報復をこめて』はアニメ化され、『お求めいただいた暴君陛下の悪女です』は『次に来るマンガ大賞2025』でWEBマンガ部門3位を受賞するなど、多くの読者に愛される作品を世に送り出しています。

ソラジマの大人気作品『お求めいただいた暴君陛下の悪女です』書籍とグッズ。

―― Webtoonコンテンツの配信が主な事業である貴社において、EC事業はどのような位置づけなのでしょうか?

私たちが所属するIPプロデュース部は、作品の可能性をさらに広げるため、グッズ化やポップアップストアなどのイベント開催、映像化、ライセンス事業などあらゆる挑戦を行っています。ポップアップストアに行けないお客様も作品の世界観をより深く楽しんでいただけるように、気軽にグッズをお求めいただけるEC事業を手掛けています。

EC事業の立ち上げ当初、MD(マーチャンダイジング)担当は私一人だけだったため、手探り状態からのスタートでした。

――えっ、お一人でEC事業を担当されていたのですか!?

はい。ファンの皆様にどのくらい需要があるのか読めなかったため、スモールスタートでEC事業を開始しました。
商品の梱包から伝票の貼り付け、発送まで、すべて私自身の手で行っていたんです。

スモールスタートならではの課題とは

EC事業を立ち上げた当初は、本当にゼロからのスタートでした。グッズの在庫を保管する場所もなく、もちろん物流に関する知識や経験もありません。
まずは自分たちでやってみようと、手探りで最初のグッズ販売に踏み切りました。すると、予想をはるかに上回る数の注文をいただいたんです。

もちろん、ファンの方々が喜んでくださっている証なのでとても嬉しかったのですが、同時に「これは大変なことになったぞ」と(笑)。

――それは嬉しい悲鳴ですね(笑)。発送業務が大変そうです……。

はい。ダンボールを組み立て、商品をプチプチで包み、伝票を印刷して貼り付け、出荷するという全工程をほぼ一人でこなしました。発送業務が終わる頃には、指先がガサガサになってしまいました。
そのとき、EC事業は今後成長するに違いないという手応えを感じながらも「これ以上の規模になったら一人では対応しきれない」と痛感しました。事業として成長させていく未来を描いたとき、このままでは物理的な限界がすぐに来てしまう。それが、外部の物流パートナーを検討し始めたきっかけでした。

「ここしかない」前職の経験が導いたパートナー選定

――物流支援を行う会社は数多くありますが、なぜオープンロジを選んでいただいたのでしょうか?

実は、物流の委託先を探すにあたって複数の会社を比較検討することはあまりしませんでした。というのも、私が前職でオープンロジと協業していた経験があったからです。
そのときの経験からオープンロジが提供するサービスの柔軟性や、小規模から事業を始める事業者にとって非常にフィットする仕組みであることを理解していました。

自社で倉庫を持たずにECを始めシステム連携はスムーズに行いたい、という私たちのニーズに対して、まさに「第一想起」として頭に浮かんだのがオープンロジで、最初からオープンロジを導入するつもりで問い合わせました。

スモールスタートOK、柔軟なAPI連携、そして「期待以上」の倉庫。すべてが導入の決め手に

オープンロジを導入する決め手となったポイントは、大きく3つあります。

1つ目は、私たちの事業フェーズに合った「スモールスタート」が可能だった点です。まだ先を見通しにくい新規事業にとって、固定費を抑えながら始められる従量課金制は非常に魅力的でした。

2つ目は、自社でフルスクラッチ開発したECサイトとの「柔軟なシステム連携」です。APIを通じて注文情報が自動で連携されるため、倉庫にExcelで出荷指示リストを作って送る、といった煩雑な手作業が一切不要になります。この効率化は、少人数で運営する私たちにとって不可欠でした。

そして決定打となったのが「倉庫の品質」です。実際にグッズを保管する予定の倉庫を見学させていただいたのですが、私の期待を上回る最新式の倉庫で、清潔かつ管理体制が徹底されていました。
ファンの方々へお届けする大切な商品を、安心して預けられる環境だと確信できたことは、非常に大きな安心材料になりました。当初、梱包資材のサイズや入庫時のルールなど、かなり細かい質問をさせていただいたのですが、その場で的確かつスムーズに回答いただけたので、大きな不安もなく導入を決定できました。

「ソラジマTOON」の公式ショップ

オープンロジ導入で実感した3つのメリットとは

――オープンロジ導入後に感じたメリットはありますか?

オープンロジさんを導入して感じたメリットは数えきれませんが、特に大きいと感じるのは次の3点です。

1つ目は「コア業務に集中できるようになった」ことです。これまで梱包や発送に費やしていた時間を、私たちの本業である商品企画やプロモーション、ファンの方々とのコミュニケーションに充てられるようになりました。

2つ目は、「在庫管理の効率化」です。システム上でリアルタイムに在庫数を確認できるので、手動で管理をすることがなくなり精神的に非常に楽になりました。

そして3つ目は、「スピーディーな出荷による顧客満足度の向上」です。注文データが自動で取り込まれ、すぐに出荷されるので、お客様をお待たせする時間が格段に短くなりました。「思ったより早く届いて嬉しい」というお声もいただくことがあり、顧客体験の向上にも繋がっていると実感しています。

――その他印象に残ったエピソードなどありましたら教えてください。

特に印象に残っているのは、その出荷スピードの速さですね。注文データがオープンロジに連携されるとほぼ自動的に出荷準備に移行できるのですが、まだ発送してはいけないアイテムがあると私たちが慌てて保留処理をかける、なんてこともたまにあります(笑)。

でも、これは裏を返せば迅速かつ正確に業務を遂行していただいている証拠だと感じています。このスピード感があるからこそ私たちも安心して販売戦略を立てることができますし、お客様に対しても自信をもってお届け日時のご案内ができるのです。

コンテンツの海外展開にも挑戦

――今後の貴社の事業展望について教えていただけますか?

私たちのチームの使命は、沢山の方の情熱がこもった作品を様々な形でお届けし、ファンの皆様に長く愛し続けていただくことです。
その手段としてECは非常に重要ですが、それだけにとどまるつもりはありません。今後は、海外のファンの方々に商品を直接届ける越境ECも実現できたらいいなと思っています。
公式SNSには、海外の方から「私もグッズが欲しい!」というお問い合わせをいただくことも少なくありません。越境ECのハードルは高いですが、挑戦していく価値は十分にあります。

その他、コラボカフェやオンラインくじの開催など、作品の世界から飛び出して楽しめるような企画を、これからもオープンロジと伴走しながら積極的に仕掛けていきたいです。

――最後にこれからEC事業を始めようとしている皆様にひと言お願いします。

これからEC事業を始めようと考えている方や物流業務に課題を感じている方に伝えたいのは「物流はプロに任せるのが一番」だということです。

特にオープンロジさんは、物流の専門知識がない方でも非常に導入しやすいシステムとサポート体制が整っていると感じます。

煩雑で専門性が高い物流業務を信頼できるパートナーに任せることで、事業者本来の強みである商品開発やマーケティングにリソースを集中させることができるので、事業の成長スピードを加速させることができると思います。

私たちもまだ走り出したばかり。これからもオープンロジさんと共に、ファンの方々をあっと驚かせるような新しい挑戦を続けていきたいですね。