導入コストが安く、最初の敷居を下げてくれるところが、Shopifyとオープンロジが選ばれる理由

ラズホールディングス株式会社

導入コストが安く、最初の敷居を下げてくれるところが、Shopifyとオープンロジが選ばれる理由

代表取締役 戸田 貴久 様

代表取締役 戸田 貴久 様

この記事のPOINT

  • 1

    資本力がなく少人数で行っているブランドだからこそ、物流は外注するに限る。

  • 2

    オープンロジとShopifyはスタートアップ企業がEC事業に参入する敷居を下げてくれる。

  • 3

    今後、海外も見据えて事業拡大中。引き続きオープンロジとShopifyを使って商品を国内だけではなく世界のお客様に届けたい。

上質なモンゴルレザーを使ったシンプルでどんなスタイルにも合わせやすいレザー製品を自社で企画・製造・販売を行なっているラズホールディングス株式会社様。

同社の事業拡大に不可欠だったのが、物流パートナーでした。ECプラットフォームShopifyとオープンロジの連携によって、今後、海外進出も視野に入れて事業を急拡大中という同社にインタビューしました。

左 代表取締役 戸田貴久様 右 取締役 高橋龍馬様

まず、貴社について教えてください。

事業を通じて「モンゴルに産業を創り社会問題を解決する」という理念を掲げて、モンゴルで作ったレザー製品を企画・製造・販売するブランド「HushTug(ハッシュタグ)」を手がけています。

モンゴルレザー(牛革)を贅沢に使用したビジネスバッグ

「HushTug(ハッシュタグ)」というブランドは、

Hush → 〜を静める
Tug → 〜を強く引っ張る

を掛け合わせ、「大量生産、大量消費を静め、次の時代のアパレル業界をリードするブランドへ」という意味を込めました。

発展途上国の工場では低単価な製品を大量生産するために、不当に低い労働賃金で働く労働者が数多く存在しています。
また大量生産が原因で環境破壊が進み、工場近くの住民の健康が大きく損なわれていたりするなど、大量生産・大量消費が引き起こす問題は、世界の大きな社会問題の一つになっています。

利益を追求することは企業にとって当然のことです。

しかし、この現実を知って私たちは、
「お客様に対して、大量生産、大量消費ではなく”本当に必要なものだけを選んで買う”ようにメッセージを伝えたい」
「10年先も長く使うことができる物を、大切に使ってもらいたい」
と強く想いました。その想いをブランドに込めています。

「HushTug(ハッシュタグ)」はどんなブランドですか?

上質なレザー製品をもっと身近に、もっと気軽に楽しんで頂くために上質な本革バッグを1万円台から販売しているレザーブランドです。 素材はモンゴルの100%オーガニックの大自然で育ったレザーを使用しています。
品質・デザイン・価格、全て「自分たちが欲しいか?」と考えて、自社で企画・製造・販売を全て行っています。

モンゴルレザー(牛革)使用し、不要なものを全て無くすことで究極のシンプルさを追求したマルチケース。

「コモディティ化しやすい商材として、他社との差別化をどう行っていますか?」という質問を受けることがありますが、競合他社は全く気にしていません。
競合他社と異なることではなく「お客様を感動させること」が商売の本質であると考えています。そのため「どうすればお客様を感動させられるか?」のみを考え、ブランド運営を行っています。

なぜモンゴルで革製品をつくろうと思ったのですか?

モンゴルに単身移住していたことがあり、モンゴルで、
・ ゴミ山に暮らす人たちと、高級車や大きな家を持つ富裕層が半径10km以内に混在
・ PM2.5の数値がWHOの定める数値の100倍以上(これは北京の5倍以上)で世界最悪の大気汚染
といった社会問題を目の当たりにしました。

このようなモンゴルの社会問題を解決するには、支援やボランティアではなくモンゴルに持続可能な事業を創ることが根本的な解決だと思いました。

その時、モンゴルレザーという高品質のレザーがあることを知りました。モンゴルは夏は30度、冬は-40度と、世界でもトップクラスに厳しい環境と言えます。その中を生き抜く牛の革は非常に頑丈に育ちます。

モンゴルの大草原で成長した牛

さらに飼育環境は放牧で、大気汚染の全くない綺麗な環境の自然な草を食べて育った100%オーガニックなため上質な革となります。

近年、モンゴルレザーは、日本での知名度は低位ですが、ドイツの高級車メーカーでレザーシートの素材として使用されていたり、レザーの本場のイタリアやスペイン、トルコなどに輸出されており、品質の高さで注目されています。

モンゴルの工房でのモンゴルレザー加工工程

「23〜24歳くらいのときにカッコいいレザーバッグが欲しくて買い物に行った時に値段が高すぎて(5万円以上が普通)手が届かずに悔しい経験をしたなぁ…。」という原体験から手軽に買えるレザーブランドがあるといいなという思いと「モンゴルレザー」との出会いから、モンゴルの職人にお願いして高品質な革製品を作って販売しようと思い立ちました。

表面すべてにモンゴルレザー(牛革)を贅沢に使用したリュック

モンゴルで、どうやって職人を探したのですか?

日本でよく見るマッチングサイトもないので、人づてで3ヶ月間職人を探しました。モンゴル人は出来ないことも出来ると言う性格の方が多いので、最初は苦労しました。また求めるクオリティの商品ができず「高品質な素材を加工部分で活かしきれない」という壁にも当たりました。

その課題を克服するために、日本の技術を取り入れ、良質なモンゴルレザーを高品質な製品へ仕立てるために時間がかかりました。ビザを取得して1年ほどモンゴルにいました。
今は現地に日本人スタッフがいて、年3、4回の訪問でも、しっかりとした品質の商品が安定的に生産できるようになっています。

モンゴル人と日本人の現地スタッフ

なぜ物流部分を外部委託しようと思ったのですか?

ECを運営する上で絶対に切り離せないものが「物流」です。基本的には自分たちで配送業務を行うか、外注業者にお願いするかの二択になるかと思いますが、資本力がなく少人数で行っているブランドであれば外注業者にお願いした方が圧倒的に楽になります。

資本力がなく少人数で行なっているから、あえて外注なのですね。

配送業務は売れてくると毎日発生するものですし、ルーティン作業なので外注に任せてしまい、自分自身はよりクリエイティブなことに集中したほうが売上の伸びに直結します。

オープンロジ を知ったきっかけは何でした?

「ALL YOURS」の木村さんに紹介していただきました。

外注先を選定するにあたって何社ぐらいと比較検討して何が決め手となってオープンロジ に決めましたか?

オープンロジ を含めて12社を比較検討しましたが、比較対象として挙げた業者さんの多くは毎月数千円〜数万円の固定費が発生するので、その時点でスタートアップ企業としてはオープンロジ一択でした。
また明朗会計というオープンロジの料金体系も魅力的でした。料金体系がブラックボックス化しやすい業界において、グロースした場合のコストを予め算出できることも僕たちのニーズにぴったりでした。

実際、オープンロジ を導入・使ってみてどうでしたか?

満足しています。
特によかった点は以下の4点です。

1.管理画面
直感的に操作できる画面で、入庫・在庫管理・出庫などの作業が簡単でわかりやすいです。初見でも説明なしでほとんどの機能を利用可能です。

2.送料を代表とする各種料金が鬼安い
自分たちでヤマト運輸などを使って配送するよりも断然安い価格で、自社で配送する意味はないなと思いました。

3.商品1個から入庫・保管・出庫可能で明朗会計
商品1個から対応してくれるのは毎月の販売個数が読めない&少量しか出庫しないスタートアップには非常にありがたいです。
送料もサイズごとに全国一律(沖縄・離島除く)なのでコスト計算も容易です。

4.Shopifyと連携しているので、自動出庫可能
Shopifyを利用する僕たちとしては、Shopifyとの連携は必須でした。
実は最初、自分たちでシステムを作っていこうと思っていましたが、様々な事情により頓挫して困っていました。その時、ネットサーフィンがきっかけでたまたまShopifyを知りました。
使ってみたところ、自分たちが構築していたものよりも使いやすくて、ショックを受けました。
「もっと早く知っていたら、自分たちで作ろうと思わなかったのに!」と後悔したぐらいShopifyは使いやすくて便利だったので、Shopifyとの連携ありきで物流も考えていました。

もちろん、オープンロジ との連携機能を使うためには自社のShopifyアカウントとオープンロジを連携させる必要がありますが、「分からなくてもオープンロジに問い合わせれば大丈夫」というところが安心できました。
オープンロジ側でシステム管理もしていて対応してくれるので、エンジニアが自社にいなくても実現可能という点も良かったです。

また、オープンロジ を使った結果、配送ミスによる精神的ストレスが減ったというのも大きなメリットでした。

反対に、オープンロジに改善して欲しいことを教えてください

オリジナルのダンボールを早く作りたい!
オリジナルダンボールが1,000個からしか作れないという部分を改善して欲しいです。僕たちのように小さなブランドでは、ブランドアピールができるのはダンボール箱ぐらいなのです。
1,000個という縛りがスタートアップには厳しいので、課金してでもオリジナルダンボールを作って使えるようにした方が、ユーザーに喜ばれると思います。

現在は、小ロットから対応可能になりました。

また、ラッピングについても要望があって、今あるラッピングのサイズだと100サイズ以下までの大きさしか対応できないのでトートバックを包装することができません。140サイズも用意して欲しいです。
8割の顧客が男性ですが2割は女性で、その中には男性に向けてのプレゼントとして購入する方もいます。相応の料金を支払うから大きいバックもプレゼント用にラッピングできるようにして欲しいです。

現在は、140サイズ以上のラッピング資材も、ご要望にあわせて独自資材としてご提案が可能です。

オープンロジとShopifyの利用をご検討中のEC事業者の方へ、メッセージをお願いします。

僕たちはShopifyとオープンロジ を使っていて、すごくよかったと思っています。
スタートアップの企業は、先々の売り上げまで読めないのに固定費を支払うというのはリスクになります。導入コストが安く、最初の敷居を下げてくれるところが、多くの企業にShopifyとオープンロジが選ばれる理由だと思います。もちろん使い勝手もとてもいいです。
そしてコスト・使い勝手だけではなく、「配送ミスをしたらどうしよう」という精神的ストレスから解放される点でもオススメです。

最後に今後の御社の展開を教えてください。

近い将来東南アジアに進出を考えていて、今現地調査中です。オープンロジは海外配送もEMSを使うよりも安く利用できるということで、引き続きShopifyとオープンロジを使って海外のお客様に上質なレザー製品を手頃な価格で届けたいと思っています。

※「HushTug(ハッシュタグ)」の製品は以下サイトで販売しています。
https://shop.hushtug.net/

※ハッシュタ牛という可愛いくて頼れるキャラクターがnoteでマーケティングについての知識を惜しげもなく伝授してくれます。
https://note.com/hushtug

物流のお悩み、お気軽に
ご相談ください

オープンロジについて疑問や不安がある方は、お気軽にご相談ください。自社で導入できるかどうかのご相談も可能です。
各種お役立ち資料もご用意していますので、物流の構築を検討中の方はぜひお役立てください。