YouTube登録者数200万人越え「QuizKnock」を運営する株式会社batonがEC事業に進出!物流アウトソーシングの成功事例を紹介
2024.04.17


株式会社baton
たくさんの人々に、「楽しいから始まる学び」を提供すべく「QuizKnock」を始めとするコンテンツの配信や、自社通販サイトQurioStoreにてグッズの販売を手がけている株式会社baton様。メディア事業やアプリ開発事業、小売事業とさまざまな分野に挑戦されています。
今回は、株式会社batonの田村佐和子様に、ECサイトでグッズ販売を始めたきっかけやオープンロジを導入した理由、導入後に感じた変化などを詳しくお聞かせいただきました。
ファンに動画以外の場所でも接点を持ってもらいたい
貴社のEC事業についてご紹介をお願いします
弊社は、クイズ王伊沢拓司が率いる知識集団「QuizKnock(クイズノック)」を運営し、「楽しいから始まる学び」をコンセプトとしてWebメディアの運営や動画コンテンツの制作・配信を行っております。
QuizKnockのYouTubeチャンネル登録者数は219万人ですが、以前より動画以外でもファンの方々と接点を持ちたいと考えていました。メディア事業とは異なるEC販売といった新たな事業に挑戦することで、会社として更なる成長をしていきたいという想いもありました。そこで、2023年2月にアパレルや雑貨を販売する「QurioStore(キュリオストア)」の展開を決めました。
QurioStoreで販売しているQurioSブランドの商品は、QuizKnockのスーパープレーに憧れや関心を持っているファンをはじめ、学びに関心が高いお客様に、QuizKnockメンバーと同じように、新たな知識やアカデミックなモチーフを楽しんでもらえるようなデザインになっています。
現在取り扱っている商品はアパレルや雑貨、クイズの問題集など40種類ほどです。グッズのバリエーションを増やして、遊びと学びを繋げるbatonの活動を広げていきたいと考えています。
現在、EC事業はどれくらいの規模なのでしょうか?
現在、ECサイトのユニーク利用者数は1万人を超えました。普段使いしやすいデザインのQurioSブランドの商品や、QuizKnockのイベントグッズが特に購入されています。
ECサイトのSNSフォロワー数はインスタグラムが2.5万人、X(旧:Twitter)が1.2万人の計3.7万人以上にまで成長しております。
ECサイトの運営・企画進行チームは何名体制ですか?
現在、ECサイト運営・企画進行チームは、社員・準社員合わせて3人です。注文確認などの運用担当者・マネジメント及び商品企画担当者・管理者に分かれて、ECサイトの運営をしています。3人でEC事業を回す必要があるため、リソースが限られています。グッズを購入したファンの方々に喜んでいただくために、少数精鋭かつ限られたリソースで受注から出荷までの工数を効率化する工夫も重要だと考えています。
商品企画についてはアイデア出し担当や監修担当をその都度社内でアサインしています。QuizKnockメンバーもbatonの一社員として企画に参画し、商品開発を行っております。QuizKnockに対して憧れや関心を持っているファンの方々と、QurioSのアイテムを通して、一緒に学びを面白がれる状態を目指して商品開発を行っています。そして商品ページにはQuizKnockメンバーからの遊び心に富んだ商品説明や企画の意図などを掲載して訴求を図っています。
さまざまな商品を販売されているなかで、特に人気の商品はありますか?
人気なのは2023年6月に販売を開始した「“Same?” Tシャツ」という商品です。こちらのTシャツは騙し絵で有名な「アヒルウサギ」を用いて、1種類の図形でアヒルとウサギが挨拶をしているように見えるデザインにしました。アヒルウサギは、哲学や心理学の分野でよく取り上げられる多義図形で、見る人や見る角度によって異なった見え方をします。つい人に見せたくなるデザインで、新規の方にも受け入れてもらいやすい商品です。
他に好評だった商品の一つに「“深淵” ポーチ」があります。こちらはニーチェの著書『善悪の彼岸』に登場する「深淵」をモチーフにしています。ポーチの中に目の刺繍を施し、有名な一節である、「おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ」をドイツ語でプリントしています。ポーチ自体を深淵に見立て、「覗き返してくるポーチ」とし、お客様に楽しんでいただいております。こちらの商品は、六本木にある本屋「文喫」様でポップアップをさせていただいた時に一番人気の商品でした。
QurioS商品やQuizKnockグッズを作るにあたり、さまざまな企業とやり取りをすると思います。OEM先の選定はどのように行っているのでしょうか?
OEM先の選定する際は「商品を手に取るお客様のことを第一に考えて、一緒に動ける企業様か」という点にこだわっています。
現在、OEM先の企業は1社に絞っておらず、アパレル系や雑貨系などの商品ジャンルや販売方法によってお取引を分けています。
baton様が行われている販促施策をお聞かせください
Xでの告知をメインに行っております。商品を購入されるお客様は、Xからの流入が一番多い状態です。
あとは、流入目的ではなく拡散目的で、YouTubeのサブチャンネルに商品開発に関する動画を投稿しております。
また、QuizKnockの公式LINEも活用しています。こちらはQuizKnockのファンに向けて、動画やウェブ記事、イベントやメディア出演情報などをお知らせする媒体で、新商品の情報をお送りすると商品ページをチェックしてくださる方が多いです。
(引用元:QuizKnock会議中【サブチャンネル】: https://youtu.be/R0jd50iSYIo?feature=shared)
人的リソース不足と保管キャパシティの問題を解決して、事業を広げたい
オープンロジ導入前は、物流をするにあたってどのような課題がありましたか?
2点課題を感じておりました。
1点目は人的リソースについてです。ECサイト運営・企画進行チームは3人のみで運営しているため、自社のリソースでは発注や発送の対応に時間を割くことができない状況でした。
2点目は保管キャパシティについてです。自社のオフィスで在庫を保管・管理するための場所を取るのは難しく、また自社での運用になると商品の保管数が限られてしまうため販売機会の損失を避けたいと思ってました。
事業拡大や売上向上に向けてEC事業に注力していきたい一方で、QurioStoreの商品の到着を楽しみにしているファンの方々に対して、速いスピードで商品をお届けしたいと思っております。しかし、自社で物流作業を行うことは、作業工数がかかる上に、対応難易度が高い領域であるため、物流はアウトソーシングでプロにお任せしようと決めていました。
数あるサービスのなかから、オープンロジを選んでくださった理由をお聞かせください
ECサイトの運営にかかるコストが少なく済むことが、1つ目の理由です。弊社の場合、新規でECを立ち上げたため、注文件数が読めず、売上の予想がつきませんでした。そのため、初期費用を払い、倉庫スペースを固定費用として借りるなど、いきなりコストをかけるのは避けたいと考えていました。
オープンロジのサービスは、初期費用や固定費がかからず、使った分だけ費用が発生する従量課金制のため、物流コストを安く抑えられています。
2つ目の理由は、システムのUI・UXがとても分かりやすかったことです。直感的なデザインで操作性が高く、快適に利用できています。FAQも分かりやすく、知見がなくても利用しやすい点も魅力に感じています。
そして3つ目の理由は、ECカートとのシステム連携が可能で、かつ連携費用無しで利用できることです。ECカートは、「手軽に始められる」「コストパフォーマンスが良い」「拡張性がある」といった点に魅力を感じ、Shopifyを利用しようと決めておりました。
オープンロジのサービスはShopifyとシステムのAPI連携が簡単にできるため、立ち上げのストレスがありませんでした。少ない人数でEC事業を回さなければならない状況で、受注から出荷までの作業が自動化できるのも、ありがたく感じています。
物流業務に割く労力が減ることで、コア業務に注力できるように
実際にオープンロジを導入・利用されて感じたメリットをお聞かせください
物流に関する部分をほとんどお任せできているので、導入して本当に良かったと思っています。
少人数でもECサイトを運営でき、商品開発や販促業務などのコア業務に注力できる点が助かっています。
物流関連の業務を担当しているのは1人です。基本的に出庫依頼前までの作業と、不在や返品のチェックなどのイレギュラー対応をするだけで済んでいます。
配送業者との基本的なやり取りを引き受けてくださっているのも大幅なリソース削減につながっています。
オープンロジでは、在庫数や配送状況が一つのシステム上に反映され安心ですし、何かトラブルが発生した場合は通知されるため、すぐに対応できる点にメリットを感じております。
グッズ販売にあたり、物流面で便利に感じていることを教えて下さい
弊社の場合、EC販売用の在庫と別のSKUで予備在庫を管理できており、とても助かっています。この機能のおかげで、万が一過剰注文が発生した場合でも予備在庫から商品を補充することで、販売の機会損失を避けることができております。
エンタメグッズの豊富な実績があるオープンロジならではの機能だと思います。
また、将来的にDtoCならではのギフトラッピングやメッセージカードなどの同梱物にも挑戦していきたいと思っており、付帯作業にも対応していただける柔軟さも心強いです。
baton様の事業拡大を物流面からオープンロジがサポート
今後、挑戦していきたいことはありますか?
QuizKnockのメディア事業をさらに大きく成長させたり、QuizKnock以外のメディア事業やイベント・小売事業も展開したりしていきたいです。QuizKnockのファンの方々とは異なる年齢層や地域のお客様にも、色々な手法で、遊びと学びをつなげられるようなコンテンツをお届けしたいと考えております。
最後に、オープンロジの検討をされているお客様へメッセージをお願いします
エンタメ事業者からの視点でお話しさせていただきます。
EC構築から商品の在庫管理、配送まですべてをパッケージ化しサービス提供している企業もあると思いますが、私としてはオープンロジへの委託をおすすめします。
オープンロジに委託すると初期費用が抑えられ、機能的にも自由度が高くて使い勝手が良いです。また、リソースや物流のノウハウの不足を心配している方は物流業務を丸っとお任せすることができます。カートシステムとの連携機能も無料で利用できるのも魅力的です。
オープンロジのサービスを活用することで、持続可能なビジネスの形をスムーズに構築できると思います。発注管理や発送の手間、在庫の保管場所にお悩みの方は一度、オープンロジへ相談してみることをお勧めします。
株式会社baton:https://baton8.com/
運営サービス QurioStore:https://quriostore.com/
【おすすめ資料】
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